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∀ガンダム
61

∀ガンダム

61

たーんえーがんだむ

∀ガンダムとは、ガンダムシリーズの一作。また、この作品に登場する機動兵器。

人は癒され、ガンダムを呼ぶ

作品解説

『∀ガンダム』は1999年から2000年にかけフジテレビ系列局の一部で放送されたTVアニメ作品。

2002年にはアニメーション映画として『地球光』『月光蝶』の2本にまとめられ、劇場公開された。

監督・製作総指揮は富野由悠季


過去の文明の産物が失われて長い年月が経過した地球が舞台」という、それまでのガンダムとは大きくかけ離れた独自性の強い世界観を成している。全体的な文明レベルは第一次世界大戦前後で、従来の近未来風味とは一線を画している。


特に物語序盤は政治的な駆け引きが物語の中心に据えられ、戦闘が行われない事も多く、また物語全体を包み込む近代以前のヨーロッパな牧歌風味、音楽も儚げでノスタルジックなる幻想的印象を持つものばかりで、「ガンダムの世界名作劇場」と評されることもある。特にED2「月の繭」はまるでローマ時代の大理石遺跡を巡って無くなった文明を偲ぶかのような大変美しい世界観を作っている。

主役機のターンAガンダムを始め、「宇宙世紀のMSとの作動原理や文明レベルの違い」を感じさせるメカニック演出も秀逸で、特に物語終盤の迫力のある戦闘シーンや、そこに秘められたドラマなどに対する評価も高い。


ブレンパワード』以降の富野監督作の特徴でもあるキャラクターを生き生きと描く演出が光る作品でもあり、実に個性的で人間くさく、敵役であっても何処か憎めない登場人物たちが物語を賑やかに彩り、主要人物の死も少ない。

しかし、「同じ組織・同じ大義の下で動いてる筈なのに、各々にその解釈が異なるために起こる諍い」「ちょっとした勘違いや行き違いが後々とんでもない事態を招く」といった富野監督お馴染みの作劇手法は健在であり、様々な思惑が複雑に交錯する人間ドラマも本作の重要な骨子である。


本作に於けるキーワードである「黒歴史」を通じた「全てのガンダムの否定と肯定」を作品の根底として置いており、(本作が劇中劇とされているガンダムビルドファイターズなど一部を除いた)本作以降に制作されたガンダムシリーズを含めた全てのガンダムの世界観は、∀ガンダムの世界観に統括されると言われている。

そのため本作以前の宇宙世紀、また一部のアナザーガンダム(G、W、X)のモビルスーツも何かしら形を変えて登場するというちょっとしたファンサービスの要素がある。


ただし過去の歴史である黒歴史の描写は作中でされるものの、全作品がどういった時系列を辿るのか、あるいはどういった経緯で統括されるのかといった流れはあまり説明・解説されてはおらず、そこまで綿密に細かく決められた設定ではないことは前提として置くべきである。


そもそも本作の設定はメタフィクション的な部分も強いので、特にアナザーとの整合性については深くは考えずに楽しむことが一番かもしれない。

なお、富野由悠季はその後、以降のアナザーガンダムにおいては制作で本作へと至ることは意識していない、というようなことを語っている。


また上記のように宇宙世紀との繋がり自体は強いものの、かなり長い年月が経ったという設定もあるのか年代としては一番近いはずの『Vガンダム』に関連した要素が薄く、あまり後の時代には感じづらいとも言われる。

なお、これを受けてか同監督の作った本作の続編である『Gレコ』ではより『V』との明確な繋がりが分かりやすくなり、設定が補完された。


主役機であるターンAガンダムの「ヒゲ」が特徴のデザインや女装全裸姿を披露する主人公等でも話題になっている。地味に4クール放送のTVシリーズでは全編通して主役機交代がないという珍しい作品である。

また、舞台が舞台なためか最終決戦ではよくありがちなフルアーマー○○のような最終決戦仕様に換装される事もない。∀以前のガンダムシリーズを見ても乗り換えがなかったのはファースト以来となる。

さらに主題歌は西城秀樹、エンディングは谷村新司が手がけるなど、アニメソングらしからぬ歌手起用も見どころである。

その他、第1話では主役の∀が登場しない、「機動○○」といったサブタイトルが付かないなど、あらゆる面でシリーズにおける異色作となっている。


ちなみに「ターンA」という読みは、「最初(のアルファベットであるA)に戻る」という意味で、シリーズの再出発にかけて、また、文明を原初に戻してしまう∀ガンダムの能力にひっかけたものである。

なお、「」の文字は「すべて」を表す論理記号。日本語入力システム‎によっては「すべて」と打てば変換可能。これは、「全てのガンダムを内包する」という意味がある。キャラデザインの安田朗氏のインタビューによれば、監督の富野氏はこの意味をタイトルを決めたあとで知ったという。

物語

正暦2343年、ムーンレィス(月面居住民)の少年ロラン・セアックは、月の女王ディアナ・ソレルの地球帰還作戦に先立つ地球先行潜入員に選ばれ、フラン・ドールキース・レジェとともに地球のアメリア大陸イングレッサ領に降下した。


地球に降り立ち、二人と別れたロランはイングレッサの地方町ヴィシニティに向かう道中でうっかり川で溺れてしまい、たまたま川でをしていたキエル・ハイムソシエ・ハイムの姉妹に助けられる。キエルの紹介でロランはハイム家が運営するビシニティの鉱山で働き始め、フランとキースもそれぞれ新聞印刷所とパン屋の従業員としてイングレッサ首都のノックスで暮らし始める。


その後、鉱山での働きぶりと手先の器用さを認められたロランはハイム家の運転手兼使用人となり、日々の暮らしの中で地球と地球の人々に深い愛着を抱くようになっていく。

一方その頃、イングレッサの領主グエン・サード・ラインフォードはムーンレィスによるアメリア大陸への入植要請に対応していた。彼らに脅威を感じたグエンは市民軍「ミリシャ」を増強すべく、兵器の生産を急がせていた。


ロランがヴィシニティで暮らし始めて2年が経った夏至の日の夜のこと、ロランはソシエと共に成人式の祭りに参加していた。自分もヴィシニティの住人として認められたことに喜ぶロランだったが、神像「ホワイトドール」の前で儀式を行っていた最中に、突如としてディアナ・カウンターウォドムがノックスを襲撃する。

それに呼応するのかのように動き出した「ホワイトドール」の中から現れたのは、ヒゲの生えた巨大な白い機械人形だった。


登場キャラクター

ハイム家

ロラン・セアック(CV:朴璐美

ソシエ・ハイム(CV:村田秋乃

キエル・ハイム(CV:高橋理恵子

ディラン・ハイム(CV:長克巳

ハイム夫人(CV:北條文栄


イングレッサ・ミリシャ

グエン・サード・ラインフォード(CV:青羽剛

ミハエル・ゲルン(CV:金尾哲夫

ヤーニ・オビュス(CV:桐本琢也

シド・ムンザ(CV:野島昭生

ジョゼフ・ヨット(CV:佐藤せつじ

メシェー・クン(CV:鬼頭典子

ラダラム・クン(CV:沢木郁也

ホレス・ニーベン(CV:掛川裕彦

イルの長老(CV:石森達幸


ルジャーナ・ミリシャ

リリ・ボルジャーノ(CV:小林愛

ボルジャーノ公(CV:野島昭生/丸山詠二

マリガン(CV:石丸博也/堀内賢雄

ギャバン・グーニー(CV:大塚芳忠

エイムズ(CV:松本大

ジョン(CV:土屋トシヒデ


ディアナ・カウンター

ディアナ・ソレル(CV:高橋理恵子

ハリー・オード(CV:稲田徹

ポゥ・エイジ(CV:中西裕美子

フィル・アッカマン(CV:小山剛志

コレン・ナンダー(CV:川津泰彦

ミラン・レックス(CV:曽我部和恭

ブルーノ(CV:田中一成

ヤコップ(CV:宇垣秀成

ジェシカ(CV:秋元千賀子

ラルファ・ゼノア(CV:室園丈裕

アジ(CV:仲野裕

コンドラフト(CV:坂口賢一

ダイスケ(CV:松本大

アナン(CV:椿真由美

キャンサー・カフカ(CV:高乃麗

ムロン・ムロン(CV:立木文彦

モットケー(CV:石住昭彦

フレックル(CV:半場友恵


ギンガナム艦隊

ギム・ギンガナム(CV:子安武人

メリーベル・ガジット(CV:夏樹リオ

スエッソン・ステロ(CV:ウガンダ・トラ

ヤン・シッキネン(CV:福山廉子

大名(CV:江川央生

ヨハネス(CV:植村喜八郎

カシム(CV:田中正彦


アグリッパ派

アグリッパ・メンテナー(CV:石丸博也

ミーム・ミドガルド(CV:水野龍司

テテス・ハレ(CV:冬馬由美

ケイサン・ダーカイ


民間人

キース・レジェ(CV:福山潤

フラン・ドール(CV:渡辺久美子

ウィル・ゲイム(CV:坂口賢一

クーエン・モラッド(CV:家中宏

アニス・ベル(CV:藤夏子

ベルレーヌ・ボンド(CV:高森奈緒

クワウトル(CV:廣田行生

マヤリト(CV:浅川美也

タルカ(CV:東地宏樹

テペトル(CV:宝亀克寿

ドナ・ロロイ(CV:折笠富美子

ハメット・ロロイ(CV:五代あつし

セント(CV:鉄野正豊


登場メカニック

発掘兵器

ムーン・レィス

ミリシャ

劇場版・アニメ版には未登場の機体



劇場版

2002年2月9日に全国一斉公開。

TVシリーズの内容を新作カットを加えて再編集し、『地球光』と『月光蝶』の二部作にまとめた劇場版総集編作品である。

公開に当っては、ニ部作を日替わりで上映するサイマル・ロードショー形式がとられ、これは日本映画界では初の試みとして話題になった。


全50話という長尺かつ複雑な物語を二部作にまとめたためか、かなりスピーディーな展開となっており、特に『地球光』の前半はほぼダイジェストの如き大胆な編集で進行していく(全43話の『初代ガンダム』でさえ劇場版は三部作だった)。

また、TVシリーズ中盤に当たる部分をすっ飛ばしており、『地球光』と『月光蝶』の間の展開が直接繋がらないため、ストーリーの大筋を楽しむ分には問題無いが、劇場版を観ただけでは細かい部分で理解出来ない点も多い。

これについては富野監督もカットできるエピソードや戦闘が少なくて非常に苦労したと語っている。


主題歌

オープニングテーマ

作詞:井荻麟 作曲:小林亜星 歌:西城秀樹

  • 「CENTURY COLOR」(39 - 50話)

作詞:井荻麟・浜口祐夢 作曲:浜口祐夢 歌:RAY-GUNS


エンディングテーマ

  • 「AURA」(1 - 38話)

作詞・作曲:谷村新司 歌:谷村新司

  • 「月の繭」(41 - 49話)※最終話の50話では劇中歌として使われた。

作詞:井荻麟 作曲:菅野よう子 歌:奥井亜紀

  • 「限りなき旅路」(50話)

作詞:C.Piece 作曲:菅野よう子 歌:奥井亜紀


ナレーション

本編:朴璐美

サブタイトルコール:なし

次回予告:朴璐美


各話リスト

話数サブタイトル
SP∀ガンダム直前スペシャル『ターンAターン』
第1話月に吠える
第2話成人式
第3話祭の後
第4話ふるさとの軍人
第5話ディアナ降臨
第6話忘れられた過去
第7話貴婦人修行
第8話ローラの牛
第9話コレン、ガンダムと叫ぶ
第10話墓参り
第11話ノックス崩壊
第12話地下回廊
第13話年上のひと
第14話別離、再び
第15話思い出は消えて
第16話ターンAのすべて
第17話建国のダストブロー
第18話キエルとディアナ
第19話ソシエの戦争
第20話アニス・パワー
第21話ディアナ奮戦
第22話ハリーの災難
第23話テテスの遺言
第24話ローラの遠吠え
第25話ウィルゲム離陸
第26話悟りの戦い
第27話夜中の夜明け
第28話託されたもの
第29話ソレイユのふたり
第30話胸に抱えて
第31話追撃!泣き虫ポゥ
第32話神話の王
第33話マニューピチ攻略
第34話飛べ!成層圏
第35話ザックトレーガー
第36話ミリシャ宇宙決戦
第37話月世界の門
第38話戦闘神ギンガナム
第39話小惑星爆烈
第40話月面の海戦
第41話戦いの決断
第42話ターンX起動
第43話衝撃の黒歴史
第44話敵、新たなり
第45話裏切りのグエン
第46話再び、地球へ
第47話ギンガナム襲来
第48話ディアナ帰還
第49話月光蝶
第50話黄金の秋

備考

本作は「フジテレビで放送された最初で唯一のガンダムのTVシリーズ」であるが、東名阪はともかく、放送地域がまちまちであり(北海道東北地方のように、比較的多くの県でネットされていた地域もある一方で四国地方のように1県しか視聴できないところもあった)が、ヒドい所では中国地方では一切放送されなかった(地域で言えば岡山県広島県鳥取県島根県山口県であるが、岡山県の放送局の場合は放送エリア上は香川県も含まれる。また山口県にはフジテレビ系列局はないが、山口県のごく一部では福岡県のフジテレビ系列局であるテレビ西日本で視聴出来た)。そのため中国地方在住(前述した山口県の一部エリアを除く)のガンダムファンの間でも「雑誌で見たことはあるが、アニメは見たことない」「DVD(あるいは劇場版2部作)で初めて知った」「そんな作品はない!」(本当に作品を知らなかったり、ネタ的に発言する者も含む)と本作の存在に関しては各人異なった認識をしている、とされる。

また、当初はガンダムシリーズ最終作として作るつもりだったと言う都市伝説もある。


後に制作された作品『Gのレコンギスタ』は、本作の過去か未来かの解釈が公式と原作者で分かれている


立体物

1/144、1/100、SDガンダム、HGCC1/144、MG1/100にラインナップ。


各々ビームライフル、ビームサーベル、シールドが同梱。(MG、SDガンダムにはハイパーハンマーも同梱されている。)


胸部マルチパーパスサイロは、1/144とSDガンダムは差し替えで再現されている。(1/100とMGは展開ギミックで再現されている)


関連書籍

  • ∀の癒やし

富野監督によるエッセイ集。

機動戦士Vガンダム』の制作で重度のうつ病に陥った富野監督の味わった地獄と、そこから如何にして立ち直っていったのかを、『ブレンパワード』と『∀ガンダム』の制作に纏わるエピソードを交えながらその心情を綴った内容となっている。


関連動画


関連項目

ガンダム

宇宙世紀 アナザーガンダム

富野由悠季 シド・ミード 黒歴史

田植えガンダム


シリーズ

機動新世紀ガンダムX← ∀ガンダム →機動戦士ガンダムSEED


宇宙世紀(富野由悠季シリーズ)

ガイア・ギア← ∀ガンダム →ガンダムGのレコンギスタ

人は癒され、ガンダムを呼ぶ

作品解説

『∀ガンダム』は1999年から2000年にかけフジテレビ系列局の一部で放送されたTVアニメ作品。

2002年にはアニメーション映画として『地球光』『月光蝶』の2本にまとめられ、劇場公開された。

監督・製作総指揮は富野由悠季


過去の文明の産物が失われて長い年月が経過した地球が舞台」という、それまでのガンダムとは大きくかけ離れた独自性の強い世界観を成している。全体的な文明レベルは第一次世界大戦前後で、従来の近未来風味とは一線を画している。


特に物語序盤は政治的な駆け引きが物語の中心に据えられ、戦闘が行われない事も多く、また物語全体を包み込む近代以前のヨーロッパな牧歌風味、音楽も儚げでノスタルジックなる幻想的印象を持つものばかりで、「ガンダムの世界名作劇場」と評されることもある。特にED2「月の繭」はまるでローマ時代の大理石遺跡を巡って無くなった文明を偲ぶかのような大変美しい世界観を作っている。

主役機のターンAガンダムを始め、「宇宙世紀のMSとの作動原理や文明レベルの違い」を感じさせるメカニック演出も秀逸で、特に物語終盤の迫力のある戦闘シーンや、そこに秘められたドラマなどに対する評価も高い。


ブレンパワード』以降の富野監督作の特徴でもあるキャラクターを生き生きと描く演出が光る作品でもあり、実に個性的で人間くさく、敵役であっても何処か憎めない登場人物たちが物語を賑やかに彩り、主要人物の死も少ない。

しかし、「同じ組織・同じ大義の下で動いてる筈なのに、各々にその解釈が異なるために起こる諍い」「ちょっとした勘違いや行き違いが後々とんでもない事態を招く」といった富野監督お馴染みの作劇手法は健在であり、様々な思惑が複雑に交錯する人間ドラマも本作の重要な骨子である。


本作に於けるキーワードである「黒歴史」を通じた「全てのガンダムの否定と肯定」を作品の根底として置いており、(本作が劇中劇とされているガンダムビルドファイターズなど一部を除いた)本作以降に制作されたガンダムシリーズを含めた全てのガンダムの世界観は、∀ガンダムの世界観に統括されると言われている。

そのため本作以前の宇宙世紀、また一部のアナザーガンダム(G、W、X)のモビルスーツも何かしら形を変えて登場するというちょっとしたファンサービスの要素がある。


ただし過去の歴史である黒歴史の描写は作中でされるものの、全作品がどういった時系列を辿るのか、あるいはどういった経緯で統括されるのかといった流れはあまり説明・解説されてはおらず、そこまで綿密に細かく決められた設定ではないことは前提として置くべきである。


そもそも本作の設定はメタフィクション的な部分も強いので、特にアナザーとの整合性については深くは考えずに楽しむことが一番かもしれない。

なお、富野由悠季はその後、以降のアナザーガンダムにおいては制作で本作へと至ることは意識していない、というようなことを語っている。


また上記のように宇宙世紀との繋がり自体は強いものの、かなり長い年月が経ったという設定もあるのか年代としては一番近いはずの『Vガンダム』に関連した要素が薄く、あまり後の時代には感じづらいとも言われる。

なお、これを受けてか同監督の作った本作の続編である『Gレコ』ではより『V』との明確な繋がりが分かりやすくなり、設定が補完された。


主役機であるターンAガンダムの「ヒゲ」が特徴のデザインや女装全裸姿を披露する主人公等でも話題になっている。地味に4クール放送のTVシリーズでは全編通して主役機交代がないという珍しい作品である。

また、舞台が舞台なためか最終決戦ではよくありがちなフルアーマー○○のような最終決戦仕様に換装される事もない。∀以前のガンダムシリーズを見ても乗り換えがなかったのはファースト以来となる。

さらに主題歌は西城秀樹、エンディングは谷村新司が手がけるなど、アニメソングらしからぬ歌手起用も見どころである。

その他、第1話では主役の∀が登場しない、「機動○○」といったサブタイトルが付かないなど、あらゆる面でシリーズにおける異色作となっている。


ちなみに「ターンA」という読みは、「最初(のアルファベットであるA)に戻る」という意味で、シリーズの再出発にかけて、また、文明を原初に戻してしまう∀ガンダムの能力にひっかけたものである。

なお、「」の文字は「すべて」を表す論理記号。日本語入力システム‎によっては「すべて」と打てば変換可能。これは、「全てのガンダムを内包する」という意味がある。キャラデザインの安田朗氏のインタビューによれば、監督の富野氏はこの意味をタイトルを決めたあとで知ったという。

物語

正暦2343年、ムーンレィス(月面居住民)の少年ロラン・セアックは、月の女王ディアナ・ソレルの地球帰還作戦に先立つ地球先行潜入員に選ばれ、フラン・ドールキース・レジェとともに地球のアメリア大陸イングレッサ領に降下した。


地球に降り立ち、二人と別れたロランはイングレッサの地方町ヴィシニティに向かう道中でうっかり川で溺れてしまい、たまたま川でをしていたキエル・ハイムソシエ・ハイムの姉妹に助けられる。キエルの紹介でロランはハイム家が運営するビシニティの鉱山で働き始め、フランとキースもそれぞれ新聞印刷所とパン屋の従業員としてイングレッサ首都のノックスで暮らし始める。


その後、鉱山での働きぶりと手先の器用さを認められたロランはハイム家の運転手兼使用人となり、日々の暮らしの中で地球と地球の人々に深い愛着を抱くようになっていく。

一方その頃、イングレッサの領主グエン・サード・ラインフォードはムーンレィスによるアメリア大陸への入植要請に対応していた。彼らに脅威を感じたグエンは市民軍「ミリシャ」を増強すべく、兵器の生産を急がせていた。


ロランがヴィシニティで暮らし始めて2年が経った夏至の日の夜のこと、ロランはソシエと共に成人式の祭りに参加していた。自分もヴィシニティの住人として認められたことに喜ぶロランだったが、神像「ホワイトドール」の前で儀式を行っていた最中に、突如としてディアナ・カウンターウォドムがノックスを襲撃する。

それに呼応するのかのように動き出した「ホワイトドール」の中から現れたのは、ヒゲの生えた巨大な白い機械人形だった。


登場キャラクター

登場メカニック

劇場版・アニメ版には未登場の機体



劇場版

2002年2月9日に全国一斉公開。

TVシリーズの内容を新作カットを加えて再編集し、『地球光』と『月光蝶』の二部作にまとめた劇場版総集編作品である。

公開に当っては、ニ部作を日替わりで上映するサイマル・ロードショー形式がとられ、これは日本映画界では初の試みとして話題になった。


全50話という長尺かつ複雑な物語を二部作にまとめたためか、かなりスピーディーな展開となっており、特に『地球光』の前半はほぼダイジェストの如き大胆な編集で進行していく(全43話の『初代ガンダム』でさえ劇場版は三部作だった)。

また、TVシリーズ中盤に当たる部分をすっ飛ばしており、『地球光』と『月光蝶』の間の展開が直接繋がらないため、ストーリーの大筋を楽しむ分には問題無いが、劇場版を観ただけでは細かい部分で理解出来ない点も多い。

これについては富野監督もカットできるエピソードや戦闘が少なくて非常に苦労したと語っている。


主題歌

オープニングテーマ

作詞:井荻麟 作曲:小林亜星 歌:西城秀樹

  • 「CENTURY COLOR」(39 - 50話)

作詞:井荻麟・浜口祐夢 作曲:浜口祐夢 歌:RAY-GUNS


エンディングテーマ

  • 「AURA」(1 - 38話)

作詞・作曲:谷村新司 歌:谷村新司

  • 「月の繭」(41 - 49話)※最終話の50話では劇中歌として使われた。

作詞:井荻麟 作曲:菅野よう子 歌:奥井亜紀

  • 「限りなき旅路」(50話)

作詞:C.Piece 作曲:菅野よう子 歌:奥井亜紀


ナレーション

本編:朴璐美

サブタイトルコール:なし

次回予告:朴璐美


各話リスト

話数サブタイトル
SP∀ガンダム直前スペシャル『ターンAターン』
第1話月に吠える
第2話成人式
第3話祭の後
第4話ふるさとの軍人
第5話ディアナ降臨
第6話忘れられた過去
第7話貴婦人修行
第8話ローラの牛
第9話コレン、ガンダムと叫ぶ
第10話墓参り
第11話ノックス崩壊
第12話地下回廊
第13話年上のひと
第14話別離、再び
第15話思い出は消えて
第16話ターンAのすべて
第17話建国のダストブロー
第18話キエルとディアナ
第19話ソシエの戦争
第20話アニス・パワー
第21話ディアナ奮戦
第22話ハリーの災難
第23話テテスの遺言
第24話ローラの遠吠え
第25話ウィルゲム離陸
第26話悟りの戦い
第27話夜中の夜明け
第28話託されたもの
第29話ソレイユのふたり
第30話胸に抱えて
第31話追撃!泣き虫ポゥ
第32話神話の王
第33話マニューピチ攻略
第34話飛べ!成層圏
第35話ザックトレーガー
第36話ミリシャ宇宙決戦
第37話月世界の門
第38話戦闘神ギンガナム
第39話小惑星爆烈
第40話月面の海戦
第41話戦いの決断
第42話ターンX起動
第43話衝撃の黒歴史
第44話敵、新たなり
第45話裏切りのグエン
第46話再び、地球へ
第47話ギンガナム襲来
第48話ディアナ帰還
第49話月光蝶
第50話黄金の秋

備考

本作は「フジテレビで放送された最初で唯一のガンダムのTVシリーズ」であるが、東名阪はともかく、放送地域がまちまちであり(北海道東北地方のように、比較的多くの県でネットされていた地域もある一方で四国地方のように1県しか視聴できないところもあった)が、ヒドい所では中国地方では一切放送されなかった(地域で言えば岡山県広島県鳥取県島根県山口県であるが、岡山県の放送局の場合は放送エリア上は香川県も含まれる。また山口県にはフジテレビ系列局はないが、山口県のごく一部では福岡県のフジテレビ系列局であるテレビ西日本で視聴出来た)。そのため中国地方在住(前述した山口県の一部エリアを除く)のガンダムファンの間でも「雑誌で見たことはあるが、アニメは見たことない」「DVD(あるいは劇場版2部作)で初めて知った」「そんな作品はない!」(本当に作品を知らなかったり、ネタ的に発言する者も含む)と本作の存在に関しては各人異なった認識をしている、とされる。

また、当初はガンダムシリーズ最終作として作るつもりだったと言う都市伝説もある。


後に制作された作品『Gのレコンギスタ』は、本作の過去か未来かの解釈が公式と原作者で分かれている


立体物

1/144、1/100、SDガンダム、HGCC1/144、MG1/100にラインナップ。


各々ビームライフル、ビームサーベル、シールドが同梱。(MG、SDガンダムにはハイパーハンマーも同梱されている。)


胸部マルチパーパスサイロは、1/144とSDガンダムは差し替えで再現されている。(1/100とMGは展開ギミックで再現されている)


関連書籍

  • ∀の癒やし

富野監督によるエッセイ集。

機動戦士Vガンダム』の制作で重度のうつ病に陥った富野監督の味わった地獄と、そこから如何にして立ち直っていったのかを、『ブレンパワード』と『∀ガンダム』の制作に纏わるエピソードを交えながらその心情を綴った内容となっている。


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