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概要

富野由悠季の執筆した小説。後に文化放送にてラジオドラマ化した。

宇宙世紀200年代を舞台としており、戦場では時代遅れとなった(とされる)モビルスーツの代わりにマンマシーンと呼ばれる人型のマシーンが主流となっている。
シャアのクローン』という、のちのガンダム作品でも使用されている『重要人物のクローン(影武者)』という設定を先んじて採用している。
また、シャアの遺産ともいうべきMS『ゾーリン・ソール』の存在など、間接的ながらガンダムシリーズとのリンクもなされているのが特徴。
反面、本来の宇宙世紀との矛盾もいくつか存在し、例えばコロニーが落ちてパリが消滅するなど、様々な相違点が生まれている。これは、執筆した時期が逆シャア前後であるためである。

後に描かれることとなる地球連邦の崩壊宇宙市民の主導権が了承される要因を事細かに描いていることから宇宙世紀の歴史上でも重要な位置にある作品ではあるが、触媒の関係上作品自体あまり知られていないのが現状である。

ちなみにマンマシーンという名称は、モビルスーツという名称が使用できないための苦肉の策であり、マンマシーン=モビルスーツという考えでも間違いではない。


物語

人々が宇宙に進出してから2世紀が経過した頃、地球連邦は秘密警察機構マハによって反連邦組織の摘発を行っていた。
地球の特別区の南太平洋の島に住む青年アフランシ・シャアは、育ての親であるガバ・スーの遺言に従い、宇宙へ向かうことになる。実は彼こそあの赤い彗星ことシャア・アズナブルのクローンだったのだ。そしてアフランシは反地球連邦組織メタトロンのリーダーとなり、地球支配を目論むマハ・ゲイジスと壮絶な戦いを繰り広げる。

登場人物

主人公

アフランシ・シャア

シャア・コンティニュー・オペレーションで生み出されたシャア・アズナブルのクローン。頭部にセルチップスがある。
ガバ・スーに預けられ南の島で普通の青年として暮らしていた。
ガバ・スーの遺言を受け宇宙へと上がり、ズィー・ジオンと合流、指導者として祭り上げられることになる。
しかし、シャア・アズナブルというカリスマ性を持った人物を演じることを拒み、あくまでアフランシ・シャアである事に固執したため、シャアの再来を期待していたメタトロン上層部とは次第にそりが合わなくなっていき、それが原因で組織との決裂が生じることになる。

ヒロイン

エヴァリー・キー

アフランシの幼馴染の少女。大自然の下伸び伸びと育ち、アフランシが島を出ていくと言った時は激しく取り乱したがアフランシを心から愛する純真な少女。
ダーゴル大佐に捕まるが丁重に扱われ、戦闘に巻き込まれないようにするなど保護されていた。

育ての親

ガバ・スー

島の長老で、アフランシを預かり育てた。彼の遺言でアフランシは宇宙へ旅立つ事となった。

メタトロン

マドラス・カリア

メタトロンのスパシアス号船長。後のエアフォース・1の艦長でもある。
アフランシ側のリーダーとも言える、良識ある人物。

クリシュナ・パンデント

メタトロンのメンバーの女性。アフランシに好意を抱くが、捕虜となりウル・ウリアンと接するうち、彼にも惹かれ板挟みになってしまう。

アザリア・パリッシュ提督

元地球連邦軍少将。連邦に失望し、メタトロンの指揮を執ると共に、三十一の二乗の艦長も務める。
勝手な行動を取り始めるアフランシに暗殺者としてブノア・ロジャックを送り込んだ。

マハ

ビジャン・ダーゴル大佐

マハの首魁。地球逆移民計画を企み、地球にガイア・エンペラーなる帝国を築こうと目論む。
ワーグナーファンで、地球降下後はノイシュヴァンシュタイン城を本拠地とする懐古趣味のおじさんでもある。

マリーサ・ナジス大尉

ダーゴル大佐の部下である女性士官。お茶汲みの女性。

ウル・ウリアン少尉

ダーゴルに育てられたマハの若きエース。部下であっても殴り倒し、抹殺するという
紳士的に振舞い実は冷血漢…のつもりでいるが、実は気が弱く他人の愛情を求めていたという困ったちゃん。
実力は折り紙付きであり、メタトロンを度々襲撃し多大な損害をあわせている。アフランシとも何度か対決してはいるものの、一度も勝つ事は出来なかった。

香港マハ

ジャン・ウェン・フー少佐

ホンコンマハのリーダー格。

登場メカニック

モビルスーツ

ギャプラン

南の島に流れ着いた残骸。兵器としての活躍は一切なし。文庫版では、モビルスーツという記述は途中で止まっている。

マンマシーン

モビルスーツを超えるものとして開発された新世代の人型マシン。
リンク先を参照。

戦艦

三十一の二乗(マザー・メタトロン)

ヘブライにおける天使メタトロンを表す数字より名付けられたメタトロンの宇宙母艦であり、周辺施設とあわせた基地の呼称でもある。後にマザー・メタトロンと称される。

三十一の一乗、三十一の三乗

メタトロンの戦闘艦。

マハ・ゲイジス

ビジャン・マハの旗艦。実弾やビームを防ぐバリアーを持っているが、最終決戦ではあっさり散る。

クエゼリン

地球連邦軍の主力宇宙巡洋艦。

世界観

宇宙世紀203年の世界では、宇宙戦国時代が終結に向かっている時期であり、地球連邦政府の弱体化が袋小路に入っている時期でもあった。『MHA(マハ)』をはじめとする連邦政府直下の組織であるにも関わらず身勝手な軍事行動をするものや、それらに反する組織『メタトロン』が連邦軍そっちのけで動いていたりする様子から、かなり入り乱れた状況となっていることは想像できるであろう。そんな混沌とした世界で、連邦の尻を叩かんとする人々の戦いが繰り広げられているのである。

ズィー・ジオン・オーガニゼーション

ズィ・ジオンを志した反地球連邦組織。名前からしてジオンの残党かと思われがちだが、実はかつてのネオ・ジオンとの関連性をもたせるために存在しているわけではない。
伝説の英雄シャア・アズナブルを復活させる「シャア・コンティニュー・オペレーション」を発動し、アフランシを生み出した。
二巻の後半でアフランシにより大天使の意味を持つ『メタトロン』に改名させられる。

メタトロン

ジオンの名称が気に入らなかったアフランシによって改名された組織の名称。
地球連邦の腐敗に反発する組織であり、かつてのシャアの絶対理想に共感する人々が中枢をなしている。その目標は地球の保全である。
しかしいつの間にか上層部は保守的となっていき、構成員の多くも給料をもらうために働くと言う有様となっており、組織は連邦同様に堕落・腐敗していく。さらにアフランシの身勝手な行動が追い打ちをかけることとなり、結果的に敵であるはずの連邦への身売りとマハ壊滅後に起きる組織解散へとつながっていくこととなる。

地球連邦政府

地球とスペースコロニーを合わせた、人口200億を管理する政府組織。かつての権勢もほど遠く、もはや宇宙への影響力は皆無に近かった。組織自体も度重なる戦乱と腐敗で瓦解寸前の末期状態である(ガイア・ギアから10数年後、本当に崩壊した)。

地球連邦軍

地球連邦の軍隊。相変わらず腐敗・形骸化しているうえに地球連邦との亀裂が生じている。マハ崩壊後に連邦の腐敗が暴露されたため亀裂が決定的となり、それが連邦宇宙軍のコロニー強攻制圧を推し進める結果を作った。

MHA(マハ)

地球連邦政府内に存在する特殊警察組織。
正式名称は「地球連邦政府警察機構特捜第十三課」と言う。司令官ビジャン・ダーゴル大佐指揮の元地球逆移民計画を推進する。
違法な地球居住者、犯罪者の摘発を名目に人々を弾圧している。
母体であるマンハンターは、逆襲のシャアで登場している警察組織で、その強引かつ非道な摘発行為から一般市民から嫌われている(かつてのある部隊マンハンターとあだ名されている)。
ダーゴル大佐擁するビジャン・マハの他にも、ホンコンマハが登場している事から多方面に存在するとされる。
隊員達は血統などに関係無く「常に努力し続けられるエリート」が選ばれている。
だがダーゴルのやり方は後に連邦軍から多大な反発を買い、これがメタトロンと連邦が水面下で結託すると言う事態に繋がっていった。

関連項目

宇宙世紀 逆襲のシャア
G-SAVIOUR:地球連邦崩壊後の時代を描いた作品。本作とつなげるにはいくつかの誤差があるものの、崩壊の原因になったのがマハやメタトロンであることを考えれば、そこまで矛盾していないことになる。

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