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Vガンダム

ゔぃくとりーがんだむ

V(ヴィクトリー)ガンダムとは、TVアニメ『機動戦士Vガンダム』に登場するマルチプル・モビルスーツである。主人公が搭乗するガンダム・タイプとしては珍しい、準量産機であり、複数機がひとつの戦線を構築する姿が度々見られた。
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Vモード、軸合わせ……ッ!

カタログスペック

頭頂高15.2m
本体重量7.6t
全備重量17.7t
ジェネレーター出力4,780kW
装甲材質ガンダリウム合金スーパーセラミック複合材
総推力79,700kg


概要

型式番号LM312V04。(LMの後番号から[3]はパーツ数、[1]はジェネレーター数、[2]はメインスラスター数を、[V]はタイプを、[04]は開発番号を示す。)
リガ・ミリティア(以下、LM)が、ザンスカール帝国の軍事的脅威に対抗すべく推進したMS開発計画「V(ヴィクトリー)プロジェクト」に基づき開発したモビルスーツである。

同年代において地球連邦軍が採用していた量産型MSであるジャベリンジェムズガンは、開発年次から見てそれらは既にロートルと化しており、ベスパが保有するMS群との性能差は歴然であった。更に、地球連邦自体も組織の弱体化とそれに伴う各コロニー(サイド)のなし崩し的な自治権主張により、新型MSを開発する機運をもたなかった事から、LMが抵抗運動のために独自に新規の高性能MS開発が必要であると判断し、開発がスタートした。
民間ゲリラ組織であり、戦力、資源が常に不足しているLMの活動にあわせ、変形とパーツ分離、および各種増加装備により幅広い作戦に対応可能な、マルチプル・モビルスーツとして高い完成度を誇る。

頭部を含めた機体デザインは、ザンスカール帝国の暴虐に対する反抗運動の象徴とする狙いもあり、「ガンダム」を意識したものとなっている。
(逆にザンスカール帝国側は、自分たちこそが地球連邦という体制に対する抵抗勢力であると自負しているため、本機を「ヴィクトリー・タイプ」と呼称する。)
また、後継機であるV2ガンダムが登場した33話以降は、区別のためLM内でも「V1」と呼称されるようになった。

ガンダム・タイプとしては珍しい、準量産機としての位置づけであり、一つの戦場で複数機のVガンダムが戦列を形成する場面も珍しくない。

ミノフスキー・フライト

書籍・媒体によって機能解説が異なるが、本頁では最初期の機構を記載する。

ベスパが開発した、ビームローターを標準搭載した地上用侵攻用モビルスーツと対抗するためには、重力下における長距離航行機能が必要不可欠であった事から、リガ・ミリティアが完成させた重力下浮遊システム。

端的に表現すれば『小型・低出力型ミノフスキー・クラフトミノフスキー粒子に静電入力を行うと、立方格子状の力場が生じる事を利用し、地表から組み上げた“見えない足場に乗る”事で疑似的に浮遊するシステムである。ミノフスキー・クラフトが宇宙世紀0100年代では、30m級の大型・高コスト機にしか搭載できなかったのに対し、15m級の機体に搭載可能かつ、一定の量産性も確保できている。
反面、ミノフスキー・フライト・システムは稼働効率が極めて悪いため、“一度組み上げた力場を維持しておく力”が小さく、静止状態での連続浮遊時間は数十秒間程度しかないという欠点がある。このため、熱核ロケットエンジン(スラスター)との併用によって常に一定以上の速度で移動し続け、静電入力されていない状態のミノフスキー粒子(が存在する空間)を確保しなければならない。
しかしながら、逆を言えば数十秒程度であれば、コア・ファイターのような航空機形状であってもヘリコプターのようにホバリング(静止浮遊)する事ができるため、カタパルトを用いない単独での離着陸や一旦停止してからの方向転換、何よりも環境を選ばないパーツ合体・換装が可能となっている。

なお、ベスパ側も本システムの開発を行っている(双方にサナリィが関わっているため)が、リガ・ミリティアほどの完成度に達させる事ができず、ゾロのボトム・ターミナルに搭載されるに留まっている。

MS形態

三種のパーツがドッキングする事で完成する(後述)、汎用MS形態。スペックノート上はジェネレーター出力、武装ともに同世代において特筆すべきものを持たないが、各部の仕様には高度な技術が盛り込まれており、高い基本性能と運動性、環境を選ばない汎用性は「ガンダム」の名を冠するに相応しいものを持っている。

大気圏内においては、ミノフスキー・フライトを採用したことで、同世代のMSと比較しても高い飛行(滞空)性能を獲得しており、ベスパのビームローター採用型と比較して、両腕が常に自由に使用できるアドバンテージを有する。

コクピットはグリプス戦役期以降のMSとしては珍しく、全天周囲モニターリニアシートを採用しておらず、コア・ファイターのキャノピー部だけがMS形態でのメインモニターに変化する。しかしながら、正面・左右部の視認領域は良好であり、最新鋭のサブモニターや各種センサーと併用することにより、空間戦闘において不利が生じるようなことはなかった。耐G装備についても、エアクッション併用のシートベルトや、LMが独自に採用したパイロットスーツが充分な効果を発揮し、近距離での核爆発の衝撃からもパイロットを保護している。

操縦系統は、同時運用されたガンイージと異なる、ベスパ系MSに近い「コントロール・シリンダー」と呼ばれるグリップと円筒型のスロットルが一体となった方式が採用されており、パイロットはファイター形態からMS形態へのトランスフォーム時もスムーズな挙動制御が可能であった。
メインコンピューターは、ウッソ・エヴィンが独自にプログラミングしたものを含め、特殊な挙動・形態をスムーズに機体に反映させている事から学習能力(拡張性)の高い高機能機が搭載されていると推察される。また、後述のパーツ・アタックなどウッソが編み出した特殊戦術を、(劇中時間では)数日後には他パイロット機も実行している事から、同機種間でのシステムアップデートによる運動性能の向上が、頻繁に行われていたようである。この点においても、本機がウッソという優れたパイロットに巡り合った意味は非常に大きい。

機体の拡張性も高く、機体各部に設置されたハードポイントに様々な追加武装を装備し、LMは活動地域毎に任務遂行能力の向上を計った。加えて、腰部前方のスカートアーマーは変形機構の都合上独立して可動し、水平に展開することで人員や物資を運搬するための荷台にもなるなど、多岐に渡りゲリラ活動に配慮した設計となっている。

変形・合体機構

Vガンダムは、初代ガンダムZZガンダム同様にコア・ブロック・システムを採用しており、トップ・リム(Aパーツ)、コア・ファイター(Bパーツ)、ボトム・リム(Cパーツ)がドッキングする事でMS形態となる。また、コア・ファイターのドッキング方式はサナリィF9グレードMS同様、ホリゾンタル・イン・ザ・ボディを採用している。
ただし従来のコア・ファイターが脱出ポッド機能(+最低レベルの戦地離脱用戦闘機)のみに重きを置いていた設計から大きく発展しており、Vガンダムのコア・ファイターは頭部・胴体胸部までをカバーする構成となっている。これに両腕及び胸部下面から腹部を形成するAパーツ・両脚及び股間部を形成するCパーツが合体して四肢が追加される。

この洗練されたコア・ブロック・システムにより、コア・ファイターにはコクピット(パイロットとメインコンピューター)のみならず、MSの主要機器(ジェネレーター、メインカメラ、ミノフスキー・フライトシステム)が集約される事となり、MS破損時にはパイロットと共に高額機器全てを離脱させられる、慢性的な物資不足のLMにとって理想的な運用が可能となっている。
加えて、過去のΖ系ドッキング・モデルと異なり、A・Cパーツには個別の戦闘機としての能力を求めず、あくまで戦地(コア・ファイター付近)までの高速移送とドッキング後の運用のみを求めた結果、MS時の追従性等の高性能に比して構造は単純かつ安価であり、旧世紀時代の機械工場設備を用いての量産さえ可能としている。
以上の仕様によって、メンテナンスの容易化や機体の稼働率向上は言うに及ばず、戦場において四肢をある程度『使い捨て』の消耗品として扱え、小隊(三機)編成時には非破損パーツを融通しあう事で戦場での即時ダメージ・コントロールを行う事で戦力の損耗を最低限に抑える事が可能となっている。特にこのダメージ・コントロール運用は画期的であり、LMの敵対陣営を驚かせた。

コア・ファイター

Vガンダムの中枢を成す小型戦闘機。コクピット・レイアウトについては、MS形態を参照。
外観は、浮力(揚力)のほとんどをミノフスキー・フライトに頼っているため、主翼面積が極端に小さい、特異なものとなっている。
中枢機器の全てが集合している仕様から、本パーツの生産には高度な技術が要されるようで、劇中に登場したヨーロッパ工場には予備機は見られなかった。
オリファー機の登場状況から、指導者である『ジン・ジャハナム』を始めとする上層部の判断により、パイロットとセットで各部隊に補充される形式をとっており、生産はしかるべき施設(月面の生産工場)で行われていたようである。
しかしながら、上述のとおりVガンダムが準量産機であったことから、一定以上のレベルの設備であれば生産は難しくはなく、むしろ腕部・脚部の量産を実質的に外注する方式は効率的手法であったと言える。

なお、Vガンダムのコア・ファイターは、更にインジェクションポッドをも有しており、緊急時には胸部中央の赤いコア部のみを射出する事も可能な、二重の脱出システムを備えている。これは、あくまでも非正規軍であるリガ・ミリティアにとって、充分な訓練を積んだパイロットの確保が最大の難題であった事に依るものである。
このインジェクションポッド機能を利用して、マーベット・フィンガーハット機は宙間戦闘(核爆発を考慮する必要が無い)において、ポッドを除く機体(ジェネレーター)丸ごとをアマルテア級戦艦に突入させ、味方機のビームライフルで狙撃させる、簡易核弾頭戦法をとった。(ポッドは直後にコニー・フランシス機が回収している。)

トップ・リム

通称はハンガー。
両腕を90度前方へ突き出し、拳部とビームシールド発生器を180度反転させるように入れ替える、単純な変形方式が採用されているパーツ。
上記の通り、本パーツ単独での戦闘は考えられていないためジェネレーターを搭載しておらず、大容量メガコンデンサによって賄っているため、航続距離は短い(ZZSは全パーツにジェネレーターを搭載しており、MS形態時のジェネレーター出力は総和値が用いられる)。ビームライフル、シールド、サーベルといった一通りの武装を標準装備(内蔵)している反面、スラスター数は少ないため巡行速度も充分ではなく、基本的にカタパルトでコア・ファイター付近へ射出され、そのままミノフスキー・コントロール(短距離無線コントロールシステム)の支配下に入り、ドッキング運用される。

ドッキング後のトップ・ファイターは重攻撃機にカテゴライズされ、MS形態と同等の攻撃力を有する。ただし、自重増加に対してスラスターが少なく、空力学的にもやや無理のある形状である事から、速度・旋回性能が大きく低下する(ウッソは初運用時に苛立ちを隠せなかった)。特に前方にせり出したビームライフルは、大気圏内では大きな空力抵抗を受けるため、照準にブレが生じる場合もあった。
しかしながら、腕部の部分変形、あるいはMS上半身のみの形態に変形が可能であり、シールドによる防御だけでなく、空力特性の低下を利用しての急減速からサーベルによる奇襲、再変形による離脱戦法を行える(パイロットの技量次第)。
ウッソが運用後はオートディフェンサープログラムの学習が進み、ビームシールドによる自動防御の信頼性が増した。

なお各地に点在する工場で生産していた都合上、基本設計は同様だが隊毎に外装などに多少の差異が生じている。例として、カミオン隊の機体は上腕部を丸型から角型に変更し、トレーラー搭載時にロックがかかり易い形状となっていた。

その他、MSの基本構成としてマニピュレーターにエネルギー供給(ライフルやサーベルへの電力供給)およびデータ送受信用のコネクタを有しており、これを利用してV2はトップ・リム自体を変幻自在なサーベルの“柄”としてゲンガオゾに接近戦をしかけ、リーチに勝る相手に競り勝った。

ボトム・リム

通称はブーツ。
脚部の形状が流線的になるよう各部の装甲、関節がスライドし、ふくらはぎや膝から追加スラスターがせり出す、こちらも簡易的な変形を採用している。

コア・ファイターとドッキングする事で、高速戦闘機ボトム・ファイターとして運用される。スラスター数の増加による速度・航続距離の向上により、長距離巡航に向くが、武装は可動域の狭いハードポイントに接続したライフル等に限られる(当然、シールド・サーベルは運用不能)ため、戦闘面では心もとない。
ミノフスキー・フライトによる人型での自由飛行が可能なVガンダムにとっては、大気圏内外どちらにおいても脚部の喪失は極端な戦力低下に繋がらないため、加速状態からボトム・リムのみをパージして対象へ質量弾として激突させる、通称「ボトム(パーツ)・アタック」をウッソが編み出し、後に他パイロットも倣うようになった。なお、トップ・リム同様にボトム・リムもジェネレーターを搭載していないため、核爆発による想定外の(地球環境)破壊を巻き起こす可能性は小さい

こちらも、ボトム・ファイターから『腕無し』形態に変形する事も可能だが、活用できる状況は限られる。(ウッソは渓谷地帯での戦闘において、つま先のみを展開し壁面を蹴り飛ばすことによる、変則急旋回を披露したが、パイロットのG耐性、空間把握力、判断力のいずれにも高度なものが要求されるアクロバット飛行であり、並みのパイロットでは再現は困難。)

簡易オールレンジ攻撃

アビゴル戦において、ウッソがゴッドワルド・ハインに勝つために見せた。
戦闘序盤に捕縛され、切り離したボトム・リムに対して、空域を一周回る事でミノフスキー・コントロールの遠隔操作可能域へと戻り、脚だけでアビゴルを踏み台にして敵に隙を作らせると同時にVダッシュへと再合体、戦闘のイニシアチブを奪い取った。ゴッドワルド中尉は、ベスパにおいてエースパイロットに数えられる純然たる戦士であったが、流石にこの攻撃は完全に想定外であったため、まともに正面を取られる事となった。

巡航形態

正式名称無し。A+B+Cパーツをドッキングさせたまま飛行形態に簡易変形させたモードであり、設計上は意図されていない。
機体を水平状にコンパクト化させ、スラスターをある程度一方向に集中させる事は可能だが、MSと同重量ながら形状の問題で一部のスラスターが塞がれ、空力的に有利とも言えないため、中途半端な性能となる。

ウッソは敵機の想定外の位置からの奇襲を目的として、マスドライバーのシャトル用トンネルを潜り抜けるために使用した。

また、漫画作品『機動戦士クロスボーン・ガンダムゴースト』においては、リア・シュラク隊のVガンダムを拝借したフォントが、長距離航行のため推進剤の消費を抑える目的でこの形態を使用している。

武装

バルカン砲

歴代のガンダム・タイプに倣い、頭部に二門を内蔵する。主に近接戦闘におけるけん制に用いられる。
コア・ファイター形態では唯一の固定武装となる。
なお、各種ファイター形態でも頭部を引き出すことができ、射角の広い旋回砲塔として応用可能だが、形状的に空力特性が著しく不安定化するため、大気圏内で使いこなすにはパイロットに高い操縦技術が要求される。

ビームライフル(ビームピストル)

ガンイージと共用しているLMの標準装備。MS本体同様に高度にユニット化されており、メガ粒子発振器であるビームピストルを中心に、サイトと粒子加速増幅用バレル、およびエネルギーユニットを組み合わせて形成される。このため戦闘中にバレル等を損傷した場合でも、ビームピストルのみを切り離して最低限の射程・威力を保持した射撃兵器として運用を継続でき、メンテナンス作業やコストも抑えられる。

内蔵エネルギーCAPとEパックの併用方式を採用しており、基本的にはMS本体に結合してジェネレーターから直接チャージされるため、マニピュレーターで保持するだけでなく、肘や腰、ふくらはぎのハードポイントに直接装着しての、各形態時での運用を前提とした設計となっている。
勿論であるが、セットされたEパックにより、本体からのエネルギー供給無く十数秒間の連射が可能である。これを利用して、序盤においては罠として設置したり、トレーラーで吊り上げて簡易移動砲台として利用していた。

ビームサーベル

接近戦用の斬撃兵装。片方の前腕内部(ビームシールド基部)に一基ずつ格納されており、手首部の角度を一時的に変形させて取り出す。
宇宙世紀0090年代以降は標準となっている、アイドリング・リミッター機能を有している他、発生器の形状がコの字状となっており、Iフィールドの形状を変更することでビーム刃を扇状に展開することも可能だが、出力等の基本性能は特筆するべき点は無い。

宇宙世紀150年代は、本機に限らず各陣営のビームサーベルともビームの太さがあたかも糸のように細く、ビーム収束率の向上が見て取れる。

ビームシールド

両肘に搭載されている防御兵装。ビームを面状に展開し、敵のビーム、実弾兵器から身を守る。シールドのサイズは出力に応じて自在に調節でき、短時間であれば最大で150m~200m程度と艦艇を防御するほどに展開可能。発生器は縦軸にほぼ180度旋回できる、可動域の非常に広い機構となっている。
ビームシールドの一般的仕様として、射撃時などには本体の行動を阻害しないよう、ビームの展開域をコンピューターが自動制御で調節する。

余談ではあるが、カトキハジメ氏の初期設定画では、ビームシールド基部に二基格納されたビームサーベルのビーム発生器が90度折り畳まれてビームシールド発生機を兼ねる構造となっており、各腕ごとのビームサーベルとビームシールドは同時使用不可という設定が検討されていた。しかしこの設定では戦闘描写に制限が生じるため、最終的には別個の発生機を有する設定となった。

ハードポイント

サナリィのF9グレードから継承されている、マルチ・ウェポン・コネクター。
肘・膝・腰などに配置されている円形の部分で、ビームライフルや下記のオプション武装の接続・エネルギー供給ができ、基部から回転可能になっているため射角にも一定の自由度を確保している。

オプション武装

設定画やEDのワンカット、およびプラモデルのみに留まったものも多いが、4連装ミサイルポッドやビームカノン、ディスポーザブル・バズなど往年のザクにも匹敵する多種の武装が存在する。これは、ゲリラ組織というLMの性質上、活動地域毎の構成員や機材によって様々な独自装備が開発・運用されたためと考えられる。

ユカ・マイラス機が使用した、腰部装着型ビームキャノンは、初期設定ではヴェスバーとする予定であったが、最終的(1993年発売の武器セットでは)には通常のビーム砲となっている。

バリエーション

Vダッシュガンダム

制勝


カタログスペック・機体解説

頭頂高15.2m
本体重量9.2t
全備重量20.8t
ジェネレーター出力4,970kW
装甲材質ガンダリウム合金スーパーセラミック複合材
総推力93,380kg


型式番号LM312V04+SD-VB03A
Vガンダムの背部メインスラスターに、追加装備であるオーバーハングパック(ダッシュパックとも呼称される)を装着した強化形態。名称は「V'ガンダム」を意味する。

ベスパが実戦データとノウハウの蓄積により戦場に投入し出した新型高性能機に対抗するため、Vガンダムへの長距離攻撃機能の付加と機動性向上、クルーズ機能の強化を行うために開発された。
初期はカイラス・ギリー攻略戦前に補給物資としてリーンホース隊に届けられ、既にエースとして頭角を現していたウッソのVガンダムに優先配備された。
戦況が進むと共にVガンダム同様、生産数が追いつき、最終的にはシュラク隊を含めた各部隊に相当数が行き渡っっている。

追加武装

  • オーバーハングパック

低出力ジェネレーター(約200kW)とブースター、更に武装として大型ビーム砲「オーバーハングキャノン」二門、および複数のサブウェポンを複合した追加ユニット。

MS形態時に使用可能となるオーバーハングキャノンは、対艦用としても充分な威力、射程を有し、カイラス・ギリー攻略戦では会戦の口火を切った。直撃させればアインラッドの強固な外輪部を貫通するほどだが、ジェネレーターに負荷をかけるため連射性には欠ける。また(射角制限のある)メガ・キャノンの例に漏れず、ミノフスキー粒子下における戦闘では命中精度に過度な期待は持てないため、味方機との連携により敵機を追い込んだ上での使用が理想的である。

Vガンダムの背部から取り外し(更に一門ずつに切り離して)、ガンイージなどの他機がマニュピレーターに持つことで(エネルギー・コネクタを接続することで)、携行式のメガ・キャノンとして使用する事も可能である。

コア・ファイターと直接ドッキングする機能も有しており、この場合はコア・ブースターと呼ばれる。本形態時はキャノンが後方(スラスター側)に回るため使用不可能になるが、代わりにサブウェポンのビームガンとガトリング砲の各二門がアクティブになり、ファイターの速度・攻撃力を大きく向上させる。
ただし、劇中ではコア・ブースター形態そのものは搭乗せず、ウッソはボトム・リムを拘束された際に、ファイター+トップ・リム+オーバーハングパックの変則形態を運用した。

なお、オーバーハングパック自体も五箇所のハードポイントを備えるため、こちらにも個別に武装を懸架、運用が可能。

  • ビームスマートガン(メガビームライフル)
通称は物干し竿。
Vダッシュ専用武装ではないが、こちらに記載する。

開放型バレル型を採用した大型・高出力のビームライフル。両腕で保持して使用する。
本来は別の機体用に製造されたものであり、太陽発電衛星ハイランドの格納庫に遺棄されていたものを偶然に回収した。設計自体は宇宙世紀120年代のコスモ・バビロニア建国戦争時代のものとされる(バレルの形状から、一説にはアナハイム社が試作したものと言われているが…)、宇宙世紀0150年代においてもMSのビームシールドを貫通する充分な威力を保持しており、オーバーハングキャノンと比較して射角・連射性に優れた使い勝手の良い装備だったため、ダッシュパーツとは別途LM生産ラインに乗せられ、配備された。
不使用時はバレルとセンサーを折りたたんでハードポイントに懸架される。
  • 八つ手ビームサーベル
Vダッシュ専用武装ではないが、こちらに記載する。

柄が3段階に伸縮する大型のビームサーベル。スマートガンと合わせて太陽発電衛星ハイランドの格納庫に遺棄されていた武装。「使えそう」との事でハイランドの子供たちが輸送してきたが、近接戦闘で使用される事は無かった(衛星に固定した状態で使用した)。

Vガンダム・ヘキサ

Vガンダムヘキサ


型式番号LM312V06
Vガンダムの頭部を換装することで通信・索敵能力を強化した指揮官用機。「ヘキサ」は開発順であり型式番号の「06」に由来する。
V字型アンテナの替わりに額部に複合カメラセンサーを装備。加えて側頭部排気ダクト両脇に高精度の中型ブレードアンテナを設置している。
Vガンダムのマイナー・アップデート機で基本的には頭部のみの違いであり、そのほかはV字型アンテナタイプとまったく同一の機体である。このため武装面も同一で、オーバーハングパックなどのVガンダムで使用していたオプション兵装もすべて運用可能(オーバーハングパックを装備した場合、「Vダッシュガンダム・ヘキサ(V'ガンダム・ヘキサ)」(形式番号LM312V06+SD-VB03A)となる)。

LMのカイラス・ギリー攻略戦を前に最前線部隊シュラク隊の隊長であるオリファー用に一機が配備された。
その後本格的な量産ラインに乗せられ、モトラッド艦隊追撃時の月面での補給では、ガンブラスターに代わるシュラク隊の主力機として多数が配備、運用されている。
更に、エンジェル・ハイロゥ攻略戦の頃にはオーバーハングパックの配備も間に合い(LMが全物資を投入し)、多くがVダッシュガンダム・ヘキサとして戦線に立った。

なお、指揮官用と設定されているが、プラモデル販売の理由等で『前期主人公機』であるVガンダム(V字アンテナ型)の印象を薄めないため、V2ガンダム登場以降のVガンダムはほとんどがこのヘキサ・ヘッドに換装されている。
逆にマーベット機のみが「ガンダム」のイメージによる士気高揚を理由にV字アンテナに交換され、いわゆる主人公機の乗り換えが行われた(ウッソが使用していたV1コア・ファイターそのものは、戦術的理由によりウッソ自身が核弾頭の代替として使用・撃墜したため、本当の意味で『乗り換えた』わけではない)。

小説版ではヘキサ・タイプと呼ばれ、アニメ版と違いドッキング機能がオミットされている。

V2ガンダム

Vガンダムの後継機。
詳細はV2ガンダムを参照。

セカンドV

小説版にのみ登場したVガンダムの後継機(V2は未登場)。
詳細はセカンドVを参照。

非映像化作品登場

リア・シュラク隊仕様


漫画機動戦士クロスボーン・ガンダムゴースト長谷川裕一作)に登場。
LMの一部隊だる「リア・シュラク隊」が運用するVガンダム。コバルトブルーの機体色以外の仕様は他の機体とは変わらない。
リーダーであるトレス・マレスのみ、指揮官機であるヘキサに搭乗する。

ビクトリーイージー

漫画機動戦士クロスボーン・ガンダムDUST長谷川裕一作)に登場。
Vガンダムのコア・ファイターにガンイージの手足を接続した機体。同系列の機体のミキシング・ビルドである為、性能の低下はほとんど見られない。
コア・ファイターの脱出機構はそのまま残っているが、手足を切り離した後その場で再合体する事は不可能で、再接続の為には整備工場へ送る必要がある(ガンイージの手足には推進用スラスターが無いため)。
トレス・マレスが地方紛争を平定する為に使用し、タガナス・タヤカと結婚後は彼の乗るウォズモと揃いのブルーの配色に塗り直された。

騎士Vガンダム

コミックボンボン版に登場。Vガンダムに増加装甲(というより装飾)を装備させた形態。
ビームサーベルにも装飾目的の『鞘』がつけられ、マントまで装備している(防御用のABCマントではなく、装飾用の布マント)。同じくマントを装備したクロスボーンガンダムとの関連性は不明。
ゴッドワルドに大破させられ、登場は1話限りであった。
余談だが、後にSDガンダム外伝に登場する騎士ヴィクトリーとはまったくの別デザインである。

ゲーム作品でのVガンダム

「ガンダムVS」シリーズ

EXVS及びEXVSMBON以外全シリーズに1000コスト(EXVSMBでは1500コスト)機体として登場。武装はビームサーベルやビームライフルの他、パーツを射出して攻撃できる。
アシストは、無印とNEXTは盾となってくれるガンイージ、EXVSFB以降は対象をスタンさせるゾロアット
この機体の特徴はパーツ射出攻撃であり、パーツを切り離した形態ごとに性能が変わる。EXVSFB以降では覚醒するとVダッシュガンダムになり、CSのオーバーハングキャノンによる照射攻撃ができる。
(ちなみに無印及びNEXTでは変形ができ、7つの形態を駆使して戦う機体だった。また、特殊射撃で両パーツ射出できた。)
サブ射撃でトップ・リム、特殊格闘でボトム・リムを射出。トップ・リムはダミー系の武装を優先的に飛んでいくので注意。
射出したパーツは再びコマンド入力で再合体できる。
トップファイターは機動力、ボトムファイターは格闘に特化した形態であり、特にボトムファイターは格闘が非常に強力である。
コアファイターの状態はアシストを除けばバルカンしかないが、無印では高空に逃げて時間稼ぎを狙う戦法があった。今となっては天井が下げられた為この戦法は使えなくなっている。
バーストアタックは「パーツアタック」。コアファイターになり、一定時間射撃か格闘でパーツ飛ばしを連射できるようになる技。被弾するとVガンダム状態に戻る。

EXVSMBONでは晴れて2000機体にコストアップを果たした。

関連イラスト

Vガン
ヴィクトリーガンダム


Vガンダム
Vガンダムキャノンタイプ


victory
Vガンダム



関連項目

ガンダム 機動戦士Vガンダム
ウッソ・エヴィン マーベット・フィンガーハット オリファー・イノエ
シュラク隊 リーンホース リーンホースJr.
ヴィクトリーガンダム V2ガンダム
ガンイージ ガンブラスター(MS)

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