概要
書籍・媒体によって機能解説が異なる。本頁では最初期の機構を記載する。
設定1
反重力推進装置。これまではホワイトベースなどの戦艦にしか搭載できなかったミノフスキー・クラフトをダウンサイジング、当時最新鋭のMSに搭載している事が挙げられ、サブフライトシステムやモビルアーマーに変形する可変機構を用いずに人型形態での重力下浮遊能力を得ており、大気圏内長時間飛行を可能としている。
設定2
ベスパが開発した、ビームローターを標準搭載した地上用侵攻用モビルスーツに対抗するためには、重力下における長距離航行機能が必要不可欠であった事から、リガ・ミリティアが完成させた重力下浮遊システム。
端的に表現すれば『小型・低出力型ミノフスキー・クラフト。ミノフスキー粒子に静電入力を行うと、立方格子状の力場が生じる事を利用し、地表から組み上げた“見えない足場に乗る”事で疑似的に浮遊するシステムである。ミノフスキー・クラフトが宇宙世紀0100年代では、30m級の大型・高コスト機にしか搭載できなかったのに対し、15m級の機体に搭載可能かつ、一定の量産性も確保できている。
反面、ミノフスキー・フライト・システムは稼働効率が極めて悪いため、“一度組み上げた力場を維持しておく力”が小さく、静止状態での連続浮遊時間は数十秒間程度しかないという欠点がある。このため、熱核ロケットエンジン(スラスター)との併用によって常に一定以上の速度で移動し続け、静電入力されていない状態のミノフスキー粒子(が存在する空間)を確保しなければならない。
しかしながら、逆を言えば数十秒程度であれば、コア・ファイターのような航空機形状であってもヘリコプターのようにホバリング(静止浮遊)する事ができるため、カタパルトを用いない単独での離着陸や一旦停止してからの方向転換、何よりも環境を選ばないパーツ合体・換装が可能となっている。
なお、ベスパ側も本システムの開発を行っている(リガ・ミリティアにはサナリィ出身の技術者が参加しているが、彼らはザンスカールに接収されたサナリィ支社のスタッフと繋がりを持つ者もいたとされる)が、リガ・ミリティアほどの完成度に達させる事ができず、ゾロのボトム・ターミナルに搭載されるに留まっている。
設定3
設定2との違いのみを記載する。
ミノフスキー・クラフトが上記の立方格子状の力場を滑るホバークラフトなら、こちらは
空中に展開した力場を“踏み場”として、より高空へ飛翔(フライト)する事が可能。