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シャクティ・カリン

しゃくてぃかりん

シャクティ・カリンとは、TVアニメ『機動戦士Vガンダム』のヒロイン。同時に宇宙世紀という物語の、「終劇」の役割を担う少女である。
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生きる事は厳しい事と知って下さい
CV:黒田由美(現・市原由美)/小林愛(一部のGジェネ

概要「見てください!」

機動戦士Vガンダムのヒロイン。やや薄い褐色の肌を持つ11歳の少女。主人公であるウッソ・エヴィンとは幼児期からの「おとなりさん」であり、作中以前の数年間は共に両親が失踪していたためふたりでカサレリアでの生活を構築していた事から、彼の「パートナー」にもなっている。
実は、ザンスカール帝国の女王マリア・ピァ・アーモニアの実の娘であり、クロノクル・アシャーの姪にあたる。

人物

  • ヒナゲシ
  • 花言葉:いたわり、豊穣


身体能力は低いが、非常に優れた感知能力(後述)を有しており、知識面でも的確な包帯術や野外での簡易手術が可能なレベルである。また、家庭的な面と母性を特に強調されており、ウッソ、カルルマンとはひとつの「家族」を形成しているといえる。
性格は非常に大人しく、物語開始当初は言葉を発するのにも躊躇する場面も見られたが、自分よりも更に年下の少年少女を守るためには行動力を見せることもある。更に物語中盤で、ザンスカール帝国の女王マリア・ピァ・アーモニアの一人娘であるという自らの生い立ちの運命を知ってからは、徐々に芯の強さも備えるようになった。
なお容姿については、小説版において優れている事、高い気品を有している事が幾度か言及されており、作中としてもかなりの美少女である。

カテジナ・ルースと共に本作の幕を下ろす役目を与えられており、現行では『機動戦士Vガンダム』が宇宙世紀で最も後年代の作品となる(『Gセイバー』や『ガイア・ギア』を除く)都合上、宇宙世紀を網羅するような作品(ゲーム等)では、作品全体の幕引きも実質的に担う。

生い立ち

出生~サイド2移住までの期間は、クロノクル・アシャーの記事に譲る。
4歳頃まではマリアおよびクロノクルと共に、サイド2のコロニー・アメリアで生活していたが、フォンセ・カガチマリアに対するイニシアチブを握る(人質とする)ため、金銭で雇った男女の誘拐犯に攫われ地球に降下している。この際カガチは、「マリアに思考を読まれて娘の居所を掴まれるかもしれない」という可能性を考慮し、自身は出奔先を知らないままにするほどの念の入れようであった。
この4歳時点のシャクティは記憶があやふやで、子守唄の『ヒナゲシの旅の向こうに』の歌詞をうっすらと覚えている程度であったため、上記誘拐犯を“実の父母”として認識し、宇宙に出てザンスカール帝国に保護されるまでは、写真に残っていた実母マリア・ピァ・アーモニアの事を“父母”に教えられたとおりに「叔母」だと認識していた(写真を指して、「マリア叔母さん」と呼んでいる)。

家族関係としては、“父役”はカサレリアに来てすぐ病死しており、“母役”も宇宙世紀0150年(シャクティ8歳)時点で姿を消しているため、シャクティが思慕しているほどには、誘拐犯は彼女を大切にはしていなかったと推察される。(“父役”にとって病症はアクシデントであったであろうが、“母役”の行動は端的に言って依頼金の持ち逃げである。)
なお、ヤナギランに対しての思い入れを教え込んだのはこの“母役”だが、どのような思惑を持っていたのかは不明。
しかし結果論ではあるが、この“父母”の愛情の希薄さが、ウッソにとってはハンゲルグとミューラが与えてくれる本物の愛情を比較認識するための重要なファクターとなり、彼の性格形成に大きな影響を及ぼしている。
(ただし、これがウッソにとって幸運であったか否かは、あえて議題としない。)

上記の“母役”の出奔と同じくして、シャクティはハンゲルグ一家から同居を提案されているが、彼女はあくまで“母役”が返ってくるのを待つと主張し、援助を受けながらも自分の家での生活を続ける道を選択したのだった。
そしてそこから更に1年後にハンゲルグ・エヴィンが、2年後にミューラ・ミゲルが身を隠すと、自然の成り行きでウッソとの共同生活を開始。互いの家の維持管理目的もあり、数日毎に自分の家とウッソの家での生活を交互に繰り返す、“パートナー”となって約1年が経過する。

――宇宙世紀0153年4月5日を境に、11歳にして彼女の運命は激動に晒されることとなる。

ニュータイプとして

  • ヤナギラン
  • 花言葉:集中する、焦点


彼女の有する力が何であるのか、劇中では明確には言及されていない。
優れたサイキッカーである母親(マリア・ピァ・アーモニア)同様のサイキック的なものであったかも知れず、また、巨大サイコミュ要塞であるエンジェル・ハイロゥを制御できたことから優れたニュータイプであるとも言える。

確かなことは、彼女の「力」が極めて強力であるという事である。

生来から他に類を見ないほど高い——もしくはララァ・スンを思わせるような——“素養”を有しており、地球で穏やかに生活していた8歳未満の年齢で早くも開花に至っている。
各登場人物は(シャクティ本人も含め)、この“素養”は母親であるマリア・ピァ・アーモニア(マリア・カリン)から受け継いだものであると認識していたが、マリアのサイキッカーとしての能力は、シャクティを受胎したその夜から現れているため、むしろ逆に、シャクティの“素養”が母胎に影響していたという可能性すら考慮の範疇に在る。

彼女自身がモビルスーツの操縦技術を習得していないため、自ら戦闘に関与する事は無いが、感知や意志伝達能力に於いてはウッソを更に大きく上回る。ウッソ自身も内心ではこの力(の圧倒的な差)には明確な敗北感を持っていたため、本件でも結果的に、ウッソが自身の“素養”を特別なものと奢ることなく、物事をありのままに受け入れる心根を育むこととなった。この感知能力はサイコミュという「小細工」を必要とせず、大気圏突入シークエンスに入ったピピニーデンのトムリアット隊や、アイドリング態勢にあるザンネックを補足するという、驚異的な範囲と精度を示している。このため、もしもシャクティがMSの操縦技術を習得しており、更に超長距離狙撃機を操っていたならば、物語は更に大きく短縮されていた可能性がある。

最終的には、エンジェル・ハイロゥの制御スタッフから「純粋に強力」と評されたその力で、2万人のサイキッカーと呼応してエンジェル・ハイロゥを自壊させ、戦場の人々を故郷あるいは生命を育むための新たな場(地球圏を脱出したものもある)に導いた現象は、媒体によっては『奇跡』と表現されており、特に地球圏外に人類という種を運んだ可能性は、∀ガンダムを歴史の最後に有するガンダム作品群において大きな意味を持つ。
また、サイコミュを介して、マシンのスペックに無い力を引き出したという点では、歴代のニュータイプ主人公に近いとも見なせる。

だが以上のような“事象”が本質ではなく、周囲の状況や自分の意思を遠く離れたウッソに「伝える」ことで対応/適応しながらも、パートナーが隣に立つ時は手を取り合い、身体全体で抱き締め合うその姿はニュータイプの理想を体現していた。
これらの彼女の力は「地球」という自然の存在を知り、内包しているからこそのものであり、また地球での暮らしでは、広範囲の環境を読み取って生活に必要な情報(川の氾濫や季節の気温の上下、動植物の動きなど)を得るための使い方をするなど、その存在はウッソと共にジオン・ズム・ダイクンの提唱したニュータイプ論を否定するものでは、ある。

だがしかし、だからこそウッソと彼女の力、そしてその関係性は、「それは人が最初から持っていて、自然の中で他者との関わりあいを育めば、誰もから引き出される」という教訓であり、希望なのかも知れない。

「病気」

戦闘中に錯乱してヤナギランの種を植えたり、捕虜を独断で解放して一方的に投降するなど、戦時下において状況を把握できていない行動が散見され、それらを原因として戦死者すら幾人か出してしまっている(ウッソの母親ミューラ・ミゲルの悲惨な死も、シャクティの行動が間接的な原因であるとも言える)。仲間の少年たちにすら「病気が始まった」とまで表現されたこともある。
リガ・ミリティアにとってはトップエースであるウッソのパートナー、ザンスカール帝国にとっては姫君と、双方の勢力に影響を与える立場であったため、彼女の行動が各勢力に与えるインパクトが比較的大きかったことが、いつも事態を複雑にしてしまっていた。
これらの事から、シャクティは悪女に数えられることもある。
しかしながら、本質的に彼女は閉鎖環境で育ってきた世間知らずの幼い少女でしかないため、彼女なりのロジックに従い、周囲に「正常」なリアクションを期待しての行動ではあった。カサレリアでまっすぐに育ってきた彼女にとって、無為に命を奪い合う周囲の行動は、異常であり全く想定から外れていたものであったため、現実との大きな剥離が生まれたのであろう。
賛否は別途として、ウッソの「大人の世界はそんなに単純じゃないんだ」という言葉が、彼女の行動を表しているだろう。
そもそも軍、大人、男に都合が悪い事を行う者を悪女(悪人)と言う前に子供、学生を戦場に連れ出し利用しまくるの大人の方が言い逃れ出来ない邪悪な存在であると言う事は理解しておくべき事。特にウッソの生い立ち、思考などは親による洗脳と虐待でしかない事は視聴者が大人ならば理解するべき事でもある。「大人の世界はそんなに単純じゃないんだ」と言うセリフもウッソが育った環境が優秀な親が愛情と虐待に近い教育を完全に使い分け洗脳とも言える環境で優秀な兵器の側面をもたせ育てた結果である事も考えなければならない。特にVガンダムに出てくる子供たちはシャクティやウッソに限らず大人の邪悪さ都合に振りまわれてて育った為に物凄く歪である。

余談

名の由来

名前の由来はインド神話やヒンドゥー教における力の女神から。
ウッソ=嘘=ただの子供でない事を示している様に、シャクティもただの子供ではないという事を暗示している。
彼女がエンジェルハイロゥにおいて発揮した力は、『命を生み、育み、そして未来へ繋ぐ』という女性にしか持ち得ない力の本質を意味していたという見方も出来る。

本名

小説版では本名『アシリア・カリン』の名がでてくるが、TV版ではアシリアという名前は一切登場しない。実母マリアからも「シャクティ」と呼ばれているため、TVではこちらがこのまま本名のようである。

関連項目「見てください!」

機動戦士Vガンダム 宇宙世紀
ウッソ・エヴィン
ニュータイプ ジオニズム

リガ・ミリティア リーンホース リーンホースJr

ザンスカール帝国 エンジェル・ハイロゥ
クロノクル・アシャー カテジナ・ルース

シャクティ

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