概要
あるグループが一列(または円状)になり、列の先頭(1番手)の人に、元となる一定の言葉(メッセージ)を伝え、伝えられた人はその言葉を次の人に耳うちし、それを最後の人に伝えるまで繰り返し、最後の人は自分が聞かせてもらったと思う言葉を発表し、元の言葉と発表された言葉が一致するかどうか、またどの程度違っているかを楽しむ遊びである。
伝言ゲームは、グループ内でメッセージを順に伝え、正確に伝わらない様を楽しむ遊びである。世界各国に同様の遊びが存在する。英語では「Chinese whispers」 や 「broken telephone 壊れた電話」などと呼び、フランス語では「téléphone arabe アラブの電話」、ポルトガル語では「Telefone sem fio 壊れた電話(線の切れた電話)」と言い、アラビア語でも「壊れた電話」という意味の表現をしている。
2016年頃からイヤホンなどで大音量の音楽を流しながら伝言ゲームを行うイヤホンガンガン伝言ゲームという遊びが女子高校生を中心にブームになった。
比喩表現
転じて、特定の話題が不特定多数の人間を介して伝わっていくうちに尾ひれはひれがついたり情報の欠落が生じるなどして実態からかけ離れたとんでもない内容と化してしまう現象を指す。
例
私が散歩をしていたら、複数人のケンカに巻き込まれて応戦しなければならなくなった。もちろん途中で逃げたよ。
↓
あの人は複数にケンカを仕掛けて全員をボコボコにしたらしい。噂ではこの界隈の番長だそうだよ。
ご覧のように、発言者は巻き込まれただけでしかも最終的に逃走したのに、いつの間にか相手にケンカを吹っかけていったやべーやつとして扱われている。「番長」なんてイカついキャラ付けはどこから出てきたのか? ってはなしでもある。
人間、どうしたって喋る時は主観が混じるからある程度は仕方ないんだけどね。
週刊誌なんかのゴシップ界隈では意図的にこうした情報の改変を仕掛ける・あえて取り上げることも珍しくない。
だって面白おかしくショッキングなものは『売れる』から。
一部マスコミ界隈では、「ユーザーにウケるためならネタの多少の誇張・改変は必要悪」と認識されている節も多分にある。ようは世の中にはバズることや炎上のためにこの伝言ゲームの法則(仮称)を様々なかたちで利用しようとする人種が一定数いるのである。
だが、仕掛けられたり拡散される側からすればたまったものではない。
場合によっては風評被害や名誉毀損に該当するから気をつけよう。
関連画像
pixivでは、ほとんどが比喩表現に関するギャグや風刺の作品に付されるタグとして機能している。
違う、そうじゃないとストレートに突っ込んであげよう。