気がついて?真澄さん 小野寺さん
あの子「椿姫」の舞台をただ一度見ただけなのよ
それなのに三時間半もの舞台のセリフを一言一句みごとにまちがえずに
俳優たちのこまかな演技のポーズまで丸暗記してしまってるのよ
オーホホホホホ おそろしい子!
概要
美内すずえ原作の漫画『ガラスの仮面』で月影千草が北島マヤに対して発した台詞。
第2話でマヤが『椿姫』の演技を、初見で完コピするというとんでもないスキルを発揮した際、小野寺一・速水真澄の二人に向かって発したもの(の裏にある心の声)が初出である。
「恐ろしい子」と表記されることが多いが、厳密には漢字を使わない「おそろしい子」という表記が正しい。
「白目でマヤの才能と執念に慄く」という演出は多様されるが、このシーンでの千草は白目をむいておらず、戦慄と期待が入り混じった恐ろしい笑顔を見せている。
姫川亜弓も「やはりおそろしい子…」と発言しているシーンがあるが、この時は両目を閉じて不敵な笑みを見せている。
『ガラスの仮面』名台詞カルタにも収録されているが、「気がついて?」から始まるため「お」ではなく「き」の札となっている。
パロディとして
そのインパクトの強さから『ガラスの仮面』という作品の“名場面かつ迷場面”として知名度が高く、セリフをチョチョイと弄って画風を寄せれば仕上がる汎用性の高さもあって、パロディの元ネタとしても定評がある。
作中のセリフ「マヤ…恐ろしい子」を「○○…恐ろしい子!」などのように固有名詞を入れ替え、ネタとして使われることが多い。
以下使用された一例。
TVアニメ『らき☆すた』:第7話「イメージ」後半パートにおいて、柊かがみが泉こなたの描いた似顔絵を見たときの反応を、こなたが「まぁ…、かがみさんってイメージ通りな御方ですわね…恐ろしい子!」と語った。
アニメ版『妖怪ウォッチ』:第2話「なんでそれ言っちゃうの!?」において、ケータがフミちゃんを妖怪ウォッチで照らして妖怪を見つけたときに、ウィスパーの解説に対して白目で「トイレの大に入ったことまでバラしちゃうなんて、なんて恐ろしい妖怪なのだ…」と発言した。
アニメ『異世界かるてっと』:第2期11話の学園祭でゆんゆん(この素晴らしい世界に祝福を!)で『マッチ売りの少女』の一人劇をしていた時劇を見ていたユリ(オーバーロード)が劇を見て「なんて恐ろしい子!」と発言した。
連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』:第3期にあたる「ひなた編」にて『花とゆめ』を元にしたと思われる『花とおとめ』という雑誌が登場。
「ガラスの仮面」が連載されていることが明言されており「マヤと亜弓」「ふたりの王女」「おそろしい子」などのワードが登場している。
アニメ版『風都探偵』:ときめが仮面ライダーアクセルのバイクフォームを初めて見た時の反応が、原作漫画ではギャグ顔だったものがアニメ版では美内すずえ風の白目になっていた。