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未来なんてわからなくたって、生きるのだ。

これは、すべての「私」の物語。

あなたがいたから私です。

バトンを渡して、わたしは生きる。


About編集

2021年度後期の連続テレビ小説

タイトルはかつてNHKラジオで放送されていた語学番組『英語会話』の主題歌として使われていた童謡「証城寺の狸囃子」の替え歌「Come, Come, Everybody」を由来としている。


主演は上白石萌音深津絵里川栄李奈の3人で、それぞれの道を歩む親子3世代の物語を描く。

時代と共に舞台も岡山大阪京都と移り変わり、主軸となるテーマも英語ジャズ時代劇と切り替わっていく。


週ごとのタイトルが「1925-1939」などのように西暦になっており、1週間の放送で最低でも1年程度経過するため物語の進行がとても速い。

オープニングに原始時代を含んでいるエール(朝ドラ)を除けば、連続テレビ小説で最も物語の経過年数が長い作品と言える。


Characters編集

登場人物の名前は職業や性格などにちなんでいるものが多い。

安子編編集

橘家編集

和菓子屋を営んでいる。

最初のヒロイン。日本でラジオ放送が始まった1925年の3月22日に生まれた。

実家が和菓子店と言う事もあり、同級生達に「あんこ」とよく呼ばれるが、

「やすこや!」と返すのがお決まり。

雉真稔と出会ったことでラジオで英語を習い始める。戦後は大阪に出るがすぐに岡山に戻る。戦後は数々の不運に見舞われた末にアメリカへ渡米。ひなた編では意外な形でひなたと出会うことに。

安子の父方の祖父で、御菓子司「たちばな」の創業者。

安子の父方の祖母。

安子の父。御菓子司「たちばな」の二代目で、肝となる餡子の味を安子に伝授した。

安子の母。

安子の兄。トラブルメーカーで初回でもラジオを盗むという悪事をしでかす。

チャップリンの映画を見た影響でダンサーに憧れ家を出た。

数年後、家に戻ったときにダンサーとして活躍していたことを話すが、その内容はどうにも嘘っぽい。

戦後、金太の前に幻覚として現れる。終戦後かなり経ってから戻ってくるが、安子のお金を持って姿をくらましてしまう。

そして30年後、振付師となって再登場。親子3世代を跨ぐ人物となった。


雉真家編集

繊維業を営んでいる。映像上では旧字の「雉眞」と表記される。

安子が英語を学ぶきっかけとなった人物。後に安子の夫となるが……。

稔の父。

  • 雉真美都里(YOU

稔の母。

稔の弟。

雉真家の女中。

雉真家の女中。名字は不明。なにか思わせぶりな態度をとるため、その正体についてあさイチなどで議論が白熱した。

るいに対して安子が養育を諦めているかのように吹き込んでいる。

るい編では既に勇の妻となっており、タイトルバックのテロップに雉真性が表記された。

ひなた編にて自身の死期を悟り、長年抱き続けてきた真意を打ち明ける。

安子と稔の娘。事故で額に傷を負い、大人になっても傷跡が残っている。


水田屋とうふ編集

安子の幼馴染。

きぬの父。

きぬの母。

きぬの夫。


荒物屋あかにし編集

赤螺は「あかにし」と読み貝の一種。ケチという意味もある。

父。「ケチ兵衛」と呼ばれている。街で一番早くラジオを手に入れた。

母。

息子。子供とは思えないくらい冷静で、ネチネチと小言を言う吉兵衛に対して正論を呟いて黙らせてしまう。やがて父そっくりに育ち「ケチ右衛門」と呼ばれる。店内にケチな格言を貼りまくっている。

3人の主人公にまたがり登場している人物の一人。


喫茶店Dippermouth Blues編集

Dippermouth Bluesは実在するジャズの曲名。戦時中は店名を出っ歯口の憂鬱に改名させられる。

店主。当然ながら歌がうまい。

  • 柳沢健一(前野朋哉、ひなた編では世良公則)

息子。戦争で消息不明になるが…。


その他編集

「モモケン」の愛称で親しまれた映画俳優。1915年に生まれて1964年に亡くなっており、作中ではスクリーン上や回想シーンでしか登場しない。遺作の「棗黍之丞 妖術七変化 隠れ里の決闘」は酷評された。

実在の人物でラジオ番組「カムカム英語」のパーソナリティ。基本的に出演は声のみだが、ひなたの前に幻覚として登場した。

借金取り。後に徳井演ずる「アフロの田中」「夫の田中」も登場するが同一人物なのかは特に触れられていない。

海軍の中佐。雉真繊維に軍服を発注した。

大阪に住んでいる主婦。「カムカム英語」を聴いていたところ、たまたま家の横を通りかかった安子の耳にとまった。

大阪にある雉真稔の下宿先の大家。女性がやって来るたびに「鈴木くんの女が来た」と早とちりする。ちなみに鈴木くんは作中に一切登場しない。

進駐軍の将校で安子が初めて英語で会話した相手。


るい編・ひなた編編集

竹村クリーニング店編集

安子と稔の娘で二番目のヒロイン。1944年9月14日生まれ。

名前はジャズの立役者「ルイ・アームストロング」にあやかっており、それを知る人物からは「サッチモちゃん」と呼ばれる。

幼少期、交通事故で額に深い傷ができ、それがコンプレックスに。

竹村クリーニング店の店主と妻。るいを住み込みで雇っている。


「Night and Day」の関係者編集

ジャズ喫茶「Night and Day」のトランぺッターで、愛称は「ジョー」と演者と同じ。初登場時のテロップは「宇宙人」(るいが命名)。何やら岡山の事情を知っているようだが…。ホットドッグを食べると必ず服にケチャップをつけてしまう癖がある。

ある日突然トランペットが吹けなくなってしまう。本作の音楽担当の金子隆博は突然サックスが吹けなくなるという経験をしている。

錠一郎のファンの大学生、本名は野田一子。夫は田中。

錠一郎のライバルであるトランペッター。本名は北沢富夫。

「Night and Day」のオーナー、後に竹村クリーニング店のお得意様となる。


回転焼き屋大月編集

るいと錠一郎が開業した店。図らずも安子から餡子の味を受け継いでいる。

るいと錠一郎の娘で三番目のヒロイン。1965年4月4日生まれ。

父の影響で時代劇好きの少女に育つ。その為、やや気性が荒く、勝ち気な性格に。

ひなたの弟。野球好きで名門校のレギュラーとなる。


ひなたに関わる人物編集

一子の娘でひなたの親友。

ひなたの親友で桃太郎に思いを寄せられていたが…

吉右衛門の息子でひなたとは腐れ縁の間柄。

ひなたの初恋相手であるアメリカ人の少年。1976年ではひなたと一言も交わすことなく帰国してしまうが、半世紀近くたった後に思いがけない形でひなたと再会することになる。


条映太秦映画村編集

桃山剣之介の息子。父とは違いテレビで活躍、後に二代目桃山剣之介を襲名する。

先代モモケンの遺作「棗黍之丞 妖術七変化 隠れ里の決闘」で敵役を務めた俳優。

その名の通り、常に無表情で寡黙な職人気質のベテラン。

ひなたを「おひな」と呼び、彼女に何気ないアドバイスを与えて陰ながら支えている。

自身の演技力が映画の評判に響いたことを引きずり、日常でも時代劇口調を貫いている。

テレビ時代劇「棗黍之丞」シリーズでヒロインを演じていた女優。

番組卒業後はテレビドラマに活路を見出すが低迷気味で、プライドだけ高い女優になってしまう。

不本意ながらも出戻りする形で時代劇ヒロインとして返り咲く。


ハリウッド関係者編集

アラカン(嵐寛寿郎)の五十倍を自称する駆け出し俳優。

時代劇に対する思い入れは強く、空気を読まずに現場に口出ししたひなたに対してテレビ時代劇の事情を語りつつ「お前みたいなバカを喜ばせることしか考えてない」とまで言い放ったシーンは多くの視聴者の物議を呼んだ。その後、ひなたと相思相愛になるも、スランプによるいら立ちが原因で不祥事を起こしたことで破局。8年近くたった後にハリウッドのアクション監督としてひなたと再会。

『サムライ・ベースボール』のキャスティングディレクター。

ワシントン州シアトル出身の日系二世で初来日だと自称するが、所々で日本出身であるかのような言動を見せる。しかし、彼女の正体はるいがよく知る意外な人物だった。

モデルは『ラストサムライ』のキャスティングディレクターを務めた奈良橋陽子

アニーの甥でアシスタント。


その他編集

クリーニング店の常連客で自称「弁護士の卵」。るいが強面の男に絡まれているところを助け、以後るいと懇意になる。しかし、このままるいと結ばれるかと思いきや、特に何も起こらなかった。

京都のあかね通り商店街で酒屋を営む、大月家・赤螺家とは近所のおじさん。錠一郎が福引の補助券の扱いを間違えるシーンではキレ芸が炸裂した。

因みに小田はこの出演のため裏番組のレギュラーを外された。しかし裏かぶりが解消される8時15分以降は出演できるので、準レギュラー的にちょくちょく出演した。小田登場を壮大に演出されたり、「朝ドラ俳優の森岡新平さん」として扱われたりといじられまくった。

ラジオパーソナリティー。ジャズや映画などの評論をしていて、モモケンの出演している妖術七変化を駄作と酷評する。

芸能事務所の社長令嬢。錠一郎と一緒に病院に行ったせいで付き合っているというデマが流れてしまう。後にトミーと結婚する。


Digression編集

安子編は戦時中が舞台ということあり、主要キャストの戦死が多い。特に後期には本土空襲(特に、かの高畑勲も幼少期に経験した岡山大空襲)を扱っているため安子の家族も3人が戦死しており、一家丸ごと全滅してしまったところもある。

その一方で雉真家は戦死者が1人だけだった。しかし、その1人というのが物語に最も深く関わる人物だった。


物語上結構重要な情報もさらっと少し触れるだけで終わることや、(雪衣の結婚などのように)直接触れず暗喩で済ませることが多い。


深津絵里が演じる成長後の雉眞るいは登場時点で18歳であり、実年齢より30歳近く下の役を演じている。

ひなた編でもそのまま演じている為、その事を勘案しての大河ドラマ的なキャスティングといえる。


時代を経過を表現する演出として、様々な楽曲や番組などが登場している。

歴代の連続テレビ小説が時代に合わせて放送され、音声のみではあるが『8時だョ!全員集合』や『サザエさん』も登場。

作中の漫画雑誌は架空のものではあるが、『ガラスの仮面』が連載中であることが示唆されている。

最終週では冒頭で2022年時点での登場人物達の現状が描かれ、作中で朝ドラを見ようとするタイミングで本作のOPが始まるというメタフィクション的な演出も描かれた。


また、『旗本退屈男』が作中の時代劇として登場。「天下御免の向こう傷」がストーリーに絡む要素となっている。

物語終盤では『サムライ・ベースボール』なる劇中ハリウッド映画が登場。時期的には『ラストサムライ』が元ネタと思われるが「タイムワープした外国人が侍と野球をする」というトンデモな内容で『戦国自衛隊』や『必殺仕事人ワイド 大老殺し』などを思い起こす視聴者もいた。


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