CV:福山潤
概要
100年後の未来から、AIと人間の戦争を止めるために送り込まれたAI。開発者の松本博士の名前をとって「マツモト」と呼ばせている。
AIとしての使命は「AIと人類の戦争を回避すること」。
本編開始から洛陽事件までは水色のテディベアにデータを移して活動していたが、5話以降は本来のボディである白いキューブの姿で登場する。プラスチックのようなつるっとした質感をベースに、カメラ周辺だけ金属となっている。カメラの保護シャッターが開閉して人間のまぶたのように動き、感情を表現することもでき、飛行も可能であり、アームを伸ばしたり合体したりして便利に動ける。
100年後のAIということもあって演算能力は非常に優秀で、ハッキングや電子戦も易々こなし、ヴィヴィの戦闘能力を拡張させる『戦闘用プログラム』も装備している(最初はインストールを拒否されたが、洛陽事件では一人の人間を守る為に受け入れて貰えた)。
また、AIらしからぬ個性の持ち主で、非常におしゃべり。その口調こそ丁寧だが、自信家で慇懃無礼。
AI史における修正しなければいけないいくつかの転換点を是正し、100年後の未来で戦争が起きないようにするための「シンギュラリティ計画」の遂行を目標としている。この目標の実現のため、100年後でもボディが残っている史上初の自律人型AI、ヴィヴィに計画への協力を要請した。
計画に関係のない歴史改変を避けようとするマツモトと、「歌でみんなを幸せにする」という使命のために人命が失われる事態を避けようとするヴィヴィは度々衝突するも、共に100年をかけた計画に従事する。
100年の旅の中で、2体の関係性、そしてマツモト自身も少しずつ変わっていく。
小説版『Vivy:Prototype』
小説版でも性格はほぼアニメ版通りだが、テディベアでの活動は相川議員襲撃事件までで、以後は本来の姿であるキューブで活動する。また、対立関係にある垣谷ユウゴからは『キューブマン』と呼ばれている。
アニメ版の『戦闘用プログラム』に相当する『ゴッド・モード』を装備しており、こちらは一時的にヴィヴィの演算能力を大幅アップさせるが、過熱によるボディへの負担が大きく、一時的に機能停止に陥ってしまう欠点を持つ。
関連イラスト
本編序盤(テディベア)
本来のフォルム
余談
- イラストの9割近くはVivy関連なのだが、このタグの最古のイラストはVivyとは全く無関係のイラストである。
- マツモトを演じる福山氏の"超絶早口"や絶妙なアドリブといったハマリ役っぷりは各所で高い評価を受け、エステラを演じた日笠陽子氏はインタビュー内で「当て書きのようなピッタリなキャラクター」と評した。脚本を務めた長月達平氏もインタビュー内で「(脚本執筆段階ではキャストは決まっていなかったが)勝手に福山さんのイメージで書いていました」と語っている。