概要
サイドキックとは、ヒーロー物の作品におけるヒーローと共に事件解決や冒険をするパートナーのこと。
ヒーローの立役者として一緒に前線で戦ったり、また裏で情報を集めたり、特技を活かしてヒーローに協力する。
共に並び立って作品の看板を背負う「ダブルヒーロー」とは異なり、一歩を下がって主役を立てる「助手」や「後方支援者」的な立ち位置に対して使われる傾向がある。
動機や主体で行動して物語を進行させるのはあくまでも主役ヒーローであり、サイドキックは仲間としてそれに追従するのだ。戦闘する場合、ヒーローよりも一段は見劣りする程度の強さである事も多い。
作劇面から見たサイドキックは「主役ヒーローが持たない知識、技術、対照的な要素」等、複数の役割を果たせる存在である。それらによって物語や世界観にもより深みと幅が出るだろう。
ヒーローに質問したり、ヒーローに話す機会を与える事により、読者・視聴者に対して事件背景や状況設定の解説を自然な流れで行ってくれる事も多い。
主役ヒーローが取っつきにくい性格である場合、相棒としてフランクに対応して見せたりすることで、ヒーローを「気難しいが善人である」と示させる役割を担うといった事もできる。
有名なサイドキック
アメコミヒーローにおけるサイドキックの代表格。
軽い身のこなしや特殊能力で一緒に戦う者、裏で情報を集める者など様々な歴代ロビンが登場・活躍した。
ダークヒーローとして殺伐な雰囲気を醸すバットマンに対し、彼との絡みではその人間味を引き出す。
ジョン・H・ワトソン(シャーロック・ホームズシリーズ)
シャーロック・ホームズの助手。
気難しい性格のホームズによくついていく医者にして、友人であり理解者。
寡黙なホームズに事件への推理を訊く。
初代仮面ライダー以降、昭和期中盤までの歴代ライダーを支え続けた。
五代雄介の良き理解者にして戦友。最後まで生身の警察官として五代と共に戦い抜いた。
以降作品で2号ライダー・サブライダーと呼ばれる変身者達とは一線を画す。
ギルガメシュのパートナー。
共に冒険へ行き、戦い、床を共にした。
物語最古のサイドキック(パートナー)と呼べるだろう。