ストーリー
前作『ピクミン』で宇宙船「ドルフィン号」のパーツを全て集めたオリマーは、ホコタテ星に帰省する。しかし、オリマーがピクミンの惑星にいる間に新入社員のルーイが大失敗を起こし、ホコタテ運送は莫大な借金によって倒産寸前となってしまう。オリマーの愛機であるドルフィン号も借金返済のために売られてしまった。
しかし、オリマーがピクミンの惑星から持ち帰った息子へのお土産が、高額で売れた。ピクミンの惑星には高価なお宝が沢山あるらしい。それを知った社長は原因を作ったルーイはおろか、帰ってきたばかりのオリマーにもピクミンの惑星に行くように指示。オリマーは再びピクミンの惑星に行くことになるのであった。
目的
- 10000ポコ返済
- 201個のお宝を集める
概要
ピクミンシリーズの2作目。2004年にゲームキューブソフトとして発売され、2009年にはWiiへの移植版『Wiiであそぶ ピクミン2』も発売された。ゲームキューブ版はカードe+に対応している。モードはストーリーとチャレンジモード、2Pバトルの3つ。ストーリーは1人用、2Pバトルは2人用。チャレンジモードは1人、2人どちらでも遊べる(チャレンジモードのスコアは1人プレイと2人プレイで別々に記録される)。
前作『ピクミン』でのタイムリミットは30日だったが、今作では日数制限はない(ゲーム内での設定では生命維持装置のバッテリーを大量に持ち込んでいるとお宝のひとつである「メニドクダケ」のメモで確認できる。恐らく前作での経験と反省、及び長期の探検を予想をしての為と思われる)。また、全てのお宝を回収し、エンディング後もそのままゲームを続行できる(前作、次回作はエンディング後のデータで遊ぶことはできない)。
数々の新要素によって前作の何倍にも拡張されたボリュームや絶妙な難易度調整、二人での対戦や協力プレイの導入などによって、シリーズ最高傑作との呼び声も高い。
一方、シリーズ中でも地下洞窟の構造やお宝の配置などのランダム性、運要素が特に激しく、RTAなどの競技プレイでも好記録を出すには膨大なトライ&エラーが前提となる。
本作の『お宝』は我々にとって身近な小道具やガラクタが主だが小人サイズのホコタテ星人の目線では全く違う物に見えている。
初心者向けの難易度、やり込み要素の拡充などから前作より完成度が高まったが、テレビCMやCMソングの認知度が低く、メディアで目立たなかったことから売上は『ピクミン』より微減していた。
2023年6月22日には『ピクミン1+2』として前作と共にNintendo Switch移植版が配信され、同年の9月22日にはパッケージ版が販売された。
本作で収録されているのは日本版『ピクミン2』ではなく海外版『ピクミン2』を日本語訳したもので、タイトルなどいくつかの細かな仕様が海外版準拠になっている他、お宝「謎エネルギーシリーズ」「収納王シリーズ」「謎の円盤郡シリーズ」の一部が変更されている。これは日本版海外版共に登場するお宝のいくつかがタイアップにより実在する物である為、それらとの権利などの関係から架空の物に変えられたのだと思われる(なので、以降に移植される際にはこの『ピクミン1+2』バージョンで統一になる可能性が高い)。
ちなみにローカライズの都合により海外版『ピクミン2』の時点で既に日本版『ピクミン2』からいくつかお宝が変更されていたのだが、『ピクミン1+2』ではそこから更に変更されたお宝もある。例を上げると、日本版『ピクミン2』では「あいとゆうきリアクター」=「National Hi-Top電池」だったお宝は海外版『ピクミン2』では「Duracell電池」になっていたのだが、『ピクミン1+2』ではどちらでもない架空の電池になっている。
新要素
新種のピクミン
前作の赤ピクミン、青ピクミン、黄ピクミンに加え、紫ピクミンと白ピクミンが追加。紫ピクミンと白ピクミンにはオニヨンが無く、ポンガシグサでしか増やせない。
また、派生生物としてコッパチャッピーが登場し、地下洞窟限定で仲間に加えられる。
操作キャラクターが二人に増加
前作から続投のオリマーに加え、ルーイが操作キャラクターとして登場。Yボタン(『Wiiであそぶ ピクミン2』では-(マイナス)ボタン)で操作を切り替えられる。
Bボタン(全バージョン共通)の笛で隊列に加えて同行、Xボタン(『Wiiであそぶ ピクミン2』ではCボタン)で解散して別行動する。
複数箇所を並行して攻略したり、二人がかりで一つの仕掛けを効率よく動かすなどができる。
地下洞窟
各マップに3~4カ所存在する地下洞窟。中は時空がゆがんでおり、時間が流れない反面、入るたびにマップが変化する。
お宝の大部分は地下に存在するため稼ぎどころであるが、ピクミンを補充・出し入れする手段が限られているため、難易度が高い。下手な編成で挑むと苦戦したり、途中で撤退するしかなくなる場合もある。
地下では回収可能な物体はすべてドルフィン初号機の探査ポッドに一時回収され、ゴールとなる間欠泉で地上に戻った時に回収が確定し換金される。間欠泉以外(途中での撤退、ピクミン全滅、リーダー両方のダウン)で地上に戻った場合、一時回収したものはすべて放棄される。これらは次回探索すれば再度回収可能。
ゲキカラスプレー
ピキノツユクサという草の赤い実等から精製されるアイテム。
十字ボタン↓(『Wiiであそぶ ピクミン2』では2ボタン)で隊列のピクミンにふりかけ、ピクミンの素早さと攻撃力が一定時間上昇する。
精製に必要な実は一瓶10個。またはゲキカラ成分がウルトラ濃縮されたエキス一滴で一瓶精製できる。
このエキスは、タマゴから低確率で、赤色のサンショクシジミを倒した時に、ゲキニガスプレーで石化中の敵を倒した時に確率で手に入る(とある裏技で一度に2回分手に入る)。
ゲキニガスプレー
ピキノツユクサという草の紫の実等から精製されるアイテム。
十字ボタン↑(『Wiiであそぶ ピクミン2』では1ボタン)で敵にふりかけ、範囲内の敵は一定時間石化される。
その状態の敵を倒すとエキスを残して砕け、消滅する。
精製に必要な実は一瓶10個。またはゲキニガ成分がウルトラ濃縮されたエキス一滴で一瓶精製できる。
このエキスは、タマゴから低確率で、紫色のサンショクシジミを倒した時に、ゲキニガスプレーで石化中の敵を倒した時に確率で手に入る(とある裏技で一度に2回分手に入る)。
探検キット
一部のお宝を回収した際に、宇宙船や宇宙服の機能が拡張されるシステム。地下洞窟の最深部でボス級生物が所有していることが多い。
新しいマップが解放されたり、お宝に接近すると針が振れる「おたからセンサー」が装備されるなどの効果を持つ。
地下洞窟の探索は探検キットの有無によって難易度が大きく変わる。強力なものを集めて攻略を楽にしたり、逆に敢えて未回収のまま難しい地下洞窟に挑むなど、プレイヤー自身の手で難易度を変えて遊ぶ楽しみ方もできる。
仕様変更
- 敵の弱体化
敵が弱体化しているなど、様々な仕様変更が行われている。例えば、ウジンコ♂に食べられたピクミンは前作では救出できなかったが、今作では救出できる。など
- バクダン岩が使えない
バクダン岩は今作ではトラップとして登場。攻撃を与えるとHPが減っていき、0で爆発。上から落ちてくるものが多い。
- ポンガシグサ
ポンガシグサの対応匹数が前作の50から5に激減。また、洞窟にしか出現しない。一度使ったポンガシグサは地上に戻ることによって復活する。
- イモガエル、マロガエルの強さ
前作ではイモガエルの方が強かったが、今作では逆転。マロガエルの方が強くなっている。
- クマチャッピー
クマチャッピーは前作ではチャッピーと同じく、普段は寝ていたが、今作では常に起きている。次回作『ピクミン3』でも常に起きている。
- パンモドキ
パンモドキの奪う物は前作では重さが1の物だけだったが、今作では全ての重さの物を奪えるようになる。
- 重さが1の物
重さが1のお宝や倒した生物を運ぶ場合、数字が表示されない(ペレットは除く)。
- オプション
サラウンドに対応。また、『大乱闘スマッシュブラザーズDX』にあったデフリッカーのON/OFF切り替えもできる。
関連動画
関連タグ
ピクミンシリーズ ピクミン1 ピクミン2 ピクミン3 ピクミン4 ピクミンシリーズの原生生物一覧
ピクミン 赤ピクミン 青ピクミン 黄ピクミン 紫ピクミン 白ピクミン