概要
MSX版『ドラゴンクエストⅡ』、『ドラゴンクエストⅢ』、『ドラゴンクエストⅨ』、『ドラゴンクエストⅩ』、『ドラゴンクエストⅪ』などに登場した防具(『ドラゴンクエストⅨ』と『ドラゴンクエストⅩ』では「あぶない水着上」「あぶない水着下」に分かれて登場)。
装備をすると女性キャラが水着姿になる。当然ながら女性専用。MSX版『ドラゴンクエストⅡ』においてはチャーム能力(交戦している敵モンスターがその姿に見蕩れ、1ターン行動不能になる)を持つ。MSX版の一枚絵や、元の持ち主の「ハイレグのみずぎ」と言う台詞から、モノキニやスリングショットに近いデザインで描かれることが多い。
なお「あぶない」のは見た目(性的な意味で)だけの話なので呪われてはいない。また、全作品共通で守備力1(『ドラゴンクエストⅪ』と『ドラゴンクエストⅩ』では上下とも1)なので、防御的な意味でもあぶない。
作品別
登場する作品によってデザインや扱われ方が異なる。各作品の概要は以下の通り。
ドラゴンクエストⅡ(MSX、MSX2版)
容量がファミコン版より増加した為、グラフィックをつけて(MSX版のみ)登場。ムーンブルクの王女に何も装備させない状態、かつその他のアイテムも一切持たせない状態でラダトームの王様に話しかけると、王様の宝物を譲られ、教会の祈りの音楽とともに水着を着た王女のイラストが表示されるというイベントが発生する(ただしどう見ても鳥山絵ではない)。
なお偶に青黒の絵が投稿されているのは、MSX版のグラフィックがそうだったからである(MSXは一枚絵に対し3色以上を使おうとすると絵が汚くなる特性がある為。理由についてはSCREEN2の項目で解説している)。
一方でMSXの後継機種であり、圧倒的にグラフィック性能の高いMSX2版ではアイテム自体は登場するものの、何故かカットインが存在しない(おそらく絵を入れる容量の余裕が無い為と考えられる)。
ちなみに「はい/いいえ」しかしゃべらないはずの無口なローレシアの王子が感激のあまりしゃべってしまったシーンでもある。
※ローレシア王子をもょもととした場合。「*」は会話相手=ラダトーム王
もょもと「おおっ、アイリンちゃん!
すけさん「こいつは、さいこうだぜ!
*「ああ、このとしまで、いきててよかったわい!
アイリン「そんなにみないで。 わたし・・・ はずかしい・・・
防御力はないに等しいが、他作との最大の違いとして敵が時折その姿に見蕩れて1ターン行動不能になるという特殊能力がある。対象は雑魚モンスターから果てはラスボスまで効くという、トンデモ性能、というか人間の女に欲情する破壊神って・・・。
更には「はかぶさの剣」の裏技を使用すれば、守備力の高いあぶないみずぎも作れ、かつ行動不能にできる。
なお「ふっかつのじゅもん」は基本的にはMSX1/2版とファミリーコンピュータ版とで互換性はあるが、あぶないみずぎを入手した状態での「ふっかつのじゅもん」はファミリーコンピュータ版では使えなくなるというデメリットがある。
ドラゴンクエストⅢ
ファミリーコンピュータ版に初登場。かなり高額な値段で販売されているにもかかわらず防御力はほとんど無いお遊びアイテム。公式の攻略本に載せられたイラストは当時の少年たちの胸(あるいは別の場所も)を熱くさせた(着用者は女賢者であり、これが女賢者にセクシャルな印象が付きまとう理由の一つにもなっている。まぁ元遊び人という事もあるだろうが)。ドット絵ながら、装備するとキャラのグラフィックが変わる演出が細かい(まほうのビキニ(とリメイク版ではしんぴのビキニ)でもグラフィックは変わるが)。リメイクされたスーパーファミコン版では、水着のデザインが職業ごとに違うという素晴らしいことになっている。
なお、MSX版『ドラゴンクエストⅡ』のそれのようなチャーム能力があるとしばしば考えられているが、本作ではチャーム能力はない。
ドラゴンクエスト 4コマ劇場シリーズなどでも散々ネタにされた。田村きいろ先生が描く女賢者に装備させようと奮闘する男勇者、男戦士、男魔法使いのネタが展開されている。その後装備した姿は楽屋裏で描かれたが、男3人組は見られずじまいであった。ちなみに妥協してまほうのビキニを装備させようとしたこともあった。
ドラゴンクエストⅨ
あぶない水着上(装備カテゴリ:からだ(上))とあぶない水着下(同:からだ(下))に分かれている。上はピンクの紐に赤紫布地のブラジャータイプ。下はピンク色のパレオ付パンツ。とある街の隠れた店で購入可能。グビアナ城の『乙女の沐浴場』では、この水着(上)を流されちゃったお姉さんがいる。
この格好で呼び込みに行った人。けしからんもっとやれ
また、あぶない水着を錬金素材とした上位装備としてきわどい水着(上)(下)といけない水着(上)(下)も登場する。
こ これは いけない……!
ドラゴンクエストⅩ
『ドラゴンクエストⅨ』と同様、上下分かれたセパレートタイプである。
しかし肝心なのはそれを着る種族である。
オーガやエルフなどの種族が着れば、露出度の高いセクシーな水着として描かれるが、プクリポなどが着たならば完全に水遊び中の園児である。
男性用は「イケてる海パン」となっている。
なお体系がモロにでるウェットスーツや、縞模様が特徴的なレトロな水着などもある。
ドラゴンクエストⅪ
マルティナの専用装備として登場。
デザインは『ドラゴンクエストⅩ』のものを使いまわしているが、下半身はニンテンドー3DS版はパレオだが、Play Station 4版はただのピンクの海パン。
なお上位品であるきわどいみずぎもこれと同じデザインである。そのため、全くあぶなくもきわどくもない水着になってしまった…。
本装備に限らずドラクエのセクシー系装備は、グラフィックの向上著しい昨今においては、CERO判定との微妙な駆け引きがついて回るのが通例となっている。
ドラゴンクエストビルダーズ
今作から遂に男性も装備可能になった。
男性キャラが装備すると赤いふんどし姿、女性が装備すると赤いスリングショット(パレオ付き)になる。
ドラゴンクエストウォーク
2020年7月9日からののイベントガシャで登場。
ムチ系の武器、「オーシャンウィップ」と頭部に装備する「あぶない髪飾り」と共に登場する。
男性が装備した場合は、上はカジュアルシャツで、下はサーフパンツになっている。
さらにヒャド属性呪文ダメージの火力アップまで追加されている。
なお、上と下では性能に違いあり、上は最大HPアップとメラ、ギラ属性耐性で 下はすばやさアップと防御減、踊り耐性がついている。
さらに、この装備は賢者が装備した場合は最大HPアップが追加される。
関連イラスト
余談
『ドラゴンクエスト 列伝 ロトの紋章』では、ヤオ(正確には変化の杖でヤオに変身したポロン)があぶないみずぎ姿を披露するシーンがある。
『ドラゴンクエスト 勇者アベル伝説』ではヤナックがデイジィに着せるために購入した。実際に着ることは無かったが、ヤナックの妄想という形でデイジィが着ている姿が描かれている。
『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』では劇中でレオナがベンガーナのデパートで試着してみせたビキニがこれであると言われていたが、週刊少年ジャンプ特別編集の公式解説本「パーフェクトブック・ダイの大冒険」によると踊り子の服とのこと。アニメ(1991年)版では踊り子の服の後にこれを試着している。
『勇者アバンと獄炎の魔王』ではレイラがマトリフにこれを渡されて装備している。
そのまま戦闘しているのでダイの大冒険世界のあぶない水着は意外と丈夫なのかもしれない。
『星のドラゴンクエスト』にも該当装備は存在するが、デザインは『ドラゴンクエストⅨ』以降のもの。
それとは別に「セクシーな水着」というものがある。
こちらは『ドラゴンクエストⅢ』のあぶないみずぎのデザインを意識したものだと思われる。