『いいやつは、いなくなって・・・俺やお前みたいな悪党だけが生き残っちまった・・・嫌な世の中だよなぁ・・・』
解説
かつて勇者アバン、戦士ロカ、僧侶レイラと共にハドラーと戦ったパーティーの1人。
独特なメットの中身はオールバック。家族親族については「女房、子供はない」「(17年前の時点で)俺が死んでも泣く家族はいない」とのこと。意外と低身長でチビと言われるダイよりも低い。
プロフィール
年齢 | 83歳(本編開始前)→98歳(本編時) |
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職業 | 魔法使い |
出身 | 不明 |
特技 | 呪文全般、二つの呪文の同時使用など |
得意呪文 | メラゾーマ、ベタン、ルーラ等あらゆる呪文が使える |
好きなもの | 美女 |
一人称 | 俺 |
CV | 青森伸(1991年アニメ版)/山路和弘(2020年アニメ版) |
人物
性格は、一言で言えば偏屈で口が悪いスケベジジイ。ポップ曰く「横暴が服着て歩いてるような人」。マァムにまで「いつもならなるべく会いたくない人」と溜め息を吐かれている。旧知の仲であるカノンからは「傲慢で自分勝手で女となると見境がない」「実力だけは最高なのに性根が腐ったマトリフ」等とボロクソ言われている。
日常はセクハラ発言や身勝手なもので砕けた印象が強いが、戦闘やシリアスな場面では持論に基づいた冷徹さが前に出て頼もしく、オンオフのギャップが激しい。シリアスな言動をしながらエイミに尻を撫でたこともあるなど上手く使い分けている。
ちなみにダイたちにカール王国に保管されていたアバンの書を届けた際、ダイに読むように告げるのだが字が読めないという大ボケをかまされてポップと一緒にずっこけていた。
決める時はきちんと決めるが、決まりの悪さも忘れない人物である。
またこのイベントの直前に、ヒュンケルから「ザボエラ如きの姦計に引っ掛かってしまうとは面目ない」と詫びられたのだが、意外にも慰めの言葉を掛けている(代わりにまんまと姦計にやられたポップを遠回しに非難した)。
マトリフと絡むのが近しい相手ばかりなのでわかりにくいが、マトリフが心の弱さや隙を見せられる相手はかなり狭い。カノンやガンガディアの様な好意的であった相手にすら強い自分の部分しか見せていない(ライバルや敵のライバルだった影響もある)。
彼が弱い面を見せられたのは、ロカとポップのみ(そのポップですら、ミナカトール前のアバンの印を光らせられない時に相談に来た時だけ)。
頭は悪くないが精神力に難のある者に心を磨くよう伝えたり、戦闘では直接役立たないが、味方が窮地に陥った時の脱出手段として有用なルーラについて、厳しくも的確な言葉で重要性を説く等、弟子思いで有能な指導者としての一面もある。
ただし、良くも悪くも恵まれた側の人間なので、相手に求める要求が高かったりこき使うことも悪びれないので、応える側からしたらたまったものではないのも事実である。
隠遁生活
アバンと共にハドラーを打倒した後、魔法使いを重んじるパプニカ王国は彼を評価して戦後の治療をこぞって引き受け、そのまま王国付きの宮廷魔道士(マトリフ曰く「国王の相談役」)として取り立てられ王家に仕えるが、彼の地位を妬んだ王の側近達に冷たい仕打ちを受け続けた為、都合のいい時にばかりちやほやする『人間』そのものに愛想を尽かし、国を出て人目を避けるようパプニカ王国バルジ塔付近の海岸の岩場(の洞窟)で隠棲していた。
レオナ姫を助けたいというエイミの必死の頼みを「くだらん王家の連中の手助けなんてごめんだね。王家だけじゃない。人間は皆そうさ」と一蹴してしまう。
マトリフが受けた仕打ちに関しては原作では不明だったが、外伝作品にてある程度描かれている。パプニカ王はマトリフに好意的であり、むしろマトリフに批判的なテムジンを窘めていた。
このことから側近憎しの感情が『人間そのもの』を偏見の目で見るようになってしまったのだろう。
もしもマトリフが現在も在籍していれば不死騎団にここまで容易くパプニカを滅ぼされることはなかったかもしれない。
一方でマトリフの性格的に「そもそも宮仕えに向いていなかったのではないか」という説もある。
優れた魔法使いであり、師としても優れているのは事実ではあるが、平時は堅苦しさを嫌い、日常的にセクハラを行う等、立場のある人間としては無視できない行為が目立つ。
嫉妬云々以前にその立ち振る舞いから無意識に周りに敵を作ってしまい、それにより王宮内で孤立し冷遇されたという可能性も十分に考えられるのである。
描写からして三賢者やバダック、レオナ姫とは面識がなかったようである。姫付きの兵士であるバダックすら対面したことがないとなると相当前に人間を見限ったようである。
ただしレオナ姫がヒュンケルを断罪せず「残された人生のすべてをアバンの使徒として生きる」ように告げた時は「あの姫さんなかなかの大物だぜ」と王家の人間であっても正当に評価を下しており、人を見る目までは曇っていない。
なお、初登場時に気球で逃亡中のところを助けたように、目の前で困っている人間相手には関わりが生じない範疇で手を差し伸べたり(気球だから、国の重要人物が使用しているだろうが、マトリフの性格上そう言った基準で助ける相手を選ぶとは考えにくい)、マァムとは一目でお互いわかる顔見知りなので昔の仲間のレイラやネイル村には何度も訪れていたことから、人は選んでいるが交流そのものを断っている様子ではないので、根本的に人間に愛想が尽きて人嫌いになった訳ではなく、煩わしい人間関係が嫌になったものと思われる。
もちろん仲間内は別で、レイラやマァムにはセクハラジジイ全開な言動を取っている(レイラは何だかんだとセクハラ回避が上手かったが、マァムにはその要領の良さは引き継がれなかった)。過去には一度だけ共に戦ったブロキーナともウマが合ったようだ。
勇者アバンと獄炎の魔王ではレオナの父である国王と配下の兵士達には尊敬されている描写が見られるがテムジンからは露骨に嫌われていた模様。それでなくてもアバンへの手紙に身動きが取れない状態でのベット生活とパプニカ家臣への悪口の報告が手紙の9割に渡って記載されており、アバンがその手紙の内容を見てパプニカや世界各地で新たな動乱(最悪、人間同士の争い)の可能性を予見してしまっている(同時にマトリフが宮廷生活に馴染めていないのが早くも判る)。
普段は、魚を釣ったりして生活しているらしく小舟も所有している。また、部屋の中には多くの書物や資料等がある(ガラクタやら珍品やらもある)。
活躍
ダイの大冒険本編
フレイザード率いる氷炎魔団から逃げていたダイ一行を気まぐれで助けた。ダイ達からレオナ姫救出のため助力を請われるが、そこまで面倒を見るつもりはなく断ってしまう。しかしダイの真剣な眼差しにアバンの姿を見たことやアバンの死を知ったことで手を貸すことになる。
手始めにダイには目隠しをしてマァムと戦わせ、空の技の会得に近づけさせた。
さらに魔法力も弱く臆病で甲斐性のないポップを(強引に)弟子に取り、性根を叩き直し一人前の魔法使いに成長させるべく短時間のスパルタ訓練を施す。
マァムの『(ポップは)見どころありそう?』という質問に対し 『いや、その逆。あんな弱そうな魔法使いはじめて見るぜ。俺がなんとかしてやらんとあいつ死ぬぞ?』と、徹底的に自分流に叩き直すことを決め、次々にポップに呪文を授けて行く。
丸一日かなり厳しい特訓を課させ、まずルーラだけでも覚えさせようとする。しかしポップには「ルーラなんか覚えたって戦いの役には立たない」とボヤかれてしまい……
「…生意気抜かすんじゃあねぇッ!!!」
「魔法使いの魔法ってのはな、仲間を守るためのものなんだ」
「無数の呪文と知識をかかえ、皆の危機をはらうのが魔法使いの役目だ」
「もしお前がルーラを使えていたら炎上する気球船から容易く仲間を救えたことがわからんのか!!?」
そう一喝した後、「この程度の課題もクリアできなければ今回の戦いに加わっても死ぬだけだ」と言い残してポップを魔の森に置き去りにしてしまう。ちなみにマトリフはポップの本質を見抜いており追い詰められないと絶対に努力をしないとしてあえて厳しくしていた。
その後、時間は掛かったもののポップは課題をやり遂げ、マトリフもポップのバルジ島参戦を認めた。
フレイザード討伐後、ポップから「こういう紋章がダイの額に出る」という絵を見せられ、書物を調べたことでダイが竜の騎士だと察知し、一般市民からの畏怖の目と驚愕の余り気落ちするであろうと予測。
『ダイの支えになってやれ。近いうちに、大きな壁にぶち当たる・・【勇者として】ではなく、【人間として】だ。そんな時が来たら、お前がダイを支えてやるんだ。』と愛用していた輝きの杖、魔道士のマントとベルト(呪い付き)を授けてポップを冒険へと送り出した。
この直前にダイの正体を知ったことでワナワナと震えており「アバン、お前はなんてヤツを育てちまったんだ」と独白している。これは竜の騎士の正体が「善悪は関係なく秩序を乱す存在は人間であっても抹殺する(神々の意思の執行者)」ということを知ったためと思われる。
種族問わず傑出した力を持つ者を殺す可能性がある以上、その存在にマトリフが恐怖するのも無理はないと言える。
だが今度は色眼鏡に囚われず、竜の騎士ではなくダイという一人の少年を正しく評価し、弟子に行く末を託した。
その間にカール王国跡に出向き、焼け残っていた建物の中から「アバンの書」を探し出す。
そしてポップがハドラーに襲われているところに救援に現れ、ダイの協力もあってハドラー、ザボエラの撃退に成功したものの歳のせいもあってスタミナが切れて寝込んでしまう(ベギラゴン使用による体の不可でベギラゴンを長く発動させるだけでも危険な状態であり、15年前の体力ならハドラーとザボエラのベギラゴン対決に勝てていたと思われる)。
『(精神的に落ち込んじまったお前さん達には)アバンの言霊こそが一番の良薬だ』と、ダイ達にアバンの書を託す。
ポップには「魔法使いは、血気盛んな勇者や戦士と違い常に戦況を把握してクールに振る舞え」と心構えを説く等、心身の成長に大きく影響を与えている。
五指爆炎弾(フィンガーフレアボムス)を使ったポップに対しては、『並の人間が使うと寿命が縮む。必要な力は、いずれ身に着く。だから、それは二度と使うな』と助言した。この言葉は脅しにはなったが抑止力にはならず、メドローア習得の際の会話でポップは「五指爆炎弾を使って生命が縮むことなんざなんともねえ」と発言している。
後にハドラー親衛騎団の兵士ヒムがメラゾーマ10発分の威力の呪文攻撃を耐え凌ぐという事をポップから知らされると、病身を起こして極大消滅呪文(メドローア)の伝授を決意。
同時にヒムの性格を聞いたマトリフは、かつて「三流魔王」と呼んだハドラーを「武人として一皮剥けた」と評した。そして極大消滅呪文の特性を語った後、ポップに同じ呪文を使って相殺させるという試練を与える。
最初は逃げ腰だったポップだが、マトリフが吐血してまで極大消滅呪文を構えた姿を見て『そうだ・・・これは、ただの一撃じゃない。これから逃げてしまったら・・・この人を二度と師匠と呼べない!』と奮い立たせて習得に挑む。しかしポップはヒャド系よりもメラ系の呪文を得意としており、極大消滅呪文を形作るためのバランスがうまく取れなかった。そのことに気づいたマトリフはさすがに顔色を変えて「ポップ! 消えるんじゃねえ!」と本心からの叫びを上げた。
その後、ポップは根性で極大消滅呪文を相殺。更には早くもメドローアを使いこなし始め、そんな愛弟子に対してマトリフは「今日ほどおまえを大したやつだと思ったことはない」と驚きながらも成長を認める。決戦前に大きな壁にぶち当たったポップに対して「お前は俺の自慢の弟子だ」と彼なりの激励を以って送り出した。
身内がいないと言っていたものの、ニセ勇者一行のまぞっほは弟弟子に当たるらしく、大魔王バーンが世界の破滅のために仕組んだ罠を前にしてオーザムで再会する(まぞっほからは「兄者」と呼ばれている)。罠の番人によって窮地に陥ったニセ勇者一行を救うためにメドローアを放つものの、魔法力を枯渇させてしまう。
最終的に罠の停止はまぞっほに頼るしかなくなり、ニセ勇者一行にこれを託す。
しかし、肝心のまぞっほはマトリフと共に在った頃の修業時代のトラウマから「また肝心な時に失敗してしまう」と怯えて逃げ癖を発露して硬直。しかしマトリフはまぞっほに腹パンをかまして気合を入れさせ、「今度の今度こそ逃げ場は無え、失敗したら地上が全部消えちまうんだ。お前も男なら一度くらい英雄になってみろ」「最後の最後にちょこっと手を貸すだけで世界を救った英雄になれるんだ、こんなボロい役は無い」と最後のひと押しを与え激励。さらにでろりん他一行の仲間たちにも背を押され、まぞっほは見事に罠の停止を成功させた。
大戦後はニセ勇者一行の性根を叩き直す為、彼らについて回り、日々あれこれ強制同然に指導し続けている。
劇場版『ぶちやぶれ!!新生6大将軍』
1992年に上映された劇場用作品『ぶちやぶれ!!新生6大将軍』では冒頭に登場。いきなりマリンのスカートの中を覗き見ていた。直後、不慮の事故から賢者姉妹の下敷きにされた時は、どさくさに紛れてエイミの胸を触るなどなかなかのスケベ根性を見せている。
その後、ガルヴァスたちにマァムの魂が奪われた時はシリアスな面を見せ、冷静にマァムの状態をダイ達に伝えた。
逆にポップはマァムを助けようと躍起になっており、マァムに対する師弟の反応が対比されている。
大魔道士としての矜持と実力
世間的には賢者の類だが、【賢】き【者】なんて性に合わないしドスが効いてないという理由から世界でたった一人しかいない凄いやつとして「大魔道士」という称号を考え自称していた事を打ち明ける。それを聞いたポップも回復呪文が使えるようになったことで同じく大魔道士を自称するようになった。
一般的な僧侶、魔法使い両方の呪文を自在に使いこなす他、メドローアやベタンというオリジナルの呪文も独自に編み出している。
「一分以内で一対一の魔法勝負ならまだ地上の誰にも負けない」と豪語し、事実魔王時代より遥かに強くなったハドラーとベギラゴンを撃ち合い押し勝つ等、その魔力は健在。
複数の呪文を同時に使うことも可能であり、右手でベギラマ、左手でキアリーを唱えたこともある。それを見ていたポップも真・大魔王バーンとの最終決戦でこの域に至っている。
ちなみにマトリフは、メドローアを伝授した時点でポップの実力を認めており「メドローアを授けた今、戦いに関しては俺より上かもしれない」と笑いながら告げている。
だが高齢な上に、現役時代に身体に負担の掛かる禁呪を使うなど肉体を酷使し過ぎた影響もあり、いざという時に呪文のパワーに体が付いて来ずに吐血する場面がしばしば見られた。
一度この状態になるとしばらくの間寝込んでしまい、戦闘は不可となる。
なお、メドローアを会得した経緯は、アバンが凍れる時間の秘法で自らを巻き込みながらハドラーを封印したことが理由。
「もしも自分に時間が止まっているハドラーを倒す呪文が使えていれば、アバンの努力を無駄にはしなかった」という想いからメドローアを編み出した。上記のルーラについてポップをどやしつけた時の台詞は、彼自身の悔やみと言ってもよかったのだろう。
弟子であるポップと比べると火力は劣るものの小器用さやそれを生かした頭脳戦を得意とする。
勇者アバンと獄炎の魔王
知識を求めてヨミカイン遺跡に訪れたところ魔族のエロ本に興味を惹かれ本に閉じ込められてしまうという、いかにも彼らしい失敗をしていた。少なくとも10年以上封じられ身動きもとれなかったため外界の情報も得られず、ハドラー率いる魔王軍が暴れまわっていることも知らなかった。
そんな中、遺跡を訪れたアバン一行を見かけ、パーティメンバーの中でイマイチ活躍できていないことを悩んでいたロカを利用し復活を図るも、彼の人の好さに引かれ命を懸けて彼を助ける。本から脱出した後は本編同様大魔道士を名乗り、ガンガディアを退ける。
遺跡を脱出後は「どいつもこいつもクセが強くて面白そう」「ロカみたいな不器用な奴は放っておくと後々目覚めが悪くなりそう」、そしてロカに「魔王を倒すところまでは付き合ってやらあ!」と彼が自分を助ける決意をしたときの言葉を小粋に返してアバン一行の一員となる。
本に閉じ込められていた時は相手の心と繋がる能力を持っていたが、アバンの心の中を読めなかったために実はアバンの事は最初はそこまで信用していなかった。
しかしロカからアバンの過去を聞いたことで以前の自分と同じような悩みを持っていたことを知り、海底神殿での戦いの直後には超天才の先輩としてアバンの相談役を引き受ける。
かつては師匠と共にギュータという天空の秘境で修行に明け暮れ、現代でポップに引き継がれた「魔法使いはパーティで一番クールでなければならない」という考えと「生まれつきの余りの魔力ゆえに幾度も辛い思いをするだろう」と教えられた。アバン達と出会う以前からもその力を恐れられ、妬まれ、それを隠せなかったから色々嫌な目に遭ったという。この辺りは実力の無さから軽んじられながらも成長していったポップとは対照的。
しかし普段の性格面の問題ゆえカノンからは実力面以外の評価がよろしくない。
カノンとは互いに想い合いながらも結ばれることなく死別してしまったことから、ハドラーに「凍れる時間の秘法」を仕掛ける戦いの直前には気絶したロカに対し「(レイラの)その手を絶対に離すなよ」と、自分のようにならないよう伝言を残している。
ウロドの決闘後、凍てついた勇者と魔王を各々別の場所に隠したのだが魔王は何処かに強奪されてしまったため勇者を安全な場所へと隠す決断を下し、何処かへと向かう。
その最中、魔王の本拠地を突き止めるべく各地を転々と移動して調査し魔王討伐のための切り札を生み出すべく、修行に打ち込むが新たな刺客と遭遇する。
地底魔城での決戦時は事前に奔走しパプニカ軍、デイードッグをはじめとした荒くれもの、ギュータの精鋭、そしてフローラ率いるカール軍を援軍として用意した。
その後、激戦の末にガンガディアを打ち破り魔王軍との戦いに勝利し彼を尊敬するパプニカの兵士たちに連れられ治療された。この頃からパプニカ大臣のテムジンからは快く思われてなかった模様。
上級呪文を軽々と操るだけあって加入時点でのレベルは38で、まだ10台後半~20台前半の他のメンバーのレベルを二回り近く上回っている。
この時点で左右の手で別々の呪文を同時に操る技術も習得しており、まだ体調面にも余裕があるはずなので、メドローアを習得していない点を除けば本編時よりも強いかもしれない。大魔道士や超天才を自称するのに恥じない実力であろう。
「魔法使いは、常にクールであるべし」の考えからか、戦闘中は基本的に呪文での援護は最低限で後方からの指揮を行い、戦闘に積極的に参加する場合も後々のことを考えて魔力を温存しながら戦うことが多く、派手さよりも堅実さを重視した戦い方が目立つ。
この時点で年齢は既に80歳を超えており、上級呪文を連破するとすぐに息切れしてしまうなど体力面には不安があるため、それを補うための戦法でもあるのだろう。
作中ではガンガディアとライバル関係となり、幾度も頭脳戦を繰り広げた。
それぞれの道
本編の合間を描いた小説作品。第1話にて登場。フレイザードが倒され復興中のパプニカを舞台としている。
ダイは食堂の少年トランを弟子に取って鍛えていた。しかしトランの目的は、借金取りのチンピラ・グーンから食堂と母親を守ることであった。
グーンはレストランの経営者兼シェフだったが、トランの食堂を潰そうとしてデマを流すも、トラン父によって暴かれ自分の店が潰れてしまった。そこでトラン父の死後、嘘の借金をでっちあげて逆恨みによる復讐を始めたのだ。
トランではグーンを倒せなかったがダイ、ポップ、バダックの活躍によってグーン一味は制圧された。しかしグーンは「オレたちを一方的にぶん殴って借金をチャラにしようなんて、いくら勇者サマだからってあんまりだぜぇ」とわざとらしく泣き出す。
借金の証文は実に巧妙に出来ており、ポップから見てもおかしい部分はなく、グーンの嘘を暴くことが出来なかった。
そこへエイミを連れたマトリフが登場。グーンを騙して証文を取り上げると「本物は燃えない紙でできている」と言って燃やしてしまう。
更にエイミがある場所に保管されていた本物の証文を見せる。それはグーンこそがトラン父から借金をしていたというものだった(本物の証文なので正式な手続きを踏んで作られ厳重に保管されていた)。
こうして嘘を暴かれたグーンたちは、文書偽造の罪で衛兵たちに連行されていった。
子供たちではザボエラ並に狡賢い大人の嘘を暴けなかったが、今回ばかりは大人たちが活躍した話となった。
漫画版クロスブレイド
3巻から登場。本作では原作とは異なる世界から存在のためか、老化による肉体的なハンデを背負っている描写はない。
森の中の一軒家で暮らしていたところ訪ねて来た主人公ユウキと出会い、ダイやポップの後輩と聞いて歓待し転職を伝授する。実はキルバーンから命を狙われていたのだが図らずもユウキが妨害したため狙いがユウキに向くこととなった。
5巻ではダイが不在の中、ユウキ、ポップと共にミストバーンと対決する。
ミストバーンは大魔王バーンの命令で主人公たちの力を測る試金石としてやってきたが、力不足なら殺しても構わないと言われていた。そこで「私に左手以外を使わせたら引き下がろう」と言い放ってきた。その言葉の通り左手だけで3人と互角以上に渡り合う。
マトリフはミストバーンの背後からメラを放つが猛スピードで躱されてしまい、危うくユウキに当てそうになる。しかしポップが咄嗟に魔法で相殺する。
ポップは至近距離からメドローアを放つが、これも左手で弾かれ失敗。そこでユウキの提案によりポップと共にメドローアを放ち、スペシャル連携“ギガメドローア”で逆襲する。
ミストバーンは瞬時に素顔を晒して両手で受け止めしのぎ切るがダメージは大きく、立っていることが出来ずフラついてしまう状態だった。力を認めたミストバーンは約束通り引き下がって行った。
6巻では谷の門番を名乗るナゾ仮面なる人物が登場。メイロ、マァム、レオナの3人にあれこれ理由を付けて試練を受けるように告げる。
その試練とは水着姿でツイスターゲームをするというものだった。ナゾ仮面は「柔軟性、忍耐力、判断力が詰まった完璧なゲーム」と主張し、マァム側も3人なら有利とのことで勝負を開始。ナゾ仮面は3人がかりで組み付かれ、幸せそうにしながらも根性で耐え抜こうとするが体勢を崩して敗北する。
これで終わりと思いきや今度はコスプレして俺をモミモミマッサージ勝負と完全にスケベ目的な提案をされ、ついにマァムとレオナの怒りが爆発。スペシャル連携“氷華破砕拳”でぶっ飛ばした。
お察しの通りナゾ仮面の正体は変装したマトリフである。マトリフは「SP技を発動させるためにやった」とそれっぽいことを言ったがマァムにはスルーされ、そのまま誰にも相手にされないまま放置された。
なお、試練の直前にマァムの閃華裂光拳をパーフェクトガードして「こいつ強い!」と驚愕させるなどなかなかの力量を見せている。何気に奇抜な変装をするという点ではブロキーナ(ゴーストくん)と同じである。
その後、襲来したロムドラドの大技の前にピンチになったユウキたちを助けるべくポップと共に参戦。ギガメドローアで大技を相殺した。しかし2発目をすぐには撃てないためロムドラドの攻撃には逃げに徹するしかなかった。
装備・道具
【装備】
- ギュータの法衣
- 愛用している法衣。隠れ里「ギュータ」で製作されたもの。衣服には、太陽・ギュータ・逢魔窟とおぼしき刺繍が施されているのが特徴。 ※名前は「勇者アバンと獄炎の魔王」のコミックス2巻にて判明。
- 輝きの杖
- 魔法石が填め込まれた杖。携行時は縮まった状態だが、魔法力を込める事で伸ばす事ができる。若い頃に愛用していた杖で、「勇者アバンと獄炎の魔王」でもこれを持ち出して加入する。後にポップに送られている。
- 賢者の杖
- 魔法石が填め込まれた木製の杖。
- へんなベルト
- マトリフの顔が付いたバックルが採用された特徴的なベルト。「勇者アバンと獄炎の魔王」でギュータの法衣に着替える前の服装で装備していた(ちなみにこちらで装備していたマントはダイ大本編でポップに譲った「魔導士のマント」と同じデザインである)。
【道具】
- 不死鳥のかがり火
- 不死鳥が羽ばたいた時に発生した火の粉と伝えられている火。余程のことがない限り消えることがなく、魔力などに強く反応して炎の色と大きさが変化するのが特徴。瓶などに入れる事で探知機として持ち歩いていた。北方の島、死の大地から採取されてきた代物で希少かつ高価なアイテム。尚、その死の大地には「魔界の神」を名乗る膨大な魔力をもつ存在が潜伏していたのだが、それに反応した様子がなかったため、魔界の神なる者が非常に用心深く自らの魔力・存在を隠していたことが窺える。
- 呪符(仮)
- マトリフが隠し持っているお札で、正式名称をはじめとする詳細は不明。作中では『ディードックの売り物である不死鳥のかがり火を対価を払わずに懐に入れると見せかけて服の中に仕込んであった呪符に引火させ、不死鳥のかがり火をタダで入手する』という狡猾な使い方をした。
魔法
魔法使いと僧侶の呪文は全て習得済みで、人間には殆ど使い手がいない極大呪文まで使いこなす。
単行本の紹介ではマスターした呪文は100以上とされ、「ダイ好きTV」第37回の三条陸によれば、本人も色々使えすぎて使えることをド忘れしている呪文もあるという(オフィシャルファンブックによればイオナズンとマホカンタは使えるとのこと。ただしマホカンタはポップに口頭でしか存在を教えていなかったようで、大魔王が使用した際にポップは初めて目にしたようだ。前述の「使える事を本人も忘れていた」ケースか、年齢や体力的に負担が大きく実演は避けたい呪文になっているのかもしれない)。
一方で高位の魔法使いの呪文とされていた火竜変化呪文は「勇者アバンと獄炎の魔王」の時点ではマトリフですらその存在を疑っていたほどの幻の超呪文であったため、習得していないことが判明している。仮に習得したとしても現在の体力では使えないらしい。
※劇中で使用した呪文を記載。
- 瞬間移動呪文(ルーラ)
- ポップとの修行時に使用し、彼に最初に教えた呪文。曰く【目的地をイメージするのがコツ】とのこと。移動手段以外にも緊急脱出手段としても活用することができる。1991年版では、大道芸人の小屋を経由してからロモスの山奥へ向かった。 ※これを習得させる際にポップの欠点を見抜いて、ルーラを使わねば帰ることができないように追い詰めて習得させている。
- 火炎呪文(メラ、メラミ、メラゾーマ)
- 火球をぶつける攻撃呪文。メラゾーマは、メラ系最上級の攻撃呪文でオーザムに現れたモンスターに向けて発動させた。
- 氷系呪文(ヒャド、マヒャド)
- 吹雪を巻き起こす攻撃呪文。ヒャドはポップとの修行の時に使用。威力を調整したため、部分的に凍結させることに成功させている。
- マヒャドは「勇者アバンと獄炎の魔王」で使用。バギ系呪文で海を割った後、マヒャドで凍らせて海底宮殿への道を作った。
- 真空呪文(バギ系)
- 真空を巻き起こす攻撃呪文。ハドラー&ザボエラの奸計で窮地に陥ったダイ一行の救援に来た時に発動。ポップに止めを刺そうとするザボエラの腕を切り落とした。呪文名は叫んでいないため詳細は不明だが、本作のバギは突風を巻き起こし皮膚を切り裂く程度の威力であり、一方でバギクロスほどの破壊力とは考えにくいことから、おそらくバギマではないかと言われている。
- 2020年版ではこのシーンで使われたのは炎系の呪文(エフェクトから恐らくはギラ系)に変更されたため、出番が無くなった。
- 「勇者アバンと獄炎の魔王」ではロカを介してバギクロスを発動させたり、海を割ったりしている(この時使ったのは真空系呪文とされているが、どの呪文を使ったのかは不明)。
- 爆裂呪文(イオラ)
- 凄まじい爆発を起こす攻撃呪文。ポップとの修行時に披露し、氷系呪文(ヒャド)で拘束したポップに追い撃ちを入れるかたちで発動した。
- 閃熱呪文(ギラ、ベギラマ)
- 熱閃を放つ攻撃呪文。ポップとの修行時に発動させ、呪文は叫んでいないがポップのギラと同じものを放っている。1991年版、2020年版でも同様。双方のアニメ版ではポップの方は息切れしていたが、マトリフの方は平然とした表情を浮かべており技量の差を見せつけた。※2020年版ではギラを発動させつつ、ヒャドを発動させるという芸当を披露した。
- ベギラマは、ハドラーとの戦闘時に発動。同時に解毒呪文を発動させている。
- 極大閃熱呪文(ベギラゴン)
- 閃熱(ギラ)系の最強呪文。ハドラーの極大閃熱呪文を上回るパワーを見せつけた。
- 解毒呪文(キアリー)
- 毒を中和する治癒呪文。ザボエラの毒を受けたポップに施したが、複数の毒を仕込まれていたため簡単に解毒できなかった。
- 飛翔呪文(トベルーラ)
- ポップとの修行時に発動。ルーラの応用呪文で、魔法力を放出する事で空中を自由自在に移動できる。ポップが使用したときは「いつの間に覚えた!?」と驚くも、直後に自身もトベルーラを発動・頭突きをお見舞いしてポップを負かした。
- 1991年版では思わずポップは『!? ちょっと! そんなのあルーラぁ!?』と驚いたという……。
- 迷宮脱出呪文(リレミト)
- 洞窟や迷宮から脱出する移動呪文。一瞬にして洞窟の入り口まで移動できる。
- 回復呪文
- 重圧呪文(ベタン)
- マトリフのオリジナル呪文。ピンポイントに超重力を発生させて攻撃するため不意打ち・対集団に優れる。レオナ救出作戦後にポップに伝授している。魔法力の消費量が多いのが難点。
- 「勇者アバンと獄炎の魔王」にて、マトリフ本人も数回使用。ガンガディアを床の傷んだ場所に誘い込み、ベタンで床を崩して地の底に叩き落した。ウロド平原での戦いではモンスターの大群の動きを封じ込めたが、これを読んでいたガンガディアによって妨害されてしまっている。またアバンのペンダントにこの呪文の力を込める事で彼に重力負荷をかけ、第二の必殺剣の習得に一役買った。
- ちなみにダイ大の設定では魔法を覚えるためには契約と相応のレベルが必要なのだが……メドローアの例を考えると既存の呪文のアレンジ的なものだろうか?(契約の設定は、原作者曰くドラクエでレベルアップをすると呪文が使えるようになっていくのを再現したものとのこと)。
- 極大消滅呪文(メドローア)
- 同じくマトリフのオリジナル呪文。ハドラー親衛騎団と戦うための切り札として伝授した。威力は絶大だが、それ故にマトリフ自身も老齢のため一発撃つだけでも吐血して戦闘不能になる。
この他、ダイ達がバルジ島へ送り出す際には小舟を空中に浮かべて目的地まで飛ばす移動呪文系のような魔法も披露している。
17年前のハドラー軍との戦いでは、両手を広げながら何らかの魔法を使っている描写がある。2020年版アニメではこのシーンでバギクロスを使用しているため、原典でもその構えから使用していたのはバギクロスの可能性がある。
小話
- モデルとなっているのはDr.マシリトと同じく鳥嶋和彦。
- 原作の三条氏は、破天荒だがいざというときは頼りになる、鳥嶋氏のいい部分をキャラに重ねて作劇したらしい。だが編集部からは「鳥嶋さんはこんなに格好良くない」と不評だったそうだ。
- 原作とアニメ版で微妙にマトリフの態度や表情が違うところがある。たとえばポップとの絡みではアニメ版の方がどっしり構えていることが多く、「師匠」としての威厳を感じさせるものになっている。
- 1991年版では、マァムの乳を揉んで殴られた際に「ロカが【マァムが男の子だったら、武闘家にしたかった】のもわかる」という発言が追加されており、それを受けてマァムが武闘家に転身する決意を固めるというものになっている。
- 2020年版よりマトリフを演じる山路和弘氏は、『ドラゴンクエストⅪS』のボイスドラマでグレイグの父を演じている。また、『ドラゴンクエストⅤ』のデボラ役の朴璐美とは夫婦である。
- 2020年版では時世の変化によりセクハラネタがライトなものになっている。例えば原作であったマァムの胸を揉むという展開は、「揉もうとして殴られる」というものに変えられている(これに限らずサービスシーンの大半がオミットされた)。
- 初登場時のセクハラもマァムに対して「もう立派にぱふぱふできるんじゃねえか」と言い放つものに変わっている。
- セクハラ描写が少ないことからスケベな描写が削減され、上記した「師匠」としての威厳が強いことに繋がっている。
- マトリフとまぞっほは同時期に同じ師匠の下で修業した兄弟弟子の関係にあるが、2人の年齢差は31歳と親子ほどに離れている。このためマトリフは修行の期間が非常に長かったか中年期に入ってから修業を始めたとみられており、魔法使いとしては結構な遅咲きだったようである。
- 『勇者アバンと獄炎の魔王』で幼少期からギュータで修業をしていたことが判明しており、逃げ出す直前のまぞっほを慰めている場面でのマトリフは既にそこそこの年齢を感じさせる描写であった。師匠のバルゴートが死期を悟り、マトリフをギュータから旅立たせるまでの非常に長い期間の修業していたらしく、考察としては前者の方が正解であった。
人物関係
アバン一行
本編開始より15年前にてマトリフがパーティーメンバーとして共闘した仲間達。
ただしブロキーナはアバンの魔王を封印する秘策で魔王の取り巻きの相手をする際のみ共闘した。
カール王国
カール王国の王女。
魔王封印の策の巻き添えを食う形で封印状態になったアバンはロカとレイラにはショックを与えないように見せなかったが、フローラだけは『例外』ということで見せた。
その後、後述のドリファンと共に封印状態のアバンを隠す場所をさわり程度に教えていていた。
アバンの実家のジニュアール家に仕える老執事。
前述の魔王封印の策をジニュアール邸で調べる際に顔を合わせており、その後の封印状態のアバンを秘密の場所に隠す際にも数日分の保存食を受け取っている。ドリファンの精緻な仕事ぶりに感じ入っており、別れ際に謙遜するドリファンに「あんたのやってくれた仕事でつまらんものなんて一つもなかった」と礼を言っている。
アバンの使徒
アバンの三人目の弟子にして成り行きで自分の弟子になった魔法使い。
最終的には自分が編み出したメドローアまで習得してしまい、自分と同じく『大魔導士』の二つ名を名乗る程に成長する。
アバンの四人目の弟子である勇者。
最初はダイ達から助力を求められてもパプニカ王国で受けた仕打ちから人間不信に陥って我関せずだったマトリフだったが、「自分のことばかり考えている人間が全てじゃない! アバン先生の仲間だった人ならそれがわかるはずです…!!」をはじめとする熱い説得を受けて、ダイ達に助力するようになった。ポップとは違い指導らしい指導は特にしていないが、空の技を会得させる準備として目隠しをした状態でマァムと戦わせた。その後はダイから呪文の指導をねだられるが「ポップが勝手に覚えてくれる」と誤魔化している。一方で勇者一行の最年少であるダイが精神的に脆いことを見越して瞑想などの修行を与え、勇者というのは総合力は高いが、特化した能力をもたぬ人材でもあり、いかなる敵にも立ち向かっていける精神力こそが勇者の力だ、というアドバイスをしたりしている。
ちなみに魔王軍関係者を抜きにしてダイの秘密に最初に気付いたのはマトリフである(その際もポップに対し近いうちに壁にぶつかるだろうダイの力になるように、と言い聞かせている)。
アバンの二人目の弟子であり、前述のロカとレイラの間に生まれた僧侶戦士。
顔を合わせた際に直ぐに互いに気付いていた。マトリフ曰く「俺はお前(マァム)のオムツを替えたこともある」という台詞から察するに本編開始前からの付き合いがあったようである。
ちなみに劇中で初めて大魔道士という単語を出したのはマァムである(マトリフ初登場時に彼を「大魔道士マトリフ」と紹介している)。
パプニカ王国
当初は「くだらん王家」と口にしていたマトリフだが、ヒュンケルの裁きを終えたレオナのことは「将来大物になる」と評価している。
シリアスな顔をしてお尻を触るというセクハラを行った。
劇場版ぶちやぶれ!!新生6大将軍では、冒頭でマトリフからスカートの中を覗かれそうになった。直後に事故でエイミと一緒にマトリフを押し潰してしまうが、美人姉妹に押し倒されたマトリフは幸せそうにしていた。
原作ではポップにスカートをズリ下ろされてパンティー越しのでん部を丸出しにされた。姉妹揃って師弟からセクハラされたことになる(どちらも尻とパンティー)。
意外にも面識はなく、バダックの方はマトリフの名前だけは知っていた。
ハドラー軍
アバンが勇者として活動していた頃の魔王及び魔王軍の魔軍司令。
アバンが勇者の頃は魔王封印の策の時にご対面は果たすも、アバン一行のメンバーで唯一直接戦闘にはならなかったが、本編で『アバンの仇』ということで遂に直接戦闘に至った。
魔王だった頃のハドラーに仕えていた幹部(四天王)の一人。マトリフが呪文に加えて体格差を覆す知略に優れるということで、敵対関係ながらガンガディアからは憧れや敬意の感情を向けられる。また多少頭に血が上りやすい点もあるが、基本的には冷静に戦局を分析して常に最善策を取れる優れた洞察力があり、図らずもマトリフの信念である「魔法使いは常に冷静であるべし」を実践している。マトリフも初戦から「厄介な相手」と認識し好敵手と見做していた。
ギュータ
自分及び後述の兄弟弟子達の師匠。
武術や魔術に優れる手練れなのに加えて、マトリフの二つの魔法を同時に操る才能に目をつけて『組み合わせによっては自らの命を危険に晒すものがある』ことを教えたことから、メドローアを編み出すきっかけとなった。
マトリフと同じくバルゴートの元で修行した元兄弟弟子(カノンのみマトリフと比べてどちらが弟子としての先輩かは不明)。
カノンはバルゴートの実娘でギュータの最後の頭首であると同時に、マトリフとは両片思いに等しい関係であった。
その他
師匠の元から逃げ出したまぞっほの現在の仲間で黒の核晶凍結の一件から(まぞっほを含め)全員マトリフに弟子入り(?)させられる事になる。
同作品で王宮に招き入れられたものの、王の家来達から嫉妬による冷遇を受けた点が共通。
アバンの封印が解ける前後で戦った『幽霊騎士団(ゴーストナイツ)』の一員。
この時のヒューレとの戦いでメドローアのリスクについて悟り、ポップにも教えるきっかけに繋がった。
関連イラスト
関連タグ
師匠:自分の弟子となったポップからの呼ばれ方(ポップ曰く『先生』と『師匠』は別枠らしい)。
メドローア、ベタン:マトリフが作中で披露したオリジナル呪文。ポップも習得して使えるようになる。後にドラクエのゲーム作品にも登場する。