フューレ
ふゅーれ
幽霊型の魔物を中心に構成された強奪集団「幽霊騎士団(ゴーストナイツ)」の一員で、呪文を反射するアイテム「暗黒のマント」を羽織り、服の中に鎧を着込んでいる。武器は波打った刀身と柄に目を持つ不思議な剣で、刀身には毒が塗られている。
一見すると細身の人型だが、首だけが本体であり、鎧の中に入り込んで四肢を動かしている。
凍れる時の秘法によりハドラーが硬直化した魔王軍が足踏みしている間にアバンを始末し、一団の名を上げるべく刺客として暗躍。勇者と魔王にかかった秘法が解けるのを見計らい、まずはアバンの行方を探るための監視対象だったマトリフを急襲。マントによって不意を突かれたマトリフは一時戦闘不能となる。
続けてアバンに狙いを定めるが、秘法解除と同時にアバンがカウンターとして咄嗟に放った海波斬による反撃を喰らったこともあり侮り難しとみて撤退する。
その後団長であるドルディウスと合流し、アバンの脅威を伝えようとするも団長の勢いに押されるがまま一団総出で再びアバン討伐に赴く。
しかしアバンの空裂斬で仲間が「命の根源」を断ち切られるのを目の当たりにし戦慄する。
駆けつけてきたマトリフに対しアバンに加勢させまいと再び立ちはだかるも、マント以外なら呪文を反射できない事を見抜かれ、足元の地面にぶつけられた真空呪文でマントを煽られたところに(マントに呪文をぶつけたわけではないので反射できなかった)胴体に火炎呪文を受けて鎧から離脱。続けざまにマトリフが放った閃光の矢を受けて多数の仲間やドルディウスの左腕と共に消滅した。アバン一行は手を出してはいけない相手だったと思いつつ…
前述通り、フューレが身に着けているマントでマホカンタのようにあらゆる呪文を跳ね返す効果を持つ。
マトリフのように呪文が主な攻撃手段である魔法使いにとっては天敵とも言える伝説の武具であるが、『マント以外の箇所に命中した呪文は跳ね返せない』『マントそのものは不燃性ではない』という弱点を見抜かれたことで、前述の通り足元に当てた真空呪文でまくり上げられた所に火炎呪文が服に命中したことで引火。フューレが鎧から抜け出したことで暗黒のマントもそのまま燃えてしまった。