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『やはり【修行で得た力は、他人(ひと)のために使うもの】だと、わたしは思います。』

CV:田中秀幸(1991年版) 櫻井孝宏(2020年版)

概要

フルネームは、アバン=デ=ジニュアール3世であるが、15年前についてはこちらを参照。
ダイポップなど、主要人物の師にあたり、かつて魔王ハドラーを倒した勇者。31歳。

経歴

姫君のフローラを助けたことが縁でカール王国騎士団の騎士として平穏に暮らしていた。
入団から数年後のある日、国が魔王ハドラー率いる一団に襲われたことがキッカケで、打倒魔王のためにロカ、レイラ、マトリフと共に戦い、魔王ハドラーを倒した。

その後はカール王国を出奔し、勇者育成業を称して各地を回り始める。

  • 一番最初に教えたのは地底魔城にいた所を保護されたヒュンケル。彼には剣術を主に教えたが、強い恨みを抱かれており、卒業直後に切りつけられた反動で川に落としてしまった。
  • 2人目に教えたのは共に戦ったロカとレイラの娘マァム。彼女には回復呪文、防御呪文、武道を教え、卒業の日に魔弾銃をプレゼントした。攻撃的な銃なんて使えないと言う優しいマァムに対して「優しさだけでは必ずしも他人を守れない時もある。正義無き力が無力であるのと同時に力なき正義もまた無力」と教えた。
  • 3人目はランカークス村で出会ったポップ。家出したポップを弟子入りさせ、(20年版回想で、以前旅していた仲間と似た雰囲気だからの理由で職種を魔法使いに推し)主に攻撃呪文を教えていたが、真剣に授業を受けようとしない彼に頭を悩ませていた。

そんな中パプニカ王国の国王やレオナからの依頼でデルムリン島にいるダイと出会う。破邪呪文マホカトールで島の周りに魔法陣を張って凶暴化した魔物達を大人しくさせた後ダイに対して1週間で勇者になれる「特別(スペシャル)ハードコース」を実質する。ダイの成長の速さを実感したアバンは自身が火竜変化呪文でドラゴンに変身してダイに襲いかかる無茶な特訓を実行するが、海波斬を覚えた彼に難なく突破された。

ドラゴラムによる特訓を終えた直後、島の魔法陣を突き破って侵入してきた魔王軍の男が現れた。男の正体を見破ったアバンは表情を一変させ、その時に発した一言はダイとポップにとって衝撃的であった。

ハドアバ① 絵とか落書き


「やはり復活していたのか……魔王ハドラーッ!!!」

なんとかつて倒したはずのハドラーが復活していたのである。そして、ハドラーによりアバンが勇者である事実をダイとポップに初めて知られる。
「ハドラーを打倒した勇者」は有名でも、彼個人の名前や容姿はほとんど知られておらず、弟子のポップですら、ハドラーから聞くまでその事実を全く知らなかった。

魔王本人が直々に来たのなら寧ろ好都合と攻撃をかけるが、以前倒した時よりも遥かにパワーアップしているハドラーに劣勢を強いられる。
実はハドラーは魔王ではなく、魔軍司令として活動しており、その上に大魔王バーンが君臨していることが明かされる。その直後にハドラーから「オレの部下になれ!そうすれば世界の半分を与えてやるぞ!」と15年前の戦いの時と同じ言葉を贈られるが、「部下になったとしてもいずれ私を殺すだろう」と当然のように断った(20年版ではこのセリフを聞いたハドラーは「それはどうかな?」と一応していた)。更に「大魔王の使い魔に成り下がった者にそのような権力があるとは思えない」と痛烈な皮肉までぶつけた。
図星を突かれて逆上したハドラーと戦闘続行となり、アバンストラッシュでそれなりにダメージを与えたが、直ぐに回復され、自身はイオナズンをまともに喰らってしまう(20年版では接近戦においても完全に圧倒され全く歯が立たなかった)。これにより、現段階では勝ち目はないと判断してメガンテで道連れにしてまでもハドラーを倒すことを決意。爆発に巻き込まないようにダイたちにアストロンをかけて卒業の証である「アバンのしるし」を渡した後、ハドラーとの格闘戦の末にメガンテを放ち、命を散らした。

彼は死してもなお、弟子たちの心の支えとなっている…。








…困りますよ、ポップ。
勝手に“あの世”なんかに逝かれちゃ…!!


そんな所に逝っても…

わたしはいません…!






復活の大勇者

ダイ大詰め4



…と思われていたが、かつての戦いの際にフローラから貰った『カールのまもり』の加護で一命を取り留めており、瀕死の重傷の身になりながらも影から弟子達の旅立ちを見送っていた。

ダイの潜在能力は自身を遥かに上回ると既に予期しており、同行して弟子たちの成長を妨げてしまうより、自分にしかできない事を極めて一戦力となるべく、自身の再修行に専念することを選ぶ。
その為に最も得意とした破邪魔法を極めるべく破邪の洞窟に挑戦し続け、地下150階まで達成。(曰く、「人間ではおそらく新記録」との事)

終盤・魔王軍との最終決戦で再び表舞台に姿を現した。
宿敵であり盟友であったハドラーの最期を看取り、師匠としてでなく仲間としてダイ達と共に戦うのだった。

決戦に於いては「破邪の秘法」を駆使してダイ一行をサポートし、バーンの側近であるキルバーンを見事撃退。勝利に大きく貢献した。

最後の戦いの後は、元々懇意にしていたフローラと結婚し、カール王国の新国王として王国の復興に尽力しているようである。

人物

基本的に穏やかな人柄で、人から称えられることはあっても謙遜し、自身の名誉や地位などにはこだわりを全く見せない。
こういった人柄から自分に甘いポップを厳しく躾けることができず、彼の才能を上手く引き出すことができなかった。
2020年版では出港した直後に港町が魔物の攻撃を受けるが、冷静に戦力差を分析し「魔物だけなら兵士たちだけでも対処できる」と考え、デルムリン島への向かうことを優先している。一見すると冷たい対応のように思えるが、自分にできることの優先度を見極めた末の英断である(実際ダイの修行は三日間しかできず、ここで魔物と戦っていたら期間は更に短くなっていただろう)。

つまらないギャグなど、周りを常に和ませるようなひょうきんな行動が多いが、「能ある鷹は爪隠す」の言葉通り、自身の秀でた能力を隠すための演技である。
その実力はあの大魔王バーンですら「余の信じる強さとは全く異質な強さを感じる男」と警戒してハドラーに抹殺を真っ先に命じたほど。
また余程な有事でも起こらない限り、己の本当の才能や実力を他人に披露する気など全くなく、どこぞの平同心のように昼行燈を普段から貫き通している
彼のこう言った場の空気を和ます言動の根底には、有事の際の張り詰めた緊張感によって穏やかに笑う瞬間や時間を忘れて欲しくないと同時に忘れてはならないと言う教訓を含まれており、他の主要登場人物が笑ったりするのは「戦争が終わってから」「とにかく戦うことに集中」しがちなものの中で、数少ない「本当に戦争が終わったら」を想定しているからである。
年下の者が相手でも丁寧語で常用するが、「敵」と認識した相手に対してはこの限りではない(唯一ライバルと認めたハドラー相手には対等な言葉遣いをする)。

ただし、ギャグ好きなのは素らしい。

貴族のようにカールした髪が特徴で、眼鏡をかけているが、実は伊達眼鏡。

勇者の家庭教師


ダイとポップがデルムリン島を出発する様子を見届けた時は髪を下ろし、眼鏡のないシーンが描かれているが、その容姿は齢30代というものを全く感じさせない超の付く美男子である。
更には破邪の洞窟チャレンジのシーンでは、無精髭を生やした珍しい姿も拝める。
原作者の三条陸によれば「強そうに見えない」「うさんくさい」というのがキャラ造形のコンセプトで、髪型や長い名前や伊達眼鏡など珍妙もしくは弱そうな印象を与えるパーツを多く配置して「本当にこんな人についていって強くなれるの?」と思わせ、実は凄い人だったとギャップを与える狙いがあったことが語られている。

大魔王バーンとの戦いでは、ポップの戦意にマトリフの姿を重ね、マトリフが傍らにいるような存在感を抱いたことから大きく成長したことを感じ取った。と同時にポップを「私以上のキレ者」と認めていた。ちなみにアバンは、ポップがマトリフに師事したことをレオナから天魔の塔探索中に魔王軍との数ヶ月の攻防戦を聞かされている

技能・能力

学者の家系の出であり、武術面では、本人曰く武芸百般で、ダイ達が使うアバン流殺法の元祖。
齢30たらずで剣・槍・斧・弓・鎖(鞭系)・牙(爪系)の六種を極めており、武器の扱いに長けるヒュンケルをもって「恐るべき達人」と言わしめている。

魔法に於いても使い手が殆どいないと言われる呪文まで軽々と使いこなし、本来勇者には出来ないとされる魔法使いや僧侶の呪文なども多数習得している。使用場面は少ないものの回復魔法も扱えるらしく(1991年版ではベホイミを使用)、多彩な攻撃・回復・補助魔法を使いこなすと云う。
恐らく(最終決戦の段階で)使用できない魔法は、マトリフオリジナル技の上に天才的なセンスを必要とするメドローア竜の騎士以外には使えないデイン系呪文及びドルオーラ、そしてマホカトールの上位呪文である大破邪呪文ミナカトールぐらいだと思われる(ただし、彼が破邪の洞窟に潜った目的は「破邪の魔法を極める」ことであるため、明言はされていないがミナカトールは習得していても全く不思議ではない)。
そもそも勇者という称号は彼の行動の結果ついてきたものなので、習得している呪文からして本来は賢者の素養を持った人物であるといえる。

加えて闘気の技も極めており、魔法と闘気の両方を劇中で使いこなせるのは人間では彼とノヴァの二人だけである。
しかし、実質ヒュンケルのオリジナル技となったグランドクルスのような大技は不得手と言われている。(アバンのグランドクルスはあくまでも”隠し技”扱いであり、唯一無二の必殺技に昇華出来たのはヒュンケルの戦闘センスによる恩恵が大きいとの事)

科学・技術にも能力を見せ、マァムに送った魔弾銃は、噂と書物をもとにした程度で彼が作ったものだが、それを修理することはバダックにはまるでかなわず「これを作った人は天才じゃ」と評された。この他様々なアイテムを作って活用している。

ただし、自分が使う武器などはほとんどがどれもそこらの道具屋や武器屋で売っている二束三文の代物ばかりであり、いわゆる「伝説の武器」系の装備は一切ない。
時にはただのガラクタでも武器に変えてしまう事もあり(後述)、真の達人は得物を選ばない、という事を体現した人物と言える。

家庭教師の自称にたがわず、教育者としての能力も折り紙つきで、彼の指導を受けた者たちは「アバンの使徒」と呼ばれ、魔王軍との戦いでも中核をなす戦力となった。
ただ、戦友のマトリフからは、優しすぎて怠け者や甘えん坊はうまく育てられないと評されている。
事実、ポップは1年間も師事していたにも関わらず、詰めの甘さや逃げ腰など、未熟な面が目立っており、戦力として成長したのはマトリフのスパルタ指導を受けてからだった。ただそれは「平和な時代だから」というポップ自身の精神的な覚悟の不足によるものが大きく(そしてそれは普通(Pop)の人間として当たり前のことである)、ポップが大きく成長できたのはアバンが基礎基本を徹底的に教え込んでいたことによる部分が大きい。

火竜変化呪文によって自身が竜に変身して、まだ剣を持って間もないダイを戦わせるなど、無茶な特訓を強引に実行することもあった(特訓直前に「下手をすれば死にます!」とハッキリ言っており、1991年版では、自身の意識を消して意識すらドラゴン化するという途方もない無茶をやっている)。ポップはこの事を知っていたが、彼もこの特訓を受けたかどうかは不明(曰く「一度、命からがら逃げだして助かったことがある」と語っていることから恐らく同じ目にあったことがあるのだと思われる)。
また、最初の弟子であるヒュンケルについては技術面の指導は(ヒュンケルが闘気術を軽んじるなどの問題はありつつも)順調だったが、ヒュンケルの義父バルトスとの間に起きた出来事については全く説明しなかったこともあって、ヒュンケルは内心アバンを慕いつつも人間への憎悪を氷解することはできずにすれ違ってしまい、人間への憎悪を抱いたままのヒュンケルは人間側に災禍をもたらし、その人生に大きな影を落とすことになるという(ヒュンケルが魔王軍に流れ着くなど、アバンが予期しようがない出来事があったものの)教育者として致命的なミスを犯している。ただこれはそこまで予測しして行動しろというのは全くの不可能事であり、またメタ的に言えばストーリーの都合に過ぎない。
そもそもヒュンケルを引き取った時点でアバンはまだ16歳であり、いくら聡明な彼であってもヒュンケルの親代わりを務めるのはかなりの難題であったであろう。

最終決戦では、死神ことキルバーンの脅威から仲間たちを守るため、挑発の意味をこめて仮面をわざと半壊させ「怒らせる」ことにより、自らオトリとなる。
その後、罠で亜空間に引き込まれ決闘をさせられた時には、徐々に圧していくが、更なる罠にかかり、あわやメガンテを受けるも、巧みな技術とアイテムを活用し、そして「ある人物」の助力もあって窮地を脱出し追い詰める。
キルバーンをして「自分が初めて怖い、恐ろしい」と言わせるに至り、最後は逆に罠をかけて倒してしまう。
その際、罠を仕掛けたことを公言しながらも狙い通りに成功させてしまうあたり、バーンにもっとも恐れられる一因が垣間見える。

武術・魔術を始めとした超人だが、趣味は料理である。
「なんで?」と思われるのかもしれないが、勇者や騎士はその職業柄サバイバル生活も余儀なくされることが多いので、「美味しい料理を作ることができる」というのは、とても大事な技能なのだ。劇中でも何度か披露しており、調理時は三角巾とエプロンを着用しクッキングナイフを片手にルンルン気分で行っていた。

アバンの大冒険!


カール騎士団在籍時代では、騎士団の訓練そっちのけで女性たちに料理教室を開いており料理を教えていた。自分のために作った生徒のスープを実際に口にした時に、『ん~、イマイチですねぇ~。このスープは、バッドですね・・』とコメントするが、このスープをより美味しくする方法としてパデキアの根を追加し、『パデキアの根は、病気や怪我によく効くし栄養満点なんですよ!』と材料の効能を紹介したりしていた。 さすが学者の家系である。しかも女性たちにはモテモテだった。

ただ親友の騎士団長ロカには理解がなく、「やる気がない」と見られて見損なわれていた。ロカがアバンの実力を知るのは、王女フローラを拉致しに来た魔王ハドラーを撃退した時である。この戦いの後、アバンとロカは打倒ハドラーのためカールを旅立つこととなる。

※2020年版では、ブラスの家でビーフシチューに似た料理を作っていた(原作・1991年版でも夕飯を作るシーンはあるが何かは不明)。

ちなみに三条によれば(三条自身の勝手な印象であるが)アバン以外のレギュラーキャラクターたちの料理の腕はかなり低いらしく、上から順にポップ>ヒュンケル>マァム>ダイ>レオナであるという(曰く、ポップはアバンと旅をしていたからそこそこ作れるはず、ヒュンケルは自炊レベルなら凄いものを作りそう、マァムは基本的なことはできるが大雑把で決して美味しくはない感じ、ダイは細かいこと気にしないでなんでも食べる分、食への執着も低いイメージ、レオナは王族なので基本自分で作らない)。

呪文・呪法

  • 火竜変化呪文(ドラゴラム
  • 開扉呪文(アバカム)※ゴールドフェザーで極大系呪文にまで強化して発動させた
  • 氷系呪文(ヒャダルコ)※「ドラゴンクエスト~ダイの大冒険~ -起ちあがれ、アバンの使徒-」で使用
  • 閃熱呪文(ベギラマ
  • 自己犠牲呪文(メガンテ
  • 魔法力を込めた指先 ※劇中では自己犠牲呪文を発動する際に指を相手に突き刺し拘束した
  • 鋼鉄変化呪文(アストロン
  • 結界無効化呪文(トラマナ)※ゴールドフェザーで極大系呪文にまで強化して発動させた
  • 合流呪文(リリルーラ
  • 破邪呪文(マホカトール
  • 凍れる時間の秘法 ※ただし力量不足により自身も巻き添えとなる。また1年足らずで効果が解けてしまう
  • 変身呪文(モシャス
  • 破邪の秘法
  • 回復呪文(ホイミべホイミ
  • 灯明呪文(レミーラ) ※破邪の洞窟挑戦時に発動。

このほかにも、多彩な攻撃呪文も使いこなす。


装備

※ここでは、製作したものも記載しておく。

武器
ありとあらゆる武器の達人である故か、ラーハルトから借りた鎧の魔槍を除いて基本的に使う武器は市販品か現地調達。ダイが己の力を活かせる最高の武器を求めるようになったのとは対照的である。

  • 鋼鉄の剣
    • 鉄を鍛造して製作された剣。 もっとも活躍が多く、カール騎士団時代→ハドラー討伐時→家庭教師時代→破邪の洞窟挑戦時・大魔王討伐時にて活躍した。
    • また、劇場用作品「ドラゴンクエスト~ダイの大冒険~ 起ちあがれ、アバンの使徒」でも使用したが
    • バーンパレスでダイ一行と合流する時にも携えており、キルバーンとの決闘時に使用した。
  • 由緒正しき伝説の名剣(大嘘)
    • 家庭教師時代、ガーゴイルと交戦するダイに貸し与えた剣。「名剣ですよ」と吹き込んでいたが、本当は古道具屋で10Gの捨て値で買った中古品。大地斬の練習中に折れてしまったが、マホカトールの魔法陣を描くのに使用したり、ガーゴイルを海ごと断ち割ったりと、値段に見合わぬ活躍を見せた。
  • 木の棒
    • 刀剣に見立てた木刀を使うダイに対してデルムリン島でダイの修行時に使用。二日目の修行で、両手を使わせた褒美として初めてアバンストラッシュを披露した。
    • 10年前にマァムに武術の手解きをした時にも使用した。
  • アバンの剣
    • 勇者の家庭教師時代、デルムリン島に乗り込んできた復活したハドラーとの戦いで使用。
    • 前者は少年時代のヒュンケルの刃を退けるための防衛時に納刀した状態で使用、後者は持ち主がハドラーとの戦闘時に海波斬、アバンストラッシュを発動。最後の攻撃呪文自己犠牲呪文を仕掛けたため、ダイが使用し、未完成であるがアバンストラッシュを放ち撃退した。
  • 大木槌
    • 木材を加工して製作された片手用の槌。バーンパレスに張り巡らされた死の罠を破壊するのに使用した。
  • ジャッジの鎌
    • キルバーンとの戦いで、自爆したジャッジの残骸の鎌の刃を折って即席の槍として使用。更に、これで、海鳴閃や槍のアバンストラッシュを披露している。 ※こんなガラクタでも一流の武器と化してしまうアバンの才能と敵に回った際の恐ろしさを感じさせる。
    • 「死神」に「裁き」を下したのが、文字通り「ジャッジ」の鎌だったのだから、業の深い話である。
  • 鎧の魔槍
  • 拳法
    • 幼き頃のマァムに手解きをしていた時に活用。

防具
  • 布の服
    • 一般的に普及している布製の服。カール騎士団に入団する前に身に着けていた。
  • 鉄の鎧
    • 鉄製の鎧。カール騎士団在籍時代~ハドラー討伐時代で身に着けていた。
  • 旅人の服
    • 旅人のために丈夫な布で製作された衣服。もっとも活躍が多い防具で、本編での登場シーン全てで身に着けていた。家庭教師時代・破邪の洞窟挑戦時・大魔王討伐時と三種のデザインが登場しているが、ジニュアール家の家紋と思われるものは共通で付いている。


アイテム
  • 毒蛾の粉
    • カール騎士団在籍時代に製作した薬。
    • 森に生息している毒蛾の鱗粉を用いたもので、振りかけた相手を混乱させる効果がある。劇中でモンスターの同士打ちを誘発させた。
  • アバンの書
    • 後世のためにアバン自身が書き残した世界で一冊しかない肉筆の書物。
    • アバン流武術に関する内容が記されている【地の章】、闘気技と魔法に関する内容が記されている【海の章】、精神に関する内容が記されている【空の章】の全三章で構成されている。各々の事柄を細かく書かれており、アバンの使徒を始めとした多くの戦士達を支えた。
    • ヒュンケルは、徹底的に必読・丸暗記しアバン流槍殺法を習得するための修行に挑んだ。
  • アバンのしるし
    • 修行を終えた者達に贈るペンダント。『輝聖石』と呼ばれる特殊な石で作られており、若干ながらも持ち主を守る効果がある。
    • 鎖部分も非常に丈夫な材質でできており(オリハルコン製である可能性もあり)、細いが切れることはない。(一度自暴自棄になったポップが引きちぎるシーンがあるが、これは単に留め金が外れただけとのことであり、その後立ち直った際にはあっさりと付け直せている)
    • ヒュンケルがラーハルトと対決した際は、このしるしが逆転勝利の鍵となった。
  • カールのまもり
    • 魔王ハドラー討伐の際に、フローラからアバンのしるしと交換で渡されたペンダント。秘められた効果は、命の石のような身代わりアイテム。 持ち主を一度だけ死の淵から守る効果が込められている。
    • 劇中ではメガンテを使ったアバンの命の代わりに砕け、役目を終えた現在もアバンが懐にしまい大切に保管している。
    • ちなみに、アバンもカールの守りを渡したフローラ自身もこのまもりの真の力を知らなかった模様(その為、アバン死亡を信じ切っていたフローラはアバンと再会するなり卒倒した
  • ゴールドフェザー
    • 破邪の洞窟内で製作したアイテム。
    • 羽の根本には魔法力を増幅させる『輝石』が使われている。主に手裏剣のように使用し、攻撃アイテムとして機能する他、五本配置し五芒星を描いて破邪の秘法を発動させることができる(トラマナやアバカムなどを極大系まで進化させた)。敵に撃ち込むことで動きを止めることが可能。
    • 天魔の塔内部で、半分をレオナに渡す。
  • シルバーフェザー
    • 破邪の洞窟内で製作したアイテムで、ゴールドフェザーの兄弟武器。羽の根本には魔法力を蓄積させる『聖石』が使われている。
    • 回復用アイテムとして機能し、聖石内に蓄積されている魔法力は一本で並の魔法使い2、3人を満タンにできる回復力を持つが、ポップの場合は一枚刺しても魔法力を十分に回復させない程に力が増していた。こちらも天魔の塔内部で、半分をレオナに渡す。
    • ダイ達にとっては回復呪文以外では貴重な回復手段である為、バーンとの戦いにて大活躍をみせた。
    • 実はあまり話題にならないが、ダイ達はバーンパレス突入の際、回復アイテムを全く持参しなかったという割とシャレにならないミスを犯している。その為、「ダイヤの9」から脱出した直後のポップはアバンに回復してもらうまで完全に戦力外の状態であった。
    • 但し、「ダイの大冒険」自体シルバーフェザー以外の回復アイテムの出番は少なく、ダイ達が自発的に回復アイテムを持ち歩いた事はあまりなかったりする。アモールの水などがまだ誕生する前と思われる世界なのでHP回復については薬草か涙のどんぐりくらいしか手段がない(チウは終盤になっても回復アイテムを持ち歩いていたが、持っていたのは薬草だった)ため、持ってても雀の涙レベルと言える。MP回復については魔法の聖水は存在しているが、やはり貴重品らしく数がそんなにない描写もある。
    • つまり、それなりに多用されたシルバーフェザーの方が実は「ダイの大冒険」の回復アイテムとしては異端だったりする。
  • ミエールの眼鏡
    • 破邪の洞窟挑戦中に見つけた装備。隠された罠を見通す能力があるが、デザインがとてもシュールである。
    • これを披露する際、何故かウルトラセブンのモノマネをしていた。弟子たちはドン引きし、レオナからは「(先生のカッコ良さ台無し)」と散々な評価だったが、本人はとても気に入っている(ミストバーンにはちょっとウケていた。笑いに飢えてたんだろうか…?同時にバーンがアバンを危険視する理由も理解できたようで、「強者でありながら道化を演じる」という部分はキルバーンにも通じる)。
  • 魔法の砂
    • 破邪の洞窟内で製作。正式名称はまだない。ルラムーン草と呼ばれる特殊な草を原料に作られており、敵や味方に振りかけることで目印となり、合流呪文(リリルーラ)で後を追う事ができる。
    • 空間を隔てた場所であろうと効果はある為、敵は(砂の効果が続く限り)逃げても逃げても追い詰められる恐怖を味わう事になる。
    • 恐らく本来の用途は、ルーラの範囲外である亜空間に攫われた仲間を救出するためのものと思われる。
  • 魔弾銃(まだんガン)
    • 魔法を発射する鉄砲型の道具。文献などを参考に設計・開発したもので、マァムに卒業の証と共に贈ったもの。攻撃呪文以外にも回復呪文、解毒呪文幻惑呪文なども発射することができるグレートなアイディアが盛り込まれている。
    • 二つ以上の呪文を込めて放つこともできるが、銃身が耐え切れず破損してしまう。

オマケ
  • ピクニックセット:製作してきたお弁当。
    • アバンの使徒達とバーンパレスの中央部で取り出し(曰くこんなこともあろうかと、用意しておいたんです)、束の間の休息を取るのであった。
    • 料理が得意なアバン作だけあって、味も回復量も抜群。だが、ただ作るだけでなく自分の顔のキャラ弁仕様。
    • これを作ってなかったらもっと早く駆けつけられたんじゃないの?という意見もあるが、メンタルケアに無頓着なダイ一行はこのピクニックセットのおかげで万全の体勢を思い直し、体力と魔法力の回復ができたのである。

弟子

直弟子

「アバンのしるし」を託された五人の弟子。

  • ヒュンケル…一番弟子。彼の父バルトスの遺言に従い、彼を立派な戦士にすべく鍛えるが…
  • マァム…優しすぎる彼女に「正義無き力は無力、されど力無き正義もまた無力」という事を教える。
  • ポップ…基礎的な魔術を叩き込む。が、上記の通り彼の本当の資質が開花されるにはマトリフとの出会いを待つことになる。
  • ダイ…師事したのはわずか三日間だったが、「スペシャルハードコース」にてダイにみっちり剣術を叩き込む。
  • レオナ…大魔宮にて「全ての戦いを勇者のためにせよ」という言葉と、呪法のトラップの壊し方を教える。ちなみに師事期間は約一時間。

外部の弟子

  • ハドラー:長年戦い続けた宿敵だったが、ハドラー自身も多くのものをアバンから学び取り、ダイ達に「アバンの使徒の何たるか」を逆に教えている。ある意味ではハドラーもアバンの「弟子」とも言える。


この他にもまだ弟子はいる可能性はあるが、劇中未登場の為割愛。

余談

名前の由来

「アバン」という名の由来は、「前の」を意味するフランス語。テレビ番組や映画などで、タイトルコール前に簡単なあらすじ紹介や導入を行う「アバンタイトル」などで使われる。
ダイたちの「前の代の勇者」という意味と「物語の導き手」という意味で名付けられた。

フルネームは、当時小学生達に人気だったミニ四駆アバンテJr.をフランス語っぽくもじったもの。

アバン復活の理由

アバンの復活が『唐突過ぎる』という意見が多いが、原作者曰く「女子読者からの支持が予想以上に高かった」 というのと、 「キルバーンが登場した時に既に復活を決めていた」らしい(前者の理由は、あまりの支持に驚いてしまったとのこと。後者の理由が、原作者が決めていたもの)
理由は「キルバーンという曲者キャラと渡り合える相手はダイ一行の曲者キャラだけ」というものである。
実際、キルバーンが仕掛けた罠を未然に潰し、彼を出し抜く事が出来たのもアバンだけであった。
ちなみに、フローラ登場の際に、回想でアバンと互いのペンダントを交換するシーンがあるが、これがアバンが無事だった伏線となっている。

ジャンプ本誌でアバン復活の回が掲載された際は1994年の最終号であり、姿を見せたところで話が終わっていた為、アバン本人なのか幻か、またザボエラの仕業か等、当時リアルタイムで本誌を読んでいた読者は釈然としないまま年末年始を送ったとか。

大魔王が恐れた 大勇者の能力とは何か?

いざ アバン流の猛特訓へ!


大魔王バーンが恐れていたアバンの能力とは、あらゆる武術に精通していることでも無数の呪文を使えることでもなく【人材を育成できる能力】である。現にヒュンケルを戦士、マァムを僧侶、ポップを魔法使い、ダイを勇者、レオナを賢者として成長させ才能を開花させている。

アバン個人の力だけではどう頑張っても復活したハドラーを倒すのが精いっぱい(それもかなり厳しい)だったが、その育成能力によって多くの人材を出したことにより人間は奇跡的にバーン率いる魔王軍を退けることができた。もしアバンが「自分が勇者である」と己の能力に自負を持つ人物であったら魔王軍の前に一蹴されていただろう。

更に方針として【仲間同士を無用に競わせないようにする】というもののため、バーンが【アバンの強さの秘密】を探ることができなかった伏線となっている

そして主人公に…

勇者アバンと獄炎の魔王


Vジャンプにかつて勇者として活躍していた頃の15年前を描いた物語「勇者アバンと獄炎の魔王」が開始した。
飄飄とした態度、情の厚さ、深い見識等は現在とさほど変わらないが若者ということだけあってか喜びを表に出す青さや戦闘力の未熟さ等が見える。

第10話では祖父である「ジニュアール1世」の存在が語られるが、すさまじい天才故に周囲から気味悪がれ世間から距離を置くようになったことが、アバンが自らの実力を隠すようになった理由だという。

なお、その頃のアバンに関する情報はアバン=デ=ジニュアール3世の記事を参照のこと。

関連イラスト

師弟走る
ロールケーキ×4+メガネ=勇者の家庭教師


勇者アバン×フローラ姫本
zzz……



関連タグ

ダイの大冒険 ダイ大 アバン フローラ
アバンストラッシュ 昼行燈 やる時はやる男 残念なイケメン

ロカ:カール騎士団の同期にして友。戦士。
レイラ:魔王討伐時代に出会った仲間。僧侶。
マトリフ:魔王討伐時代に出会った仲間。魔法使い。
ブロキーナ:魔王討伐時代に出会った仲間。武闘家

ホメロス(DQ11)ドラゴンクエストⅪの登場人物で2020年版の櫻井孝宏氏が演じている。

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ダイの大冒険 だいのだいぼうけん

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