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アバン先生

あばんでじにゅあーるさんせい

『ドラゴンクエスト -ダイの大冒険-』の登場人物。
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CV:田中秀幸

概要

本名、アバン=デ=ジニュアール3世
ダイポップなど、主要人物の師にあたり、かつて魔王ハドラーを倒した勇者。31歳。
当時姫君のフローラを助けたことが縁でカール王国騎士として平穏に暮らしていたが、国が魔王ハドラー率いる一団に襲われたことがキッカケで、打倒魔王のために友人ロカと共に旅立って後年見事これを成し遂げる。
その後はカール王国を出奔し、勇者育成業を称して各地を回っていた。
「ハドラーを打倒した勇者」は有名でも、彼個人の名前はほとんど知られておらず、弟子のポップやダイでさえ、ハドラーから聞くまでその事実を知らなかった。

大魔王バーンさえ「余の信じる強さとは全く異質な強さを感じる男」と警戒して真っ先にハドラーに抹殺を命じたほどの人物。
「スペシャルハードコース」をダイに施している最中、復活し力を増したハドラーから守るために「メガンテ」を使い、命を散らした。


だが、彼は死してもなお、弟子たちの心の支えとなっている…。










「…困りますよポップ。
勝手に“あの世”なんかに逝かれちゃ…!!」


「そんな所に逝っても…

私はいません…!!」






復活の大勇者



…と思われていたが、かつての戦いの際にフローラから貰った『カールのまもり』の加護で一命を取り留めており、瀕死の重傷の身になりながらも影から弟子達の旅立ちを見送っていた。

ダイの潜在能力は自身を遥かに上回ると既に予期しており、同行して弟子たちの成長を妨げてしまうより、自分にしかできない事を極めて一戦力となるべく、自身の修行に専念することを選ぶ。
その為に最も得意とした破邪魔法を極めるべく破邪の洞窟に挑戦し続け、地下150階まで達成。(曰く、「人間ではおそらく新記録」との事)
終盤・魔王軍との最終決戦で再び表舞台に姿を現した。
そして、宿敵であり、盟友であったハドラーの最期を看取り、師匠としてでなく仲間としてダイ達と共に戦うのだった。

決戦に於いては「破邪の秘法」を駆使してダイ達をサポートし、バーンの側近であるキルバーンを見事撃破。勝利に大きく貢献した。

最後の戦いの後は、元々懇意にしていたフローラと結婚し、カール王国の新国王として王国の復興に尽力しているようである。

人物

基本的に穏やかな人柄で、人から称えられることはあっても謙遜し、自身の名誉や地位などには全くこだわりを見せない。
つまらないギャグなど、常に周りを和ませるようなひょうきんな行動が多いが、「能ある鷹は爪隠す」の言葉通り、自身の秀でた能力を隠すためのものである。目下の者が相手でも丁寧語で話すが、「敵」と認識した相手に対してはこの限りではない。
ただし、ギャグ好きなのは素らしい。
貴族のようにカールした髪が特徴で、眼鏡をかけているが、実は伊達眼鏡。

勇者の家庭教師


ダイ達を見送るシーンでは髪を下ろし、眼鏡のないシーンが描かれているが、その姿は30過ぎの年齢を全く感じさせない超の付く美青年である。
更には破邪の洞窟チャレンジのシーンでは、無精髭を生やした珍しい姿も拝める。


技能・能力

学者の家系の出であり、武術面では、本人曰く武芸百般で、ダイ達が使うアバン流殺法の元祖。
齢三十たらずで剣・槍・斧・弓・鎖・牙(徒手)の六種を極めており、武器の扱いに長けるヒュンケルをもって「恐るべき達人」と言わしめている。

魔法に於いても使い手が殆どいないと言われる呪文まで軽々と使いこなし、本来勇者には出来ないとされる魔法使いや僧侶の呪文なども多数習得している。使用場面はないものの回復魔法も扱えるらしく、多彩な攻撃・回復・補助魔法を使いこなすと云う。
恐らく(最終決戦の段階で)使用できない魔法は、マトリフオリジナル技の上に天才的なセンスを必要とするメドローアと、竜の騎士以外には使えないデイン系呪文及びドルオーラぐらいだと思われる。

加えて闘気の技も極めており、劇中で魔法と闘気の両方を使いこなせるのは人間では彼とノヴァの二人だけである。
しかし、実質ヒュンケルオリジナル技であるグランドクルスのような大技を使うことはできないらしい。
(本人曰く「(ヒュンケルのように)使えないことはないが、下手をすると本当に自爆技になってしまう」との事)

科学・技術にも能力を見せ、マァムに送った魔弾銃は、噂と書物をもとにした程度で彼が作ったものだが、それを修理することはバダックにはまるでかなわず「これを作った人は天才じゃ」と評された。この他様々なアイテムを作り、使用している。

ただし、自分が使う武器などはほとんどがどれもそこらの道具屋や武器屋で売っている二束三文の代物ばかりであり、いわゆる「伝説の武器」系の装備は一切ない。
時にはただのガラクタでも武器に変えてしまう事もあり(後述)、真の達人は得物を選ばない、という事を体現した人物と言える。

家庭教師の自称にたがわず、教育者としての能力も折り紙つきで、彼の指導を受けた者たちは「アバンの使徒」と呼ばれ、魔王軍との戦いでも中核をなす戦力となった。
ただ、戦友のマトリフからは、優しすぎて怠け者や甘えん坊はうまく育てられないと評されている。
事実、ポップは1年間も師事していたにも関わらず、詰めの甘さや逃げ腰など、未熟な面が目立っており、戦力として成長したのはマトリフのスパルタ指導を受けてからだった。

最終決戦では、死神ことキルバーンの脅威から仲間たちを守るため、わざと挑発の意味をこめて仮面を半壊させ「怒らせる」ことにより、自らオトリとなる。
その後、罠で亜空間に引き込まれ決闘をさせられた時には、徐々に圧していくが、更なる罠にかかり、あわやメガンテを受けるも、巧みな技術とアイテムを活用し、そして「ある人物」の力を借りて窮地を脱出し追い詰める。
キルバーンをして「自分が初めて怖い、恐ろしい」と言わせるに至り、最後は逆に罠をかけて倒してしまう。
その際、罠を仕掛けたことを公言しながらも狙い通りに成功させてしまうあたり、バーンにもっとも恐れられる一因が垣間見える。

こんなチートキャラな人だが、趣味は料理である。
「なんで?」と思われるかもしれないが、勇者や騎士はその職業柄サバイバル生活も余儀なくされることが多いので、「料理ができる」というのは実は意外に大事なスキルだったりするのである。

呪文・呪法

このほか、メラゾーマベギラマといった多彩な攻撃呪文も使いこなす。

装備

※ここでは、製作したものも記載しておく。

・武器
鋼鉄の剣:カール騎士団時代とハドラー討伐時に使用した。
また、劇場用作品「ドラゴンクエスト~ダイの大冒険~ 起ちあがれ、アバンの使徒」でも使用したが…アバン本人ではなかった
バーンパレスでダイ一行と合流する時に装備しており、キルバーンとの決闘時に使用した。

由緒正しき伝説の名剣(大嘘):家庭教師時代、ガーゴイルと交戦するダイに貸し与えた剣。「名剣ですよ」と吹き込んでいたが、本当は古道具屋で10Gの捨て値で買った中古品。大地斬の練習中に折れてしまったが、マホカトールの魔法陣を描くのに使用したり、ガーゴイルを海ごと断ち割ったりと、値段に見合わぬ活躍を見せた。

檜の棒:デルムリン島でダイの修行時に使用し、作中で初めてアバンストラッシュを披露した。

アバンの剣:勇者の家庭教師時代、デルムリン島にて復活したハドラーとの戦いで使用。
前者は少年時代のヒュンケルの刃を退けるための防衛手段として、後者は持ち主がハドラーに最後の攻撃呪文自己犠牲呪文を仕掛けたため、ダイが使用し、未完成であるがアバンストラッシュを放ち撃退した。

大木槌:大魔宮に張り巡らされた死の罠を破壊するのに使用した武器。

ジャッジの鎌:キルバーン戦で、自爆したジャッジの残骸の鎌を、刃部分を折って即席の槍として使用。
更に、これで槍版のアバンストラッシュを披露しており、こんなガラクタでも一流の武器に化かしてしまうアバンの才能と敵に回った際の恐ろしさを感じさせる。
「死神」に「裁き」を下したのが、文字通り「ジャッジ」の鎌だったのだから、業の深い話である。

鎧の魔槍:ミストバーンに憑依されたマァムを救出するために一時的にラーハルトから拝借。
後にバーンとの決戦の際は、鎧の魔槍の右手甲が変形した剣を借りている。

・アイテム
毒蛾の粉:カール騎士団時代に製作した薬。
毒蛾の鱗粉を用いたもので、振りかけた相手を混乱させる効果がある。

アバンの書:後世のためにアバン自身が書き残した世界で一冊しかない手書きの本。
三章で構成されており「地の章」(アバン流武術に関する内容が記されている)、「海の章」(魔法に関する内容が記されている)「空の章」(精神に関する内容が記されている)と各々の事柄を細かく書かれており、アバンの使徒を始めとした戦士達を支えた。
ヒュンケルはこれを徹底的に丸暗記して、アバン流槍殺法の修行を行う。

アバンのしるし:修行を終えた者達に贈るペンダント。
『輝聖石』と呼ばれる特殊な石で作られており、若干ながらも持ち主を守る効果がある。
鎖部分も非常に丈夫な材質でできており(オリハルコン製である可能性もあり)、細いが切れることはない。
(一度自暴自棄になったポップが引きちぎるシーンがあるが、これは単に留め金が外れただけとのことであり、その後立ち直った際にはあっさりと付け直せている)
ヒュンケルがラーハルトと対決した際は、このしるしが逆転勝利の鍵となった。

カールのまもり:魔王ハドラー討伐の際に、フローラからアバンのしるしと交換で渡されたペンダント。
その正体は身代わりアイテムであり、持ち主を一度だけ死の淵から守る効果がある。
劇中ではメガンテを使ったアバンの命の代わりに砕けてしまった。
役目を終えた現在もアバンは大切に懐にしまっている。
ちなみに、フローラ自身はこのまもりの真の力を知らなかった模様。
(その為、アバン死亡を信じ切ってしまったフローラはアバンと再会するなり失神してしまった

ゴールドフェザー:破邪の洞窟内で製作したアイテム。
羽の根本には魔法力を増幅させる『輝石』が使われている。
主に手裏剣のように使用し、攻撃アイテムとして機能する他、五本配置し五芒星を描いて破邪の秘法を発動させることができる(トラマナやアバカムなどを極大系まで進化させた。)。
天魔の塔内部で、半分をレオナに渡す。

シルバーフェザー:破邪の洞窟内で製作したアイテムで、ゴールドフェザーの兄弟武器。
羽の根本には魔法力を蓄積させる『聖石』が使われている。
回復用アイテムとして機能し、聖石内に蓄積されている魔法力は一本で並の魔法使い2、3人を満タンにできる回復力を持つが、ポップの場合は一枚刺しても魔法力を十分に回復させない程に力が増していた。
こちらも天魔の塔内部で、半分をレオナに渡す。
ダイ達にとっては回復呪文以外では貴重な回復手段である為、バーン戦では大いに役立った。
(実はあまり話題にならないが、ダイ達は大魔宮突入の際、回復アイテムを全く持参しなかったという割とシャレにならないミスを犯している。その為、「ダイヤの9」から脱出した直後のポップはアバンに回復してもらうまで完全に戦力外の状態であった)

ミエールの眼鏡:破邪の洞窟挑戦中に見つけた装備。
隠された罠を見通す能力があるが、デザインがとてもシュールである。
ちなみにこれを披露する際、何故かウルトラセブンのモノマネをしていた。弟子たちはドン引きし、レオナからは「(先生のカッコ良さ台無し)」と散々な評価だったが、本人はとても気に入っている。
(なお、ミストバーンにはちょっとウケていた。笑いに飢えてたんだろうか…?)

魔法の砂:破邪の洞窟内で製作。正式名称はまだない。
ルラムーン草と呼ばれる特殊な草を原料に作られており、敵や味方に振りかけることで目印となり、リリルーラで後を追う事ができる。
空間を隔てた場所であろうと効果はある為、敵は(砂の効果が続く限り)逃げても逃げても追い詰められる恐怖を味わう事になる。
恐らく本来の用途は、リリルーラの範囲外である亜空間に攫われた仲間を救出するためのものと思われる。

・オマケ
ピクニックセット:製作したお弁当。
アバンの使徒達とバーンパレスの中央部で取り出し(曰くこんなこともあろうかと、用意しておいたんです)、束の間の休息を取るのであった。
料理が得意なアバン作だけあって、味も回復量も抜群。だが、何故か自分の顔のキャラ弁であった。

弟子

直弟子

「アバンのしるし」を託された五人の弟子。
ヒュンケル…一番弟子。彼の父バルトスの遺言に従い、彼を立派な戦士にすべく鍛えるが…
マァム…優しすぎる彼女に「正義無き力は無力、されど力無き正義もまた無力」という事を教える。
ポップ…基礎的な魔術を叩き込む。が、上記の通り彼の本当の資質が開花されるにはマトリフとの出会いを待つことになる。
ダイ…師事したのはわずか三日間だったが、「スペシャルハードコース」にてダイにみっちり剣術を叩き込む。
レオナ…大魔宮にて「全ての戦いを勇者のためにせよ」という言葉と、呪法のトラップの壊し方を教える。ちなみに師事期間は約一時間。

外部の弟子

ハドラー…長年戦い続けた宿敵だったが、ハドラー自身もアバンからは多くのものを学び取り、ダイ達に「アバンの使徒の何たるか」を逆に教えている。ある意味ではハドラーもアバンの「弟子」と言える。

この他にもまだ弟子はいる可能性はあるが、劇中未登場の為割愛。

余談


名前の由来

「アバン」という名の由来は、「前の」を意味するフランス語。テレビ番組や映画などで、タイトルコール前に簡単なあらすじ紹介や導入を行う「アバンタイトル」などで使われる。
ダイたちの「前の代」の勇者という意味でつけられた。

フルネームは、当時小学生に人気だったミニ四駆アバンテJr.をフランス語っぽくもじったもの。

カール王国出奔の真相

魔王ハドラーとの戦いの後にフローラの元を離れたのは、実はその素質とカリスマ性を妬んだカール王国の大臣たちに王国乗っ取りの罪をでっちあげられ、フローラの知らない所で追放に近い形で追い出されたというのが真相であった。
皮肉にもバーンがダイに忠告した「余(魔王)に勝って帰っても、お前(勇者)は必ず迫害される」と言う言葉は、ダイの父・バランだけでなく、アバンにも当て嵌まっていたのである。

アバン自身は大臣たちを恨んではいないようだが、肩書きにあまり拘らないのも、その時の経験で肩書きや地位などに縛られるのがイヤになったからなのかもしれない。

だが、兵士たちの優秀な指導者たり得ただろうアバンを失ったカール王国は、時を経て魔王軍(これまた皮肉なことに、その指揮官は同じく迫害を受けた影の勇者とも言うべき存在のバランである)にあっという間に壊滅させられ(件の無能大臣たちも恐らくその時に死亡または失脚)、
アバンはフローラと結ばれた為、大臣ども自業自得と言うかザマァな結果となったのもまた皮肉である。

ちなみに、アルキード王国の大臣は国王をそそのかし、バランの妻であり、ダイの母・ソアラを間接的に殺害して二人の悲劇の元凶となり、パプニカ王国の大臣であったテムジンはレオナの暗殺を企み、ベンガーナ王国の大臣は無能のくせに威張り散らしてポップの父ジャンクをキレさせ、追放の憂き目にさせている…
…など、バーンの言う通り平和な時代に勇者は無用の長物になる(どころか、場合によっては権力者にとって邪魔者になる)とは言え、『ダイ大』の大臣はほとんどろくな奴がいない。
(勿論真っ当な人もいるだろうが、上記の連中のせいで目立たない。特にアルキードの大臣。)


アバン復活の理由

アバンの復活が『唐突過ぎる』という意見が多いが、原作者曰く「女性読者からの支持が予想以上に高かったのと、キルバーンが登場した時に既に復活を決めていた」らしい。
理由は「キルバーンという曲者キャラと真面に戦える相手はダイ一行の曲者キャラだけ」というものである。
実際、キルバーンが仕掛けた罠を潰せたのも、彼に罠を仕掛けることができたのもアバンだけであった。
ちなみに、フローラ登場の際に、回想でアバンと互いのペンダントを交換するシーンがあるが、これがアバン復活の伏線となっている。

大魔王が恐れた 大勇者の能力とは何か?

大魔王バーンが恐れていたアバンの能力とは、あらゆる武術に精通していることでも無数の呪文を使えることでもなく【人材を育成できる能力】である。 現にヒュンケルを戦士、マァムを僧侶、ポップを魔法使い、ダイを勇者、レオナを賢者として強化・成長させ才能を開花させている。

それだけではなく自分の技量を抑えこんで戦闘を行うことで、相手を油断させたり 経験豊富な戦士に本来の技量を探られないようにしている。

更に方針として【仲間同士を無用に競わせないようにする】というもののため、バーンが【アバンの強さの秘密】を探ることができなかった伏線となっている



関連イラスト

師弟走る
ロールケーキ×4+メガネ=勇者の家庭教師


勇者アバン×フローラ姫本
zzz……



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ダイの大冒険 ダイ大 アバン フローラ
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