アバンのしるし
あばんのしるし
勇者の家庭教師アバンが苛烈な修行を終え、力や技の優劣より世界を救うに相応しいと認めた生徒に卒業の証として贈るアクセサリー。魔法力を高める輝石と魔法力を蓄積する聖石と呼ばれる貴重な2つの石を組み合わせて磨き上げ、呪法で凝縮したもので正式には輝聖石と呼ばれる。ジニュアール家に代々伝承される品で製法を知っているのは現在ではアバンのみ。
単なるアクセサリーではなく、聖なる力を高め、邪を弾く能力を秘めており、持ち主のダメージを軽減し、力を増幅させる効果があることが明らかになるが、高い比率での効果はない。
15年前でも、元になった聖石の性質を利用してマトリフが用いた重力呪文を宝珠に封じ、第二の必殺剣習得の修行の枷として扱っている。
邪悪に打ち勝つ人の心の力を感知する性質を持ち、心の性質に応じた光を放つだけでなく、複数の印を魔法円に囲む事で破邪力を最大限に高め増大させられるアイテムとして機能する。
これを知る前のアバンの使徒達は「単なる装飾品」と思っていたらしく、効果を知った時に、ポップは『自分達の首の皮一枚を必死に繋いでくれていた』と感謝し、ダイは『アバン先生は、ずっと俺達と一緒に戦ってくれていたんだ』と改めて感謝した。
輝聖石が完成しても効果を発揮するまでは熟成期間が必要となる為、表舞台に現れたのは五つしかない。その一つは過去にアバンが魔王ハドラー討伐に旅立つ時に当時王女であったカール王国女王フローラが持つ「カールのまもり」と交換しており、これが縁で卒業の証として思い立ったのだろうと彼女は推測する。
残りの4つはヒュンケル、マァム、ポップ、ダイの順番で【卒業の証】として渡っているが、レオナの物は、憧れであるフローラから「アバンが健在ならレオナの様々な資質を見込んだだろう」という点と「ミナカトールを短時間で契約可能」と判断され、フローラ自身のモノを手渡された。
1991年版/2020年版双方のアニメでは時折輝く描写が見られる。
劇場版「ドラゴンクエスト~ダイの大冒険~起ちあがれ、アバンの使徒」では魔王軍妖魔師団所属の妖魔導師ベルドーザの手により、ポップとマァムのものが偽物とすり替えられてしまう。(ダイは、奇跡的に難を逃れたためすり替えられなかった)
ミカカトール使用時にポップのアバンのしるしだけ光らなかった事で、ポップの所持していたアバンのしるしだけやたらポップに厳しかった事をネタにされている。