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ヒュンケル

ひゅんける

ヒュンケルは、『ドラゴンクエスト-ダイの大冒険-』の登場人物。
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CV:堀秀行、少年時代:冬馬由美(1991年版)  梶裕貴(2020年版)

『今日のオレは、疲れを知らぬ!』

概要

勇者アバンの一番弟子にして、魔王軍不死騎団団長。21歳。
電撃系以外の一切の攻撃魔法が通じない「鎧の魔剣」とアバン流刀殺法を操る。魔王軍としての肩書きは『魔剣戦士』。

後述の事情から、アバンの使徒でありながら正義を嫌い、師であるアバンを憎悪し、魔王軍に身を置いていたが、ダイたちとの戦いを経て改心。
以後はアバンの使徒の長兄役として、共に魔王軍と戦っていく。

戦士ゆえに魔法は使えないが、戦闘能力は作中最高クラスで、どんなに傷付いても立ち上がる姿から不死身とたびたび言われている。

ミストバーンの弟子でもある「子供の頃から善悪両方の指導を受けている戦闘のプロ」ポップ談)。

軍団長の中でも武術に優れていて、その中でも剣の扱いには秀でており、魔界随一の剣豪にも自分に劣らないとまで評される

幼少~少年時代

S2-62/DQD-13 地獄の騎士バルトス&ヒュンケル
闇の師弟


生まれて間もなく魔王ハドラーの侵攻に巻き込まれ戦災孤児となり、旧魔王軍最強の騎士である地獄の騎士バルトスに拾われた。
バルトスは魔王軍には珍しい心優しきモンスターであり、拾った赤子にかつて魔界に名を轟かせた「伝説の剣豪ヒュンケル」にあやかった名をつけ、愛情を込めて育てた。ヒュンケルもバルトスを「父さん」と呼んで慕い、地底魔城でダイと同じ様に魔物達と共に幸せに暮らしていた。

だが、勇者アバンによって魔王ハドラーが討たれたため、ハドラーの魔力によって生を受けていたバルトスも死亡した。これにより間接的に父を殺したアバンに対して強い憎しみを抱くようになる。
バルトスの死骸の側で泣き伏していたところでアバンと出会うが、その際は憎しみの表情を露骨に示していた。事情を知らないアバンは困惑しつつも彼を保護して弟子にする。剣の修行を受けながら、ヒュンケルは父の仇としてアバンの命を狙い続けていた。

そして卒業の日、遂にヒュンケルは自分の素性を明かしてアバンに斬りかかるが返り討ちに逢い、川に落下する。さすがのアバンも成長したヒュンケルの鋭い太刀筋の急襲の前では、手加減する余裕がなかったのだ。
激流に流されて命が危うい所を魔影参謀ミストバーンに拾われて魔王軍配下に入ることになり、不死騎団団長の座につく。

不死騎団長ヒュンケル

対魔軍司令殿用笑顔
魔剣戦士ヒュンケル


上記の生い立ちもあって、人間に対する恨みは相当深いものであった。

大魔王バーンの采配により不死騎団の団長に任命された際はハドラーからは反対されたが、バーンによれば大魔王の異変により戦力が下がる不死騎団を無理なく統率出来る人間に最適だと判断したのが理由とされる。

不死騎団長ヒュンケルとして不死騎団を率い、パプニカ王国を攻略する。同時に「アバンのしるし」を手掛かりにしてアバンを追っていたが、彼がハドラーとの戦いで命を落としたことで直接引導を渡すことが出来ずに終わり、その腹いせにバーンにアバンの弟子達の始末も願い出る。そして六大団長第二の刺客としてダイたちの前に現れた。

パプニカ王国を滅亡させた後にレオナを探しに来たダイ一行と出会い、アバンのしるしを見せて仲間だと喜ぶ彼らをアバンの弟子と断定。魔王軍の兵士とも知らずに仲間だと思い込むダイ一向(但しポップは怪しんでいた)を嘲笑した後に正体を表し牙を剥く。
この際に同じアバンの弟子としての力の差を見せつけ、終始圧倒。クロコダインの援護によってダイとポップに逃げられるが、クロコダインを瀕死に追い込み、マァムを人質として捕らえた。ただし父の教えに従い女性のマァムに対しては手荒な行為はせず、紳士的な振る舞いを見せ、クロコダインに対しては武人の情けとして部下に手当てを命じる。

地底魔城に戻った後は視察に訪れたハドラーとザボエラにクロコダインの行方について聞かれるが、知らないと誤魔化した。この時、父バルトスを死に追いやったハドラーに対して痛烈な皮肉もぶつけている。その後、地底魔城にて再びダイ一行と激闘を繰り広げるが、ダイが土壇場で生み出した魔法剣ライデインストラッシュの前に敗れる。
その後、父の死の真相とマァムの慈愛の心に触れて改心するが、その直後に個人的な恨みでダイ達もろともヒュンケルを始末しに現れたフレイザードの襲撃を受ける。
窮地の中でヒュンケルは最後の力を振り絞って溶岩に沈みゆく地底魔城から一行を救い、自身はそのまま溶岩の底へと消えていった。

※なお、この場面が映画ターミネーターⅡのパクリとの風説が現在ネット上に散見されるが、ジャンプ掲載時期は映画公開の一年以上前であり、ヒュンケルの方が先である。

父の死の真相

実はバルトスはアバンによって命を落としたのではなかった。アバンはバルトスと戦って勝利するも、彼には子供がいると気付いて、斬るに忍びず剣を収めた。バルトスも潔く負けを認め、ハドラーが倒されれば自分も共に滅びる定めである事を告げて、アバンにヒュンケルを託し、彼を見送った。
その後、やはりハドラーはアバンに敗れた。ところがハドラーはバーンによって死から蘇り、「門番でありながら、むざむざ勇者を通した裏切者」として、バルトスを処刑してしまったのだった。
今際の際に息子に真実を伝えることは叶わず、「魂の貝殻」という死にゆく者の魂の声を封じこめるアイテムに遺言を託し、ただ一言「思い出をありがとう」とだけ言い残して、愛する息子の腕の中で最期を遂げた。
そしてアバンは自分が憎まれていることを承知して、その上でヒュンケルに愛情を注いでいたのである。

後にヒュンケルは魂の貝殻を介して真実を知ることになるのだが、皮肉にもそれを知ったのはダイ一行との決戦の最中であった。

地獄の騎士バルトス



前述の通り、バルトスは悪辣であった頃のハドラーに生み出されたにも関わらず善の心を持った優しいモンスターであった。そんな彼を出来損ないと罵り処刑したハドラー自身が、後に彼と同じ騎士道精神と善の心を超魔生物化してから持つことになったのはある意味、皮肉な話である。

蘇った魔剣戦士

乾杯


全身がマグマに沈み、地底魔城と共に壮絶な最期を遂げたかに見えたヒュンケルであったが、クロコダインによって救出されていた。
手当てを受けた後にクロコダインに諭され、『死んで済むほど、俺の罪は小さいモノではなかった・・・それにマァムは、俺のために初めて涙を流してくれた・・あの涙に報いるためにも・・・俺は闘い続けなければならないんだ!』と誓い、クロコダインと共に魔王軍と決別、罪を償うためにダイ一行に加勢することを決意する(その時に「鎧の魔剣」も甦っている)。

バルジ島決戦時、窮地に陥ったポップとマァムを救い、父の敵であるハドラーに挑む。互角以上の戦いを見せるも鎧を貫かれ、そこから直接メラゾーマを撃ち込まれるという荒技を喰らい、そこからベギラゴンで追撃されて体が言うことを聞かないまでのダメージを受けるも、かつて一笑に付した技グランドクルスで起死回生を狙った。
その一撃になんとか耐えたハドラーにとどめを刺されかけるが、最後の本能的反射でハドラーに勝利した。しかし、ほぼ自爆技に近いグランドクルスの消耗とハドラー戦での疲労は激しく、直後に参加したフレイザード戦では苦戦していた。

バルジ島での戦闘を終え、パプニカの王女であるレオナ姫に王国を滅亡に導いた元魔王軍の戦士として裁きを乞うが、下された判決は「残された人生のすべてをアバンの使徒として生きよ」というものであった。
この瞬間に、ヒュンケルは真の意味でダイ達の「仲間」となった。


アバンの使徒ヒュンケル

【ダイ大】ヒュンポプ描けるようになりたくてヒュンケル練習


その後、竜騎将バランが攻略していたカール王国にてダイとバランのつながりを察知し、決死の覚悟でバラン配下の竜騎衆を単身食い止めていたポップを救出。ガルダンディーから勝負を仕掛けられるが、『ポップに勝てたら、考えてやるぞ?』と拒否。

ポップを粗末に扱った竜騎衆に対して『俺の弟弟子を痛ぶってくれた礼は、この程度では済まさんからな!!』と憤慨し鎧化(アムド)で鎧の魔剣を装着・戦いに挑む。

ガルダンディーの翼をヘシ折り、海戦騎ボラホーンの牙をへし折り一蹴するという活躍を見せる。しかし竜騎衆最後の一人である陸戦騎ラーハルトの操る「鎧の魔槍」(鎧の魔剣と同じ材質の武器)に大苦戦を強いられる。
海波斬を上回る圧倒的なスピードで全ての攻撃を見切られ、逆転を狙ったカウンターのブラッディースクライドも読まれてていたため失敗に終わる。一時は「くらってもかまわん」という覚悟で持ち直すも激昂したラーハルトの猛攻の前に倒れた……かに思われた。そしてトドメのハーケンディストールを放たれるが、これこそがヒュンケルが仕掛けた命懸けの罠であった。ハーケンディストールをあるモノで防ぎ、自身とラーハルトの交差した闘気を用いて至近距離からグランドクルスを発動。一度は失敗したカウンター技で見事ラーハルトを破ったのだった。

だが直後にポップを人質に取ったボラホーンが襲い掛かる。ポップを見殺しにすることはできずボラホーンの凶刃を受けようとするヒュンケルだが、その窮地を救ったのは瀕死のラーハルトであった。ボラホーンは今度こそ倒れ、ラーハルトは「人と魔族のハーフというだけで人間たちから迫害された」という過去を語る。ヒュンケルはポップと共にその生い立ちに涙したことで「鎧の魔槍」を託された。

ラーハルトの遺志を受け、バランを止めに向かうも竜魔人となったバランの圧倒的な力の前に敗れる。しかしポップの決死の行動に心を打たれ、ライデインを喰らう覚悟でバランに空中戦を挑む。予想通りライデインで迎撃されたが、ヒュンケルの狙いは「鎧の魔剣」をダイに手渡すことであった。アバンの技とヒュンケルの魔剣を用いたライデインストラッシュによってダイはバランを撃退したのであった。
このとき「鎧の魔剣」はダイが竜闘気を乗せて放った全力の攻撃には耐えられず、完全に消滅、以後ヒュンケルは鎧の魔槍を手に戦うこととなる。


師・アバンが遺したアバンの書でアバン流槍殺法をマスターし、鬼岩城襲撃の際に登場。かつては苦戦したデッド・アーマー(鎧の魔剣と同じ材質でできたさまよう鎧のような魔物)を三体まとめて倒す等、武器が変わっても変わらぬ強さを見せ付ける。
そして闇の師ミストバーンとの戦いでは「正義に目覚めたことで弱くなった」と欠点を指摘され、ミストバーンを憎むことで暗黒闘気を活性化させようとする。しかしマァムに説得によって考えを改め、光の闘気で戦い抜くことを決意。直後、『空』の技に目覚め、『虚空閃』によってミストバーンと渡り合う。しかし激高したミストバーンには及ばず危うく全身をバラバラにされかけたが、駆け付けたダイによって救われる。その後、サババにてハドラー親衛騎団と激突。戦闘では女王アルビナスと戦うことが多かったが、兵士ヒムに二度も痛手を負わせたことでライバル視されるようになる。

親衛騎団を退かせた後、死の大地にてダイのため自ら捨て石となろうとするバランと遭遇。ラーハルトとの誓いを果たすべく、あえて武器を捨てて相手の攻撃を受け、その後にカウンター攻撃をぶつける捨て身のアバン流奥義『無刀陣』をもって文字通り命懸けでバランを止めんとした。
このとき女王アルビナスがこの立会いに乱入しアバンの使途と裏切り者のバランを一網打尽にしようとするが、無刀陣の攻撃はアルビナスを撃退するために向けられ、逆にヒュンケルは無防備な状態でバランの全力の攻撃を受けてしまう。
この際バランの見立てで再起不能に陥るほどのダメージを受けるが、傷ついた体を引きずり戦列に復帰しようとする。それを見とがめたエイミに引き留められ、愛を告白されるがヒュンケルの決意は揺らぐことなく死の大地へと向かうのであった。そして親衛騎団に苦戦するポップたちに加勢する。その際にアルビナスから「本当に人間なのかあの男!?」と敬語も忘れるほど驚愕された。黒の核晶の爆発によって引き分けとなり、ダイと合流した後は大魔王バーンとの一度目の直接対決に参加する。しかしブラッディースクライドを指一本で止められるなど、まったく歯が立たず戦闘不能となる。

闘志の使徒ヒュンケル

大魔王バーンに敗れ、囚われの身となったクロコダインとヒュンケル。殺すには惜しいとミストバーンから自身の暗黒闘気を受け入れ、再び配下にならないかと誘われる。処刑寸前にその誘いを受け入れるが、無論ヒュンケルは誘いに乗った振りをしたに過ぎない。だがミストバーンの暗黒闘気は膨大であり、その身を闇に染めてしまった。そしてミストバーンに言われるままクロコダインを処刑しようとするが、友を最後まで信じぬくと誓ったクロコダインの声援によって正気を取り戻し始め、ミストバーンの支配に抗おうとする。その結果、光と闇の拮抗に耐えられず命を落としてしまった…………かに思われた。ヒュンケルの光の闘気は、ミストバーンの暗黒闘気に抗うことによってその力を高め、暗黒闘気を完全に抑え込んでいた。同時にあふれんばかりの光の闘気によって爆発的なパワーアップを遂げる。そのパワーは素手でリビングアーマー(さまよう鎧などの種族)を引き裂き、更にはミストバーンに痛手を負わせた。

その後、ロン・ベルクによって強化された「鎧の魔槍」を受け取ってダイ一行と合流し、ミナカトールの魔法陣の形成に力を貸す。が、ポップが自身の持つアバンのしるしが輝きを放たないことに焦っていることに対し
『一度、闇に染まった俺でも・・・このしるしが輝いたんだ。【正義の為に】邁進して来た お前のしるしが、輝かないはずがない!』
と精神的に支える。

無事に大破邪呪文の発動に成功させバーンパレスの魔力を止めると共に突入し再びヒムと戦うも、パワーアップを果たしたヒュンケルはこれを一蹴。ヒムに大ダメージを与え、大魔宮から落として勝利する(戦闘シーンすら省略されている)。

師・アバンと合流した後は敵の足止めを一人で引き受け、恐ろしい数の敵に単身挑んでいる。その戦いぶりは魔界の魔物にさえ悪魔と言わせるほどであった。その最中、ハドラーの遺志を継ぎ死の淵から蘇ったヒムと遭遇。新たな命を得たヒムもまた爆発的なパワーアップを果たしており、連戦で消耗していたヒュンケルは不利な状況で再戦することとなる。
ほとんどの技が通じない中で苦戦を強いられるも、武装解除して自らを極限まで追い込み、相手より一瞬早く攻撃を当てるカウンター技に昇華させた『無刀陣』で撃破する。そしてヒムに和解の手を伸ばすのだが……。
その直後にマキシマムの襲撃を受けるが、オリハルコンを素手で破壊すると言う離れ業を見せ、逆にマキシマムを圧倒した。だが、『自分のために仲間を犠牲にできない』という弱点を見抜かれ窮地に立たされる。しかし、そこに戦友ラーハルトが駆けつけマキシマムもろとも敵を一掃した。
その後は完全に戦士として再起不能の体になってしまい、ラーハルトに引導を渡され「鎧の魔槍」を彼に返し戦線離脱。
しかし、ボロボロの体を押してミストバーンとの戦いに参加。ミストバーンはヒュンケルの身体に乗り移る(本来ミストバーンは自らが乗り移るための器としてヒュンケルを育てた)ものの、光の闘気でかつての闇の師を抑えこみ完全に消滅させた。

彼の魂の色(紫)は『闘志』(平たく言えば不断のガッツ、根性と言えば分りやすいだろう)

故郷の空は岩の天井


バーン打倒後はラーハルトと共に当てのない旅に出て、その後ろをエイミがついて来ている。

性格・人物像

性格は沈着冷静。
その雰囲気と態度からか高慢な人間(初登場時は結構な悪人面)だと思われがちだが、本当は非常に繊細な心の持ち主であり、自分の気持ちに対して不器用なだけ。幼少期は他のモンスター達とも心を通わせる描写がある。

「自分は人を幸せになどできない。不幸にしかできない」と述べているように、罪悪感故に他者と幸福を共有することは放棄しているに等しいため、エイミから告白された際にも、突き放している(もっとも初めて自分の心情を吐露したのがエイミだったり、また「喜んで死ににいくような真似はやめて」という彼女の言葉を囚われた際に思い出しているなど、なんらかの感情は覚えた模様。また、彼女の方も諦めておらず、最終決戦後も彼の後を密かに追っている)。

マァムのことを心の中で聖母や天使と形容し、恋愛感情か敬愛の念かは判断できないが、彼女のことを大切に思っている様子(アバン談)だが、ここでも彼女の幸せを案じ、身を引いている。
なお、不死騎団団長であったころ、ザボエラからマァムの心をヒュンケルの虜にしようかと言われた際は「ダニめ!貴様は六団長の恥さらしだ!!」と激怒した。

ポップからは尊敬と同時にマァム関連でライバル心を抱かれているが、ヒュンケル自身はポップのことを高く評価しており、自分よりもマァムに相応しいと思っている様子。
竜魔人バラン戦において、ポップの決死の行動に「よせぇッ!よさんかぁー!」「バカ野郎!」など、普段のヒュンケルならば絶対に言わないであろう口調で叫び、より感情的になっていた。

アバンに対しては、父の仇と恨んでいたこともあり、グランドクルスを教わった際にそれを一笑に付すなど反抗的な態度をとることもあったが、本当はその人柄を慕っていた。
それは、アバンに対する尊敬の念を、復讐という目的のために押し隠していたからに他ならない。
そのような心にもないことを言ってアバンを困らせるときには、彼は「寂しさと申し訳なさが同居したような眼」をいつもしていたらしい。

ダイはヒュンケルを自分の境遇と重ね合わせ、「もし自分もヒュンケルと同じ境遇になれば、アバンを恨んでいたのかもしれない」と敵であったときも彼を憎む事が出来なかった。
又、ヒュンケルもバランの死の際に「竜の騎士は最強だから死ぬはずがない」と嘆くダイに、かつてバルトスが死んだ時の自分と重ね合わせていた。

戦闘スタイル

アバン流刀殺法と槍殺法を操り、闘気の扱いにも長ける。
また、素手での戦闘能力もかなりのもので、ボラホーンを力で圧倒している。
彼の不死身の肉体の秘密は光の闘気と暗黒闘気が体内で絶えずせめぎあっているからのようだ。

後半では鎧の魔槍を受け継いだ為に槍を使っていたが、剣を使ったほうが強く、魔界随一な剣士だったロン・ベルクも「剣を使えばオレに劣らぬ腕前」と評していた。
しかし、魔槍を「戦友(とも)の形見」と呼び、命を預ける姿勢に、ロン・ベルクは「いい答えだ」と賛辞を送っている。

亡き父の教えに従い「女性を傷つけないのは武人として最低の礼儀」を守っており、アルビナスに対しても魔物とはいえ女は傷つけたくないと述べている。

使用した技

ブラッディースクライド
アバン流の技を学ぶ中、アバン流刀殺法を破るため、独自で生み出した必殺技。
アバンストラッシュにも匹敵する威力があり、よく止めの一撃として使われた。
本来は剣技だったが、突き技であったため武器が「鎧の魔槍」になってからも使われ続けた。
モデルはサンライズアニメ機甲界ガリアンのロボット技ではないかとされる。(ゆえに人体では不可能なドリル的な動きが伴う)

アバン流殺法
『地』の技である大地斬地雷閃、『海』の技である海波斬海鳴閃、『空』の技である虚空閃を使う。
『空』の剣技である空裂斬も使えるはずだが、『空』の技を習得して以後剣を使うシーンがないので本編では全く使っていない。

アバンストラッシュ
ホルキア大陸でダイ一行と戦ったときに一度だけ見せた。
その時は『空』の技を使えなかったがために不完全なものであったが、『空』の技を習得してからは完全なものが放てるようになっている(はずだが、劇中では全く使用していない)

彼がアバンストラッシュを封印しているのは「かつて魔王軍として人々を苦しめた事への戒め」のためである。「仮に使えたとしても"アバンストラッシュ"とは呼ばないだろう」とのこと。

闘魔傀儡掌(とうまくぐつしょう)
亡者を操るためミストバーンから教わった技。
ヒュンケルは専らブラッディースクライドを確実に当てるための補助として使っていた。

ダイたちの仲間になってからはアバンストラッシュと同じく、「かつて魔王軍として人々を苦しめた事への戒め」として使わなかったが、かつての師であるミストバーンに対して一度だけあえて使用している。
その後はマァムに「生涯光の力だけで戦う」と誓ったため、暗黒闘気の技が使われることはなくなった。

グランドクルス
闘気を十字型に集中し、放つ技。かつてアバンに師事していたころに教えられたものである。
しかし、アバン自身もあくまで「武器をもっていないときの非常手段」として編み出したものであり、本来は適度に闘気を絞って放つ小技だった。ヒュンケルはあえて全力で闘気を放つことでこれを必殺技へと昇華させている。

当然生命エネルギーである闘気を全力で放つことには大きなリスクを伴い、最悪死の危険すらある自爆技に成りかねず、事実、最初に放った際は彼自身意識を失っている。
この技を何度も使うことにより自分が生き残るすべを習得すると言う無茶なことをしている。消耗が激しく、一日に二発も撃てば限界らしい。

名前の由来は闘気を放出する際の依代として用いる十字であり、「鎧の魔剣」の柄、「鎧の魔槍」の穂先、相手と武器が交差した部分などである。

終盤、ヒムが見様見真似で使用した際は、腕を十字に組み闘気を放った。(ただし、オリハルコンの彼でさえ両腕と下半身が吹き飛んだ)

無刀陣
あえて武器を捨て、自分の闘気を0にすることによって相手の攻撃を受けても致命傷を避けられる状況を作りカウンターをぶつけるアバン流、静の究極奥義。

後にあえて攻撃を受けることもままならない状況だったヒムとの戦いで相手より一瞬早く攻撃を当てる技に昇華させている。

使用した武器

鎧の魔剣(よろいのまけん)

鎧化


ロン・ベルク作。ヒュンケルが大魔王バーンから授かった品。
オリハルコンの次に硬い金属でできている上に、「鎧化(アムド)」の呪文で鎧となり、電撃系以外の一切の攻撃魔法を受け付けない。いわゆる蛇腹剣にもなり、ブラッディ―スクライドのモーションとともに、機甲界ガリアンの影響を指摘する向きもある

本体である刀身と魔法珠が無事ならば持ち主の闘志を失わない限り何度でも蘇るものだったが、ダイの竜闘気を全開にしたライデインストラッシュには耐え切れず刀身が消滅してしまったため、永遠に失われた。

余談だが、アーケードゲーム「モンスターバトルロード」のとどめの一撃の一つである「つるぎの雨」に登場している。

鎧の魔剣(の鎧)を破壊した攻撃はダイの魔法剣、ハドラーの地獄の爪、ラーハルトの鎧の魔槍、バランの真魔剛竜剣

鎧の魔槍(よろいのまそう)

ヒュンケル


ロン・ベルク作。ラーハルトから託された武具。
基本的な性質、素材は鎧の魔剣と変わらないが、魔剣は防御に重点を置いた造りになっているのに対し、魔槍の場合は攻撃と素早さを重視。 軽装のため防御面では大きく劣る。
手甲、胸元のナイフ、膝当ての棘、ブーメランになる盾など仕込み武器も多彩だが、ヒュンケル曰くラーハルトほど器用ではないので槍以外はほとんど使わない。
また、本体である槍は鎧化後に限られるが縮めて盾に収める事も出来る(魔槍初登場の際にラーハルトが披露した機能)。

最終決戦前にロン・ベルクによって強化修復され、全体的にスタイリッシュなフォルムとなった。
穂先が矢印状の三又(十字型に変形可能)になったほか、攻撃力と防御力が飛躍的に上がっている。また、新たに非常用武装として右腕に剣が追加された。(劇中に於いて真・大魔王バーンに立ち向かう際に無手のアバンに譲渡)
後にラーハルトが戦線復帰した際に、彼に返却している。

鋼鉄の剣(はがねのつるぎ)
少年時代にアバンとの修行中に使用したもの。当時は、アバンへの復讐のために剣技を覚えていた。


???
ラーハルトとの戦闘で使用。魔槍と交差させることで、最大の技「グランドクルス」を発動させた。

徒手
マキシマム戦にて使用。凄まじい闘気を纏わせた拳によってオリハルコン製の兵士や騎士を撃破していったが、同時にヒュンケルの身体に致命的なダメージを与えてしまった。
※この戦い以降、ヒュンケルは戦士として再起不可能な体となってしまった。

死亡フラグブレイカー

上記のように、敵からの転向組・主人公の兄弟子・不死身が代名詞その他大量すぎる死亡フラグを乱立させている。
立ちすぎた死亡フラグは生存フラグに変化するという典型例として名高い。

余談

ストーリー上の名前の由来である「魔界の剣豪ヒュンケル」に関しては作中では詳しく書かれておらず、種族や戦歴などは一切不明。
解説本「パーフェクトブック・ダイの大冒険」によると数百年前に謎の死を遂げたとされている
(後にゴロアが述懐した昔話では、少女に姿を変えた魔族によって自身の剣を奪われ殺害された剣豪がいたらしく、その者こそが剣豪ヒュンケルではないかという説もある)。
また同書では漫画的な名前の由来についても触れられており「ヒュンを振うから」というダジャレ的なネーミングであったらしい。

関連イラスト

闘志
ヒュンケル


アバンの使徒!
まおーぐん!



関連タグ

ダイの大冒険
ダイ ポップ(ダイの大冒険) マァム レオナ姫  アバン先生
クロコダイン ミストバーン ラーハルト ヒム ロン・ベルク
ヒュンマ ヒュンエイ

サマルトリアの王子ドラゴンクエストⅡの登場人物でオールナイトニッポンのラジオドラマ版では1991版の堀秀行氏が演じている。
勇者エイトドラゴンクエストⅧの主人公でスマブラSPでは2020版の梶裕貴氏が演じている。
ゴメちゃんエイミ(ダイの大冒険):1991年版において、幼少ヒュンケルと同じ冬馬由美が演じた。

死ぬ死ぬ詐欺 命は投げ捨てるもの:「結果的に」死なないで終わったキャラの表現に含まれるが、揶揄等をも含むため、繁用して良いものかどうかは個人の判断に任される

他作品関連

照井竜(仮面ライダーW):原作者の仮面ライダー脚本一作目キャラクターにして、不死身系キャラ。最初は家族の仇を討たんとし、主人公たちと敵対関係だったことに類似性を見る意見も。
チェイス(仮面ライダードライブ):原作者のシリーズ二作目キャラクターにして紫担当、実は主人公らの先輩ポジションだった、ヒロイン姫抱っこ、ダークサイドが戻って来させたがる、最終的に慈愛に目覚める戦士など、同じ設定が大量にあり。不死身ではない代わりに、まさかの???を遂げ、それを見届けたキャラは緑コスだった。

フェニックス一輝:堀秀行氏が演じたキャラ。週刊少年ジャンプ黄金期において先行した不死身の戦士キャラ。

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六大団長 ろくだいだんちょう

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