ゴロア
ごろあ
“バーンパレス”の心臓部である「魔力炉」の管理を任されていた「ドラムーン」と呼ばれる魔界のモンスター。語尾に「~ムーン」とつける癖を持つ。
一人称は「ワシ」。小心者な性格で戦闘経験も殆どない。
上半身が四本腕のトロルを思わせる鬼のようになっており、下半身が丸型の太鼓となった容姿をしているが、本来の姿は太鼓に手足が生えただけの小型モンスターで、大魔王バーンの“鬼眼”の力により進化して現在の姿になり、“魔力炉”を制御するための重力波を操る力を授かった。
「大破邪呪文(ミナカトール)」の影響でバーンからの魔力供給が途絶え、暴走する魔力炉に囚われたレオナを助けようとするダイと遭遇。暴走状態の魔力炉を必死に止めようとしていた。
ダイと初めて会った時こそ怯え切っていたが、自分を無視してレオナに意識を向けた彼を見ているうち「勇者を倒して手柄を立て出世しよう」との欲が芽生え、不意打ちでダイに重力波を掛けて無力化に成功。
とはいっても重力波以外にこれといった能力も無いため、どうやって止めを刺したらよいのか思案していたところ、昔聞いた魔界に伝わる昔話をヒントに(アニメ版では尺の都合で昔話をカット)、傍らに落ちていた『ダイの剣』を使って止めを刺すことを思いついて実行に移すが、その結果、ダイに新たなる力“双竜紋”を覚醒させてしまう事態に陥る。
一蹴された彼は「今更後には引けない」と、破壊された“魔力炉”と一体化し、バーンの制止も聞かずにダイに襲い掛かるも、“双竜紋”に覚醒したダイが新たに身につけた「ドルオーラ」によってあっけなく消し飛ばされた。
…かに思われたが、魔力を失い本来の姿に戻った形でしぶとく生存。だがこうなった以上もう彼には何もできず、心が折れダイ達の前から逃げ去っていった。尚、後にバーンパレスは空から落下する事になるが、その後の安否は不明。
超魔ゾンビ、ジャッジと同じく読者募集キャラで、原画ではドラムーン名義だった。堀井賞に選ばれ「ドラムの怪物というアイデアが面白い。ゲームにも"たたかいのドラム"っていうアイテムもあるしね…!」と評している。
そのキャラクターや戦闘経験がほとんどないことから弱いイメージが持たれがちだが、能力はもちろん意外と身体スペックも高く、前述の通り竜の紋章1つのダイ相手に重力波で完全に無力化したり、武闘家のチウすらも引きずるのがやっとである重量をしたダイの剣を片手で軽々と振り回していたり、戦闘不能とはいえドルオーラをくらいながら生きていたりと、ただの管理人ながら伊達に終盤の敵は務めていないものである。
担当声優の高戸靖広は後に『ドラゴンクエストトレジャーズ 蒼き瞳と大空の羅針盤』でトンブーの声を担当した。