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地獄の騎士バルトス

まおうぐんさいきょうのきし

地獄の騎士バルトスとは、「ドラゴンクエスト~ダイの大冒険~」に登場するキャラクターである。
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CV:平野正人(1991年版)/渡辺いっけい(2020年版)

概要

6本の腕を持ち、そのそれぞれに刀を持って戦う骸骨姿のアンデッドモンスター。旧魔王軍最強と謳われた騎士で、魔王ハドラーの部屋へ通じる地獄門の番人を任せられる程の実力を持つが、本来はとても温厚で礼儀正しい性格の魔物。種族は『ドラゴンクエストⅢ』に初登場したがいこつけんし族の「じごくのきし(地獄の騎士)」。

ある日、ホルキア大陸のある村で置き去りにされた人間の赤子を発見。仲間のオークが殺めようとした所を止め『親に見捨てられたか……哀れな…』と赤子を拾い、かつて魔界で名を馳せた剣豪の名前である「ヒュンケル」と名付けて育てていった。

「人間の子供を育てる」という魔王軍にあるまじき酔狂が許されたのも、バルトスが魔王軍最強の騎士としてハドラーから絶対の信頼を寄せられていたがこそであった。

ヒュンケルを城の外に出してあげる事はできなかったが、次第に戸惑っていた仲間モンスター達にも笑顔が溢れ、時には一緒に遊んだりして実の息子のように接するようになった。 
月日は流れ、ヒュンケルから折紙で作られた【星の勲章】は『自分が初めて貰った勲章だ!』(1991版)と喜び、大事に首から下げていた。

訪れた破局

そうして幸せな日々を送っていた二人だったが、ついに勇者一行が地底魔城へ攻め込んでくる。

勇者に討たれる運命が自分に来てしまったこと、そしてヒュンケルとの今生の別れが訪れたことを覚悟し、それでもなお地獄門の門番としての使命を全うせんとするバルトスは、ヒュンケルを部屋に隠すと、『この部屋から決して出るではないぞ! わしが死んでも強く生きるのだぞ…一人でな』と言い残しヒュンケルの姿を瞳に焼き付け、哀しみを胸に戦場へと赴いた。(『一人でな』は2020版においては削除)

しばらくして魔王の断末魔が響いた直後、異変を感じて部屋を飛び出したヒュンケルの前で、彼は灰となって消滅した。

「我が息子…ヒュンケルよ…思い出を…ありがとう…」

ヒュンケルの育ての親であり、死してもなお彼が最も尊敬している人物である。
バルトスの教えはヒュンケルの人としての根幹となっており、人を恨み魔王軍に在籍してなお女性を殺さなかったり、卑劣な手段を嫌うのは彼が教えた騎士道に他ならない。

勇者アバンと獄炎の魔王

勇者アバンの旅路を描くスピンオフでは、ハドラー率いる魔王軍の四名の幹部として登場。アバンが魔王打倒の修行に出る時点でヒュンケルが作った星の勲章を既に身に着けている。
劇中ではデムルリン島に戦力増強のために赴く同僚のブラスをヒュンケルと共に見送った。

デザインも骸骨剣士そのものの原作の姿からリファインされ、フード付きのマントを纏い、6振りの愛刀を背中に背負った現代風の姿となっている。
仮にこれが戦いに赴く正装だとしたら、当時のアバン達の突入が不意打ち過ぎて、正装に着替える暇が無かったのかもしれない。

なお劇中では同僚のキギロから「さん」付けで呼ばれている(ハドラーの側近の一人であるガンガディアは呼び捨て)のため魔王軍幹部の中でも位ランク上の存在なのかもしれない。

小話

1991年版のアニメでは、『ドラゴンクエストⅢ』における地獄の騎士の配色であったが 2020年版は、がいこつ剣士の配色に変更されている。 部下の人数も1991年版では、がいこつ剣士やボストロール、オークなどで構成されていたが 2020年版では、ボーンファイターやギガンテスなどのモンスターが増員されている。


1991年版

地獄の騎士バルトス



2020年版

がいこつけんし



1991年版でバルトスを演じた平野氏は、CDシアタードラゴンクエストシリーズにてハレノフ、武器屋を訪れた客、オジロン王などを演じている。

2020年版でバルトスを演じた渡辺氏は映像・舞台での活動がメインのベテラン俳優で、本格的なアニメ出演は2018年の『おしりたんてい』からと声優としてのキャリアは浅いが、あまりに自然な演技だったことに加え事前の出演告知もなかったため、エンドクレジットを見た視聴者の大半を驚かせることになった。(ちなみに渡辺氏は勇者ヨシヒコと導かれし七人にもゲスト出演している)

2020版2ndED『アカシ』は、「心が疲れた時、故郷に魂だけでも帰りたくなるアバンの使徒たち」なるコンセプトで展開するが、ヒュンケルの魂は地底魔城の、バルトスが死亡した場所(地獄門前)に戻っている


関連イラスト

いろいろまとめ


関連タグ

ダイの大冒険 ドラゴンクエスト
ヒュンケル ハドラー
魔王軍(ダイの大冒険) がいこつけんし 黄金の精神(アニメ・マンガ系) アンデッド





























【これより先、彼を殺めた真犯人が記載されているため 閲覧には注意されたし】




















父の真実の声
ダイポップ両名と激戦を繰り広げていたヒュンケルは、マァムからもたらされた魂の貝殻に残されたメッセージで真実を知る。

あの日バルトスは、地獄門の門番として勇者アバンを迎え撃ったが、まるで歯が立たず敗北し、死を覚悟した。ところがなぜかアバンはとどめを刺そうとせず、剣を収める。

「情けをかけるのか?」と憤慨するバルトスだったが、アバンはバルトスの首にかかっている【星の勲章】を指差し、「貴方には、貴方の帰りを待っている人がいるでしょう? それは、明らかに子供が作った物。まさかとは思ったのですが、あなたにも家族が…と。一瞬そう考えたら…斬れなくなりました」と語る。バルトスは、武術だけではなく精神においてもアバンに完敗したことを認めた。

そしてこの人間ならば息子を託せると確信した彼は、ヒュンケルを拾って育て上げた顛末をアバンに伝え、魔王と共に滅ぶ運命を背負う自分に代わって『ヒュンケルを【強く正しい戦士】に育て上げて欲しい、【本当の人間の温もり】を与えて欲しい』と願いを告げ、それを引き受けてくれたアバンに地獄門を通らせた。

しばらくしてハドラーの断末魔を聞いた彼は、己の創造主であるハドラーと共に消える時が来たと悟り、観念する。

……ところが、『・・・まだ生きている!? 確かに、魔王ハドラーの断末魔が聴こえたのに・・・!?』

状況がわからぬまま困惑するバルトスの前に、血塗れに身体で息絶え絶えのハドラーが現れた。ハドラーは勇者アバンに討たれたが、死の瞬間に魔界の神バーンの手によって辛くも生き永らえていたのだ。
そしてむざむざ地獄門を通らせたバルトスを「失敗作」と糾弾し、怒りを込めた拳で彼に致命傷を与えて城から姿を消す。
その直後ヒュンケルがやってくるも、バルトスにはもはや事の顛末を伝える力すらも残されてはいなかったのだった。

ハドラーのこの八つ当たりじみた行為について非難する向きもあるが、バルトスが最も重要な門番としての仕事を放棄して敵を素通ししてしまったのは事実であり、ハドラーからしてみればれっきとした裏切り行為であるため制裁を受けても仕方がないであろう。

ハドラーの方も、人間を育てる事を許すほど預けていた信頼を裏切られた結果となったため、怒りと失望を向けるのも無理はなかった。そしてこの時に抱いた「騎士道精神への軽蔑」が、フレイザードの人格生成に繋がる要因ともなった。

また、ハドラーがすぐに眠りにつけばバルトスは生き続けることになり、即ちハドラーの生存が勇者たちに知られ、ひいてはバーンと新たな魔王軍の存在が明るみに出ていた可能性が高い。そのため、バルトスの処刑は次の戦いのために片付けておかねばならぬ後始末という意味合いもあった。

バルトスもそのことは理解していたようで、今際の時にも主への恨みは一言も残していない。
アバンと相交えた時点でどっちみち自身の消滅は確定しているようなものであったため、アバンがヒュンケルの保護を約束した時点で、既に自身の生に対する執着はなかったのかもしれない。

お父さん


崩れ落ちた彼の魂は、最後の力で一連の出来事とアバンとの間に交わした約束を【魂の貝殻】に込めた。何時の日か、真実を知って正しい道を歩いてくれることを願って…。

『ヒュンケルよ、どうか人間らしく生きて欲しい。そして、アバン殿を決して怨んではならぬぞ!怨むのなら…魔物の分際で人間の子を育ててしまった…このワシを怨め……このワシを!』

『だが、ワシは幸せだった。短い時間ではあったが、冷たい骸の身体に温もりが戻って来たかのようだった……最後に、もう一度だけ言わせてくれ…想い出を…ありがとう…』

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