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ザボエラ

ざぼえら

『ドラゴンクエスト-ダイの大冒険-』の登場人物である。
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「・・・覚えておけ、ネズミ」
「前回の課題をすべてクリアして、はじめて"改良"という・・・!」
CV:龍田直樹(1991年版)/岩田光央(2020年版)

概要

妖魔士団団長を務める魔族の老人。890歳。肩書きは「妖魔司教」。息子に「妖魔学士」ザムザがいる。
卑劣で狡猾な策士で、その計略をもって幾度かダイ一行を苦しめた。
一人称は「ワシ」で語尾に「じゃ」をつけるなど老人風の喋り方をする。笑い方は「キィ~~ッヒッヒッヒッ!!」。

前期

初登場時はハドラーすら凄まじい衝撃と共に打ち破ったデルムリン島の光の魔法結界を音も立てずに通り抜けるというなかなかのインパクトを見せた。
ダイと戦い、片目を失ったクロコダインに策を授け(後述)、結果的に一蹴されたがヒュンケルにも取り入ろうとした。

バルジ島にてミストバーンと共にダイ一行と初めて直接対決し、バダックにザラキをかけ窮地に追い込むが、一斉攻撃をかけようとしてクロコダインの妨害にあうが、モシャスで自分に変身させた部下の妖術師を影武者にして逃れる。

その後カール王国を攻略していた竜騎将バランに近侍し、ダイが竜の騎士と判断しうる情報を伝えたが、このことがバランにダイとの接触を促し、ハドラーの地位を危うくする遠因となった。

ダイ一行がバランを退けた日の夜、ハドラーと共に奇襲をかけるもマトリフとダイの妨害にあい、退けられる。(その際、ルーラでハドラーを置いて逃げ出していた)その後、ハドラーを見限ろうとするも下半身を失いながら何とか生きていた彼から「他の者に取り入るなら殺す」と脅され、ハドラーの肉体を超魔生物に改造している。


妖魔学士ザムザ

ザボエラの実の息子。年齢はザボエラ曰く「200年足らず」。ザボエラの発案で超魔生物の研究をしていた。
性格や笑い方はザボエラと似通っており、人間をモルモット扱いする冷酷な科学者である。しかし父親より数段まともな性格をしており、彼なりの信念やプライドを持つ。
ダイとの死闘に敗れ、死の間際、武術大会の賞品である「覇者の剣」と自らの研究成果を魔王軍に送った。父ザボエラについては他者を道具としか思っておらず、息子である自分が死んでも涙一つ流さないと言ったが、それでも自分の父であることには変わりがないとも残している。

心の底では父の愛を求めていたようで、ダイもなんとなくわかると呟いている。この研究成果と「覇者の剣」は後にハドラーを大幅に強化しており、このことからも彼の戦いは決して無意味なものではなかっただろう。

なお、ザムザも理解していたように、ザボエラは息子の死を知っても全く悲しまず、むしろ哄笑しながら「おまえの人生は、わずか200年足らずの短いものだったが、実に有意義なものだった」と、息子の人生すら便利な道具扱いしていた。ザムザにとっては最低の父親にゴミ扱いされずに最期に褒めてくれただけでも破格の待遇だったのかもしれない。

詳細は該当項目を参照。

超魔生物について

ありとあらゆる魔物の長所を移植した生命体。いかなる外傷も戦闘中に再生できるが、その限界を超えるダメージを受けると基本的に治癒能力は働かなくなる。
ザムザのように変身するパターンと、ハドラーのように肉体そのものを改造して誕生するパターンがある。
変身する場合は呪文が使えなくなるという弱点を有するが、ハドラーのように肉体そのものを改造すれば克服できる。ザムザは闘気を操る力と大猿系モンスターの柔軟な皮膚組織で打撃をさばくといった活躍を見せた。
このほか、モンスターの死肉を凝縮・合成して誕生する超魔ゾンビも存在する。

劇中の活躍

前期

ダイに撃退されたクロコダインに対して「このままでは魔王軍に居場所がなくなるぞ」と脅しつけ、誘拐したブラスをダイに襲わせるという汚い人質作戦に協力させた。表舞台に立つのはクロコダインだが、策を授けたのは自分であるため地位の向上に繋がると部下と共に笑っていた。クロコダインが敗れた後は密かに遺体を回収し、復活させた。

一方でヒュンケルにも取り入ろうと地底魔城を訪れ、マァムを弄べるようにすることをほのめかして取り入ろうとするが一蹴される。
バルジ島の戦いではミストバーンと共に自ら出撃し、バダックにザラキを放って苦しめる。しかしダイに合流したクロコダインの加勢により劣勢を覆される。クロコダインから卑劣者として殺意を向けられるが、部下をモシャスで自分の姿そっくりに変身させ身代わりにして逃げ去った。
その後、ダイの額に謎の紋章が浮き出たことについてバランに話したため、バランにダイの正体を気づかせる要因となった。

そのバランがダイたちに撃退された後、休息中ダイ一行をハドラーと共に襲撃。マァムに化けてポップに近づくと不意打ちで戦闘不能にした(この時の偽マァムの顔は結構怖い)。ポップにトドメを刺そうとするが駆けつけたマトリフによって片腕を切断されて阻止される。マトリフと戦うハドラーに加勢して優位に立つも、ダイによって呪文を跳ね返され撃退される。
ハドラーが死んだと思って「マヌケなハドラー」と吐き捨て、今度はミストバーン辺りに取り入ろうとするが、直後に生きていたハドラーから「オレとお前は最早一蓮托生。切り捨てるなら命はない」「超魔生物の研究をオレのために使え」と脅しつけられる。以降は「魔王軍の科学者」というポジションが強調されるようになる。

後期

元々の人望のなさが災いし、ハドラーの肉体を改造した後は彼の派閥ごともはや忘れ去られたように扱われ、ハドラーと交戦した直後のダイを始末しに向かう。その際クロコダインに自分の心理を看破され逆上していた。
収束魔法マホプラウスを唱え、自分とサタンパピー全員分の魔力をこめたメラゾーマでダイと彼を捜索に出ていたポップチウにむかって放つがハドラー親衛騎団兵士ヒムに遮られ、魔牢に幽閉される。この際、本来なら処刑になるところを、ハドラーは自分のパワーアップに貢献した事と、その為に息子・ザムザを失ったことで見逃している。

その後、どうやって魔牢から脱出したかは不明だが大魔王バーンとハドラーの戦闘に割り込み、大魔王バーンに止めの一撃が放たれる瞬間(ミストバーンは兵士ヒム、騎士シグマ、城壁ブロックを抑えていたので闇の衣の開放や肉体の返還もできなかったであろうし、キルバーンも女王アルビナスを抑えていて動けなかった)にハドラーの動きを封じた。
このことで魔軍指令補佐の地位を与えられている。そして今度は自らの上司となったミストバーン(最も、実際の地位は魔王軍結成時からミストバーン>バラン>ハドラー>残りの4人 くらいの扱いだったが…。)に取り入ろうとする。しかしミストバーンから「ハドラーを超魔生物に改造した時、黒の核晶に気づかなかったのか?」と問われ、「いずれはバーン様のためにくたばる奴。巻き添えさえ喰らわなければいい」とハドラーを侮辱。このためミストバーンから「カスがっ! 貴様にハドラーを侮辱する資格はない」とかつて彼の弟子であったヒュンケルと同じく一蹴されている。

最終決戦の際、ヒュンケルとクロコダインの処刑場に現れ凄まじい数の魔界の魔物を呼び寄せた。大魔王バーンに取り入るきっかけを作ろうとするため、破邪呪文ミナカトールの五亡星を阻止しようと、一かすりで死に至る「毒牙の鎖」でポップを狙うがメルルに阻まれ、それがポップを勇気の光に目覚めさせ結果として破邪呪文の完成に一役買ってしまう。

さらに、ミストバーンが大魔王バーンを守るため大魔宮に戻ったことで孤立(元々バーンからの信用も皆無だった上に、何の成果もないまま逃げ帰れば処刑される状況であった。この時、言うに事欠いて「仲間」という正義の味方の金看板を持ち出してまでミストバーンに縋るが、「仲間」故に自身が何と言うかと問い返され、徹底的に踏みにじられた)。今まで人を利用するだけしてきた彼が、ついに「使い捨てられた」形である。それは皮肉にも、かつて彼が言った「人生のツケというやつは最も自分にとって苦しいときに必ず回ってくる」状況でもあった。

同情したクロコダインから降伏を勧められるが、逆にクロコダインをバカにしながら哄笑。ついに切り札の「超魔ゾンビ」(詳しくは後述)を製造・搭乗し、最後の戦いを演じる。魔法陣を守るクロコダイン、ノヴァ、そしてミストバーンと互角に戦ったロン・ベルクさえ圧倒したが、ノヴァの決死の行動に心を動かされたロン・ベルクの星皇十字剣の前に破れ、超魔ゾンビはバラバラに分断され、自身も満身創痍となる。

密かに超魔ゾンビの残骸から逃れるも魔力もアイテムも尽きており、岩陰に隠れて這いずるという有様だった。そのまま逃げようとするが、それを見越していた因縁深いクロコダインに阻まれる。そこでザボエラは「六大団長の中ではワシだけが余りにも非力」「策を弄する以外生き抜く道がなかった」と語り、同情を引く芝居をしてから魔王軍と手を切ると頭を下げる。一方でわずかに体内に入っただけでも相手を意のままに操れる毒を体内で製造。和解の手を伸ばしたクロコダインの掌に爪を突き刺そうとするが、それを見越していたクロコダインの斧により、ロン・ベルクの意趣返しとばかりに両腕をへし折られる。
策に溺れたことを悟って今度は本当に命乞いするが、最後まで言う間も与えられず闘気弾によって最期を迎えた。クロコダインを終始「バカの代表」と見下していたザボエラだが、最後の最後で騙し合いに敗れるという二重の敗北を喫したのだった。

人物像

息子の言うとおり、自分以外を道具としか思っていない(現に息子であるザムザを面と向かってゴミ呼ばわりしている)上に、それを隠そうともしていない。(元も含む)同じ魔王軍の構成員からも良い感情は持たれておらず、
「魔王六軍団長の恥さらし」(ヒュンケル)
「人から人へ自分の成り上がりだけを目あてにうろつくドブネズミ(ミストバーン)
「いずれ彼はハドラー様に災いをもたらします。一刻も早く処刑するべきです」(アルビナス)
・(止めを刺す前に)「煮ても焼いても食えぬヤツ」(クロコダイン)

と散々な言われようである。無論人望も皆無であり、策士として優れてはいながらもその点で尽く策を破られながらも他人を顧みようとはしなかったのは、老齢であった所を加味しても策士として詰めが甘かったとしか言いようがない。(とはいえ、クロコダインに策を授け共闘しているのを報告されたハドラーが「ザボエラが軍師としてついているなら安心」と独断専行を咎めていないなど、初期はそこそこ信頼はされていた)

かつて六大団長が揃ったときは絶大な魔力で一目置かれた存在だったらしいが、出世欲に目がくらみ他人の力ばかりを利用しているうちにこんな性格に成り果ててしまったらしく、自身に止めを刺したクロコダインからも哀れみをもたれている。

それは、彼が戦闘力の弱さゆえに、他人を利用しつづけて生きるしかなかった宿命とも言えるだろう。とはいえ、持ち前の魔力を活かした試しが作中では殆どなかった上に成り上がり以外何も考えず、取り入った相手の旗色が悪くなればすぐに手の平を返している(ダイとバランが親子と知った際にはハドラーからバランに取り入ろうと考えていた)のでは、魔王軍で最高位に立つバーンからも信用されなくなるのは当然の帰結でもある。
同じく「相手をハメるのが得意」なキルバーンは本気で戦えば正面から戦っても無敵の強さを持てる(ということになっている)のに相手をハメないと気がすまないことで罠の扱いに長けていたのとは、ある意味対照的とも考えられる。

策謀

・鬼面導士ブラス
クロコダインに授けた策。ダイの育ての親であるブラスをマホカトールの保護下にあったデルムリン島から連れ去る事により魔王の邪気の影響で凶暴化させ、クロコダインと共にダイたちと戦わせた。
ポップの機転でブラスが救い出されるまで相当に苦戦させていたことから、かなり有効な策であっただろう。
ポップ曰く「汚ねえ人質作戦」。

・バラン決戦後の夜襲
ハドラーに授けた策。バランとの決戦を終えた夜、疲れ果てたダイたちに共に奇襲をかける。ダイたちを魔香で眠らせ、聞かなかったポップにはモシャスでマァムの姿になり、毒を与えることで麻痺させたが。しかしポップに止めを刺す際、マトリフの妨害など想定外のことで破られた。

・勇者ダイ抹殺
ハドラーと交戦した直後の体力を消耗したダイの抹殺を狙い、部下を引き連れ捜索に乗り出した。あと一歩の所まで行ったが、ヒムの妨害を受け魔牢に幽閉される。もう少しでダイにトドメを刺せたのを「勇者は自分が倒す」という理由で止めたハドラーが非難されることもあるが、そうさせてしまったのは彼の人望と信用の無さであり、身から出た錆とも言える。
だがハドラーを超魔生物に改造する過程でザムザを失ったこともあり、処刑だけは免れた。

・見苦しい言い訳による大魔宮への逃亡
魔界の精鋭モンスター達がクロコダイン達の奮戦で全滅したことでザボエラはミストバーンにクロコダイン達の相手を任せて大魔宮へ逃げ込もうとした。この際、「自分は先に戻ってバーンを守る」などと口上を述べたが、既にミストバーンはバーンから戻ってダイたちの相手をするよう命令されており、元々軍団長の中で最もザボエラを信用していないミストバーンが相手であった上に大魔宮にはクロコダインより更に強いダイ達がいることから苦しい言い訳と見破られた。
かといって、残って戦おうにも相手はクロコダインとノヴァ、ロン・ベルクだけでなく大勢の戦士がおり、ザボエラ一人では太刀打ちできるはずもなかった。
しかも、見破られた際には何の成果もなく逃げ帰れば処刑されるという結末が待ち構えており、完全にミストバーンから唾棄され、踏みにじられた。
その際、六大団長の仲間を見捨てるのかという言葉を「勇者の金看板の様なことを持ち出す」と笑われた上で「付き合いの長い仲間なら、こういう場合に自分がなんと言うかも承知している筈」と返され、「大魔王様のお言葉は全てに優先する」というミストバーンの代名詞とも言えるセリフによって切り捨てられる。
最後の最後で、絶対に自分が勝てない相手が上と下にいる上に味方は最も自分を信用していない男、更に逃げ帰れば処刑というこれまで成り上がりを目当てに他者から他者へ取り入ったツケが回ってきた瞬間であった。
ただしミストバーンもただ見捨てたわけではなく、策を弄し保身に徹するザボエラが自ら前線に出た時点で何かしらの切り札は用意していると見抜いてた為、後述の超魔ゾンビを持ち出した際には「叩かれてようやく手の内をみせおった」と言い残している。

・嘘の命乞い
超魔ゾンビが破壊され、満身創痍で逃げ帰ろうとした矢先、クロコダインによって阻まれたため騙し討ちを計画する。体内で「相手を意のままに操れる毒」を製造し、隙を突いてクロコダインに爪を突き立てようとするが失敗に終わり、その生涯を閉じることとなった。
そもそもグレイトアックスの斧柄でへし折られるような細腕で、クロコダインの鋼鉄の皮膚を貫けるか疑問である(描写と立ち位置からして掌に爪を突き立てようとしたようなので、人間の首程度なら指で貫けるザボエラならギリギリ可能なのかもしれない)。

特技および武器

・毒素
数百種類にも及ぶ毒素を体に持ち、爪から相手に注入する。僅かにかすっただけでも効果がある。ポップを麻痺させた神経毒がマトリフのキアリーでもすぐに全快しなかったことから相当厄介なものであり、麻痺、猛毒、意のままに操る毒とレパートリーも豊富。
特に後者の毒は満身創痍で逃げ出している途中に体内で精製したものであり、毒物の扱いにいかに長けているかがわかる。

眠りの魔香気
吸った相手を眠らせる。クロコダインやヒュンケル、レオナ姫には効果があったがダイは目を覚まし、ポップには通用しなかった。

ザラキ
敵の息の根を止める呪文。本編中で死の呪文を使ったのはザボエラのみである。
ゲームでは相当強い呪文だったが、本編では老兵一人倒せず全く役に立たなかった。

モシャス
姿を変える呪文。ポップの不意を突くためマァムに変身したほか、部下のあくましんかんを自らの姿に変え、影武者として使っていた。

べギラマ
閃熱呪文。マトリフに対して使用した。

メラゾーマ
火炎呪文。体力を消耗したダイたちに使ったがヒムに阻まれた。

・収束呪文マホプラウス
他者の呪文を受け、それに自分の魔力を上乗せして放つ呪文。
作中ではメラゾーマを上乗せさせたが、設定上ではイオナズンも上乗せ可能である。
使用者がザボエラであることから「他人の力を利用する卑怯な呪文」と紹介されているが、原理はミナデインと同じである。

・毒牙の鎖
武器。急所を外しても一かすりで死に至る猛毒を持ち、光弾となって敵を貫く。ポップに対して放ったがメルルに阻まれた。

超魔ゾンビ

超魔ゾンビ


ザボエラ最大の切り札。魔物の死体を魔法で合体させて作り上げた、いわば「有機物の搭乗ロボット」みたいなもの。もともとの発想は「閃華裂光拳」から来ており、ザボエラの理想である「自分の肉体は一切傷つかずに思い通り動かせてなおかつ一方的に敵をいたぶれる能力」である。

圧倒的な強さであったがそれ以上の力を持ってすれば破壊できるようで、ロン・ベルクの「星皇十字剣」に打ち砕かれた。しかし星皇十字剣とてロン・ベルクの両腕に致命的な傷を負わせるものであり、それほどの力をもってしないと打ち破れなかった超魔ゾンビの強さを証明するものでもあろう。

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