概要
能力までそっくりコピーされるため、変身元のキャラクターしか使えない呪文などを使うことができる。
職業特性や武器防具の特殊能力は変化しないので、はかぶさの剣と同様の効果が得られる。
敵が使ってくることもあり、味方キャラクターに化けた場合はそのキャラが習得済みの呪文や特技を使ってくるようになるため、その性質上「味方が育っていればいるほど脅威となる」呪文である。
また、敵が味方キャラクターに化けた際、表示されるグラフィックもそのキャラクターと同一のものに変化する。
スーパーファミコンまでの作品ではハードの制約のためかグラフィックもフィールド上のドット絵の拡大にすぎずガビガビであったが、以降のハードでは専用の立ち絵が作られたり、同様に行動時の専用モーションが用意されるなど、ハードの性能向上がうかがえる。
元に戻す方法として、ラーのかがみや「いてつくはどう」で変身を解除することができる。
作品別
ドラゴンクエストⅢ
魔法使いと賢者がレベル37以降に習得する。以降というのは1/2の確率で習得ということであり、運が悪いと永遠に覚えられないなんてこともあり得る。まぁレベル50までに覚えられない確率なんて、1/16384だが。消費MPは12。今作のみ味方専用呪文となっている。
ドラゴンクエストⅣ
勇者がレベル30で習得する。消費MPは5。消費MPが半分以下となっている。
今作は「めいれいさせろ」のコマンドが無いため、味方キャラクターの任意の呪文を任意のタイミングで唱えることが可能。
スポット参戦のルーシアなどに変身することは出来ない。
「ギガデイン」や「ベホマズン」が使えなくなってしまうデメリットは大きいが、真の力を引き出した天空の剣ならば「いてつくはどう」で解除できるため、併用すると強力。
5章の序盤で、シンシアが勇者の身代わりになるシーンが印象深い呪文。
敵ではマネマネが使用してくるが、複数体のマネマネが同じキャラクターに変身することは無い。
リメイク版では、なんと勇者が覚えなくなってしまった。「めいれいさせろ」が作戦に増えたことや、ある者が習得できる「マダンテ」連発を防ぐためだろうか。
ドラゴンクエストⅤ
ジェリーマンの使用する敵専用呪文となってしまった。消費MPは5。今作は人間には変身せず、仲間モンスターにのみ変身する。
ジェリーマンは青年時代前期の試練の洞窟で初登場し、ラストダンジョンに加え、なんと隠しダンジョンにまで登場する。
HPが400もあるため、変身前に倒しきることは非常に困難。ただし、青年時代後期は人間キャラでパーティを固めることが容易になるので、対策は可能。ちなみに、ドラキーとホークブリザードに変身することも出来ないが、マネマネと違って同じモンスターに変身することが可能。
リメイク版では、HPが320まで下がり、ドラキーとホークブリザードに変身することが可能となった。また、隠しダンジョンには登場しなくなっている。プチタークやプオーンには変身出来ないのだが、ザイルには変身可能。
ドラゴンクエストⅥ
「あくまのカガミ」「ホーンテッドミラー」「のろいのカガミ」といった鏡系のモンスターが使う敵専用呪文。
序盤から出てくるあくまのカガミもかなり厄介(攻撃力の高いハッサンや、初めからある程度の呪文を習得済みのミレーユに化けられると特に)だが、中盤と終盤にそれぞれ出てくるホーンテッドミラーやのろいのカガミのモシャスはまさに脅威で、強力な上位呪文や特技を習得した味方キャラに化けられると最悪の場合全滅もありうるので要注意。
また、何故かラーの鏡を使っても解除ができない。
リメイク版ではハードの性能向上により、人間キャラクターに化けた場合はグラフィックが専用の立ち絵や行動モーションに変化するようになった(パーティ加入が必須ではないアモスの分もちゃんと用意されている)。
この時しかお目にかかれないグラフィックの割に、立ち絵・行動モーション共になかなか凝っているため、余裕があればじっくり見てみよう。
戦闘面でも強力な上位呪文や特技などを優先的に使うのではなく、「変身した相手がその時点で習得済みの呪文や特技をランダムで使用する」という調整がされて弱い攻撃も使ってくるようになったため、オリジナル版の凶悪さは鳴りを潜めた。
このほか、地味にラーの鏡で解除ができるようになっている。
ドラゴンクエストⅦ
ジェリーマンとモシャスナイトが使う敵専用呪文。
ハードがプレイステーションに移行したためか人間キャラクターに化けた場合は専用の立ち絵に変化するようになったが、行動モーションまでは用意されていない。
リメイク版では立ち絵に加えて専用の行動モーションも実装されたが、装備や職業による外見の変化まではさすがに未対応である。