概要
シリーズに登場する謎の戦闘用呪文。
『ドラゴンクエストⅡ』〜『ドラゴンクエストⅦ』、『ドラゴンクエストⅩ』に登場。
いただきストリートシリーズにもチャンスカードの1つとして登場しているが、大抵は店のランクを上下させるだけと範囲は小さい(スフィアバトルで出た場合は別)。
使うまで何が起こるか全く分からない呪文。作品によっては「失われた古代呪文」扱いされている事もあり、現在となっては何が起こるかわからない古代の呪文のような扱いの事もある。
効果リストの中にある専用効果の中から、ランダムな1つを発動させるが、メリット効果・デメリット効果両方があり、何も起こらない(スカ)の事もある。
こちらが使う場合はボス戦では敵全体を即死(もしくはHP1にする)などが発動しない場合が多く、敵が使う場合にもいくつかの効果が除外されている事が多い。
例外だったのは初登場となる『ドラゴンクエストⅡ』で、候補が8種類と少ない上にスカはあってもデメリット効果なし、味方のHP回復や蘇生、敵全体に耐性を無視して即死or強制的に逃げ出させて戦闘終了など、期待値は結構高かったりする。
また、「とてつもなくおそろしいもの」を呼び出して敵を全員逃亡させる効果はラスボスであるハーゴンやシドーにまで有効で、決まると勝利したことになる。
…のだが、シドーの場合何故かまた戦闘が始まるケースが多い、かと思えば戦闘が始まらずにそのまま勝利した事になってエンディングに突入したりと本当に謎の多い呪文。
破壊神ですら裸足で逃げ出すこの「とてつもなくおそろしいもの」がドラゴンクエストシリーズ最強の存在ではないかと言われる事もある。
ドラゴンクエスト・キャラクターズ トルネコの大冒険 不思議のダンジョンシリーズでは「パルプンテの巻物」という形で登場するが、目薬草やシャドーの指輪など、透明な物を見る効果が発生している間でないと落ちているのが確認できない、シリーズでも珍しい透明なアイテムとなっている。拾った後も、同じく効果中でないと読む事ができない。
入手難易度がとても高い+発動時も条件が付く代わりに、『トルネコの大冒険』と『トルネコの大冒険2』ではメリット効果しかない。
ゲームボーイアドバンス版『トルネコの大冒険2』と『トルネコの大冒険3』以降ではトルネコが状態異常になる、フロア内のランダムな場所にワープしてしまうというデメリット効果も追加されたが、強力なメリット効果は残ったままなので、安全なタイミングで読んでみるのも悪くない。
『ドラゴンクエストⅩ』では、遊び人のクエスト第4話をクリアすれば必殺技として発動できる。他の作品とは違い、ほとんどは味方にとって有利な効果のみとなっており、ハズレとしては「何も起こらなかった」のみだけであるので、自滅に気にせずに使ってみるのもいいだろう。このパルプンテは呪文ではないのでマホトーンにかかっていても発動できる。
この他、ツボ・ランプ錬金のルーレットでは紫色のマスが「パルプンテエリア」となっており、ここに針が止まるとランダムな錬金効果が付与される。
ドラゴンクエスト公式サイトの旧名称に名前が使われたこともあるくらい、ある意味ドラゴンクエストを象徴する呪文であったが、『ドラゴンクエストⅧ』以降のナンバリングタイトルでは『ドラゴンクエストⅩ』を除いて登場していない。
これは、それまでならメッセージだけで戦況を伝えていたので表現しようのない状況も作り出せていたが、リアルな戦闘描写がされるようになってからは「とてつもなくおそろしいもの」などを出そうにも出せなくなってしまったためと思われる。
また、1・2・3の公式ガイドブックに掲載されているQ&Aコーナーに登場する老人の名前は「Dr.パルプンテ」だった。本人曰く「ドラクエワールドの生き証人」らしいが、質問の答えはヒントばかりで回りくどいものばかりである(メタ的な理由としては、このガイドブックは「答えを掲載するものではない」というコンセプトがあるため)。
代表的な効果一覧
メッセージ | 効果 |
---|---|
しかしなにもおきなかった… | 不発 |
パルプンテ!…パルプンテ!…というこえがあたりにこだました | 不発 |
どこかでおさらのわれるおとがした | 不発 |
○○○はこんらんした! | 敵味方全員に「メダパニ」の効果 |
○○○はねむってしまった! | 敵味方全員に「ラリホー」の効果 |
やまのように おおきなきょじんが すがたをあらわした | 敵全体に大ダメージ |
とてつもなくおそろしいものをよびだしてしまった! | 敵が全員逃走して戦闘を強制終了させる |
○○○はちからがみなぎってきた! | 味方全員の次の攻撃が「かいしんのいちげき」に変わる |
○○○ははやぶさのようにすばやくなった! | 味方全員の通常攻撃が2連続攻撃になる |
そらからむすうのりゅうせいがふりそそいだ! | 敵味方全員に大ダメージ |
それが転じて
類似した博打性の高い魔法などがパルプンテ効果と言われるほか、口にすると何が起こるか分からないフレーズやどうなるかわからない采配、さらに転じて普段はアレだが極稀にとんでもないミラクルを起こす人が俗に「パルプンテ」と言われる事がある。
例えば普段あまり奥さんに「愛してる」と言わない夫がそれを口にすると、
- その日の夕食が豪華になった→そのあと無茶苦茶以下略
- 「わたしはあなたを愛してはいない」と泣き出されてしまった
- 妻の浮気が発覚した
- 妻とその一味(浮気相手とは限らない)による夫の暗殺計画が明るみに出た
- 「あっそう」とこともなげに流された
- 妻が錯乱のあまり家のガラス窓を全身でブチ破った
など、様々な事例が報告されている事からパルプンテであると言われる事がある。
外部作品では
『大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』のファイターパスで勇者が参戦した際に、何と当呪文までも実装された。
効果としては様々な呪文や効果の中からランダムで1つが発生するというもの。何も起こらないということはない。
巨大化や透明化して有利になることもあるが、場合によっては「メガンテ」で即死することも……。
関連イラスト
関連タグ
類似するもの・モチーフにしたもの
ハマン/マハマン…『Wizardry』シリーズに登場する魔法使いの呪文。言うまでもなくコンピュータRPGの始祖ともいえるゲームであるため、パルプンテよりも登場が早く、元ネタと推測される。ハマンは5つ、マハマンは7つのうち、ランダムに提示された3つの奇跡を一つ選ぶ、というもの。パルプンテと異なりこちらに必ずメリットがあるが、使用者のレベルが1下がるという代償も大きい。
桃太郎電鉄…「ぱろぷんてカード」が初期作品から存在する。言うまでもなく、何が起こるかわからない。
ゆびをふる…『ポケットモンスターシリーズ』における、何が起こるか分からない技。
なにがおこるかな…名前の通りランダムな効果を得られるペーパーマリオシリーズのアイテム。