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遊び人

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あそびにんもしくはあそびびと

女遊びや男遊び、もしくは呑み歩きや博打が好きな人物のこと。pixivではドラゴンクエストシリーズに登場する職業やそれに就いているキャラクターを指すことがほとんどである。

遊び人とは

  1. 定職がなくぶらぶらと暮らしている人。
  2. 遊興を好み、遊び慣れている人。遊び好き。放蕩者
  3. ばくち打ち。ギャンブラー
  4. 宮中などで音楽演奏する人。楽人伶人。読みは「あそびびと」。
  5. ドラゴンクエストシリーズに登場する職業およびキャラクター本項で解説

概要

遊び人は くちぶえをふいた!

ドラゴンクエストシリーズには勇者をはじめとして様々な職業があり、その一つが遊び人である。ここでは類似した職業の「笑わせ師」や「旅芸人」についても触れる。

ゲーム内では基本的に平仮名表記の「あそびにん」だが、Pixiv内ではこちらのタグはまず使用されない。他の職業も同様にひらがなタグよりも漢字タグの方が使用されることが多い。

作品別の解説

ドラゴンクエストⅢ

職業の一つとして初登場。

男はピエロ、女はバニーという外見。如何にも酒場で働いていそうな姿(ピエロやバニーガールも立派な職)で、しかも職業なのだから遊び人…と言うのも微妙な所ではある。

運のよさ以外のステータスが極端に低く、呪文なども一切覚えない。成長しても強くなるどころか、レベルの上昇に比例して様々な「遊び」を戦闘中に勝手にするようになる。

また、レベルアップしないほうが使いやすいのにレベルが商人に次いで上がりやすく、すぐに色々な遊びをしてしまうようになる。

ゲーム中でもルイーダの酒場の客が「本当に役立たずで冗談みたいなヤツだ」「連れて行くなら十分に強くなってからシャレのつもりで仲間にしろ」とアドバイスしてくれる。

例外的に、遊び人1人の時に「メダパニ」や「はんにゃのめん」を装備している等で混乱状態に陥っていると、100%コマンド通りに戦う事もできる。

装備の面では、他職業の専用装備を適当につまみ食いするような形で装備できるというなんとも変な設定である。もしかすると、前述の格好も趣味のコスプレなのかもしれない。

レーベで買える「ターバン」と「けいこぎ」、そしてピラミッドで入手出来る専用装備「はでなふく」でダーマ神殿までの旅は事足りてしまう。

武器も「はがねのつるぎ」を除けばと前衛職と同じ物が使え、「てつのオノ」も装備出来るが、ここで頭打ちとなる(女性であれば「ゆうわくのけん」があるが、時期に見合った性能ではない)。

遊び人にとって最大の見せ場となるのは、Lv20に達すると「さとりのしょ」を消費せずに賢者に転職できる点である。

ファミリーコンピュータ版では他職から遊び人に転職する事はできず、遊び人として作成したキャラだけがこのルートで賢者になる事ができる。

ただし、遊び人や商人から賢者に転職する場合、他の職よりも早く賢者になれる反面、能力値(特に成長しないMP)は魔法職から転職した場合に比べて低くなってしまう。

リメイク版

スーパーファミコン版以後では、他職から遊び人に転職出来るために、僧侶や魔法使いから遊び人を経由して賢者になる事で「さとりのしょ」なしで魔法職を賢者に出来るほか、特技(作中では呪文と同扱い)として「くちぶえ」が追加された関係でMPが成長するようになっている。

オリジナルにあたるファミリーコンピュータ版では無駄行動でしかなかった遊びだが、『ドラゴンクエストⅣ』から逆輸入された要素として、遊びによって戦況に影響を及ぼすようになった。

かいしんのいちげき、敵に1ターン休みを与える、味方に「ベホマラー」の効果など有用な行動がある一方で、自爆してダメージや状態異常を受ける、味方1人に1ターン休み、敵を怒らせてしまいバイキルト」の効果を与えるなどの不利な行動もある。

なお、女性遊び人の場合は専用の遊びが2つ多く、敵1体に1ターン休み効果と敵グループに攻撃する効果なのでどちらも有用。ただ、それら有用な効果のほとんどがレベル20以上にならないと発動しないため、そこまで育てたら賢者に転職する人がほとんどだろう。

また、リメイクで追加された要素の性格でも女性にはメリットが存在し、ルイーダの酒場で新規キャラクターを登録する際、女性遊び人は全職中最も性格が「セクシーギャル」になりやすい。

それは性格なのかと言いたくなるところだが、本作の「セクシーギャル」は全ステータスがプラス補正になるという、どの職でも有用な性格である(一応、前衛職は必要なステータスがもっと伸びる性格があるためそちらの方が有用だが)。

特に万能型の賢者にはちょうど良かったりするのだが、この性格のキャラクターが賢者に転職しようとすると、神官に「大変だと思うが…」と心配されるという小ネタがあったりする。

ドラゴンクエストⅥ

仲間になるキャラは人間モンスターに関係なく誰でも就くことができる。

戦闘中遊びだすことがあるのは『ドラゴンクエストⅢ』と同じだが、キャラ毎に遊ぶ内容は異なる(重複有り)。成長するととんでもなく有用な遊びを覚えることがあるが、その遊びだけ狙って使うわけにいかないのが難点。

そのほかに覚える特技イロモノ揃いだが、使うとその場で敵とエンカウントできる「くちぶえ」や、成功すると敵の守備力を一時的に激減させた上に動きを止められる「ひゃくれつなめ」など、有用なものも少なくない。

特に「くちぶえ」は、レベル上げや職業熟練度を上げたいときに、フィールドを彷徨わずともその場で敵と交戦でき、大幅な時間短縮になる便利な特技なので、一人ぐらいは使い手が欲しいところである。

なお、戦闘を重ねて職業を極めると「パルプンテ」を覚えることができる。また踊り子と一緒に極めると上級職のスーパースターになれる。

スーパースターの熟練度成長が早く、主人公の「上級職を1つ極めれば勇者になれる」という特典から、難易度の低い序盤戦の間に主人公を遊び人にするプレイヤーも多かった。

ドラゴンクエストモンスターズ キャラバンハート

遊び人のRANK2「ちょうあそびにん」が戦闘中に発動する技の1つ「ずっこける」は会心の一撃相当の威力で、期待値としては即死クラスの威力を誇る。そのため、通信対戦では重宝する。また、キャラバンに入れるとキャラバンにカジノが解放される。

一方、パーティに入れると確率で借金取りに所持金の3割から6割が奪われるフィールドイベントが起こる。一応「あそびにいく」でアイテム集めや疑似「くちぶえ」ができるため、「スライムランド」での金策やメタル狩りに使えないこともない。

因みに裏エンディングで表示される女性の子供遊び人のイラストは、コンプライアンスが厳格化された現在ではまず許可が下りないであろう危ない雰囲気を放っている。

ドラゴンクエストⅩ

ver4.3の追加職としてまさかの登場を果たしている。

ver4.0で追加された職業が『ドラゴンクエストⅦ』の魔法系最高職「天地雷鳴士」だった事から、「今度のアップデートでは物理系最高職の『ゴッドハンド』が来るのではないか」という予想がなされていたが、本作でも監修を務めている堀井雄二氏がそれに対して「そう簡単にはいかないんじゃないですか(笑)」と匂わせていた通り、まさかの『ドラゴンクエストⅢ』から遊び人が抜擢されることとなった。やはり実装の決め手は氏の推薦らしい。

オンラインゲームなので流石にまともに戦闘できない職にするわけにはいかず、ステータス補正が全体的に低いものの様々なランダム効果を起こす職業特性「きまぐれ」及び効果がランダムな職業固有特技「あそぶ」を持ち、笑わせ師の要素も取り入れて「ひゃくれつなめ」「ぱふぱふ」など、状態異常に特化した職となっている。

必殺技まで「パルプンテ」で何が起こるかわからない…と言いつつ、本作の場合ははずれが出ることはあっても味方に不利益になる効果は無い。

なお、「遊び人は特訓しない」との理由により全職業で唯一特訓モードでスキルポイントを稼ぐことができない。その分のポイントはレベルアップで獲得できるスキルポイントに加算されている。

転職・職業クエストでは遊び人仲間のNPCが登場するが、所謂パリピ風なキャラクターとなっている。

オフライン版にも実装された。

類似の職業

  • 笑わせ師

ドラゴンクエストⅦ』では、遊び人と類似したポジションの職業として「笑わせ師」が登場した。

遊び人と違って操作不能になることはないが、全能力が大きく下がり、習得する特技も一部を除いて非常に貧弱。唯一強力なのは一部のボスにも通る「ひゃくれつなめ」ぐらいである。

ただし、職歴技(笑わせ師+踊り子)で覚えられる「ステテコダンス」は敵1グループを一定確率で1回休みと非常に強力な効果を持っている。

後に発売されたニンテンドー3DS版では職歴技が無くなった関係で職業技として普通に覚えられるようになっている。

本作における魔法系最高職である天地雷鳴士は賢者とスーパースターを極めている必要があるが、そのためにマスターすべき下級職は魔法使い+僧侶と、笑わせ師+踊り子+吟遊詩人となっている。

  • 旅芸人

ドラゴンクエストⅨ』では主人公の初期職業が「旅芸人」であるが、攻撃・回復の呪文をバランス良く覚えていく。

これだけだったらただの優秀な職業なのだが、問題はステータス補正が非常に低い点である。

一応、それでもシナリオをクリアする事自体は可能だが、クリア後の要素ではインフレについていけない部分が多いため、転職するまでのつなぎという面が強い。

お笑い芸人のパノンのセリフ

「おことばですが おうさま。 わたしには おうさまを わらわせることなど できません。」

「ですが わたしを つれてきた このものたちなら きっと わらわせることが できるはず!

 どうか このものたちに てんくうのかぶとを おあたえください!

 このものたちは せかいをすくい ひとびとが こころから わらえるひを とりもどして くれるでしょう。」

余談

登場に至るまでの経緯

シリーズの生みの親である堀井雄二氏の「役に立たない職が1つぐらいあったらおもしろいのではないか」という発想から発案された。当初の氏の構想では、遊び人は本当の本当に何の役にも立たず、上記のような転職などもできない職業というものだった。

この考えをスタッフに話すと、貴重な容量や工数を割いてまで登場させる事に難色を示されたり、何かの役に立つと思って育てたプレイヤーをガッカリさせるのではないか…と、難色を示されたため、氏は丸一日かけてその必要性を力説・説得したという。

結局、氏のアイディアと他スタッフ側からの譲歩ということで、「遊び人は基本的に役にたたないが、Lv20になると賢者に転職できる」という折衷案となった。ただ、やはり氏は当初の構想として何の役にも立たない職として出したかったようである。製品版の発売時には遊び人を仲間として連れて行こうとすると「役に立たない」と警告されたり、説明書にも「戦力にならない」とはっきり書かれている。

発売後は「戦闘中に真面目に戦わない奴がいる」という点がプレイヤーの間でウケ、ある意味ドラゴンクエストシリーズにおける「戦闘中にふざけ始める奴」やコミカルな技の雛形ともなった。

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