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セブルス・スネイプ

せぶるすすねいぷ

『ハリー・ポッター』シリーズの登場人物。
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演:アラン・リックマン
CV:土師孝也(吹き替え)/茶風林(ゲーム)

概要

ホグワーツ魔法魔術学校の魔法薬学教師。スリザリン寮の寮長。
顔は土気色で、大きな鉤鼻が目に付く。
髪は黒くねっとりとしており、肩まである真ん中分け。
瞳の色も黒で、重たげな漆黒のローブを纏っている。

性格は無愛想で陰気。贔屓が露骨なため、スリザリン生以外の寮生からは嫌われている。
出来の悪い生徒をいびって楽しむなど、教師にあるまじき面もある。

学生時代も陰鬱な外見や捻くれた性格からか、友人はゼロに等しかった。
数少ない例外が、主人公ハリー・ポッターの母親リリー・ポッターである。
彼にとってリリーは生涯の想い人であり、ハリーを守る理由そのものであった。
とある事件で彼女と絶縁状態になってからもずっと慕っており、リリーの死後スネイプの守護霊が彼女と同じ雌鹿に変質したこと、ポッター家の写真をリリーの部分のみ保持していたこと、リリーからシリウス・ブラックに宛てた手紙の「愛を込めて リリー」の一文を切り抜いて大事に持っていたことなどから慕情の深さと後悔が窺い知れる。

実は意外と義理堅い人物でもあり、嫌っているリーマス・ルーピンに対して(最終的に八つ当たりで退職に追い込みはしたものの)定期的に脱狼薬を処方するなどしての勤務を支援していた(そもそも辞職に追い込んだ理由も、八つ当たりでなかった可能性がある。後述)。
ジェームズ・ポッターに並ぶ憎悪の対象であるシリウスに対しても、4巻で利害の一致から形式的に和解した後は彼の身の安全を真面目に考慮している。
アルバス・ダンブルドアに対しては並々ならぬ恩義もあってか、6巻で本人から殺害を懇願されるその時まで諦めずに彼の治療に手を尽くした。

偏屈で嫌味な反面、リリーへの愛情を貫徹した意思の強い人物であり、ハリーは彼の問題多き人格を強く嫌っていた一方で、自分を守ってくれる理由を知って以降は見方を改め、最終巻のエピローグではホグワーツ入学を控えて不安がる次男を諭す際に「おそらく一番勇気のある人だった」と評した。

そのキャラクター像から海外でも日本でも人気が高く、映画『死の秘宝Part2』の公開時に行われた人気投票で海外・日本ともに主役3人を抑えて1位を獲得している。

経歴

生い立ち

1960年1月9日、廃墟となった工場と汚れた川の近くにある荒れ果てた袋小路、スピナーズ・エンドに生まれる。
父親はマグル、母親は魔女で、物心ついた頃から不仲であり、家庭環境は良くなかった。

リリー・エバンズ(とその姉ペチュニア)とは9歳頃に知り合う。
美しく活発なリリーに、スネイプは会話する前から好意を持ち、マグル生まれのリリーに魔法界のことを教えるうち、友達になった。
一方魔力のないペチュニアとは互いに蔑視し合い、それがエバンズ姉妹の関係悪化にも影響した。

学生時代

ホグワーツ在学中はスリザリン寮所属。
他の生徒が知らない様々な呪いを独自に習得するほど闇の魔術にどっぷり浸っており、1年生の頃から既に大半の7年生よりも多くの呪いを知っていたという。
魔法薬学にもずば抜けた才能を発揮し、教科書の間違いを自ら訂正するほどだった。
友人は同級生となったリリー以外には皆無と言ってよく、陰険な外見と性格ゆえ嫌われていた。

ハリーの父ジェームズとも同級生であったが、入学前のホグワーツ特急でジェームズとシリウスのいたコンパートメントに乗り合わせた際、スネイプがリリーにスリザリン入寮を奨めるのを聞いたジェームズが「スリザリンに入るくらいなら退学する」と口を挟んできたことから激しく対立し、入学後2人から悪質な「悪戯」を受けるようになる(スネイプが2人の嫌う闇の魔術に傾倒し、他生徒を使って実験していたことに加え、ジェームズは自身の想い人であるリリーが彼を気にかける事への嫉妬も要因となった)。

もちろんスネイプもやられっぱなしではなく、自作の呪いを仕返しに掛けてみたり、またジェームズ達の尻尾を掴もうとルーピンの秘密を嗅ぎ回っていた際、シリウスに人狼に変身したルーピンのもとへ向かうよう唆され、ジェームズに助けられて事なきを得たこともあった。
しかしスネイプは日頃の恨みもあってか「奴は自身と仲間の保身のために助けたに過ぎない」と評している(もし本当だとしても、スネイプ自身が認めざるを得なかった危険と恐怖に、ジェームズは自ら身を乗り出して助けたので、やはり正義感で助けた面が強かったことになる)。

一方でリリーとの心の距離は学年が上がるに連れ開き、彼女の心を取り戻したかったスネイプは「リリーに自分を見てもらうためには偉大な闇の魔法使いになるしかない」と思い込み、将来死喰い人となってゆく集団に身を置き、悪事に手を染めてゆくが、リリーは闇の魔術を嫌い、スネイプと付き合っている連中も快く思っていなかった。
スネイプがつるんでいた連中が学友を傷付けたため、ついに手を引くよう忠告したが、スネイプは耳を貸さなかった。

5年生のある日、スネイプがジェームズに逆さ吊りにされるのを止めようとリリーが介入した際、屈辱からうっかり彼女を「穢れた血」と呼んでしまった事がきっかけとなり絶縁状態となってしまう。
スネイプはこの時謝ったが、我慢の限界だったリリーは完全に愛想を尽かしてしまい、以降スネイプにとって「穢れた血」はトラウマワードとなった。

そして7年生の頃、リリーは素行を改めたジェームズと交際を始め、シリウス達とも親しくなっていった一方で、スネイプはリリーと決別するきっかけを作ったジェームズを一層憎み、彼と卒業するまで呪いをかけ合う日々を過ごした。

死喰い人時代

卒業後、死喰い人に加わり、「不死鳥の騎士団」をスパイする任務を与えられた。
しかしシビル・トレローニーの予言をヴォルデモートに密告した結果、リリーの子ハリーがヴォルデモートを倒す子供であると睨まれ、ポッター一家の命が狙われてしまう。
リリーの命だけは助けてほしいとヴォルデモートを裏切ってダンブルドアを頼り、「二重スパイ」となるが、スネイプの尽力は実らず、リリーは殺害されてしまった。

ダンブルドアは、絶望するスネイプにリリーの遺志を継ぎハリーを守るよう諭し、以後スネイプはリリーを死なせてしまった事への贖罪に生きることとなった。
そしてヴォルデモートの失踪後、ダンブルドアの庇護下で母校の「魔法薬学」教授となる。

その後

1991年、ホグワーツにハリーが入学。彼に恋敵ジェームズの面影を見たスネイプは、ハリーがジェームズ同様「傲慢で嫌な子供」という偏見を抱き何かと突っかかるも、「リリーの息子を守る」という誓いのもとダンブルドアに従い行動し、1巻ではハリーを箒から振り落とそうとしたクィレルに対し(日頃の行いが災いして妨害されてしまったが)反対呪文を唱えて救ったり、5巻ではハリーに閉心術を教えたり(常に険悪ムードで、リリーと決別した際の記憶を覘かれ怒りのあまり中断してしまったが)、遠まわしに手助けしていた。

なお、ハリーと対立することが多かったドラコ・マルフォイのことは(数少ない友人の一人で、学生時代の先輩でもあったルシウスの息子であることを差し引いても)個人的に気に入っていたのか、2巻では彼の露骨なおべっかを建前上注意しつつも嬉しさを隠さず、一方のドラコからも強く信頼されるなど、(5巻の時点までではあったが)極めて良好な信頼関係にあった。

1996年、ダンブルドアを(本人からの頼みで)殺害しホグワーツから逃亡。不死鳥の騎士団からの憎しみを一身に受けることとなる。
ヴォルデモートが魔法界を掌握した後、ホグワーツ校長に就任する。表向きはヴォルデモートに従いつつ、ダンブルドア(の肖像画)の命を受けて、ハリーたちを陰から支援していた。校長と認めない人物を排除する校長室の扉がスネイプを受け入れていた事実からも、歴代校長からの信任を得ていたことが伺える。
また、ルシウスの没落とダンブルドア殺害の実績により、ルシウスの後釜としてヴォルデモートの右腕的存在に収まる。結果、ベラトリックスから疎まれ、ドラコからも父の地位を奪ったとして憎まれることになった。

1998年5月2日、ヴォルデモートの命を受けたナギニに致命傷を負わされ(ヴォルデモートは『死の秘宝』の一つ『ニワトコの杖』の忠誠心が彼に移っていると勘違いしていた)、直後に現れたハリーに自身の記憶と真実を託し、失血により絶命。
自分が一番憎んだジェームズと生き写しなハリーの瞳に、自分が永遠に愛したリリーを見ながら「僕を見てくれ」と呟いて息を引き取った。享年38歳。

その死後、ヴォルテモートに従ったという事実もあってか校長室への肖像画の設置は見送られてしまった。しかし、ハリーが彼の肖像画を校長室に飾るよう粘り強く働きかけているという。

リーマス・ルーピンとの関係

前述の通り八つ当たり&学生時代からの恨みで辞職に追い込んだ……ように見えるのだがそうでない可能性も指摘されている。そもそも彼がルーピンを追い込み始めたのはシリウスを取り逃がすより前からであり、実際スネイプの宿題がもとでハーマイオニーはルーピンの正体に気が付いた。またルーピンが担当した闇の魔術に対する防衛術の担当教師はある人物が就任を望みダンブルドアが断って以降、一年以上勤め上げた前例が無く、さらに作中では秘密の暴露という理由であっても無事に退官し、その上無事に勤め上げたのは校長就任前のスネイプ本人以外ではルーピンのみであり、一年間偽物に成り代わられて監禁されたケースや最悪死亡したケースなど、この二人以外はまともな辞め方すらできていないかそもそも勤められていない(ダンブルドアは事情を知っていてルーピンに二年目を頼むつもりでいたことになるが、そもそもスネイプとはものごとの犠牲に関する考え方が明らかに異なっている)。
作中スネイプの態度は直接苛めを受動したシリウスと積極的な加担を避けたルーピンでは明らかに異なっており、シリウス相手では常に一瞬即発だがルーピンからはファーストネームで呼ばれ普通に会話もしている。こうしたことから彼がどういう感情でルーピンに接していたのかは不明な点が多い。

ただし二人の関係が表面上であれ穏やかだったのは、スネイプがダンブルドアを殺害するまでである。このことでルーピンは激しくスネイプを憎み、呼び方も”セブルス”から”スネイプ”に変わった。その後かつての仲間や教え子の襲撃にスネイプが加担した時も激しく憤っていたが、皮肉にもこれはルーピンの命を助けようとした結果であった可能性が、後にハリーがスネイプの記憶を見たことで浮上している。しかしこの時点で既に二人とも死亡していたため、誤解であってもそれが解けることはなかった。

映画におけるスネイプ

彼を演じるアラン・リックマンの名演により、スネイプの不気味さや冷淡さが綿密に表現されていた……のだが!

意外なことにアラン・リックマン氏は天然気味な上にかなりユーモア溢れる人物らしく、トム・フェルトン氏にローブを踏まれただけでは飽き足らず、自分でローブを踏んで自爆という笑撃のNGまで炸裂させたことも。
最終作ワールドプレミアの時に至っては会場に轟くスネイプコールに投げキッスを返している。

映画本編でも第4作での「袖を軽く捲ってからハリーとロンの頭を思いっ切り押さえる」「授業態度が悪いロンの後頭部を教科書でダイレクトアタック」といった名演技で天然な部分を余すことなく出したりするなどして、原作では見られないユーモラスなスネイプ先生を見せてくれる。

また、第1作のメイキング映像には一瞬だけ笑顔のスネイプ先生が映る。
実はアラン・リックマン氏は作者から(最終巻が出るまで黙秘することを条件に)かなり早い段階で物語の結末やスネイプとリリーの縁を唯一知らされており、そのせいか第3作でのスネイプ先生はルーピンが獣化した際に危険を承知でルーピンの前に立ち塞がり、身を挺してハリーたちを守ることで、原作以上に「実は味方」という事実を抜群の説得力と共に観客に見せつけてくれた。
撮影時にも作者の意図に合わせようとして監督に積極的に意見していたが、作者との約束の内容上理由を明かせず、それもあってか度々意見が衝突したとのこと。
また、最終巻発売までの数年間、「ネタバレをやらかしてしまうのでは」と不安に苛まれ続けていたらしい。

R.I.P.  Alan Rickman


2016年1月14日、見事にセブルス・スネイプを演じてくれたアラン・リックマンは、癌により帰らぬ人となった。享年69歳。
ご冥福をお祈り申し上げます。


呪いの子

並行世界ではヴォルデモートの完全勝利により生存しており、スコーピウスの協力者となる。
ただし、本性がダンブルドア側であることに変わりはない。

リリーへの愛情にこそ及ばなかったが、ヴォルデモートに対する忠誠も相応に本当であったらしく、スコーピウスから、本編世界における自身の死について知らされると「闇の帝王自身の手にかかったなら光栄だ」と語っていた。

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