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セブリリ

せぶりり

「セブリリ」とは、『ハリー・ポッター』シリーズによるセブルス・スネイプ×リリー・ポッター(リリー・エバンズ)のカップリング。
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Always」──永遠に


Look at me 」──僕を見てくれ


※この記事には『ハリー・ポッター』シリーズの結末、ネタバレがあります。閲覧注意


概要編集

セブルス・スネイプは長年作中でハリーに対して辛辣な態度を取り続けていたが、それと同時に味方であるかのような行動を取る等の矛盾点があった。


7巻のハリー・ポッターと死の秘宝にて、死ぬ間際のスネイプから記憶を受け取り、その内容を見たことでハリーへの態度の謎が判明した。

実はスネイプとリリー・エバンズは幼なじみであり、スネイプはリリーを出会った当初から愛していたのである。


二人の出会い編集


魔法族のを持ち元々魔法が使えたセブルスだがマグル父親との折り合いが悪く、みすぼらしい格好をしていた事やスピナーズ・エンドという貧困街に住んでいた為に友人もいなかった


ホグワーツに入学する前、マグルでありながら魔法が使える同い年の少女であるリリーが公園で遊んでいるのを見てセブルスは一目惚れし、物陰でリリーをずっと見守っていた。

ある日、ペチュニアとリリーが公園で遊び、リリーが花を咲かせた事で「どうしてリリーだけがこのような事が出来るのか?」という疑問を抱いた話題になった時、セブルスは茂みから飛び出してリリーに話しかけた。

これが二人の出会いの始まりである。


当初、セブルスは本人的には悪気は一切なく事実として「君は魔女なんだ!」と叫ぶようにして話しかけたが、リリーはそれを侮辱と受け取って憤慨した為に当初の出会いは最悪なものとなってしまった。


しかし、魔法界に興味を持っていたリリーに知識や魔法を教えてるうちに友人としての関係を築き上げ、親密になっていった。


学生時代編集

二人の友情はセブルスがスリザリン生、リリーがグリフィンドール生となって寮が分かれても変わらず続いていたのだが、ホグワーツで学年が上がるにつれ、二人の間に徐々に溝が生じていく。


世間がヴォルデモートの暴虐に怯える中、セブルスはマグル生まれにタチの悪い呪いをかけるマルシベールとの親交を深め、またスリザリン生のマグル生まれへの悪質な加害行為を黙認し、マグル生まれへの加害行為をやめさせるよう求めるリリーに「あれはほんの冗談」と言ってまともに取り合おうとしなかった。


セブルス的にはマグル生まれに対して迫害をしていても、リリーにさえ危害を加えなければそれで大丈夫と思っていた為であるが、リリーは当然ながらそんなセブルスに不信感を抱くようになっていく。


加えて一部のグリフィンドール生たちからのセブルスへの嫌がらせも二人の不和の遠因となってしまった。

 

それでもリリーはセブルスを見捨てる事なく諭し続け、5年間もいじめから守り庇い続けていたのだが、好きな女の子に守られているという状況にプライドが傷ついたセブルスは思わず「穢れた血の助けなんていらない!!」と言ってしまい、完全に関係が決裂してしまう。


その後、セブルスはリリーに謝罪して許しを求め「つい言ってしまっただけ」と弁明したが


私以外の人には平気で『穢れた血』と呼ぶのに、私だけは違うと言われてどうして信用できるというの?


とリリーは取り合わなかった。

リリーは自分が穢れた血と呼ばれた事に憤慨していたのではなく、彼がマグル生まれに対して日常的に差別意識を向け、つい零れ出る程にマグル生まれを穢れた血と普段から呼んでいるその価値観に怒り…そしてもう考えを改めさせる事は無理だと諦めたのである。


そのまま二人の関係が修復される事は無かった。


この事はセブルスにとって最悪の記憶となり、以来穢れた血という言葉は彼の中でNGワードとなった。


セブルスはこれを機に更なる力を得てリリーに認めてもらおうと闇の魔術に固執してしまう事となった。

そうなった理由としては、恐らくは幼少期の頃にリリーと険悪になったが魔法を見せた事で和解し、親友になれた事があったからだろう。


リリーの死と貫いた愛編集

リリーはその後ジェームズと付き合い始め、ホグワーツ卒業後に結婚。息子ハリーを産んだ。

しかしスネイプがリリーが絡んでいると知らずに予言をヴォルデモートに伝えてしまったことで、一家は命を狙われることとなってしまう。


リリーがジェームズと結婚しても変わらずに愛していたスネイプは、予言をヴォルデモートに告げたことを心から悔やみ、ヴォルデモートに「リリーの命だけは助けて欲しい」と助命嘆願し、同時にダンブルドアにも助命を求めて忠誠を誓った。

しかしジェームズは死亡し、ヴォルデモートはスネイプの助命嘆願を一応は尊重してリリーにどくよう再三忠告したものの、リリーが聞き入れる訳もなくハリーを庇って亡くなってしまう。


リリーを失った事で失意のどん底に落ち、死にたいとすら願っていたセブルスだが、ダンブルドアはリリーの忘れ形見であるハリーの守護と、二重スパイとして闇陣営への潜入を命じる。

自分が守っていること、その理由をハリーに話さないことを条件にセブルスはそれを承諾する。


月日が流れてもセブルスは生涯リリーだけを愛し続け、リリーへの愛と懺悔だけで死ぬまでハリーを守り続けた。

パトローナスはずっとリリーと同じ雌鹿であり、ダンブルドアに驚かれた。


After all this time?」──これほどの時がたってもか?


Always」──永遠に



ハリーへの最期の言葉が「Look at me(僕を見てくれ)」なのは、ハリーの瞳がリリーと同じであった為である。

スネイプは確かに沢山失敗し、間違え続けたが、それでも最後の最後でリリーへの愛に報いる事が出来たといえるだろう。


ハリーはセブルスのリリーへの愛を知ってから評価を改め、とても勇敢な人であったと息子にセブルスの名を授けている。


セブルスとリリーが結ばれた可能性。編集

原作者によると、リリーは傲慢なジェームズを出会った当初毛嫌いしていたように見えるが、実は最初からそうではなかった(嫌ってはいなかった)ということを示唆している。(だが具体的にジェームズのどこに惹かれたかは言及していない)


また、作中でリリーはスリザリンであり闇の魔術に傾倒しているセブルスを庇ったり仲良くすることに対して同じグリフィンドールの友人たちからは懐疑的な目を向けられていた。


つまり好きな男子に嫌われるリスクやグリフィンドール内で孤立するリスクがあったにもかかわらずリリーは5年生になるまでマローダーズという当時かなり危険視されていた複数の男子グループ相手に勇敢にも立ち向かい、セブルスを庇い続けていた。という事である。


この行動は恋愛感情によるものではないものの、リリーが恋愛よりも友情を優先し、セブルスを大切に思い、真っ直ぐな友愛を向けていたのは確かな事実と言えよう。


しかし、在学時のセブルスはマルシベールとの交友もリリーとの交友も保つことを望み、また闇の魔術の魅力に取り憑かれていたため、リリーの嫌悪感や彼女がどれだけのリスクを背負ってセブルスを庇っていたのかが全く理解できなかった。

二兎を追うものは一兎をも得ず、の典型的なパターンだろう。


セブルスはリリーを確かに愛してはいたが、リリーがどれ程のリスクを背負ってセブルスとの友情を保とうとしていたかを考えておらず、そしてリリーが大切にしているものを大切にはしなかった。


原作者が提示したセブリリの可能性としてはセブルスが闇の魔術に傾倒しておらず、マルシベール純血主義のたちの悪い友人たちと手を切れば、リリーのセブルスへの友愛が恋愛感情に変化した可能性もあったやもしれない、とのことである。


Jaclyn: Did lily ever have feelings back for snape?
J.K. Rowling: Yes. She might even have grown to love him romantically (she certainly loved him as a friend) if he had not loved Dark Magic so much, and been drawn to such loathesome people and acts.J.K.ローリングへのインタビューアーカイヴ

とはいえセブルスは自分の魅力を“力”や“知識”にばかり頼り、容姿はともかく清潔感、お洒落といった第一印象や内省にはまるで無頓着だった為、同じだけ優秀で爽やかな風貌を持ち、多少傲慢でも差別意識が無く、正義感も勇気もあったジェームズの方がより魅力的に映ったのは想像にかたくない。


しかしリーマス曰く、リリーがジェームズの思いに応えたのは、あくまでもジェームズがリリーの言葉を真摯に受け止めるようになって改心し更正したからだと語っている為、もしあのままジェームズがリリーの言葉を受け付けずに傲慢さを治していなければ、リリーは例え好意を持っていてもジェームズの思いに応える事は無かったと言える。


つまりセブルスもリリーの言葉を真摯に受け止め、改心し更正したならば、恋愛関係として結ばれるまで行かなかったとしても親友として良き関係を築けることは十分可能だったという事でもあるので、仲違いしたのは非常に残念な話である。


原作と映画の違い。編集

スネイプとリリーの関係性や出会いは原作と映画で大きく異なっている。


原作のスネイプの子供時代は父親のヨレヨレの服を着て、髪も油まみれでギトギトな全体的に汚ならしい子供という風貌だったのだが、映画版のスネイプの子供時代は綺麗な格好をしている(一応服のサイズは大きい)美少年となっており、容姿も非常に美しい子役が起用されている。


また、リリーとの出会い方も大きく違っており、原作では初対面でスネイプは「君は魔女なんだ!!」とコミュ障を発揮してリリーに憤慨されており、その後にリリーと友人となってからもリリーの姉であるペチュニアに対して「魔法の使えぬマグル」として差別意識を向けたり(尚、ペチュニアもセブルスに対して嫌悪を向けてはいた)魔法を使って嫌がらせを行う等をしており、リリーはそんなセブルスを幼少期から不安視していた。


しかし、映画ではペチュニアから「この化物!!」と罵られていじめられているリリーをセブルスが颯爽と現れて助けた上、とても美しい魔法を見せてリリーを優しく慰めるという少年少女の甘酸っぱくて美しい青春として描写されていた。


その他にも尺の都合上なのか、セブルスが学生時代に行っていた悪事や、セブルスの友人がリリーの友人に対して行った暴力や悪行等がカットされる。

原作では割りとどっちもどっちだが、映画版ではジェームズ・ポッターの一方的な被害者としてシーンが流れる。

セブルスがリリー関連の事とは思わず、予言をヴォルデモートに教えたせいでリリーとジェームズが殺される原因となった事等も映画ではほぼカットされ、単純にリリーを愛し守ろうとしていた男であるかのような演出がされる。


等、映画版のスネイプは性格も行動もかなり漂白され、都合の悪い部分が大幅にカットされている。


幼少期のセブルス役に美少年の子役を起用した事や、大人スネイプを演じたアラン・リックマンの美しい容姿と怪演もあり、映画だけを見れば「美しくも悲しい恋」として出来上がってるのも、セブリリが非常に人気の高いカプの1つとなった要因であると言える。


関連イラスト編集

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おやすみ、セブルスセブリリ

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関連編集

ハリポタ 男女CP

セブルス・スネイプ リリー・ポッター

https://web.archive.org/web/20090924024917/http://www.blog.news-record.com/staff/culture/2007/07/so_what_happened_after_the_war.shtml

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