スリザリン
すりざりん
スリザリンではもしかして
君はまことの友を得る
どんな手段を使っても
目的遂げる狡猾さ
Name | Slytherin
|
---|---|
イメージ | |
資質 |
|
色 | 🟢緑(エメラルドグリーン)・⚪️銀(シルバー) |
宝石 | 🟩エメラルド |
動物 | 🐍蛇 |
元素 | 💧水 |
スート | ♦ダイヤ |
談話室 | 湖に面する地下室(Dungeon) |
入口・認証 | 石壁・合言葉 |
創設者・性 | サラザール・スリザリン・男性 |
創設者の遺品 |
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創設者の遺産 | 秘密の部屋 |
創設者の出身 | 東の湿原 |
寮監 |
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寮憑きゴースト | 血みどろ男爵 |
ファン間の通称 | 蛇寮 |
同胞を尊ぶ
自分自身とその仲間を尊ぶ者が集うとされる寮。スリザリン生の結束は非常に強いとされる。
そのぶん排他性を持っており、特にグリフィンドールとは因縁の仲。またハッフルパフやレイブンクローとの仲も微妙。
ただし、あくまで寮全体の傾向というだけであって、下記にもある通り排他性を持たない者、個人単位でならばグリフィンドール生とスリザリン生でも仲の良い生徒、グリフィンドール生と仲良くなりたいと思うスリザリン生も存在するほか、マーリンとガドガン卿のように親交のあった出身者も過去に存在した。
(ヴォルデモートも誕生しておらず、聖28一族も選出されていない1890年代が舞台のゲーム『ホグワーツ・レガシー』では、純血主義者こそいるが排他的ではなく、困っている他寮生を助けようとしたり、他寮生と友人付き合いするスリザリンも見受けられる。ただし原作者はゲーム制作に関与していないので、公式設定と言えるかは際どいラインである。)
サラザール・スリザリンはマグル生まれの入学を拒否したことで有名。そのためスリザリンの多くは純血主義者でマグルに対して差別的な態度を示す。
現実を見通す
アルバス・ダンブルドア曰く、スリザリンは自身の寮生に「機知に富む才知(判断力)、断固たる決意(決断力)、あえて規則を無視する傾向(目的志向)」などの才能を求めていた。
スリザリン生の蛇のような鋭敏さは保守主義、現実主義として理解できるだろう。
損をしないように行動し、時にルールの穴を突くような強かさがなければ生きていけないし、家族を守ることはできない。
力に飢える
また、スリザリン生は野心家で、力を求める傾向も強い。
これも現実主義の延長だろう。上手く世渡りをしていくためには実力が必要だということである。
そのためかスリザリン生はカリスマとしてリーダーシップを発揮することも多いとされ、史上最も有名な魔法使いマーリンと史上最悪の魔法使いヴォルデモートはどちらもスリザリン出身である。
ちなみに、ハリー・ポッターはスリザリンに向いている生徒と組み分け帽子に判断されている。
これはスリザリンが教え子に求めた素質のすべて、自分の実力を試したい欲求などを当時のハリー(と彼の内部にあるモノ)が抱えていたからである。(ソース)
なお組み分け帽子はハリーをグリフィンドールに入寮させた後も、スリザリン適性があるという最初の判断も撤回していない。
スリザリン≠闇の魔術
作中ではスリザリンの差別主義的なエピソード、善良と言い難く、さらには悪質な人間性が描写されてきたため、多くの読者視点では犯罪者養成機関のように映り、アウトロー的なイメージが根強い。これは談話室が「dungeon」(地下室)から「地下牢」と訳されてしまった事も影響している。
確かに同寮からは闇の魔法使いを多く輩出しており、差別思想が蔓延っていたのは事実である。ヴォルデモートや死喰い人の多くがスリザリン出身であった事から、この認識が誤りだと断定するのは難しいかもしれない。
しかしスリザリンの求める資質はあくまで狡猾さや貪欲さであり、暴力、差別主義ではない。ホラス・スラグホーンやアンドロメダ・トンクスのように自身が純血でも差別思想を持たないスリザリン出身者も存在する。
また、純血主義者や差別主義者であっても本来は表に出さないのが普通でありドラコ・マルフォイですら父親からは「純血主義を表では出さないように」と言われていた。
なので本来ならばドラコたちのように明らかに差別意識を表面に出すような事はせずセオドール・ノットやブレーズ・ザビニのように差別的発言や差別意識は内々だけで留め、直接的な言動は避けるのがスリザリンのスタンダードと言える。
スリザリンの評判がここまで悪いのは、あるいは堕落したのは、魔法界に古くから存在する純血主義をヴォルデモートが自身のイデオロギーとして利用したことが一因だろう。
また他の三寮も悪の魔法使いを輩出している事を忘れてはならない。
ルビウス・ハグリッドは「悪の道へ進んだ魔法使いはみんなスリザリン出身」と言っているが、これは元グリフィンドール生で第一次魔法戦争を経験したハグリッドの誤解である。
さらにスリザリンの重んじる悪賢さや勝利への執着というのは社会的・経済的成功者の資質でもある。それ故に妬みや恨みを買いやすく、道徳に欠けると批判されやすい。
スリザリンは、スリザリン贔屓の寮監がやたらと点を入れまくっていたのもあり、ハリー入学まで8年連続で寮杯を獲得していた。また純血の地位が未だ高いことや、魔法省はヴォルデモートに陥落する前から保守的な体質であったことを考えると、スリザリンとはアウトローであると同時に既得権益層なのである。(モデルのイギリスの階級制度を踏まえても。)
最終決戦での立ち振舞い
ホグワーツの戦いにて、パンジー・パーキンソンがハリーをヴォルデモートに差し出そうとしたり、スリザリン生の何割かが死喰い人の身内だった事もありスリザリンは闇陣営に与してるか全員逃げたと勘違いされやすい。
しかし、実はポッターキャスト #131にて作者が語った所によるとスリザリン生は全員が逃げた訳ではなく一度ホラス・スラグホーンと共に学校外に出てホクズミートで援軍を募った後、ホグワーツに戻ってホグワーツ陣営として戦っていた者達もそれなりにいたとの事。
そうした理由はスリザリン生たちにとってはその場でただ戦うよりも援軍を募って出来るだけ戦力を増やした方が懸命な戦い方だと思ったかららしい。
おめでとう!私は監督生のジェマ・ファーレイ、スリザリン寮に心から歓迎するわ。スリザリンの紋章は生物の中でも最も賢い蛇、寮の色はエメラルドグリーンと銀、談話室は地下室の隠された入り口の奥よ。すぐに目にすると思うけど、談話室の窓はホグワーツ湖の水中に面しているわ。よく巨大イカが水を吐きながら通りすぎていくし、ときにはもっと面白い生物を見れるわ。神秘的な沈没船といった趣でみんな気に入ってるのよ。
さて、スリザリンについて知っておくべきことがいくつかと、忘れるべきことがいくつかあります。
まず、いくつかの誤解を解いておきましょう。もしかするとスリザリン寮に関する噂を聞いたことがあるかもしれないわね。たとえば、全員闇の魔術にのめり込んでいるとか、ひいおじいさんが有名な魔法使いでないと口をきいてもらえないとか、その手のやつよ。でも、ライバルの寮が言うことを信じればいいってものでもないでしょう。確かに、スリザリンが闇の魔法使いを出したことは否定しないけど、それは他の3つの寮だって同じこと。他の寮はそれを認めないだけなの。それに、伝統的に代々魔法使いの家系の生徒を多く取ってきたのも本当だけど、最近では片親がマグルという生徒も大勢いるのよ。
他の3つの寮があまり触れたがらない、あまり知られていない事実を教えてあげる。マーリンはスリザリン生だったの。そう、かのマーリン、史上最も有名な魔法使いが! マーリンは知識のすべてをこの寮で学んだのよ! マーリンの足跡に続きたいと思わない?それとも、かの輝かしい元ハッフルパフ生、自動泡立ち布巾の発明家であるエグランティーヌ・パフェットのお古の机に座ったほうがマシかしら?
やっぱりね。
スリザリンが何でないかについてはこれで十分ね。スリザリンが何であるか、つまり学校の先端をいく素晴らしい寮だということについて話しましょう。私たちは常に勝利を目指している。なぜなら、スリザリンの名誉と伝統を重んじるから。
それに、スリザリンは他の生徒から尊敬されているわ。確かに、闇の魔法にまつわる評判のせいで尊敬の中には恐怖が混じっていることは否めない。でも知ってる? ワルっぽい評判というのもときとして楽しいものよ。ありとあらゆる呪いの呪文を知っていると思わせるような態度を取れば、誰がスリザリン生の筆箱を盗もうなんて思うかしら?
でも私たちは悪人ではないわ。私たちは紋章と同じ、蛇なの。洗練されていて、強くて、そして誤解されやすい。
たとえば、スリザリンは仲間の面倒を見るけど、これはレイブンクローだったら考えられないことね。連中は信じられないようなガリ勉集団というだけでなく、自分の成績を良くするために互いを蹴落とすことで知られているわ。逆に、スリザリンでは皆兄弟よ。ホグワーツの廊下では不用心な生徒を驚かせるようなことも起きるけど、スリザリンが仲間なら安心して校内を歩き回れるわ。私たちからすれば、あなたが蛇になったということは、私たちの一員になったということ。つまりエリートの一員よ。
だってサラザール・スリザリンが、彼の選ばれし生徒に何を求めていたか知ってる? 偉大なる者の種よ。あなたがこの寮に選ばれたのは、文字どおり偉大になる可能性があるから。もしかすると、談話室にいる生徒の中には、とても特別な運命があるようには思えない人がいるかもしれない。でも、それは心の中にしまっておくべきよ。組分け帽子がこの寮に入れたということは、何かしら偉大な部分があるということなんだから、それを忘れないように。
偉大になる運命にない人たちといえば、グリフィンドールに触れていなかったわね。多くの人がスリザリンとグリフィンドールはコインの両面だって言うけど、私に言わせれば、グリフィンドールなんてスリザリンの後追いをしているだけよ。でもね、中にはサラザール・スリザリンとゴドリック・グリフィンドールは同じような生徒を大切にしたと言う人もいるから、もしかすると私たちは自分たちが思ってる以上に似ているのかもしれない。だからといって、グリフィンドールと慣れ合うわけじゃないわ。グリフィンドールは私たちをやっつけるのが好きなわけだし。もっとも、スリザリンのほうが少しだけグリフィンドールをやっつけるのが好きだけど。
もういくつか知っておいたほうがいいことがあるわ。スリザリンのゴーストは「血みどろ男爵」よ。彼に気に入ってもらえれば、たまに誰かを脅かしてくれるかもしれないわ。でも血みどろになった理由は聞かないこと。聞かれるのが好きじゃないから。
談話室に入る合言葉は2週間ごとに変わるわ。だから掲示板に気を配ること。他の寮の生徒を連れてきてはいけないし、合言葉を教えるのも禁止。談話室には、7世紀以上も部外者が立ち入っていないのよ。
まあ、こんなところかしら。私たちの部屋を気に入るはずよ。私たちが寝るのは、緑の絹の掛け布がついたアンティークの4本柱のベッド、ベッドカバーには銀色の糸で模様が入っている。有名なスリザリン生の冒険が描かれた中世のタペストリーが壁を覆い、天井からは銀のランタンが下がっている。きっとよく眠れるわ。夜、湖の水が窓に打ち寄せるのを聞いているととても落ち着くから。
いずれも優雅さや富、権力、洗練された要素である。
緑は古来より希望や調和・回復といったリラックス効果をもたらす癒しの色だが、ときに毒や魔物、破壊・腐敗・嫉妬を示す超自然的な色である。魔法族はマグルの間で活動する際に緑と紫をコーデに組み合わせ、自分の存在を同胞に示すことがある。
蛇は神や悪魔、死と再生の象徴とされ、古今東西の宗教的象徴に用いられる。
またスリザリン生や寮監には魔法薬に優れた者が多い。閉心術に長けた者も目立つ。
またサラザールが持っていた蛇語もスリザリン生の象徴とされる。これはスリザリンが血統により受け継がれる才能を重視し、さらに畏怖と洗練の象徴として蛇をリスペクトしているからであろう。しかし蛇語は後天的習得が可能であり、邪悪な術には該当しない。
ホグワーツの湖に隣接する地下室で、大理石に囲まれた壮大な雰囲気。
地下にあるためか冷たく陰気な印象を受ける。
しかし緑色の優しげな光に包まれており、湖の内部を見るための窓から水族館感覚で湖内の生物を観察することも可能。
更に詳しく→スリザリン談話室
Plot | 原作者の初期プロット・構想 |
---|---|
Film | 映画版『ハリー・ポッターシリーズ』 |
CC | 舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』 |
FB | 映画『ファンタスティック・ビーストシリーズ』 |
FBC | ゲーム『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの事件簿』 |
HM | ゲーム『ハリー・ポッター:ホグワーツの謎』 |
WU | ゲーム『ハリー・ポッター:魔法同盟』 |
HL | ゲーム『ホグワーツ・レガシー』 |
MA | ゲーム『ハリー・ポッター:魔法の覚醒』 |
EA | エレクトロニック・アーツ版ゲーム『ハリー・ポッターシリーズ』 |
【創世代】 | |
---|---|
中世に寮創設 | |
中世 創設者の時代 | |
マーリン | 中世 創設者の時代 |
エリザベス・バーク | 中世? | Film |
チャールズ・ルックウッド | 15世紀 | HL |
サン・バカー | 15世紀 | HL |
コルビヌス・ゴーント | 1700年代 |
HL主人公の親~祖父母世代 | ||
---|---|---|
1858〜65年? | ||
19世紀 | HL | |
エイブラハム・ローネン | 19世紀 | HL |
HL主人公と近い学年 | ||
1880~90年代 | HL | |
1880~90年代 | HL | |
1880~90年代 | HL | |
1880~90年代 | HL | |
ヴァイオレット・マクドウェル | 1880~90年代 | HL |
グレース・ピンチ・スメドリー | 1880~90年代 | HL |
ネリダ・ロバーツ | 1880~90年代 | HL |
プリシラ・ウエイクフィールド | 1880~90年代 | HL |
【高祖世代】 | |
---|---|
おそらく高祖世代 |
【曾爺世代】 | ||
---|---|---|
1908年〜15年 | FB |
カリドーラ・ブラック | 1926〜30年? |
カシオペア・ブラック | 1926〜30年? |
セドレーラ・ブラック | 1930年代 |
チャリス・ブラック | 1930〜37年? |
ドレア・ブラック | 1931〜38年? |
【爺世代】 | |
---|---|
リドルより上? | |
リドルより上? | |
リドル+2学年? | |
ルクレティア・ブラック | 1936〜43年? |
1936〜43年? | |
リドルに近い学年 | |
1938〜45年 | |
1930〜1940年代 | |
エイブリー(シニア) | 1930〜1940年代 |
レストレンジ | 1930〜1940年代 |
ノット・シニア? | 1930〜1940年代? |
リドル-2学年? | |
1940〜47年? | |
シグナス・ブラック | 1940〜47年?か1949〜56年? |
リドルより下? | |
リドルより下? |
【親世代】 | |
---|---|
アーサー-1学年/ジェームズ+9学年? | |
1962〜69年? | |
ロドルファス・レストレンジ | ベラと近い? |
ラバスタン・レストレンジ | ベラと近い? |
ベラと近い? | |
ルシウスと近い学年 | |
ベラより下 ナルシッサより上 | |
アーサー-4学年/ジェームズ+6学年? | |
1965〜72年? | |
アーサー-5学年/ジェームズ+5学年? | |
1966〜73年? | |
ジェームズと同学年 | |
1971~78年 | |
ジェームズと近い学年 | |
エバン・ロジエール | 1960年~70年代 |
ウィルクス | 1960~70年代 |
マルシベール | 1970年代 |
エイブリー(ジュニア) | 1970年代 |
ジェームズ-1学年? | |
1972~79年? | |
ジェームズより下? | |
1970年代? |
ダンカン・アッシュ | 1970年代か1980年代 | HM |
ヒューバート・ソーン | 親世代かそれより上? | MA |
親世代〜兄世代? | MA |
【兄世代】 | ||
---|---|---|
ハリー+11学年 | ||
1980年~87年 | HM | |
ハリー+7学年 | ||
1984~91年 | HM | |
1984~91年 | HM | |
1984~91年 | HM | |
リズ・タトル | 1984~91年 | HM |
ハリー+4学年? | ||
ジェマ・ファーレイ | 1984~91年? | |
ハリー+4学年 | ||
マーカス・フリント | 1984~91年 | |
ハリー+2学年? | ||
エイドリアン・ピュシー | 1989~96年? | |
マイルズ・ブレッチリー | 1989~96年? | |
グラハム・モンタギュー | 1989~96年? | |
カシウス・ワリントン | 1989~96年? | |
ハリーより上 | ||
1980〜90年代 | ||
ペレグリーン・デリック | 1980〜90年代 | |
ルシアン・ボール | 1980〜90年代 |
【子世代】 | ||
---|---|---|
ハリーと同学年 | ||
1991~98年 | ||
ビンセント・クラッブ | 1991~98年 | |
グレゴリー・ゴイル | 1991~98年 | |
1991~98年 | ||
1991~98年 | ||
1991~98年 | ||
ミリセント・ブルストロード | 1991~98年 | |
1991~98年 | ||
トレイシー・デイビス | 1991〜98年 | Plot |
Pike | 1991〜98年 | Film |
ハリー-1学年 | ||
ハーパー | 1992〜99年 | |
ハリー-2学年 | ||
1993〜2000年 | ||
ハリー-3学年 | ||
マファルダ | 1994〜2001年 | Plot |
マルコム・バドック | 1994〜2001年 | |
グラハム・プリチャード | 1994〜2001年 | |
ハリーと近い学年 | ||
ウルクハート | 1990年代? | |
ベイジー | 1990年代? | |
ヘスティア・カロー | 1990年代? | Film |
フローラ・カロー | 1990年代? | Film |
ペネロピー・パジェット | 1990年代? | WU |
MA主人公と同学年 | ||
---|---|---|
2008~15年 | MA | |
2008〜15年 | MA |
【孫世代】 | ||
---|---|---|
アルバスと同学年 | ||
2017~24年 | ||
2017〜24年 | ||
クレイグ・バウカーJr. | 2017〜24年 | CC |
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沈黙する羊たち
お読み下さりありがとうございました。 ハリーポッターシリーズはイギリスの階級差別を描いた作品だと思っています(性癖)。 ヴォルデモートってヴォルデモート“卿”まで自称しちゃうとこかわいいですよね( ˇωˇ ) もしリスエスト等あればお題箱(https://odaibako.net/u/nemu4_4nemu)にお願いします。余力があれば書きます。 シリウスってシグナスの「ヴァルヴルガのことをババアと呼ぶムーブ」だけはしっかり参考にしてそう(妄想) 私的にアルファードは完全にシリウスの上位互換です(笑) ヴァルヴルガ、アルファード、シグナスの分家三兄弟はキレたらやばいタイプのブラック家だと思います。ブラック家はキチガイ一家なので大好きです! 1話(https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=19516915) 息子の話でシリウスのストーカー(https://www.pixiv.net/novel/series/10258915) 孫の話で兄世代 (https://www.pixiv.net/novel/series/10438359) 波箱 (https://wavebox.me/wave/7jlnp65nyce4a698/)1,041文字pixiv小説作品 - 赤毛の双子は実は三つ子で一人はスリザリンだった
アズカバンの囚人
お待たせいたしました!!相変わらず投稿している作品と全く違う物を書いていたら、こんなに遅くなりました!申し訳ありません。(まだ折り返し地点にも立っていないですね(汗)) そしてこれからいろいろと原作と変わっていく要素が多くなっていくかもしれないので、より更新が遅くなってしまうとおもいます、なので読んでくださっている方は気長にお待ちいただけると幸いです。 そしてなにより、1話2話とたくさんのブックマーク、いいねをありがとうございます。ほんとにありがとうございます。通知が来るたびニヤニヤしております!! これを励みにどんどんと作品を書けていけたらなと思いますので、これからも【赤毛の双子は実は三つ子で一人はスリザリンだった】をよろしくお願いいたします!16,553文字pixiv小説作品 - 瀉血シリーズ
プリーズギブミーチョコレート!
本当はカロー姉妹に拷問される夢小説を書こうと思ったのですが、全く違ったものができあがりました! ハッピーバレンタイン! 1話(https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=18691462) 本シリーズ(https://www.pixiv.net/novel/series/9730954) 2ページ目は没にする予定でしたが書いたので載せます。5,037文字pixiv小説作品 - The Garland Waltz
Who are you?
全てが始まった日のお話です。 シリウスお相手の甘酸っぱい恋の物語。 これから続きを投稿していくので、ブックマークなどでお待ちいただけると、とっても喜びます(´•̥ ̯ •̥`)2,986文字pixiv小説作品 - 【IF】sapphire【番外】
【番外】青の肖像
【sapphire ~ハリー・ポッターと宝石の少女~】 novel/series/1448909 ・こちらのシリーズ作品の番外編 ・オリキャラのモブ生徒視点 ・無から生えてきたオリキャラ ・夢主がいる ・捏造しかない ・フォロワーへの捧げ物 ・リクエスト:夢主とセオドール・ノットのほのぼの13,775文字pixiv小説作品 - 十二十色な記憶もちと錬金術師
( ˙꒳˙ )oh......
考え無しに描き始めたからこの後何書こうか悩んでる。題名とか思い浮かばん。ひょん異世が終わるまではのんびりやるってことにしよう。そうしよう。それまでにこっち完結したら笑う。ひょん異世はめちゃめちゃ長編になりそうだ。あ、「十人十色な記憶持ちと錬金術師」のシリーズで書いて欲しいことあったら気軽にコメントなどしてくれたら嬉しいなぁ…メールでもいいからさ…ね?()7,727文字pixiv小説作品 鞘咎め(ノットとドラコと、パンジー)
まあ端的にいうと、マザコンな ドラコとノットがパンジーを取り合うはなし。パンジーはでてきません。 前の投稿したはなしと同じく、ノットとマルフォイ、ノットとパンジーは入学以前からの知り合いだといいなあ、なんて。つながりはありません(一応)3,187文字pixiv小説作品- カッコーの繁栄
もしも、ラバスタン・レストレンジの息子が筋トレバカだったら①
彼が隠れ穴にやってきたのは、ビルが十歳になろうという頃だった。生き残った男の子、ハリー・ポッターのおかげで“例のあの人”が姿を消した。誰もが浮かれて、毎晩どんちゃん騒ぎを繰り返していた。地味な役人の父、アーサーでさえ毎晩“残業”と称して帰宅が遅くなった。 日刊預言者新聞では毎日のようにあれこれ、赤ん坊がどのようにして闇の力に打ち勝ったのか報道されていた。どんな著名な人物の考察も釈然とせず、あまり参考にはならなかった。 一週間も経たないうちに、そんな騒ぎは収束した。デスイーターたちの裁判が始まって、次第に大衆は平和な時代に慣れ始めていた。ちょうどそんな時期だった。 妊娠中の母、モリーに代わってビルはいつも忙しなく弟たちの世話に追われていた。特に悪戯好きの双子は手を替え品を替え、毎日ビルの頭を悩ませた。その日の午前中、魔法をかけられたティーポットが机の上でひっくり返り、リビングが紅茶でヒタヒタになったばかりだった。 「狭いおうち。ここは、犬小屋? ……あぁ、こんなこと言ったら、“また”捨てられちゃうのかな。おれ」 五つも歳下とは思えないほど口が達者だった。しかしすぐに、それは決して彼の頭脳が優れているからではないとビルは気づいた。 彼はしげしげと周囲を見渡して、それからゆっくり瞬きをした。弟たちは他にもたくさんリビングにいたのに、まっすぐビルに視線を合わせる。アイスグレーの瞳は彼の冷ややかさをより増幅させた。背筋が凍る。 「だれぇ?」 「お客さん?」 「そんなことよりクィディッチしようぜ!」 双子のフレッドとジョージが遊び疲れて、眠気まなこのまま声を上げた。反対に、チャーリーは元気いっぱいで今にも箒を持って走り出しかねない。ビルの後ろに隠れていたパーシーが不安げに袖を引っ張った。まだ幼い末弟のロンはベッドの上ですやすや寝息を立てている。 「カノールス・レストレンジです。ノル、って呼んでね☆ いぇい!」 「……」 アイスグレーの目はまったく笑っていなかった。裏腹に、社交的な笑顔が張り付いている。なんだか薄気味悪い。彼のストレートの黒髪がサラサラ揺れた。冷酷、冷徹、冷淡、そんな印象を受ける。 レストレンジの名前は耳にしたことがあった。“例のあの人”が姿を消し、最後まで闇の陣営として悪あがきをしていた一族のうちの一つだった。“騎士団”の人間を何人も殺したことだってビルは知っている。日刊預言者新聞で裁判が始まったと書いてあったのを見たばかりだった。 けれどビルは、考えをそのまま表情に出すなんていう愚かな真似はしなかった。兄弟の誰よりも社交性がある自覚があった。カノールスのような人間には今まで会ったことなんてない。なにを考えているのか見当がつかない。笑顔が引きつった。 「よろしく、僕は――」 「長男、ビル……十歳にして、既に育児疲れ」 びっくりして、差し出した手を引っ込めた。射抜くような視線から目をそらす。カノールスは無表情のまま小さく嘆息した。シンと静まり返っているのに、うるさそうに辺りを見渡す。 「『どーして、レストレンジ家の人間がうちにいるんだろう』、えへへ、たしかに不思議だね?」 ――開心術。ビルにはすぐに察しがついた。口が達者なのはきっとこのせいだ。双子はすっかり興味を移し、テーブルの周りをぐるぐる走り始めた。チャーリーは退屈そうに子供用の箒をいじっている。パーシーは不安げに、さらに強くビルの服をぎゅっと握った。ロンは相変わらずすやすや寝息を立てている。よくもまぁこんな騒がしい中眠っていられるものだ。 モリーはニコニコ笑顔を浮かべていた。どういうつもりなんだろう。問いただしたかったが、妊娠中の母親にこれ以上負担をかけたくないので黙っておいた。 「みんな仲良くね」 そう言い残してモリーは緩慢な動作でソファに座った。右手に柔らかい感触が伝わり、やっと我に返る。 「おれ、おにーちゃんみたいな人好きかも」 なにを考えているのかわからない、冷たいアイスグレーの瞳。五歳といえば、パーシーと同い年か。 ビルが頭の中でそう考えるやいなや、カノールスの視線がビルの背後に移った。嫌な予感がする。次から次へと、頭の中が筒抜けにされていく。他のみんなはこの異常さに気づいていないんだろうか。 (長男、ビル・ウィーズリーの証言) *** 【夢主設定】 ・デフォルト名 カノールス・レストレンジ ラバスタンの息子。開心術が得意。筋トレが好き。あだ名はノル。 Cuculus canorus(ククルス・カノルス)はカッコウの学名。 素敵な表紙をお借りしました(https://www.pixiv.net/artworks/48509575) ※残酷な描写があります ※食べ物を粗末にする描写があります 初めましての方は初めまして、お久しぶりの方はお久しぶりです。レストレンジ家には夢が詰まっていると思うので書きました。パーシード執着男…のつもり。パーシーはウィーズリー家の中でもちょっと闇寄り?な気がしています。BLではないです。たぶんジェマ落ち…の予定ですがわからないです!よろしくお願いしますm(_ _)m USJの9月1日のやつ落選したのでおとなしく夢小説を更新します…当たった方は楽しんでください!羨ましい…! 更新のお知らせはXにて→ https://x.com/thetragedy_of_y オリジナルや他ジャンルの更新も呟くのでご注意ください。お声かけくださればフォロバします。 ★関連作品★ 読まなくても問題ありませんが気になる方はどうぞ ・イグネイシャスくんとルクレティアさんの話 (https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=21919407) ・その娘でラバスタン夢 (https://www.pixiv.net/novel/series/12134386) ・そのR18 (https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=22627403) ★過去作品★ リトリン(https://lit.link/tsunakan1209)から飛べます。 リンク貼りたかったんですけどキャプション芸しすぎて文字数が足りませんでした(涙… 【同人誌】 サンプル タイタニック号の謎(瀉血シリーズ) (https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=21782106) 王家の病(血友病シリーズ) (https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=22189974) 通販ページ▶︎https://shimeken.com/market/autohaemotherapy ※残酷な描写があるのでご注意ください。 11月頃(?)に割引期間を設定したいと考えています。20,495文字pixiv小説作品 【前編】The Story of Ominis Gaunt【完結】(8/27改稿)
ゲーム『ホグワーツ・レガシー』の完結後。オミニス視点。転入生 ♂ ホグワーツの五年目が終わった。オミニスはアズカバンに勾留された親友を、どうにかして解放しようと考え、長年避けてきた実家に帰ることに。ところが、いざ釈放されたセバスチャンの様子はどこか変で……? ※ホグレガのネタバレを含みます ※オリキャラが複数登場します ※投稿後も内容を修正します ⚠️8/25 改稿 第1章 談話室、暖炉のシーン(削除) 第6章 ゴーント邸、ナイジェルのシーン(削除)49,414文字pixiv小説作品- カッコーの巣の上へ
シュプレヒコールに曝されて
結婚式っていうよりは、葬式って感じ。まさに墓場に一直線、そんな雰囲気だった。それもそのはず。主役の二人はお互いを好きとかそういう感情をまったく持っていなかったし、サービス精神もなくそれを隠そうともしなかった。不機嫌そうに上座に座って不貞腐れている。 無駄に盛大なパーティを開こう、っていう親戚たちの計らいにうんざりしているんだ。わたしだってできることなら、一秒でも早くこの場を立ち去りたい。 人が大勢いるせいで、さっきからひっきりなしに誰かの悪口が頭に流れ込んでくる。バカバカしい集まりだとか、ブラック家もおしまいだとかそんな声ばかり聞こえる。とっくの昔に勘当されたアンドロメダと比べてどうこう、みたいな思考もうっすら透けて見えた。あとは、どうして血を裏切る者がここに、とか――は? なにそれわたしのこと? さいあく。やっぱり来るんじゃなかった。わざわざこの日のために選んだ地味なワンピースを裾をテーブルの下でぎゅっと握った。頭が痛い。よくわからない静かかなクラッシック音楽が流れている厳かな雰囲気には似つかわしくない無遠慮な視線を感じる。 ロリ巨乳……そうよね、男はみんなわたしを好きになる。あわよくば一発ヤれればいい、あくまでそんなノリだけど。以前はそんな感情だって利用してやろうって、そんな程度だったのに煩わしくて仕方がない。 わたしだってどうして呼ばれたのかわからない。彼らにとっては“血を裏切る者”でしかない。頭の中でなにを考えていようが関係ないんだ。 隣に座るラバスタンがわたしの手を握った。そのまま太ももをそっと撫でる。くすぐったくて身をよじった。気持ち悪いとか、嫌だとか感じない自分が一番腹ただしい。 なるべく音を立てないように立ち上がって葬式のような会場から離れた。そんな必要ないのに、ラバスタンもあとからついてくる。わたしに構わないで欲しい、優しくしないで欲しい。 静かな廊下でやっと一息つくことができる。頭がふらついて身体がよろめいた。履きなれていない高いヒールの靴のせいかもしれない。吐き気を催した。不安定な身体を支えられてやっとまともに立つことができる。 「な、言ったろ。俺たちはあんな風にはなれない」 「……ウッザ」 うぅ、頭が痛い。こめかみを押さえてなんとかやりすごす。――あんな風にはなれない、そんなことわかってる。格下の家柄だってバカにされる、そういうのがお似合いなんだ。 厄介な開心術の才能さえなければ耐えられたかもしれないけれど、人生はそう上手くはできていない。頭痛や、歩きづらい高いヒールを我慢して絨毯の上を歩く。ラバスタンの声が後ろからべったりついてくる。 「どこ行くんだよ」 「わたしたちはくだらない式なんて挙げない」 口にしてからその重大さに気がついてハッと足を止める。別にわたしはコイツと結婚したいとかそんなんじゃない。なのになんてことを口走ってしまったんだろう。目を伏せたけれど腕を掴まれて、スタスタ立ち去ることは叶わなかった。ニヤニヤ変な笑みを浮かべていて気持ち悪い。 「わかってるって」 「なに、離して」 頭痛のせいで再び身体がふらついた。頭痛がマシになってきたかと思えば、ぐらぐらする靴のせいで足がズキズキ痛み始めた。 ぐるっと視界が回転する。わたしを支配していた暑苦しい重力がふわっと軽くなった。いわゆるお姫様抱っこってやつだ。肩こりに悩まされるだけの忌々しいこの身体も軽々持ち上げる。靴が脱げ、絨毯の上に落ちる鈍い音が聞こえた。目が合ってなんだか気まずくて視線を逸らす。 「お前、ダンベルくらいの価値はあるだろ」 また筋トレ? 控えめにクスクス笑った。ラバスタンの首に腕を絡めた。どうせこれからもっと、筋トレよりも気持ちいいことをするのに。 *** ブクマやいいねありがとうございます。 番外編!1年生の頃の話です。 書いてから気づいたんですがこのキャプション芸コープスブライド感ありますよね(全然ないから安心しろ) 1話(https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=22390408)3,968文字pixiv小説作品