ピクシブ百科事典は2024年5月28日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴

ブレーズ・ザビニ

8

ぶれーずざびに

『ウィザーディング・ワールド(魔法ワールド)』の人物。ハリー・ポッターやドラコ・マルフォイの同期のスリザリン生。

プロフィール

NameBlaise Zabini
  • ブレーズ・ザビニ
出身ホグワーツ魔法魔術学校 🟢スリザリン
映画版演者ルイス・コーダイル
映画版吹替河西健吾

来歴・人物

美魔女の息子

魔法界で有名な美女の母親を持ち、父親は7人いたが次々に変死、入ってきた保険金で裕福な生活している……という凄まじい家庭環境で育つ。

プレイボーイ?

ホグワーツではプレイボーイらしく、ジニー・ウィーズリーには「かっこつけ」、パンジー・パーキンソンには「女性がザビニのお眼鏡にかなうのは難しい」と評されていた。

ちなみにザビニはジニーの容姿を認めてはいるが、「血を裏切るウィーズリー家に手を出すつもりはない」とパンジーの前では言っていた。

ノットとの対比

セオドール・ノットと同様、ドラコのグループとは一定の距離を置いている。

交流自体はあるようだが、ビンセント・クラッブとは些細な理由で蹴り合ったり、ドラコに対しては父親ルシウス・マルフォイの逮捕を揶揄するような発言をするなど、なんとも微妙な関係。

逆に言えば、スリザリンでのリーダー格であるドラコのと対等な関係であると言える。

同じくドラコと対等な関係を結ぶノットとは対照的であり、ノットは父子家庭で寡黙な秀才。

スラグ・クラブ

スリザリンではあるが一族に死喰い人の関係者がいない(というか、純血なのかも定かではない)ようで、ホラス・スラグホーンのクラブに招待された。(ドラコとノットは父が死喰い人のためアウト。)

映画版ではヘスティア・カローフローラ・カローの双子姉妹がザビニの他にスラグ・クラブに呼ばれたスリザリン生である。(死喰い人のアレクト・カローアミカス・カローとは遠縁で無関係なのだろう。)

映画版

映画版『ハリー・ポッターと謎のプリンス』では、スリザリンクィディッチチームの選手でチェイサーを務めている。

また『ハリー・ポッターと死の秘宝』後編での必要の部屋での戦いでは、担当俳優の不祥事で未登場となったビンセント・クラッブの代役としてハリー達の前に立ちはだかった。

(原作ではクラッブが死んだが、映画版ではグレゴリー・ゴイルが死亡。)

外見

映画版では坊主に近い短髪。

二次創作では長髪に描かれることが多い。

余談

海外のファンアートではドラコ、パンジー、ザビニという並びが描かれる場合が多い。(Silver Trioと呼ばれる。)

対して日本ではではドラコ、ノット、ザビニという並びが多い。

コメント

コメントが未記入です

pixivに投稿されたイラスト

すべて見る

pixivに投稿された小説

すべて見る
  • ゼノ・ニゲル

    賢者の石Ⅱ

    忌み子が学園に慣れようとする話(慣れるとは言ってない)。 個人的に気に入ってるザビニが今回から登場。主人公の友達候補な彼が無事友達になり得るか、書いてて不安になるレベル。自分で書いててなんだけど、この主人公誰とも仲良くなる気なさ過ぎて心配になるよね。せめてフォイフォイの名前をフルネームで覚えさせるところまでいきたい(切実)
    15,150文字pixiv小説作品
  • ザビニ、5歳になる。

    ザビニ、5歳になる。(中編)

    サイト(初出2007.8.15)再掲。5年生のスリザリン生中心ですが、原作5巻のできごととはほぼ連動しません。1巻で「スリザリンとグリフインドールの合同授業に出てくる箒が20本」だったことから、一寮あたり男女5名ずつだと思って書いていました。
    30,983文字pixiv小説作品
  • 魔法界にいたかもしれない男の子の話

    凡そ純血、たぶん純血。

    拝借、天国のばーちゃんへ。 お元気ですか。 こちらはまだまだ茹だるような暑さが続き、木々は青々としていて、空には白い入道雲が己の存在を主張するかのようにうざったく広がっています。そう、いまの季節は貴女の大嫌いだった夏の終わりかけ、つまりオレのホグワーツ入学の季節です。 あ、ちなみに貴女の可愛い孫は元気です。ホグワーツ入学に向けてクソ兄貴の部屋を漁っていたら、奴が書いたであろう厨二全開のオリジナル禁書("デスノート"って書いてありました笑)を見つけることができたのでめちゃくちゃ元気です。オリジナル魔法や魔法道具、更にはよく分からん似非予言(例のあの人が復活するとか笑)がいっぱい書いてあって腹が捩れるほど笑いました。ばーちゃんにも見せたかったなあ。 ───おっといけない、気がついたら話が逸れかけてました。そういえば、貴女は長ったらしい話が嫌いでしたね。では、そろそろ本題に入らせていただきます。 貴女は、孫であるオレがホグワーツ魔法魔術学校に入学した暁にはどの寮に選ばれるのかを第112回ババアの集い〜ドキッ☆一攫千金!?賭け麻雀〜での話の種にしましたね。結果から報告すると、貴方の予想通り可愛い孫はスリザリン寮に組み分けさました。他の婆ズが「頭が良いからレイブンクローだ」だの「あら、可愛い顔してるからハッフルパフよ」だの雑用という名の介護係である俺をヨイショする中、ばーちゃんの言った「この子は根暗で陰気だから絶対スリザリンだよ。あたしゃにはわかる」という容赦ないセリフは未だに俺の柔らかいハートに大きな傷を残しています。 ……話が長くなりましたが、とにかく俺は無事にホグワーツ入学を果たし、ばーちゃんの予想通り野心家だの狡猾だのボロクソ言われてるスリザリン寮に組み分けされました。寮生はみんなどっかお高くとまってるし感じ悪いしで仲良くなれるかわかんないけど、凡そ純血……たぶん純血であることをウリに頑張って馴染んでこうと思います。 そろそろ書くスペースも無くなってきたし、ここらで終わりたいと思います。 また、手紙を書きます。クリスマス休暇にはお墓参りに行くね。 可愛い貴女の孫より。 ▷▶︎▷ 子世代蛇寮友情夢少なくね?って思って書いた。 ノットとザビニ夢少なくね?って思って書き殴った。 みんな書いてくれ……
  • 夜明けが来ると確かめたら

    番外編08.5② 新たな友人達の誕生

     この度はお手にとって頂きありがとうございます。やって参りました、番外編第二弾! 前回同様シリーズ『夜明けが来ると確かめたら』の本編に差し支えない程度であるため、読まずともストーリー自体に問題はございませんので気楽に読んでいただけると嬉しい限りです。 ※この小説は『ハリー・ポッター』のシリーズの二次創作です。 ※誤字脱字がございましたら、申し訳ありません。 ※ここでは敢えて『男主』とさせていただきます。 ※ハリポタの時代は「1990年代」でございますが、その年代には存在していないはずのモノ(主に漫画等)がございます。これが番外編であることとして、大目に見てくれると有難いです。 〖余談〗  小説を読み始めたcrowです。今年の夏は本を沢山読もうと思ってます。読書はいいですよね。小説学生の時は頑固として本など読むか、図書室などに行くもんかと読書に興味すら抱きませんでしたが、今ではその時間がとても惜しい。そう思わずに多くの本と出会っていたらもっと多くのことを知れたのになぁと思う時もあります(苦笑)  前回でもお話しましたが、週に二話程書くという目標は、今のところ果たせそうで何よりです。小説を読む時間、小説を書く時間ともに大切に夏を満喫しようと思います。そして御先祖様をお迎えしてお盆を楽しみたいと思います!
  • だから僕のアストレア

    だから僕のアストレア5

    なんでも許せる方のみお読みください。 原作を拝借しつつif世界だと思って読んで下さい…。 死んでいるはずのキャラクターが生きていたり死ぬはずの子が生きたりします。 コメント、いいねやブックマークありがとうございます!
  • Set Fire to the Rain

    意志を継ぐ者たち(2/2)

    いつも閲覧、ブクマ、いいね、温かいコメント…何もかもありがとうございます。本当に救われてます!感想、質問などありましたら(欲張り)↓ https://marshmallow-qa.com/jeuneetjolie120
    17,328文字pixiv小説作品
  • 魔法界にいたかもしれない男の子の話

    凡そ純血、たぶん純血。

    兄は家を継ぐに相応しくない人間であると早急に見切りをつけた両親は、次男であるまだ幼い自分をパーティやら会議やらに連れ回すことが多かった。 まだ片手で数えられる歳だった自分にはどの集まりも退屈で奇妙で不気味でしかなかったが「純血名家の方々と仲良くしなさい」と聖28一族との繋がりを渇望する両親の期待の眼差しに応えるべくして堅苦しいジャケットの袖に腕を通し続けた。重苦しい期待や好奇の目に晒されながらも、自分にこの役割を押し付けた兄への怒りや恨み、そして自由を謳歌するその後ろ姿への密かな憧れに蓋をして、今日も凡そ純血であるとされている家の次男坊としての顔を作るのであった。 そして兄に代わり次期当主として公の場に通い続け早数年。片手では数え足りなくなった年齢まで成長した自分は、退屈な現場で生まれて初めて歳の近そうな男の子に出会った。その子は綺麗なアイスブルーの瞳に水の膜を張り、柔らかなまろい頬から血の気を引かせ、震える足で周囲の視線を一心に浴びて立っていた。御両親と共に他の魔法族から恭しく挨拶をされるその姿に、自分とは程遠い地位の人間なのだろうと思うと同時に話しかけたい、仲良くなりたいという幼心故の欲望が芽生えるのがわかった。だからこそ自分の両親と共に彼とその御両親へ挨拶に向かった時は絶好のチャンスだと息巻いたが、両親のギラギラとした目つきに彼が足元へと視線を向けてしまったのが酷くショックだったのを覚えている。今思えばあの時から両親への不信感や家への嫌悪感が芽生えたのかもしれない。 しかし、好機は誰にでも訪れる。 時間が進み、大人たちに酒が回り始める時間になった頃、プラチナブロンドが輝く御両親から背中を押されパーティ会場からひとり出ていく彼が目に入った。生憎息子である自分よりも他の純血魔法族へ関心が向いている両親の目を盗んで、その後ろ姿を追った。手入れされた庭にある噴水の縁に腰掛ける彼の曲がった背中に疲れが滲むのがわかり、一瞬声をかけるのを躊躇ったが、それでも緊張から震える唇を開き話しかけた。 「ねえ、君パーティは初めて?緊張してる?」 「君は……」 「僕は慣れっこだからさ、わかるよ。大人に混じってずっと背筋を伸ばすの疲れるよね」 そうにっこりと笑いかけると、彼は緊張した顔つきから警戒を解いてふふっと小さく笑った。隣座ってもいいかな、そう声をかけながらも返事を待たずして腰掛けると彼は驚いた表情をした後、可笑しそうに笑った。 「君、変な奴だな。僕はドラコ。ドラコ・マルフォイ」 「知ってるよ!僕、ドラコとお話してみたかったから君も、御両親の名前も覚えちゃった!」 そう本心から話す自分の言葉に目の前の彼───ドラコは目を輝かせ、夜空の下でもわかるほど頬を桃色に染め上げた。その可愛いらしい表情に思わずこちらもにこにこと笑顔をこぼすと、恥ずかしさを感じたのか彼は顔を逸らしてしまった。 「ごめん見すぎちゃった!お詫びに一緒にクッキー食べようよ」 「クッキー?そんなものどこから、むぐ!」 「へへっくすねて来ちゃった」 そう悪戯っぽく笑いながら彼の口にクッキーを押し込むと、ドラコは驚いた顔をしながらも行儀よくクッキーを咀嚼し飲み込んだ。恨みがましそうにこちらを見るその視線に、紅茶が飲みたいのかなと思った無垢な自分は杖を一振しティーポットとカップ、それから角砂糖とミルクを呼び寄せた。 「クッキーには紅茶だよね。ドラコは角砂糖幾つ入れる?」 自分の問いかけに返答がないことを疑問にティーカップから視線を彼に移すと、彼はぽかんとした表情の後、口を開けて楽しそうに笑いだした。 「くふっ、ははは!君って最高だ。こんな時間にお茶会だなんていかれてる」 「でもでも、せっかく僕らが出会った日だもの。お祝いしなくちゃ!」 ティーカップに2つの角砂糖と少量のミルクを注ぎながら言うドラコにそう言葉を返すと、彼は柔らかく笑った後カップをこちらに近づけた。それにはっとすると同時にものすごい嬉しさが胸を満たして、自分も同じようにカップを近づけた。 「僕たちの出会いに」 「これからの友情に」 乾杯! 「……君、この数年間で何があったんだ」 「は?何の話?」 「無垢で優しかった頃の君を返してくれ」 お茶会の途中で急におかしくなったマルフォイを医務室に連れて行こうとしたらキレられた。解せぬ。 ▲▼ 続いちゃった♡ 前作にブクマ、コメントなどありがとうございます……!めちゃくちゃ励みになります。 これからもマイペースに書いていきます。
    10,395文字pixiv小説作品
  • HP 壁打ちまとめ

    HP プラスまとめ3

    X(旧Twitter)に載せているハリポタプラスのまとめです。 ほとんどマロリクいただいたものになります。Twitterにてマロ募集中なのでよかったら……励みになるので……何とぞ……
    32,395文字pixiv小説作品
  • 幸せを掴むために

    小話4

    お久しぶりです。れいです。 何とか一段落着いたので投稿を再開させて頂きたく思います。とは言え前とは変わり不定期更新となりますのでご理解の程よろしくお願い致します。 今後のストーリーは一応書いてあるのですが修正や改変をしようと思いますのでそんな頻繁には更新できないかと思います。お待ちしてくださっている読者様、申し訳ございません。 今回はサイドストーリーとなります。次話はリーマスとトンスクのショートストーリーとなりR-18となりますので本編と同時投稿とさせていただきます。ショートストーリーを読む際は自衛をお願いします。 キャプション追記4/3-10:11
    11,907文字pixiv小説作品
  • ハリポタ夢

    ハリポタ夢SSまとめ

    ほとんどハリポタワンライで書かせていただいたSSです、とても楽しかった!ありがとうございました ハリポタ短編まとめの方も沢山見ていただき、とても嬉しいです、ありがとうございます
  • 夜明けが来ると確かめたら

    番外編43.5① 我、月間ホグワーツ魔法学校新聞部也

    最期の花火に今年もなったな 何年経っても思い出してしまうな ───────28/34  舞台は完全に夏真っ最中だけれども、クリスマスイブに聞くのも好きです。素敵な曲に感謝です!  ちなみにこの曲を知ったのはラジオからでした。当時はラジオが大好きで毎日のように聞いていました。アプリでは一週間ぐらい取っておけるものとかあるので、聞けなかった夜のラジオを朝に聞いたりしていましたね。通学中笑わないようにするのが大変でした💦  今では当たり前のように存在するラジオですが、一昔前は機械から音が聞こえる、しかも人の声が!と画期的なものだったでしょう。時代とは何とも大いなるものですね~ ※この小説は『ハリー・ポッター』の小説の二次創作です。 ※誤字・脱字等がありましたら申し訳ございません。 ※ここでは敢えて『男主』とさせて頂きます。 〖余談〗  今日が愛犬の誕生日だということをすっかり忘れていたcrowです。そう言えば昨年もそうだったのだと、当時の余談でも書いていましたね。成長していないのがバレてら(苦笑)  七年前のこの日に生まれた我が愛犬は、今日も元気に私に飛び掛ってきます。近寄ると尻尾をブンブンと地面に叩きつける笑 何より面白いのは、撫でるのを辞めると手で催促するところですかね。クイクイって感じで上目遣いしながらこっちを見るから、私はいつになっても仕事が終わらないんだよー😭  まあ、そんな訳で今日も我が家は平和です✨
    14,184文字pixiv小説作品
  • 夜明けが来ると確かめたら

    39 僕と第二の課題と天体観測と

    記憶を辿るたび蘇るよ 君がいつだってそこに居てくれること まるでそれは星の光と同じように 今日に泣いたり笑ったり繋いでいく ───────34/71  絶対に今回の第39話に合う曲だと思っていました。歌詞がまさにそう。だからこの曲を聴くと少し瞼の裏が·······。  実はこの曲を知ったのは、pixivのとある小説のキャプションにて、誰かがこの曲をイメージして作った物語を投稿していたからです。それもあって今の私がここにいるわけです笑 皆さんもそろそろお気づきになりましたかねぇ~♪  真昼には見えず、曇になれば夜でも見えない。でも確かにそこに存在するもの。これからの季節が待ち遠しいです! ※この小説は『ハリー・ポッター』のシリーズの二次創作です。 ※誤字脱字等がありましたら申し訳ございません。 ※ここでは敢えて『男主』とさせて頂きます。 〖裏話第六弾!〗  「夜明けが来ると確かめたら」のオリジナルキャラクター_現在三年生のベル・クルックスの弟達は、もとは双子ではありせんでした。姉が大好きな弟という設定で、歳も彼女の二つ下ということも考えていませんでした。  ならば一体何故? 実は双子たちが初めて出てくるシーン_「番外編 桜色の季節」にて文字数の関係上に出来た子達です。元々はレオの祖父母たちの夜桜の話だけ投稿する予定でしたが、文字数の関係上物語を急遽作らなくてはいけなくなり、占い学云々は彼女が学年末テストを受けなくなった裏話を書くとして他には·······と思い悩んだ結果です。  双子にしたのは、名前を考えるにあたって候補が二つ出来たからです! おかげで正反対の性格の双子になりました。これでウィーズリーの双子とは間違えませんよね?(めっちゃ失礼笑)。そんな訳で時には忘れがちなオリキャラをどうかよろしくお願いします~ 〖余談〗  彼岸花が大好きなcrowです。今のこの季節が多分一番好きです。  彼岸花の話として一つ。五年以上前にやった某ゲームの最初に彼岸花が登場してくるのですが、もうストーリーが泣ける泣けるは阿鼻叫喚。ゲームで涙を流したのは初めてでしたよ。そういえばそのゲームのキャラも双子だった!!!(今更遅い) そのゲームが未だに忘れられず、彼岸花を見る度にストーリーとメロディーが頭に再生される日々。最近はそのゲームのOPだった曲をピアノで弾いてストレス発散しています笑
    11,050文字pixiv小説作品
  • 魔法界にいたかもしれない男の子の話

    凡そ純血、たぶん純血。

    目を覚ました時には、既にこの世界の住人だった。 しがない一般通過オタクだったはずの自分が、気がつけば魔法が彩るこの世界で、とある名家の長子として生を受けていた。 両親の手に握られた木の棒や、乳母として赤子である自分の世話を焼くクリーチャーのような生物。そして何よりも聞き覚えのある呪文があちらこちらで飛び交えば、逃避したがる頭にも否応なしに現実が突きつけられるというものである。 ───嗚呼、ここは社会現象をも巻き起こしたあの児童文学の世界だ、と。 都合の良いことに前世の記憶を早い段階で思い出し、これまた都合の良いことに転生特典だかなんだかで溢れ出んばかりの魔力と類まれなる魔法の才を授かっていた自分には、両親やその親族、はたまた絵画の中で動く遠い先祖からの重苦しい期待に答えることは簡単だった。それこそゲームのチュートリアルみたいに。 もっと凄い魔法が知りたい。もっと素晴らしい魔法が使えるようになりたい。もっと奇跡のような魔法を生み出したい。もっと、もっと、もっと─── ───そうして完成させたのが、"前世で過ごした世界"と"この世界"を繋ぐ魔法だった。 魔法を作り出すのは簡単だった。自宅にある禁書や前世でプレイしたゲームを参考にそれっぽくやれば呆気ないほどに完成した。しかし、どこの世界に転生しても原作補正───否、今回はこの魔法界の均衡を保つ力というべきか───というのは働くらしい。世界を繋ぐといっても世界間を移動することができるのは物体のみで、人間は愚か羽虫一匹もその境界線を越えることはできなかった。だから自分はこれをオリジナル召喚魔法として専ら前世愛読していた漫画だとか、好き好んで食べていたスナック菓子の取り寄せに使っていた。もちろん純血を重んじる両親には決してバレないように細心の注意をはらって。 ある朝、上質な寝具から身を起こし暖かな朝食の待つダイニングルームへと下りると、そこにはやけに上機嫌な両親がいた。母親が薄っぺらい腹に手をあて微笑む。 「貴方に弟ができたのよ」 その後のことは正直あまり覚えていない。朝食に何を食べただとか、どうやって自室に戻っただとか、何も。それくらい母親が身ごもったという事実は衝撃だった。 ───だって、どの世界でも名家の第二子息なんてろくな人生を歩めないからだ。 何処かの魔法界の第二王子も、とある中世の第二子息も……嗚呼、それこそこの魔法界の純血王家の第二子息もそうだった気がする。皆、自分の地位や生まれを悔い恨み呪い地獄のような運命を歩んでいった。 ───自分がこの世界に転生したせいで、本来この地位につくはずだった弟が地獄を生きるかもしれない。そう嫌な考えが頭をよぎった瞬間、いてもたってもいられなかった。だから情報を集め今からでも出来ることをしようと自作の召喚魔法で原作を手元に呼び寄せ、一文字ずつ血眼になって読み進めた。羊皮紙のメモ帳に使い古した羽根ペンで手にタコがいくつもできるくらい重要そうな情報を書きなぐった。登場人物図鑑やスピンオフ作品にも目を通した。どうしても、まだ見ぬ弟を苦しませたくなどなかった。 ……そうして幾つか分かったことがある。 その一。我が家は純血を重んじる家系ではあるが、"聖28一族"には値せず純血の中では上の中といった"凡そ純血"であるとされている家系であること。 その二。弟が産まれてくるのは最悪なことにかの"生き残った男の子"と同じ年代であるということ。 その三。我が家、ましてや弟はこの世界……否主人公である少年にとってはモブ的立ち位置にあること。 その四。原作での弟は酷い純血主義者であり、家系を継ぐことを誇りとする典型的なスリザリン生であるということ。 そして、最悪なことに弟は───闇の魔術に傾倒した挙げ句、いとも簡単に命を落とす運命にあるということ───。 ここまで理解した、否、理解してしまった頭が、心が、悲鳴をあげる。今はまだ小さな命が、まだ見ぬ弟が、死ぬ。しかも敵の強さを引き立てるモブみたいに、呆気なく、残酷なほど清々しく、無様に、いとも簡単に、死ぬ。 口から乾いた笑いがもれる。何も面白くなどない。むしろ不快さで嘔吐しそうなほどなのに笑い声は絶えない。嗚呼、クソ。なぁ神様、いったい自分に何が出来るってんだ。 「SAN値チェックのお時間です。ダイスロールをお願いします」 そんな嘲笑い声が聞こえた気がした。 ▼▲ だってまだ11歳だもの。ヤキモチだって、くだらない独占欲だって、大好きなら仕方ないよね。 というスタンスでちょっとどろっとした感情をザビに抱える主人公になっちゃった。
    12,283文字pixiv小説作品
  • ザビニ、5歳になる。

    ザビニ、5歳になる。(前編)

    サイト(初出2007.8.15)再掲。5年生のスリザリン生中心ですが、原作5巻のできごととはほぼ連動しません。1巻で「スリザリンとグリフインドールの合同授業に出てくる箒が20本」だったことから、一寮あたり男女5名ずつだと思って書いていました。
    25,907文字pixiv小説作品

このタグがついたpixivの作品閲覧データ

ブレーズ・ザビニ
8
編集履歴
ブレーズ・ザビニ
8
編集履歴