もしかして→半純血のプリンス
概要
『ハリー・ポッター』シリーズ第6章。ハリー16-17歳の物語。
日本でいう高校生にまで成長したハリーたちの物語。
特に大きなイベントもなくアンブリッジもいない平和な学校生活が描かれるのが特徴。O.W.Lも終わりややのんびりとした空気がある。
ただしヴォルデモートが大っぴらに活動を開始しており、ホグワーツ以外はもはや安全ではなくなっている。そしてハリーがダンブルドアを通じてヴォルデモートの生い立ちを知るという重要な出来事がある。
ホグワーツでも不審な事故が起こり始め、ハリーはドラコ・マルフォイを疑う。
ドラコ・マルフォイ、トム・リドル、セブルス・スネイプ、更に新任の魔法薬学教授でスリザリン出身のホラス・スラグホーンも、前述のヴォルデモートの過去を知るにあたり、重大な秘密を隠しており、全体的にスリザリンがキーパーソンとなっている。
また、ハーマイオニー・グレンジャーとロン・ウィーズリーの恋愛関係やジニー・ウィーズリーとハリー・ポッターとの恋等、恋愛にまつわる話も濃厚になっている。
他の章に比べると静かな印象があり、最終章の序章という位置づけ感がある。
また、今回がホグワーツの生徒としての最後の物語となった。
ちなみ、題名が発表された当時は日本ではそのまま直訳で「混血の王子(様)」と報じられていたが、イギリスで出版が開始されプリンス(Prince)が王子を意味刺しているのではなく人名であったと判明されてからは日本語版では「混血のプリンス」という訳が宛てられるようになったのだが、発売直前に現在のタイトルである「謎のプリンス」に変更されるという、題名が何度か変わっている。
理由は明らかにされていないものの、「混血」が差別的なニュアンスを含むからという説が有力。
なお本書以前は作中でも「混血」の訳が宛てられていたのだが、これを機に「半純血」に改められている。
本章のダドリー
昨年の事件を経て大人しくなった。
母親であるペチュニア・ダーズリーがかつてダンブルドアと交流があった事が判明する。
ダンブルドアから両親から自身への甘やかしや可愛がりが酷い虐待である事を指摘され、何か思う所が出たようだ。