概要
『ウィザーディング・ワールド(魔法ワールド)』の人物。魔法使いの男性。
『ハリー・ポッターシリーズ』の主人公ハリー・ポッターの親友。
純血魔法族ウィーズリー家で生まれ育った生粋の魔法使い。六男(兄5人妹1人)。
皮肉めいた言い回しや冗談を言うことが多く、ムードメーカー的な役回り。
プロフィール
Name | Ronald Bilius Weasley
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誕生 | 1980年 3月1日 |
血統 | 純血 聖28一族 |
家族 |
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出身 | ホグワーツ魔法魔術学校 🔴グリフィンドール寮 |
在学中の地位など | |
組織 | ダンブルドア軍団 |
得意分野・特殊技能 | |
守護霊 | 🐕ジャックラッセルテリア |
ボガート | アクロマンチュラ |
所有アイテム | |
映画版演者 | ルパート・グリント |
映画版吹替 | 常盤祐貴 |
ゲームEA版CV |
容姿
燃えるような赤毛で、顔はそばかすだらけで鼻が高い。瞳の色はブルー。背が高く、手足も大きい。ひょろっとした体つき。
人物
5人もいる兄が揃って優秀なことや、唯一の女の子である末の妹ばかり目を掛けられてきたこと、周りに比べて家が貧乏なため、お下がりや中古品ばかり与えられていることなどから胸の内に劣等感を秘めている。
一人っ子で自立心の強い早熟タイプのハリーやハーマイオニーに比べると精神的にやや脆い所があり、彼らが自分を貶めはしないと分かっていても、二人に対して自己卑下を顕わにしてしまい二人を困らせることもあった。
周囲から期待される状況に慣れておらず、期待やプレッシャーには弱いヘタレ。その一方で自分自身が注目されたり高く評価されると、これを自慢し誇張することもあるお調子者であり、主要人物の中では最も人間味に溢れている性格。
妹や友人を助けるためにハリーと共に秘密の部屋へ乗り込む、ハリーを身を呈して守るため、犬状態のシリウスの身代わりになって咬まれたり、凍った湖にダイブするなど友情に篤く勇敢な人物でもある。父アーサーや母モリー、そして兄たちの良い面を受け継いでいると言えるだろう。
ハリーと最も近しい男の親友で、ジェームズ・ポッターにとってのシリウス・ブラックと言える立ち位置であり、二人で思春期の少年らしく馬鹿をしている描写は(特に原作に)多い。
またハーマイオニー・グレンジャーのことは入学当初は嫌っていたが、トロールの一件をきっかけに仲良しに。それ以降ハリーと共に無二の親友となる。
友達になってからもハーマイオニーとは些細なことで口喧嘩(夫婦喧嘩)を繰り広げる。また前述したようにハリーやハーマイオニーに劣等感を露わにすることも。その一方で、ロンの愛嬌にハリーやハーマイオニーは精神的に救われており、三人組の不可欠な「癒し役」「潤滑油」である。
時に強烈なジョークをかましたり、デリカシーに欠けた発言をするため、ルーナ・ラブグッドには「とても面白いが、時に残酷」と評価されている。
当初は女性に対する免疫があまりなかったが、ラベンダー・ブラウンと付き合い始めてからしょっちゅうキスをしており(もっとも自分より先に交際を始めた周りの恋愛を詰りまくったことを棚上げにした所業だが)、ハリーに女心についての本を贈るなど恋愛スキルでもいつまでもロニー坊やというわけでもない。
原著では驚いたときに『マーリンの髭!』と言う魔法界の慣用句を良く用いる。そして邦訳版では『おったまげー』『おっどろき、桃の木、山椒の木だ』『おたんこなすのすっとこどっこいの』など表記に揺れがある。
四兄・フレッドの悪戯による幼少期のトラウマから、生きた蜘蛛が大の苦手である。
『秘密の部屋』ではハリーと共によりによって巨大な蜘蛛のアラゴグのもとへ行くことになり、卒倒しそうになっていた。禁じられた森からすんでのところで脱出した際にはこの件の元凶であるハグリッドに対してブチ切れている。
ちなみに海外の『ハリー・ポッターと死の秘宝Part2』公開時の人気投票ではハリーを抑えて2位だった。
能力
趣味・特技はクィディッチ(ポジションはキーパー)、食べること、チェスなど。得意科目は特にないが、ハリーと同様、大体の科目で無難〜そこそこ優秀な成績。
コメディーリリーフであることから損な役回りが多いが、親友2人が劇的すぎるだけで彼本人は決して落ちこぼれではない。
ミネルバ・マクゴナガルを敗北させるほどのチェスの腕前を持つ、父の所有する空飛ぶ車の運転が可能、蛇語のモノマネで秘密の部屋の封印を解除するなど、何かと特技が多い。
『賢者の石』映画版では飛行訓練の際に箒に思いきりハタかれていたが、実際は飛行能力も中々のもの。グリフィンドール寮のクィディッチチームには、陰で一人練習し、努力を積み重ねて入部試験に合格する。キーパーを務めるようになり、好セーブを連発するほどの腕前を持つ。
守護霊はジャックラッセルテリア。ミドルネームは死神犬を見て死んだビリウスおじさん由来、シリウスからフクロウ(ピッグウィジョン)をもらうなど犬に纏わるエピソードが地味に多い。
19年後
物語終了後はハリーとネビルと共に闇祓いになり、ホグワーツは中退。
その後は早期引退し、兄ジョージを支えてウィーズリー・ウィザード・ウィーズの経営者となった。JKローリング曰く「上手くやっている」とのこと。
また、ハーマイオニー・グレンジャーと無事結婚を果たす。
作者曰くちょっとばかしカウンセリングが必要ではあるものの、十中八九大丈夫のようだ。
カエルチョコレートのカードにも選ばれたらしく、そのことを自慢して回っているらしい。
ドラコ・マルフォイとは相変わらず仲が悪い。
名前
家族からは「ロニーちゃん」、「ロニー坊や」とからかわれる事がある。
ミドルネームのビリウスは死神犬(グリム)を見て24時間後に亡くなったおじのビリウスに因む。
また父親(アーサー王)や三兄(円卓の騎士パーシヴァル)、妹(妃グィネヴィア)らアーサー王伝説に因んだネーミングを踏襲すると、名槍ロンゴミニアドの意味も含むと思われる。
余談
Hermione is a caricature of what I was when I was 11 - a real exaggeration, I wasn't that clever - Hermione is a border-line genius at points - and I hope I wasn't that annoying, because I would have deserved strangling; sometimes she is an incredible know-it-all. |
ハーマイオニーは11歳のときの私のカリカチュアです。「本当に誇張された」、ね。私はあんなに賢くなかったわ、ハーマイオニーはあるときは天才の域にすら達してる。それと、私があんなにうっとおしくなかったことを祈ってるわ、絞め殺されたって文句は言えないでしょうから。ときどき彼女はしんじられないくらい知ったかぶりをするの。 |
ハーマイオニー・グレンジャーが幼少期のローリング自身をもとに創作されたキャラクターであることは有名な話だが、実はロン・ウィーズリーにもインスパイア元と呼べる男性が存在する。
Ron owes a fair bit to Sean…. I never set out to describe Sean in Ron, but Ron has a Sean-ish turn of phrase…. |
ロンはショーンからかなりを借りてるわ…… ショーンをロンとして描こうとしたことはない、でもロンはショーンっぽい言い回しをするの。 |
He’s always there when you need him, that’s Ron Weasley! |
必要なときにいつもそばにいてくれる、それがロン・ウィーズリー! |
『ハリー・ポッターと秘密の部屋』の献辞に名が載るSéan P. F. Harris, getaway driver and foul-weather friendこそその人である。
彼はローリングの中等学校時代からの友人であり、ハリス家の十二人兄弟の長男坊であった。
ワイディーンの中等学校の第6学年に転校してきたショーンは、ローリング同様地元の訛りを身に付けていない、いわばよそ者同士であった。ショーンいわく作文の宿題をローリングに写させてもらったりと学業面ではいろいろと助けられていたらしい。
ローリングの友人のなかでもいちばんに運転免許を取得したショーンの車はターコイズ色のフォードアングリア。彼が車を所有するようになってからというもののローリングは「10代の若者にとって田舎暮らしで一番嫌なこと」(父親に車を出してもらうようお願いすること)がなくなった。10代のころのいちばん幸福な思い出は、ショーンの車に乗って暗闇の中を疾走したことであるとローリングは語っている。
母アン・ローリングに多発性硬化症という診断が下ったのは、娘が15歳のときだった。家が居心地の良い場所ではなくなってしまっていたローリングにとって、ショーンとのドライブがどれほど良いものであったのかは想像に難くない。
ショーンはローリングが自身の大胆な野望を打ち明けた最初の人物でもあった。
そして、作家になるという大きな夢を真面目に受け止め、成功を信じてくれたのはショーンただ1人だったのだ。
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