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ドラコ・マルフォイ

どらこまるふぉい

『ウィザーディング・ワールド(魔法ワールド)』の人物。『ハリー・ポッターシリーズ』のキャラクター。ハリー・ポッターのライバル的存在。
目次 [非表示]

「友達は選んだ方がいい。僕が教えてあげよう。」


「私は君と彼らの仲が羨ましかった……ウィーズリーとグレンジャーだ。」


注意

マルフォイ姓のキャラは作品内に複数名存在するため、「ドラコ・マルフォイ」とフルネームでタグ付けすると検索の利便性が上がる。「ドラコ」だけでは他作品のキャラクターが検索で引っかかる。


概要

ウィザーディング・ワールド(魔法ワールド)』の人物。『ハリー・ポッターシリーズ』に登場。ハリー・ポッターの(一応)ライバル的存在。


フルネームは「ドラコ・ルシウス・マルフォイ」。(ミドルネームのソース→画像)


ホグワーツ魔法魔術学校でハリーやロン、ハーマイオニーの同期生。

スリザリン寮の中心人物で、ビンセント・クラッブグレゴリー・ゴイルを腰巾着、パンジー・パーキンソンガールフレンドにしていた。


純血の中でも特に権威があり裕福なマルフォイ家の一人息子。父母と同じく純血至上主義者であり、マグルマグル生まれを見下していた。


ハリーと友好関係を拒否されてから彼に執着し、度々嫌がらせを行う。

しかし最終的にはハリーにやり込められることが多く、対等なライバルの立ち位置には立てていない。


ただドラコ本人の能力は決して低いわけではなく、成績は同学年で上位であり監督生スリザリンクィディッチチームのレギュラーに選ばれている。


親の威光を傘に着たドラコは、ハリー関連を除けばほとんど不自由の無い人生を送っていた。

しかしヴォルデモートの復活により、彼の運命も暗転していく。


プロフィール

NameDraco Lucius Malfoy
  • ドラコ・ルシウス・マルフォイ
誕生1980年 6月5日
血統純血 聖28一族
出身ホグワーツ魔法魔術学校 🟢スリザリン
サンザシユニコーンの毛・25センチ・弾力性がある
ニンバス2001
ペットワシミミズク(名前不明)
得意魔法魔法薬学閉心術
映画版演者トム・フェルトン
映画版吹替三枝享祐
舞台版演者アレックス・プライス
ゲームEA版CV木内レイコ

容姿

全体的に父親のルシウス・マルフォイと瓜二つなくらい似ており、プラチナブロンドの髪に、薄いグレーの瞳、青白い顔、尖った顎が特徴的。

母親のナルシッサ・マルフォイとはブロンドの髪が同じだが、似ているという描写はない。


体格は小柄な方だったが、シリーズ6巻「謎のプリンス」では背の高い女性である母親の身長を追い越したとの記述があるため、成長期などで身長が伸びたと思われる。

また、同巻の終盤においては「図体の大きな2人(クラッブとゴイルのこと)なのにその間で威張り散らしている背の高い青白い顔のマルフォイがいないと奇妙にしょんぼりしているように見える」という旨のことが地の文で記載されていた。

7巻「死の秘宝」においても休暇中に自宅でハリーと顔を合わせた際、更に背が伸びたと書かれている。

ちなみにトム・フェルトン氏の身長は175cmであるとのこと。


後に死喰い人見習いとなったことで左腕に闇の印が刻まれた。

ただし映画版と舞台版で登場したパラレルワールドでのみ闇の印を見せており、原作本編では刻まれていない可能性もある。


映画版では2作目まできっちりと固めたオールバックで、3作目以降は前髪を下ろしている。

また本編の19年後では、原作は生え際が後退し、その分尖った顎が目立っていると描写され、舞台版では髪を伸ばしポニーテールにしている。


映画版でドラコを演じたトム・フェルトンのスマートな容姿やヴィラン/アンチヒーローという設定が影響し、美形悪役のイメージが強くイケメン扱いされることがほとんどだが、父ルシウス・マルフォイと共に原作において美男という描写は特にない。

ただし「美形ではない」と明言されたり、原作の特徴である動物の喩えを用いた評価は無いので、おそらく顔立ちは十人並みか平均以上と思われる。


映画版で持っていたからか、青林檎と共に描かれたイラストも多い。→Drapple

HBD Draco


人物

典型的なスリザリン気質

自身に逆らう者には容赦しないエゴイスト。

また正々堂々ではなく卑怯な手段を使うことが多く、先生など目上の人の前ではバレないようにやる、あるいは彼らに媚び味方につける狡猾さを持っている。

その性格はまさしく典型的(というより悪い意味で代表的)なスリザリン生のそれで、一瞬で組み分け帽子に組み分けされたのも納得である。映画版では帽子にほぼ触れてない状態でスリザリンと叫ばれた。

原作者によれば、ドラコの言動は父ルシウスの忠実な模倣との事。


虎の威を借りる狐

彼自身の能力は並からやや上程度であり、誇るのは自身の血や一族の資産、父親の権力やコネ、他者から与えられた権力など「自身が属する何か」で、自分自身を誇ることはほとんどない。尊大に振る舞っているが実はかなり臆病な性格。本編の随所でヘタレっぷりを披露しており、どこか憎めない悪役という印象が強い。

良くも悪くも大それたことをできない人間であり、相手を馬鹿にはしても直接的な暴力を振るったり命を奪うことはできない。


一欠片の良心

こんな人物であるが、親としての情愛はあったマルフォイ夫妻に溺愛されて育ったからか、ドラコもまた彼らを愛し、両親を悪く言う者に対しては攻撃的になる。師であり父の友人であるセブルス・スネイプをおべっかのみならず敬愛したり、子分であるクラッブとゴイルを自分なりに大事にしたりするなど意外と情に篤い面もある。これはスリザリンの特徴でもある同胞愛・身内への愛着心を体現している。


アルバス・ダンブルドアからも「ドラコの良心はまだ損なわれていない」と評価され、彼をヴォルデモートの魔の手から救うために死の最後まで説得していた。ドラコもまたダンブルドアからの慈悲に心を打たれており、闇の陣営から離反はできずともハリーを遠回しに庇ったり、家族を救うために行動するなど性格や心境は徐々に善良に変わっていった。


開心術に優れるスネイプでも突破できないほどの強力な閉心術を使うが、これは原作者曰く「ドラコには心を閉ざす才能があり、自分の良い面をずっと無視してきた」からである。


来歴

生い立ち

マルフォイ親子

以下、【公式記事】Draco Malfoy(英語)も参照


純血聖28一族であり、代々政財界の黒幕としてイギリス魔法界を牛耳るマルフォイ家のルシウスと、同じく純血聖28一族であり王族と謳われるブラック家のナルシッサのもとに生まれる。


ウィルトシャー州で何世紀にもわたってマルフォイ家が所有する立派な屋敷、「マルフォイの館」で一人っ子として大切に育てられた。


マルフォイ家は闇の帝王であるヴォルデモート卿が魔法界で実権を握れず、悔やんでいた。

父ルシウスは魔法省で強大な権力を持っており、純血の優越性を信じて裏ではヴォルデモート卿に与していた。

しかし、ヴォルデモート卿が敗北するや否やルシウスは「服従の呪文で操られていた」と弁明し、アズカバン送りを逃れ、魔法界の地位も維持した。


父ルシウスと母ナルシッサはドラコを溺愛し、何不自由ない生活を与えた。そして純血の優位性やマグル生まれへの偏見も同時に培われていった。

そんな養育を受けた結果、ドラコはすっかり純血主義に染まり、傲慢で尊大な少年へと成長する。

しかし、マルフォイ家がヴォルデモートを信奉していたことは決して公言しないように厳しく躾けられていた。


ドラコは、主に父親のかつての死喰い人仲間の子どもであるセオドール・ノットビンセント・クラッブらを遊び相手として育つ。

グレゴリー・ゴイルとは入学直前のホグワーツ特急で知り合う。


ドラコはルシウスの死喰い人仲間であるイゴール・カルカロフが校長のダームストラングへの入学が検討されたが、遠方であるためにナルシッサが反対し、ホグワーツへの入学となる。


入学前、ダイアゴン横丁マダム・マルキンの洋装店でドラコはハリー・ポッターと出会う。

しかしこの時ドラコは少年がハリーであるとは気付かなかった。

ドラコはハリーに対して与える印象を全く考慮しないまま普段通りの傲慢な振る舞いをしたことから「ダドリーにそっくり」と思われ、ハリーの両親について尋ねておいて、故人である旨を聞かされてもその事を気遣いもしなかった。

ドラコはハリーとの短い会話の中でもルビウス・ハグリッドやマグル出身者への罵倒、侮蔑を挟み込み、自身の差別思想を取り繕うことをせず、ハリーのドラコへの嫌悪感は決定的になる。


ドラコも同年齢の他の子どもたちと同じく、「生き残った男の子」の話は、ドラコも幼い頃から聞いていた。ハリーがどうやって生き延びたのかについては、長年多くの説が噂されていたが、ドラコはハリー自身が闇の魔法使いではないかという説を支持していた。

彼が魔法界から隔離されていたという事実も、この説を裏づけるように思われた。


ドラコの父ルシウスも同様の考え方であり、ハリーがさらに強大な力を持った闇の魔法使いなら、自分達にも利益があるかもしれないと期待していた。


ドラコとしては単に父を喜ばせたいという打算の申し出を断られ、しかもマルフォイ家が毛嫌いしているウィーズリー家ロン・ウィーズリーとハリーが既に友達になっていることに気づいたドラコは、ハリーに敵視するようになる。

ハリーが第二の、更に強力なヴォルデモートであるという、かつての「死喰い人」たちの突飛な期待は全くの幻想だった。

この時からドラコとハリーは犬猿の仲となった。


学生時代

ドラコマルフォイ无题

ホグワーツ魔法魔術学校に入学、スリザリン寮生となる。

幼馴染であるクラッブと、汽車で知り合ったゴイルをボディガード兼子分にし、寮内では中心的な人物となった。


ドラコのハリーに嫌がらせを開始するが、それは殆ど嫉妬からくるものだった。ハリーは名声を求めたことなど一度もないにも間違いなく、学校で一番噂され、称賛されている生徒だった。

それは当然ながら、自分は魔法界で最高ともいえる地位にあると親に信じこまされてきた少年の気に障った(それと同時に温室育ちのドラコが、初めて接触する世間であったホグワーツにおいて、自分自身の存在価値がハリーに比べて凡庸であると思い知らされる現実だったのも影響している)


その上ハリーは、で飛ぶことにおいても輝かしい才能を発揮し、ドラコが他者に勝ると自負していた飛行能力すらハリーに劣っていた事実を突きつけられた。

魔法薬学セブルス・スネイプ教授がドラコをかわいがり、ハリーを嫌っているという事実だけが、ドラコにとってせめてもの救いだった。


2年生でスリザリンクィディッチチームの正シーカーとなったが、グリフィンドール戦でハリーに敗北。

この時ハリーたちに「スリザリンの継承者」でないかと疑われたが、もちろんシロである。


3年時、4年時もハリーらグリフィンドールへの嫌がらせに終始。

4年時にはドラコの父ルシウスを恨むバーテミウス・クラウチ・ジュニアにケナガイタチに変身させられている。

原作者によれば、この恥はドラコの一生の心の傷になったとのこと。


三大魔法学校対抗試合ユールボールでは以前からガールフレンド的存在であったパンジー・パーキンソンをパートナーにしている。


5年生時にはパンジーと共にスリザリンの監督生に就任。

更に魔法省から派遣されたドローレス・アンブリッジの「尋問官親衛隊」の一員となって横暴を尽くすも、彼女の失脚後はダンブルドア軍団からの報復で巨大なナメクジに変身させられた。

変身してばかりである。


さらに悪いことに、ハリーたちがルシウス・マルフォイの企みも阻止し、ルシウスは捕まり、死喰い人であることも白日に曝され、アズカバンに送られる。


死喰い人見習い

ドラコの葛藤

ルシウスはドラコにとって、生まれてからずっと模範にしてきた、一番に尊敬する人物だった。

しかしそんな父の、メッキが剥がれたが如き失墜とその末に訪れた没落により、これまで権威と栄光を信じていたドラコの世界は脆くも崩れ去った。


この時までドラコの生活は世間から隔離され、守られていた。

それまでの彼は恵まれたお坊ちゃんで、彼の心を悩ますものは殆どなく、世間での地位は確立され、頭の中は取るに足りない些細な心配事でいっぱいだった。

しかし父親がいなくなり、母親が取り乱して怯えるようになった今、ドラコはマルフォイ家の責任を負わざるを得なくなり、ヴォルデモートから死喰い人見習いに任命されたのだ。


 ドラコは父親に対して急に冷たくなったように見えた世間に怒りを募らせ、ヴォルデモートから命じられたアルバス・ダンブルドア殺害という指令も必ずやり遂げると発奮。この段階では、ドラコは復讐心に燃えており、ヴォルデモートの父親に対する信頼をどうしても取り戻したい一心だったため、自分が命じられたことの意味をほとんど理解していなかった。

自分が本物の死喰い人になったという考えに囚われたドラコは、強い目的意識を持って6年生としてホグワーツに出発した。


だが、次第に自分のやろうとしている事が明らかな無謀であり、自分が本当は鉄砲玉扱いされている事実と、それを楽観視し高を括っていた自分に気づきはじめる。

そしてダンブルドアの代わりに危うく別のふたり(ケイティ・ベルロン・ウィーズリー)を殺しそうになると、ドラコの決意は揺らぎはじめる。


プレッシャーに押しつぶされそうになり、自分自身の認識、自分の居場所が、徐々に崩壊してきていた。

ドラコは物心ついた時から暴力を支持し(advocated violence)、暴力をふるうことをためらわない父親を崇拝してきたが、今では自分の中に殺人に対する嫌悪感(=他者への優しさ)があることに気づき、家風にそぐわぬそれを恥ずべき汚点と感じるようになっていた。


それ故に自分を解き放つことができず、ドラコはセブルス・スネイプの援助を何度も拒否。

スネイプが自分の「手柄」を横取りしようとすることを恐れていたからである。


ヴォルデモートとスネイプはドラコに全く期待していなかったが出典(英語)

ドラコは伯母であるベラトリックス・レストレンジから教わった閉心術を巧みに使いこなせた。

これは彼が引き受けていた任務には不可欠の魔法だった。


嘆きのマートルに泣きながら相談するほど追い詰められていたドラコだが、最終的に死喰い人を姿をくらますキャビネット棚からホグワーツ城内に引き入れることに成功。


しかし杖を失って丸腰になったダンブルドアを目の前にしても、自分に対するダンブルドアの優しさと情けに揺らぎ始めていたせいか、止めを刺すことができなかった。

余談だがこの際ドラコがダンブルドアの杖を取り上げたため、ニワトコの杖の忠誠が密かにドラコへと移動し、最終決戦の決着の鍵となった。


結局、直後にスネイプが引き継ぎ、彼が代わりに手を下し任務を果たした。

だがスネイプはドラコが戦意を喪失した事実を伏せ、ダンブルドアを追い詰め殺すことができたのはドラコの手柄だと報告した。

ほどなくしてルシウスがアズカバンから釈放されると、マルフォイ家は無事に館に戻ることを許された。

しかしヴォルデモートは在籍許可以上の信用を彼らに預ける気はもはや無く、一家の信用は完全に地に堕ちる。


7年生になるとヴォルデモートがホグワーツを掌握し、学生生活に戻る。

ドラコの性格は変わったが、その心は葛藤を孕んでいた。

ドラコはかつての地位を取り戻す野望を捨ててはいなかったが、一方でマルフォイの館へと連行されたハリーを知らないふりをするなど良心を見せることもあった。


結局、ホグワーツの戦いでは家族のために子分たちと一緒にハリー達の妨害をするも、クラッブ(映画版ではゴイル)が悪霊の火を暴走させ自滅、結局ハリーとロンに命を助けられる。

その後は、ホグワーツの防衛に加わることもなく、闇の陣営として誰かを傷つけることもなく、ヴォルデモートが倒された後の祝賀会では家族三人で肩身が狭そうにしていた。


ルシウスは仲間の死喰い人たちの情報を提供し、行方を晦ましていたヴォルデモート卿の手下の多くを捕獲できるよう手を貸すことで、投獄を免れた(放置しておいても害は無いと判断されたのもあると思われる)。


卒業後は、スリザリンの同期であったダフネ・グリーングラスの妹、アストリア・グリーングラスと結婚し、息子スコーピウス・ヒュペリオン・マルフォイを授かる。


アストリアもドラコほどの大変な経験は無いにせよ、同じく純血主義の理想からより寛容な人生観へと心変わりした経験を持っており、ナルシッサとルシウスは、この嫁を義理の娘としては少し残念な相手だと感じていた様子。


19年後

harry potter log


当主として妻と息子とマルフォイの館に住んでいる。原作者によれば闇の魔術の品々を収集しているが使うことはせず、錬金術賢者の石に興味を示しながらも富以外のものに思いを馳せているようだ。


ハリー・ポッターと呪いの子』では息子のスコーピウスと共にメインキャラクターとして登場。


息子とすれ違っているハリーと対照的にドラコは更生し良き父親となっている。

血の呪い」で妻のアストリアが亡くなり、父子家庭となってしまったものの、互いに慈しみ合って暮らしてきた。


ファン垂涎の「ハリーとの再戦(キッチンでの喧嘩という小競り合いレベルだが)&共闘」をはじめ、友情に憧れていたことを告白したり、図らずも子供たちを孤独に追いやろうとするハリーをジニー・ウィーズリーと共に牽制したり、ハーマイオニーやロンと肩を並べたり……など熱いシーンが多い。


余談・裏話

名前の由来

名前はラテン語で「竜」「蛇」を意味するが、母方の血筋を考えるとまず間違いなく竜座ともひっかけているのだろう。

事実、ラテン語における「ドラコ」には「竜座」の意味もある。

Malfoyはフランス語のMalとfoiを組み合わせた姓で、直訳すると「悪意」。


またドラコの名前は英国人にとっても珍しいせいか、ハリーに自己紹介した時、隣にいたロンが噴き出している。


名前の没案

原作者によればドラコの名字は、「マルフォイ」に決まる前にたくさんの候補があり、初期の原稿では、「スマート」、「スピンクス」、「スパンゲン」といった名字だった。…マルフォイで良かった。


ハリーと親戚

実はハリー、ロン、ハーマイオニーとは親戚でもある。


これはロンその兄弟がドラコの母、ナルシッサ・マルフォイと三従姉弟(みいとこ、曾祖父同士が兄弟、フィニアス・ナイジェラス・ブラックの玄孫同士)の関係である。


ハリーハーマイオニーは婚姻により親類同士となり彼らの子女とドラコは五代前の祖を共有する四従兄弟(よいとこ)同士ということになる。


というより魔法界自体魔法族の絶対数が少なく、スリザリン以降人口に隠然と膾炙してきた純血主義の影響もあって、縁戚同士で婚姻を繰り返してきた結果、某風呂並みの系図になってしまった結果でもある(マグル生まれのハーマイオニーはともかく)。


正反対の役者

ドラコを演じたトム・フェルトン氏は、映画での役柄とは正反対に非常に思慮深く穏やかな人柄で、共演者やファンからも軒並み好印象を抱かれ、とりわけハーマイオニー役のエマ・ワトソン氏に至っては「初恋の人」と述べていた。(ただしその後二人ともそれぞれ別の人間と恋仲になっている。フェルトン氏はアストリア・グリーングラス役のジェイド・オリヴィア・ゴードン、ワトソン氏は投資家のジェイ・バリモアと)


また、大の親日家としても有名で、東日本大震災の際に被災者支援のチャリティー活動を行ったり、USJにて『ハリー・ポッターシリーズ関連のアトラクションが完成した際にオープンイベントで訪れるなど、積極的に来日している。


そんなフェルトン氏であるが有名な映像作品で悪役を演じる者の性や、ハリポタ以外の作(『猿の惑星創世記』等)でも悪役を演じる事が多いからか、映画版『ハリー・ポッターシリーズ』の制作中はもとより、シリーズ完結後も、フェルトン氏をドラコと同一視するファン(特に子供たち)から「ハリーをいじめるな」等のクレームや罵声を浴びせられる事も珍しくないという。


しかし、フェルトン氏自身はそれすらも寛大に受け入れており、「子供の夢を壊すのはサンタの存在を否定するのと同じだからね。そのためなら、どんなに憎まれても構わないよ」と紳士的なコメントし、ファンを感心させている。裏を返せば嫌われる程悪役として優良な演技が出来ていた証左でもあるため、ある意味誇らしいことなのかもしれない。


とはいえ、幼少期からプライベートでもその扱いを受けるのはやはり流石に応えるものがあったようで、アルコール依存症になってしまったこともあるらしい。親日家になったのも、上記の役者として前向きな考えを持つようになったのも、来日した際に日本での人気や、分別がつくファンが多いことで元気を取り戻したこともあると思われる。


後年においてフェルトン氏が日本でも真面目俳優として認知され、ラドクリフ氏の方がやんちゃ者として広く知られるようになったのは皮肉である。


言うまでもないが、非人道的な悪行を重ねたのは『ドラコ・マルフォイ』なる架空のキャラクターであり、それらの悪行もあくまで「演技」で、演じたフェルトン氏自身は元から何も悪くなく、微塵の非もない

劇中におけるマルフォイの卑劣な言動があまりにリアル過ぎたり、稼いだヘイトに相応するだけの『制裁』が描写されなかった事態に納得がいかず、義憤を蓄積させてしまう事は致し方ないものの、その捌け口として演者であるフェルトン氏を攻撃して憂さを晴らそうとするのは、本質的にマルフォイと同レベルもしくはそれ以上の愚行を犯しているに等しく、結局は同じ穴の狢に過ぎない


上述の事情を踏まえ、くれぐれも一時の感情に任せた義憤や、鬱屈した気分を紛らわせる為などの軽率な動機だけで、悪役とその演者とを混合し、演者の尊厳を傷付けるような、ネタ・冗談の範囲を逸脱する程の過激な暴言・悪口雑言は慎むべきである事実を今一度頭に置いて欲しい。


「役者自身を見ていない」、「役と役者は違う」とファンから批判されることにもなるので、役者自身がその役を大事にしていたとしても、繰り返しになるが役者と役はあくまでも別の存在であるということは忘れてはならないしそれをできずに批判されても言い返すことはできない。実際にトラブルでも起こさない限り、どんなに醜い役を演じても罪はないし、逆に人気や評価の高い人物を演じていてもそこでイメージを固まってしまえばかえって役者を苦しめかねないのだ。


女性人気と原作者の発言

(ドラコに惹かれることは)ロマンチックだが、不健康で、残念ながらあまりにも一般的な女の子たちの妄想、そして…わかるでしょう、女の子たちは誰かを変えてみせようとしているのです。そしてそれは、多くの女性の人生を通して、死の床まで続きます。それは不快で不健康なことであり、実際、若い女の子たちがこの本当に不完全なキャラクターに永遠の献身を誓うのを見て、私は少し心配になった。なぜなら、そこには一つの要素があるに違いないからです、「彼を変えるのは私だ」と。その心理は理解できるけど、かなり不健全ですよね。だから、何度か「優先すべきことを考え直したほうがいい」と、かなり厳しい言葉で返事をしたこともあります(笑)” 出典

原作者はドラコを「誰もが覚えがある、他人を見下す人間」「道徳観の曖昧な人物」「ハンサムな青年のトム・フェルトンと見た目はどうあれいい人ではないドラコをはっきり区別しようとしている」とコメントしている。


そのためドラコに恋をする女の子の多さに狼狽しているとも。


一応、「ドラコはアンチヒーローが持つ暗くて妖しい魅力のすべてを備えている」と一定の理解を示している。


その上で、「私は熱心な読者の夢に冷酷な現実を突きつけ、ドラコの人を馬鹿にしたような態度と偏見の下には優しい心が隠されているわけではない、彼とハリーは最終的に親友になったりはしないと伝える、嫌な立場に立たざるをえませんでした」と語っている。


日本での人気

名前の語感が妙に印象的ということもあり、日本では異常なネタ人気を誇っている。更にネタキャラとして扱われる時は「~フォイ」と変な語尾で話すようになっている。


本編の台詞をもじった「洗ってやるぞ、この汚れた皿め!」や、

TwitterのTLで一部しか表示されていないエロ画像を見ようとするとドラコの画像が表示される「釣られたな、ポッター」

などネタに事欠かない。


果ては公式が作成したハリポタの実写LINEスタンプですら、マルフォイのスタンプはどれも

「フォフォイのフォイさ」「テンション高マルフォイ」等、一連の悪ノリに便乗しているかのようなネタスタンプとなっている有様である。→公式が病気


ネタだけでなく真っ当な人気もあり、判官贔屓もあるのか他国以上に日本のドラコ・マルフォイ人気は高く、人気投票やPixivで投稿・閲覧件数でも高順位である。


ちなみに、フェルトン氏が親日家になった理由も、この日本でのマルフォイ人気を知って感激した事がきっかけだそうな。


映画版の没シーン

映画版の最終決戦の終盤、復活したハリーに自身の杖を与えるシーンがあったが、カットされた。


関連イラスト

Wanna come with me ?マルフォイ君の休日

ドラコ【DracoMalfoy】逃げられない運命

Draco malfoy*✲⋆(UᴗU)*✲⋆


関連タグ・リンク

【公式記事】Draco Malfoy(英語)

所属:スリザリン マルフォイ家 純血(ウィザーディング・ワールド) 聖28一族 死喰い人 闇陣営


家族:ルシウス・マルフォイ ナルシッサ・マルフォイ アストリア・グリーングラス スコーピウス・ヒュペリオン・マルフォイ

師匠:セブルス・スネイプ ベラトリックス・レストレンジ

仲間:ビンセント・クラッブ グレゴリー・ゴイル パンジー・パーキンソン セオドール・ノット ブレーズ・ザビニ ダフネ・グリーングラス ミリセント・ブルストロード

先輩:マーカス・フリント エイドリアン・ピュシー グラハム・モンタギュー カシウス・ワリントンなど

協力者:リータ・スキーター ドローレス・アンブリッジ

敵対:ハリー・ポッター ロン・ウィーズリー ハーマイオニー・グレンジャー アルバス・ダンブルドア


コンビ〜グループ:蛇師弟 子蛇トリオ 獅子と蛇

カップリング:ドラアス ドラパン/フォイパン ドラハー ドラジニ ドラルナ

BL系カップリング:ハリドラ ドラハリ ドラハリ♀ ロンドラ ドラロン/ドロン スネドラ

派生:♀ドラコ 獅子寮ドラコ 当主ドラコ 癒者ドラコ ダームストラングドラコ スーツドラコ Drapple


キャラ属性:金髪 銀髪 ライバル(?) 金持ち 御曹司 憎めない悪役 美形悪役(映画版)


類似キャラ:

  • ダドリー・ダーズリー…詳しくは彼の記事に譲るが共通点が非常に多く、ハリーからしても「ホグワーツのダドリーのような存在」と評されている。一方で相違点も多い。

  • 骨川スネ夫…金持ちの実家を鼻にかけ、主人公に何かとそれを自慢したり嫌がらせしてきたりする、ヘタレな嫌味キャラ繋がり。目上の人間の前では本性を隠したり媚びて味方につけてピンチを切り抜けようとする、嫌がらせするとしっぺ返しを喰らって酷い目に遭う、小柄で主な服の色が緑、何の偶然か主人公が大きな丸眼鏡など共通点が非常に多い。異なる点といえば取り巻きを従えるリーダー格のドラコと違い子分気質である。

  • ベジータ…最初は主人公の憎き敵として、また宿敵の配下として登場するも、徐々に改心した主人公のライバル繋がり。エリート家系、何かと主人公を意識して突っかかるも内心認めている節がある、改心後は良き父親となり主人公とも共闘する、息子同士は当人らと対照的に非常に仲良し、オールバックな前髪、少し見せるヘタレな一面をやたら強調されネタにされるなど、これまた共通点が多い。ただしドラコは彼なりに仲間想いで、敵が相手であろうが殺害対象の作戦のうちであろうが命を奪うことができないのに対し、ベジータは配下のナッパを平気で切り捨てて処刑したり、元々仕えていたフリーザの部下を次々葬ったり、バビディに操られていたとはいえ(半ば自分の意思だが)地球人を虐殺していたことも。

  • ダミアン・デズモンド…高慢だが成績優秀でいつも二人の取り巻きの少年を連れている、父親が危険な組織の重要人物であるなどの共通点があるため、ドラコを思い浮かべた人もいるだろう。ただし、相手に表面上こそ悪態をつくものの決して侮ったりしない、それどころかライバルが不当な陰口を叩かれた際は表立って庇う、仲間想いな部分が二人の友人にきちんと伝わっていて心から慕われている、一方で家族仲が良くないなど、ドラコと対照的な部分もある。

外部wiki

Draco Malfoy | Harry Potter Wiki | Fandom

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