概要
外国や外国人による、日本・日本人・日本文化に対する友好的、肯定的な思想や言動を指す言葉。対義語は反日。その背景は様々で、定義も定まっておらず、時代によっても様々に変化する。
絶対に押さえておきたいのは、日本の他の第三国に対してもそうかもしれないが、外国人の「親日」とは我々日本人の「親〇〇国」よりも遥かに重い発言という点を心に留めておきたい。詳しく知りたい方は後述。
親日と知日~用法上の注意~
日本相手の場合に限らないかもしれないが上記の通り、少なくとも日本相手に外国人が人前で自分自身を親日と称する場合、そこに込められた日本への友好は我々の想像よりも遥かに重く、国によっては相応の覚悟を背負った上で自称していることを踏まえて接しなければならない。
日本人には軽い気持ちで「私は親○○国派」と口にする者が少なくないが、それは海外基準で見れば「親」ではなく「知」の範囲、その国をよく知っている程度の扱いである。
例えるならば、世間話や街頭インタビューなどで「○○国好き~!愛してる~!」「○○国料理おいしい~!親○○国です~!」と口にする程度の友好は海外基準では「知○○国」の範囲でしかない。
もちろんあくまで「大抵の」海外であり、日本と同感覚の国もあるかもしれないし、逆に冗談でも人前であの国が好きと言ったら売国奴として見られる国もあるかもしれない。そして日本の「親○○国派」にも日本を裏切ってでも〇〇国を助けるという人はいるだろう。
外国人と仲良くする時はもちろん、最悪喧嘩する時のためにも、今回ばかりは海外基準を出羽守と斬って捨てず、「こういう国の人はこういう場ではこういう気持ちで親日と表現している、だから自分はこういう国の人へのこういう気持ちをこう表現しよう」と正しく意思疎通できるようにしたい。
ややこしいことに
更に事態をややこしくしているのが海外の「知日」は日本の肯定も含んではいるが、いつも肯定しているとは限らないという点である。
例えば、米国の知日派には「ジャパンハンドラー」と呼ばれる存在がいる。上手く日本を飼いならし、米国に利益誘導を行った存在である。日本を知り尽くしているという点“は”紛れもなく「知日」派であるが、あくまでも米国の利益のために行動している。結果的に彼らの行いが日米両国win-winな日本に有益なものであるとしても、彼らジャパンハンドラーが心の面でも日本に友好的であるとは限らないのである(当然、本心では友好的だが祖国のほうがもっと大事なので仕方なく…と言う者もいるだろう)。
親日にまつわるジョーク
フィンランドは親日である。日本が日露戦争でロシアを破り、独立を助けてくれたからだ。その証拠にフィンランドでは東郷ビ-ルを販売している。
早速東郷ビ-ルを注文した。返事が来た。「品切れだ。同じ提督シリーズのロシア海軍バルチック艦隊・ロジェストヴェンスキービ-ルはどうだい?