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概要
自分の住んでいる国以外(外国)の人間のこと。対義語は「内国人」だがあまりつかわれない。
日本人から見ての観念では、白人や黒人はもとより、見た目ではほとんど日本人と区別できない中国人などもすべて外国人ということになる。ただし、民族としての「日本人」と国籍上の「日本人」は別であり、例えば日本人の両親の間にアメリカ合衆国で生まれた宇多田ヒカルは国籍は米国であるが日本で外国人とみなされることはあまりない。逆に外国出身で日本国籍を取ったスポーツ選手(ブラジル人から帰化したラモス瑠偉などが該当)は国籍的には日本人でも民族的には「日本人」とは言えず、「外国人」扱いされることもある。
世界的に言えば、人間を外国人か内国人かというカテゴリで見る習慣より、「黒人」「ヨーロッパ系」「インド系」「東洋人」といった人種、「クリスチャン」や「ムスリム」といった宗教で見る習慣が強い国の方が多い。したがって、異教徒の同国民よりも、人種や宗派が同じ外国人の方に同族意識を抱くということはよくある話である。また、出身国を問わず白人は大事にするが、その他の人種はぞんざいに扱う、といった習慣のある国も多い。
日本でもまだSNS普及前の2000年代までは外国人を憧れの存在として扱う風潮が強かったが、SNSが普及した2010年代以降は日本人と同じ人間としての感性を持っていることが交流の中で浸透してきたため、対等な友人のように扱うケースも目立つようになった。
なお「Foreigner(外国人)」という表現は、少なくとも北米圏では立派な差別用語として認知されている。丁度日本語における「ガイジン」ぐらいの時代錯誤で失礼な表現と言える。