概要
ホグワーツ特急(英:Hogwarts Express)とはロンドン・キングスクロス駅9と4分の3番線およびホグズミード駅の間を走る汽車である。必要に応じて、この列車は年に6回ほど運行している。
ホグワーツ特急は年度の始まりと終わりに、生徒をホグワーツ魔法魔術学校に連れて行く、また連れて帰るという重要な役割を担っている。
元々ホグワーツへの生徒の送迎は(保護者の責任の下)多様な形(例としてはポートキーの使用や箒、煙突飛行、魔法生物の背中に乗るなど)で行われていたが、いずれも生徒の安全を確保するには危険かつ不十分であり、移動の最中に事故に遭う可能性も存在していた(ポートキーでの登校は失敗しやすく(最大で全校生徒の3分の1が学校に着くことが出来なかったとか)、煙突飛行も保安上の問題があった)。加えて、1692年の国際魔法使い機密保持法の施行以降はより目立たない移動手段が求められるようになっていた。
これらの問題を解決すべく、1827年に時の魔法大臣オッタライン・ギャンボルにより、当時産業革命が進んでいたマグル界において実用化された蒸気機関車を用いることが発案された。これがホグワーツ特急の歴史の始まりである。
この列車は9月1日午前11時、必ず9と4分の3プラットフォームに現れ、夕方にホグズミード駅に到着する。クリスマスとイースター休暇にホグワーツ特急を使ってキングズクロス駅に戻り家に帰る生徒もいる。
客車はコンパートメントを採用しており、中は心地良さそうである。監督生用の車両もある。
ちなみに、途中で降りようとすると車内販売の魔女という名の恐ろしい化け物に追い回される。
過去途中下車を試みた者たちの中に悪戯仕掛け人のジェームズ・ポッターとシリウス・ブラック、フレッドとジョージ・ウィーズリーが試みたが失敗に終わっている。
映画版では、グレート・ウェスタン鉄道4900形蒸気機関車5972号機「オルトン・ホール」がホグワーツ特急の牽引機として撮影に使用された。同機は一時期動態保存されていたが、現在はロンドンの「ワーナーブラザース スタジオツアー・ロンドン」で静態保存されている。
ちなみに日本国内でも5972号機と同型の4900形蒸気機関車4920号機「ダンブルトン・ホール」がホグワーツ特急仕様へ整備された上で、としまえん跡地にオープンした「ワーナーブラザース スタジオツアー・東京」で静態保存されている。
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