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悪戯仕掛け人

まろーだーず

『ウィザーディング・ワールド(魔法ワールド)』に登場する四人組。原語では「Marauders(マローダーズ)」。ジェームズ、シリウス、リーマス、ピーターのこと。
目次 [非表示]

I solemnly swear that I am up to no good.

我、良からぬことを企む者なり



概要編集

ウィザーディング・ワールド(魔法ワールド)』に登場するホグワーツの男子学生四人組



の四人を差し、1970年代のホグワーツに在籍していた同級生グループである。


原語では「悪戯仕掛け人」ではなく「Marauders(マローダーズ)」である。

意味は「襲撃者」「徘徊者」。

(原作者J・K・ローリング曰く、ピーターだけがマローダーズをそのままの意味で捉えてしまっていたという。)


全員がホグワーツ魔法魔術学校に1971年に入学した同学年で、グリフィンドール寮の生徒。優秀な魔法の実力を活かしてホグワーツで様々な冒険や悪戯を繰り広げ、「Marauder's Map(忍びの地図)」というホグワーツとその周辺地域の地図を製作、後年使用した人々にも利便性を賞賛される


当時はヴォルデモート一派の活動が全盛期という不穏な情勢の只中だったが、互いに助け合いながら青春を謳歌していた。

しかしながらこの四人組の実態は「ジェームズ・シリウスの不良コンビと腰巾着(ピーター)、及び彼らの仲介役(リーマス)」と言ったところである。

リーマスは本来真面目で和を重んじる性格であるため、積極的に問題を起こす二人の振る舞いを良く思ってはいなかったが、「人狼の自分と仲良くしてくれている」という負い目から二人に強く出ることができなかった。

ピーターは劣等感の反動から二人に強い憧れを抱いていたに過ぎず、ジェームズとシリウスは無意識にピーターを見下し、リーマスも彼ら程ではなくとも彼の能力を低く見積もっていた節がある。

このように各人の関係は対等とは言えず、この歪な関係が後の悲劇へとつながることになる。


リーダー格はシリウス・ブラックジェームズ・ポッター

「Black and Potter. Ringleaders of their little gang.」とミネルバ・マクゴナガル教授から言われており、日本語版では「いたずらっ子たちの首謀者」と訳されている。



原語と邦訳の違い編集

原語では編集

J・K・ローリングによると、彼らが自分たちを「Marauders(マローダーズ)」と呼んでいたことは公式設定である。


邦訳では編集

「Marauder's Map(忍びの地図)」の中の記述には、

「Messrs Moony, Wormtail, Padfoot and Prongs

Purveyors of Aids to Magical Mischief-Makers are proud to present」


という一説があり、確かに「Magical Mischief-Makers(悪戯仕掛け人)」という言葉が登場する。


だが、この一節全体を正確に訳すと

「我らはムーニー、ワームテール、パッドフット、プロングズ

魔法の悪戯仕掛け人のためのお助け道具の調達人がここに自信をもって提供する一品」

となる。


つまり、四人が「悪戯仕掛け人」を自称しているというのは誤訳であり、「悪戯仕掛け人」というのはあくまで、彼らが地図を託した未来の悪戯っ子たちのことである。


時に、「Magical Mischief-Makers(悪戯仕掛け人)」というのはジェームズたちの自称で、彼らのあまりの行いの酷さに周囲は彼らを「Marauders(マローダーズ)」という説が提示されることがあるが、これは公式設定ではない。四人は自身たちのことを「Marauders(マローダーズ)」としか呼んだことがなく、周囲からの呼称も同じである。


ただし、日本のファンダムでは分かりやすさを意識して、「Marauders(マローダーズ)」ではなく「Magical Mischief-Makers(悪戯仕掛け人)」と呼ばれることも多い。


一覧編集

変身する動物名前異名
鹿ジェームズ・ポッター(James Potter)
俺について来い
プロングズ(Prongs)
シリウス・ブラック(Sirius Black)
シリウス・ブラック
パッドフット(Padfoot)
リーマス・ルーピン(Remus John Lupin)
狼少年
ムーニー(Moony)
ピーター・ペティグリュー(Peter Pettigrew)
ピーター・ペティグリュー
ワームテール(Wormtail)

全員動物に変身でき、それに基づいた異名を持っていた。

これは一人はWerewolf、三人はAnimagusであるため。


また、彼らの間だけでなく、リリー・エバンズと親密になってからは彼女も使っていた。

ワームテールに関してはDeath Eaterも使っている(詳細後述)。


ジェームズの渾名。牡鹿。由来はジェームズが変身する牡鹿の角の枝分かれ"prong"から。


シリウスの渾名。黒犬。由来はシリウスが変身する犬の足"foot"の肉球"pad"から。


また脱獄後のシリウスは「スナッフル」という異名を使った。由来は鼻をくんくん言わせる犬の仕草"snuffle"から。


リーマスの渾名。人狼。由来はリーマスが変身する人狼→満月から月の形容詞"moony"より。


ピーターの渾名。ネズミ。由来はピーターが変身するネズミの尻尾"tail"がミミズ"worm"を連想させることから。

他、リリーからは「ワーミー」とも呼ばれた。


忍びの地図編集

原語版では「Marauder's Map」。Marauder(徘徊するもの)≒忍びというわけである。


ホグワーツ全域を網羅した詳細な地図。


普段はただの羊皮紙だが「我ここに誓う。我よからぬ事をたくらむものなり」と唱えて杖で叩くと地図に変化する。(「いたずら完了!」で元に戻る)


更に、「ホムンクルスの術」と呼ばれる高等魔法により、なんと敷地全域の人間の名前と動きを捕捉することが可能。


公式サイトの記事「The Marauder’s Map」も参照。


来歴編集

マローダーズの結成まで編集

生来の相性の良さから自然と意気投合したシリウス、ジェームズの悪ガキ二人組が影のあったリーマスに興味を持ち、また生真面目でもあったリーマスが気にかけていた引っ込み思案なピーターも引っ張り込まれる形で結成されたのが四人組である。

その後2年生になってジェームズ・シリウスがリーマスが人狼であることを突き止めながら受け入れ、更にはピーターと3人で「動物もどき」になると、四人の結束は更に強まっていく。



友情の結末編集

彼らがホグワーツを卒業する頃にはヴォルデモートと彼が率いるDeath Eaterが魔法界に暗い影を落としており、その支配を拡大していた。そのため、四人はアルバス・ダンブルドア率いる不死鳥の騎士団に創設メンバーとして入団し、闇の勢力との戦いに身を投じることになる。


そんな中ジェームズは交際していたリリー・エバンズと結婚し、息子ハリー・ポッターをもうける。


ダンブルドアはシビル・トレローニーの予言とセブルス・スネイプの離反によりポッター家がヴォルデモートに狙われていることを察知、「フィデリウスの守り」という魔法により居場所を隠すことになる。


これは特定の人物を「Secret Keeper(秘密の守り人)」に指定することで秘密が絶対のものとなり、Keeperから直接伝えられる以外の方法で秘密を知ることができなくなる。

この術を使えば家の場所はおろか家の存在すら世間からほぼ完全に認識されなくなり、例え家の窓に顔を押し付けたとしても、Keeperに教えられていなければそこに家があると気づくことすらできない。


ただしKeeperの裏切り以外にも穴がもう一つあり、現在のKeeperが死亡すると、Keeperによって過去に秘密を伝えられたすべての人間がKeeperになってしまい、裏切りの危険性が爆発的に増大することになる。


このため当初はハリーのGodfather(名付け親、後見人、代父)のシリウスがKeeperとなる予定だったのだが、シリウスはいかにも守り人に選ばれそうな自分はヴォルデモートに殺害される可能性が高く、そうなれば魔法の効果が薄れてしまうと考え、ピーターをKeeperに変更した。


これはピーターを信頼していたと言うよりは、まさかピーターのように無能な人間をKeeperに指定するとはヴォルデモートも考えず、故にピーターにヴォルデモートがアプローチすることもないだろうという徹頭徹尾ピーターを舐め腐った考えによるものである。


……実際のところピーターは既にヴォルデモートの手の内にあり、ジェームズの居場所を密告したのである。

ジェームズとリリーはヴォルデモートによって殺害され、シリウスはピーターの裏切りを知り彼を追跡するも逆に罠に嵌められて大量殺人の汚名を着せられる。ピーターはそのまま鼠に変身して逃走、シリウスはバーテミウス・クラウチ・シニアの手によりアズカバンに投獄されることになる。


最後の最後編集

蘇りの石でハリー・ポッターの前に現れたマローダーズは、父ジェームズ・ポッター、母リリー・ポッター、代父シリウス・ブラック、恩師リーマス・ルーピンと、ピーターが抜けてリリーが新たに加わっていた。(参照)


二次創作では編集

ファンアートでこの四人が描かれる際は、学生時代の姿で描かれることが多い。


若かりし頃の姿のため四人とも容姿が整っていることがある。

原作で容姿が整っていると描写があるのはシリウス・ブラックのみであり、他の三人は言及されていないが、ジェームズ・ポッター原作者インタビュー美形と述べられている。


四人とセブルス・スネイプリリー・エバンズをはじめとした世代は「親世代」と呼ばれ、『ウィザーディング・ワールド(魔法ワールド)』/『ハリー・ポッターシリーズ』の二次創作では最も人気のあるジャンルである。


関連イラスト編集

ホグズミード悪戯されたい!

とある一室そろそろ本気出す

「さて、どちらにしようか」2016年


関連タグ編集

ハリポタ 親世代 グリフィンドール

ジェームズ・ポッター シリウス・ブラック リーマス・ルーピン ピーター・ペティグリュー


警察学校組...警視庁警察学校同期の5人組。各々が優秀なのだが、一癖あり教官達から問題児扱いされている点が共通。だが、人数と本編開始時点で4名が故人である点は異なっている。


Mischief managed!

いたずら完了!

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