映画版演者:アンディ・リンデン
映画版吹替:福沢良一
概要
『ウィザーディング・ワールド(魔法ワールド)』の人物。魔法使いの男性。
『ハリー・ポッターシリーズ』に登場。
通称「ダング(Dung)」で、これは「肥やし」や「糞(フン)」みたいな意味。
人物・来歴
ボサボサの赤毛の男。(映画版ではハゲている。)
泥棒や詐欺で生計を立てている小悪党であり、初期から魔法使いたちの世間話で存在は示唆されていた。
第5巻で不死鳥の騎士団の歴とした団員として登場。
しかし、ハリー・ポッターへの監視任務を「盗品の大鍋の取引がある」という理由でバックれた結果、ドローレス・アンブリッジの差し向けた吸魂鬼とハリーの衝突を引き起こした。
また、7人のポッター作戦では、途中でビビって逃げた結果、ペアを組んだマッドアイを死に追いやっている。しかもそもそも自分から提案したのに嫌々参加しているというチグハグっぷり。作戦がヴォルデモート側にバレていたこともあって、「情報を流した裏切り者」と思われていた。
シリウスの死後はブラック家の物を勝手に売り捌いており、レギュラス・ブラックが手に入れた分霊箱を図らずもドローレス・アンブリッジに売り、それが原因でハリーたちが魔法省に侵入することになる。
余談だが、ホッグズ・ヘッドを出禁になっている。
学生時代や経歴については一切不明。
(ゲーム版の「ホグワーツの謎」では夜の闇横丁にてRに属する暗殺者のカズヒロ・シラトリを決闘の末に破っている。ただしゲームは作者が直接関わってはいない。)
味方?敵?
このように何かと問題のある人物で、ファンからも「死喰い人でこそないものの裏切った敵」と思われがち。実際作中でもモリー・ウィーズリーなどからは忌み嫌われており、終盤のホグワーツの戦いに参戦した描写も見受けられない。
一方で、「あいつは役に立つ。小悪党とは全員知り合いだ」とシリウス・ブラックから評されていたり、フレッド・ウィーズリーとジョージ・ウィーズリーとはビジネスパートナーとして悪戯グッズの材料の取引をしたりしていた。
かつてアルバス・ダンブルドアに命を救われ、彼には忠実になったようだ。
なぜダンブルドアがこんな人物を引き入れたのかは不明だが、シリウスが言うように、恐らく裏社会の情報(あとは多額の活動資金も?)を手に入れるためと思われる。
また、上述のポッター作戦の一件も、実は全てスネイプがダンブルドア(肖像画)の指示で仕組んだこと。
詳しく言うと、ダンブルドアから直接指示を受けている自分は、その時点では「ダンブルドアを殺した裏切り死喰い人」と思われているため、団員と連絡を取ったりまともに接触することができなかったため、マンダンガスを操って提案させた。
情報が漏れていたのも、スネイプが(潜入)死喰い人としてヴォルデモートの信頼を得るために敢えて流したから。ここでも嫌われ二重スパイとして生きるスネイプの苦労が見て取れる。
しかし、こんな目に遭っては、マンダンガスも逃げ出したくなるのも、まぁ納得はできるかも……。
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