作品名→ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団
概要と歴史
アルバス・ダンブルドアが、第一次ヴォルデモート恐慌時代の1970年代に死喰い人に対抗するために結成した秘密結社。シンボルは死を超えて再生する炎の鳥・不死鳥。
目的はヴォルデモートの力を挫くこと、そしてマグルの保護。彼を恐れていないためその名を呼ぶ。これを逆手にとられ、ヴォルデモートという名前を呼ぶ人間を死喰い人が監視していたこともあった。
闇祓いなど魔法省関係者の騎士団員もいるが、基本的には魔法省の主流派が日和見主義・純血主義(建前では禁止しているが世間的に純血主義は根強い)なため距離を置いている。またダンブルドアがホグワーツ校長でありグリフィンドール出身のため、ホグワーツ教職員やグリフィンドール出身者が多い。このように思想としてはいわゆる反権威・リベラルであるため半巨人や人狼、スクイブなど社会的弱者のメンバーが参加している。
危険を伴うため、原則として未成年の学生の参加は認められない。
第一期は死喰い人に数で圧倒的に上回られ、多数の犠牲者が出た。1981年のヴォルデモート失踪により解散。しかし1995年にヴォルデモートが復活し、魔法省が復活を否定する態度を取ったことにより、ダンブルドアが活動を再開させた。トンクスやキングズリーなど新しいメンバーも加わっている。
第二期はダンブルドア軍団と共同作戦を行うこともあった。ホグワーツの戦いにて死喰い人らと交戦し勝利。その後騎士団員のキングズリー・シャックルボルトが魔法大臣になることで、魔法省の権威的・差別的な傾向は改善していきドローレス・アンブリッジといった邪悪な官僚にも正当な措置が下された。またアズカバンの監守は吸魂鬼から人間になった。
邦訳で騎士団となっている部分は、原語では「Order」。秩序、順序に起源を発する言葉であるため、現在その語義は多岐にわたる。たとえば大英帝国勲章は「Order of the British Empire」であるし、イエズス会は「The Jezus order」。そしてガーター騎士勲章は「the Order of the Garter」である。純粋に騎士団を指すこともあるが、修道会、または単に「共通の目的を持ち誓いを立て集った者たちの集団」も包括する語であるため、中国版の「凤凰社」のような訳が中立的といえば中立的かもしれない。
「騎士」一覧
※死亡者には✝️マーク
創立メンバー
- アルバス・ダンブルドア✝️:創設者にしてリーダー。20世紀で最も偉大な魔法使い。ホグワーツの校長。
- アラスター・ムーディ✝️:老練の闇祓い。第二期では闇祓いを引退。
- ルビウス・ハグリッド:ホグワーツの森と鍵の番人。実は半巨人。
- エルファイアス・ドージ:ダンブルドアの学生時代からの友人。
- エメリーン・バンス✝️:緑色のショールの堂々とした女性。第二期も参加したが殺される。
- ディーダラス・ディグル:紫のシルクハットの小柄な男。軽はずみな性格。第二期にも参加。
- マンダンガス・フレッチャー:素行の悪い泥棒だがダンブルドアに命を救われた過去がある。
- アラベラ・フィッグ:猫のブリーダーを生業にするスクイブ。ハリー・ポッターの近所。
- エドガー・ボーンズ✝️:男性。姉のアメリア・ボーンズは魔法省の官僚だが、彼女も後に殺害される。
- ベンジー・フェンウィック✝️:男性。戦死。死体の欠片しか残らなかった。
- キャラドック・ディアボーン:男性。行方不明になる。
- ドーカス・メドウズ✝️:女性。ヴォルデモート自らの手で殺害された。
- マーリン・マッキノン✝️:女性。リリー・ポッターらと親しかった。トラバースに殺される。
- ギデオン・プルウェット✝️:モリー・ウィーズリーの兄弟。アントニン・ドロホフの手にかかり戦死。
- フェービアン・プルウェット✝️:モリー・ウィーズリーの兄弟。アントニン・ドロホフの手にかかり戦死。
- フランク・ロングボトム:ネビル・ロングボトムの父。闇祓い。ベラトリックス・レストレンジらの手で拷問、廃人となる。
- アリス・ロングボトム:ネビル・ロングボトムの母。闇祓い。ベラトリックスらの手で拷問、廃人となる。
- スタージス・ポドモア:ジェームズ・ポッターらと同年代で特徴的な髪。第二期にも参加したが逮捕。
- ジェームズ・ポッター✝️:ハリーの父。リリーと共に息子を守りヴォルデモートに殺される。
- リリー・ポッター✝️:息子を庇いヴォルデモートに殺される。
- シリウス・ブラック✝️:ジェームズらの友人。冤罪で収監。第二期にも参加し戦死。
- リーマス・ルーピン✝️:ジェームズらの友人。人狼。第二期にも参加し戦死。
- ピーター・ペティグリュー✝️:ジェームズらの友人。裏切り死喰い人になる。
- アバーフォース・ダンブルドア:アルバスの弟。旅籠の店主。他団員と関わりは薄い。
第二期から加入したメンバー
- ミネルバ・マクゴナガル:厳格な女性。ホグワーツの副校長。第一期は魔法省の命令を受けていた。
- セブルス・スネイプ✝️:元は死喰い人。ダンブルドアの二重スパイとなる。
- アーサー・ウィーズリー:ロン・ウィーズリーらの父。魔法省では親マグル派として有名。第一期にも参加していた可能性はある。
- モリー・ウィーズリー:ロンの母。ギデオンとフェービアンの妹。
- ビル・ウィーズリー:アーサーとモリーの長男。魔法銀行グリンゴッツの呪い破り。後にフェンリール・グレイバックに噛まれる。
- チャーリー・ウィーズリー:アーサーとモリーの次男。ドラゴン使い。普段はルーマニア。
- キングズリー・シャックルボルト:闇祓い。純血シャックルボルト家出身。後の魔法大臣。
- ニンファドーラ・トンクス✝️:闇祓い。ムーディの弟子。ブラック家の血。リーマス・ルーピンの妻。
- ヘスチア・ジョーンズ:桃色の頬に黒髪の女性。
関係者
- テッド・トンクス✝️:ニンファドーラ・トンクスの父。マグル生まれ。
- アンドロメダ・トンクス:ニンファドーラ・トンクスの母。ベラトリックスとナルシッサの姉妹で絶縁。
- ミュリエル:ロンの母方の大叔母。
- フラー・デラクール:ビルの妻。フランス出身でヴィーラの血を引く。
- フィリウス・フリットウィック:ホグワーツの呪文学教授。
- ポモーナ・スプラウト:ホグワーツの薬草学教授。
など
関連イラスト
関連タグ
ダンブルドア軍団(協力組織)
死喰い人(対抗組織)