概要
『ウィザーディング・ワールド(魔法ワールド)』の人物。魔法使いの男性。
残虐な闇の魔法使いであり死喰い人のひとり。ヴォルデモート挙兵期からの古参だと考えられる。
死喰い人の中でも卓越した戦闘力を持つ武闘派。
プロフィール
Name | Antonin Dolohov
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所属 | 死喰い人 |
映画版演者 | アーベン・バジラクタラジ |
映画版吹替 | 山口りゅう |
来歴
生い立ち・学生時代
ドロホフ家に生まれる。純血かは不明。
ドロホフはロシア系の姓であるので彼はロシア系の人種であっただろう。
(JKRはドロホフという姓がトルストイの『戦争と平和』から取られたことを暗示している)
アントニンはひょっとするとロシアのKoldovstoretzまたはスカンディナビアのダームストラングに通っていたかもしれない。また、ドロホフ家は聖28一族には入っていないため、英国の純血としての家格はそれほど高くない可能性もある。その場合、古参死喰い人の中ではドロホフはイレギュラーである。(他はレストレンジ、ノット、エイブリーなど聖28一族ばかり)
死喰い人時代
ヴォルデモート挙兵期
おそらくヴォルデモート挙兵期から彼に従った。彼がホグワーツに教授の面接に赴いた際にはホグズミード村に待機していた「ドロホフ」はアントニンのことである可能性がある。
ヴォルデモート第一次暗黒期
ベラトリックス・レストレンジやロドルファス・レストレンジと同様、忠実な死喰い人としてヴォルデモートの元で暴力を振るった。
四人の他の死喰い人と共に、モリー・ウィーズリーの兄弟であり不死鳥の騎士団のギデオン・プルウェットとフェービアン・プルウェットを殺害。
ヴォルデモート凋落時にアズカバンに収監される。
ヴォルデモート第二次暗黒期
ヴォルデモートが復活すると、その手引きによりベラトリックスやロドルファスと共に脱獄。
ルシウス・マルフォイの指揮のもと、神秘部で戦った。最後はアルバス・ダンブルドアに倒されて捕縛、再びアズカバンへ。
ダンブルドアが死亡してからは再び脱獄。
「禁句」を口にしたハリーたちの前にソーフィン・ロウルと共に出現し襲った。
ホグワーツの戦いでは、パーバティ・パチルとディーン・トーマスと戦った。また、リーマス・ルーピンを殺害。しかしフィリウス・フリットウィックに敗北した。おそらくその後死亡したか逮捕されたものだと思われる。
能力
マグル(非魔法族)や反ヴォルデモート派の数多くを殺傷した殺人鬼。プルウエット兄弟やリーマスを殺している他、原作では全盛期を過ぎたとはいえ伝説の闇祓いであるアラスター・ムーディを倒している。
杖をムチのようにしならせて紫の炎を出すという固有の魔法を扱う。呪文の詠唱を封じられても無言で使用することができ、ハーマイオニー・グレンジャーを戦闘不能に追い込んだ。おそらく詠唱されていたら彼女の命は危うかっただろう(原作のみ。映画では実現せず。)
作中の描写から、ベラトリックス・レストレンジに次ぎ、セブルス・スネイプにや同等あるいはそれ以上の能力がある可能性が高い。
映画ではルシウス・マルフォイと組んでハリーとシリウス・ブラックのコンビに応戦。シリウスに倒されたが、恐らくハリーの助けなしでは勝つことはできなかっただろう。
実はやたらと石化呪文を喰らっている。しかも通算4回。攻撃は強いが防御は弱いタイプなのかもしれない。
容姿
青白い肌に暗い色の髪、長い輪郭に歪んだ顔つきをしている無骨な男。映画版では黒髪に髭。
映画版
原作ではこれだけ格も実力も上位のポジションであるにもかかわらず、映画での目立った見せ場は「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」の神秘部のタッグマッチと「ハリー・ポッターと死の秘宝PART1」でソーフィン・ロウルと共に作業員に変装してトッテナム・コート通りでハリーを襲うシーンぐらい。後者では普通のおっさんにしか見えないのである意味かわいい。