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リーマス・ルーピン

りーまするーぴん

『ウィザーディング・ワールド(魔法ワールド)』の人物。『ハリー・ポッターシリーズ』第3巻で「闇の魔術に対する防衛術」教授として登場する。
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注意編集

「リーマス」または「ルーピン」のどちらかだけのタグをつけている作品が多いが、検索の利便性を考慮するとリーマス・ルーピンとフルネームでタグ付けするのが推奨される。


概要編集

ウィザーディング・ワールド(魔法ワールド)』の人物。魔法使いの男性。

ハリー・ポッターシリーズ』第3巻で「闇の魔術に対する防衛術」教授として登場する。


ハリー・ポッターの父ジェームズ・ポッターの友人。

アルバス・ダンブルドア率いる不死鳥の騎士団の初期からのメンバーでもある。


プロフィール編集

NameRemus John Lupin
  • リーマス・ジョン・ルーピン
誕生1960年 3月10日
死亡1998年 5月2日 (享年38歳)
血統混血(半純血)
家族
職業
所属不死鳥の騎士団
出身ホグワーツ魔法魔術学校 🔴グリフィンドール
在学中の地位など監督生
守護霊🐺
ボガート満月
異名
映画版演者デヴィッド・シューリス
映画版吹替郷田ほづみ
ゲームEA版CV田中秀幸

秘密編集

実は人狼(lycanthrope)であり、魔法界において「マグル生まれ」と同等、あるいはそれ以上の偏見と差別を受けている存在。


毎月満月の夜、極度の苦痛を伴いながら狼の姿に変身する。その際は理性を失い、周囲あるいは自分を傷つけてしまう。(後に開発された脱狼薬を服用することで、狼に変身しながらも攻撃衝動を抑えることが可能となった。)


ただし、狼に変身していない時のリーマスはいたって温和で良識的な性格である。


法律で就労が規制されており、定職に就けず貧しい。


容姿編集

顔は病人のようにやつれており、ライトブラウン(日本語版では「鳶色」だがこれは誤訳)の髪には30代半ばながら白髪が混じっている。


貧しいためいつも継ぎ接ぎだらけのローブを纏っており、登場するたびに以前よりもみすぼらしくなっている。


狼へと変身する際に自分を咬んだり引っ掻いていたため、身体のあちこちに傷がある。映画版では顔に傷があるが、原作で顔にまで傷があるのかは不明。


映画版の影響で、ファンアートでは学生時代、大人時代問わず顔に傷が描かれることが多くなった。


ハリーポターまとめ


映画化前のファンアートではリーマスに顔に傷がない。代わりに髪を長く伸ばしてリボンなどで一つ縛りにした姿が多かった。この長髪リーマスは映画版の短髪+髭のイメージに押され、今はほとんど見なくなっている。


リーマス・ジョン・ルーピンリーマス


また、映画版ではかなりの高身長だが、原作では不明。原作ではシリウスの方が高いと思われる。


人物編集

性格は比較的温厚で、人狼になった幼い頃より苦労してきたためか、しっかり者。

一方で、人狼である自身を他人を不幸にするだけの生きる価値がない存在だと思い込んでおり、自虐的な価値観を持つ。結婚することや子を成すことも忌避感を持っていた。


フェンリール・グレイバックをはじめ人狼の多くは狼としての欲望の開き直り、あるいは社会への恨みから死喰い人側に与したが、その中でリーマスは数少ない不死鳥の騎士団側である。


自分をホグワーツに受け入れ、成人してからも教職として雇って居場所をくれたアルバス・ダンブルドア、そして人狼であることを知っても友情を捨てずにいてくれたジェームズ・ポッター、シリウス・ブラックら親友たちへ深い感謝を抱いている。


来歴編集

生い立ち編集

おかあさん

1960年3月10日、ライアル・ルーピンとその妻であるマグルのホープ・ホーウェルの間に生まれた。


ライアルが狼人間のフェンリール・グレイバックに初めて出会ったのは魔法省の魔法生物規制管理部で働いているときだった。マグルの子どもが殺害された件で取り調べ室にいたグレイバックは、当時まだ狼人間として魔法省に登録されておらず、自分はただのマグルだと言い張っていた。その前でライアルは「狼人間は生きるに値しない連中」だと口走ってしまった。その代償は高くつくことになる。


グレイバックは復讐の標的にライアルの息子を選んだのである。もうすぐ5才になるリーマスが自分のベッドですやすや眠っているとグレイバックが窓から忍び込んできた。ライアルはなんとか息子の部屋に駆けつけ強力な呪文でグレイバックを追い払ったが、すでに時遅く、グレイバックの邪悪な目的は成就した後だった。リーマスは狼人間になった。


一人っ子で兄弟がいなかったこともあり、両親からの愛情は一身に受けたものの、他の子どもと遊ぶことは許されず、孤独な幼少期を過ごす。当時はまだ人狼の理性を保つ脱狼薬が無かったため、ホグワーツ魔法魔術学校への入学も絶望的だった。しかしアルバス・ダンブルドアが彼に同情し、「然るべき処置をすれば入学できない理由は無い」と入学を許可された。


学生時代編集

【腐向け】HPらくがき詰め②「さて、どちらにしようか」

ホグワーツ在学中はグリフィンドール寮に所属。


入学後ジェームズ・ポッターシリウス・ブラックと出会い、彼らはリーマスの優しい人柄とユーモアに惹かれ親友となった。またリーマスはピーター・ペティグリューとジェームズ、シリウスの仲を取り持ち、結果4人はマローダーズを名乗るほど、親しくなる。


リーマスはダンブルドアの措置により、満月の夜には校医ポピー・ポンフリーに引率され、暴れ柳が守る抜け道を通りホグズミードの廃屋に行き、そこで狼へと変身していた。後にこの廃屋は狼状態のリーマスの声を聞いた村人から叫びの屋敷と呼ばれるようになる。


しかし月に一度友人がどこかに消えることを怪しんだジェームズとシリウスに見抜かれてからは、皆動物もどきとなり満月の夜も共に過ごす様になる。見捨てられると思っていたリーマスは、3人の対応に驚きながらも深く感謝した。


リーマスは比較的悪戯好きとは言え、しばしば4人組の「良心」として機能していた。

しかし、ジェームズとシリウスのセブルス・スネイプに対するひどい仕打ちに賛成せずとも、リーマスは彼らを愛し、自分を受け入れてくれることに感謝していたため、断固とした態度は取れなかった。


5年次に、悪戯好きで手の付けられないジェームズ、シリウスの抑え役となる事を期待され監督生にされたが、上記の理由でかあまり歯止めにはなっていなかった様子。だがシリウスが「リーマスのお陰で我々は自身を恥じる機会が得られた」という旨の発言をしている事から、多少効果はあったようだ。


卒業後編集

不死鳥の騎士団編集

Greyback and Remus


不死鳥の騎士団」の創立メンバーとして死喰い人と闘うべく奔走。


また、魔法省官僚ドローレス・アンブリッジによって提唱された反人狼法が原因で就職が難しく、定職を持てないまま貧困に喘いでいた。


シリウスがジェームズとリリーの居場所という情報を封じ込める「秘密の守り人」をピーターに変更するよう薦めた事を知らされなかったため、ヴォルデモートによるポッター夫妻殺害や、ピーターとマグル12人の殺害も、シリウスの裏切りによるものだと思い、以降シリウスや学生時代に関する話題を避けるようになっていった。


ホグワーツ教授編集

リーマス

相変わらず貧困に苦しむ中、ダンブルドアの恩情より、ハリーが3年生の時の「闇の魔術に対する防衛術」の教師に着任。


非常に有能で、多くの生徒から「今までで最高の"闇の魔術に対する防衛術"の先生」と評された。実習を踏まえた授業は非常に面白く、生徒達に大人気だった。


また吸魂鬼に苦しむハリーに守護霊の呪文(エクスペクト・パトローナム)を個人教授した。

ただし過去の負い目などもあり、この時点ではハリーに対して「目をかけている生徒」以上に踏み込もうとはしなかった。


また、基本的に温厚で声を荒げたりしないが、彼の穏やかな説教は非常に威力があり、こっそり学校の外を出歩いていたハリーが「君のご両親が命を賭けて遺してくれた賜物に、あまりにもお粗末じゃないか」と叱られた後は、ハリーとロンはもう何も言えなくなってしまった。


ハリーから「忍びの地図」を没収した後、ピーターがまだ生きている事を知る。そして叫びの屋敷にてシリウスと再会し、彼の無実を知り、友情を取り戻した。しかしピーターは取り逃してしまう。


最後はシリウスを捕まえ損ねたセブルス・スネイプが腹いせに、リーマスは狼人間であると「うっかり」口を滑らせたため、1年の在任期間でホグワーツを去ることとなった。



再び不死鳥の騎士団編集

良い日綻び

ヴォルデモート復活を知って第二期「不死鳥の騎士団」に参加し、ハリー達と再会する。騎士団としてのリーマスの任務には、地下に住む人狼たちと接触し、敵情を視察したり味方に引き込む交渉などが含まれていた。


同じ団員のニンファドーラ・トンクス(シリウスの従姉であるアンドロメダ・トンクスの娘)と紆余曲折を経て両想いになるも、自身が人狼であるために結婚を躊躇していたが、同じくグレイバックによって半人狼とされたビル・ウィーズリーに対し、フラー・デラクールが変わらぬ愛情を注ぎ結婚を決めたことなどから、自身もトンクスとの結婚を決意し、子供も1人設ける。


しかしトンクスの妊娠が発覚した際は、自身の人狼体質の遺伝や子供への自身の存在の悪影響を恐れ、死に場所を見つけようとハリーの「分霊箱」探しの旅に同行を申し出るが、ハリーからあまりに無責任だと叱責を受け、喧嘩別れする。後に和解、ハリーに子供の後見人(代父)(Godfather)となるように頼んだ。


1998年5月2日、ホグワーツの戦いにてヴォルデモート率いる死喰い人と戦い、アントニン・ドロホフに敗れ殺害された(作中で死の描写はなく、トンクスと共に遺体が登場するのみ)。38歳没。


その後ヴォルデモートとの最後の戦いに臨むハリーの前に、蘇りの石の力により姿を現し、彼を支えた。


ヴォルデモートが倒された後、騎士団員であったキングズリー・シャックルボルトが魔法省大臣に就任し、リーマスは魔法界における傑出した勇気や優れた功績に贈られるマーリン勲章勲一等を授与される。これは人狼においては史上初めてのことであった。


裏話編集

ゲイ?編集

リーマス役のデヴィッド・シューリスは映画『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』にて役作りする際、リーマスはゲイだと思い、そのつもりで演技していた、ということを映画『ハリー・ポッターと死の秘宝Part2』公開の際に明かしている。


実際『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』の監督であるアルフォンソ・キュアロンから"gay junkie"として演技するように指導を受けていたと言う。


後に原作でリーマスがトンクスと結婚すると知り、軌道修正したとのこと。


チョコレート編集

吸魂鬼で震えた体にはチョコレートが一番だと言っていたシーンが印象的なためか、二次創作では甘党のチョコ好きにされていることが多い。


名前編集

リーマスという名前はローマ帝国の建国者で狼と馴染み深いロムルスレムスを連想させる。


また、ルーピンという名字は実は「ルパン」と読むことができる。というか、そっちの読みの方が正しい。とはいえ怪盗のイメージが強すぎるため、正しい読みを避けたのは良かったかもしれない。


関連イラスト編集

Mooooony!狼少年

あの頃Happy Birthday

ルーピン僕の秘密 【流血注意】


関連タグ編集

親世代

悪戯仕掛け人 グリフィンドール 不死鳥の騎士団 DADA教授

ルートン

ニンファドーラ・トンクス

テディ・ルーピン


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