概要
J・K・ローリングによるウィザーディング・ワールドの作品群における、魔法による防衛術並びにその学問。英語表記であるDefence Against the Dark Artsの頭文字をとってDADAと略される。
ホグワーツ魔法魔術学校では第1学年からの必須科目
危険な闇の魔術や闇の魔法生物に対する知識、それらから身を護るための対処法を学び、訓練する。
闇の魔法使いを退治する闇祓いを目指す者には必須の教科である。
ホグワーツの呪われた教科
呪いのきっかけ
ホグワーツ魔法魔術学校においてかつてこの教科をほぼ半世紀にわたって生徒たちに教授した老教授、ガラテア・メリィソートがいた。
彼女の退職に伴い、1956年、後に魔法史上最悪の悪の魔法使いとなるトム・リドルはホグワーツ卒業を控えこの職に応募する。
在学時代から後の死喰い人のメンバーとなる自身の信奉者、ヴァルプルギスの騎士をまとめており、寮監だったホラス・スラグホーンを通して教師という立場の影響力を学んだリドルは二度も志願していた。
しかし、当時副校長だったアルバス・ダンブルドアは秘密の部屋事件の真犯人をリドルと考えており、上述の教師の立場の影響並びにホグワーツに秘された魔術の探求が目的だと校長アーマンド・ディペットに助言したことで退けられた。
甚大な魔法力を持ったリドルの激しい怒りは「担当教授が一年を超えて在籍する」という事象を運命から排除してしまう。
呪いの余波
作中この呪いのせいか、死亡、記憶喪失、吸魂鬼に接吻されるなど教授となった人間に様々な悲劇が襲い掛かっている。
セブルス・スネイプがこの科目の教授に幾度か応募してはダンブルドアに断られていたのは、スネイプに危険が及ばないよう、ダンブルドアが配慮したからだった。
またリーマス・ルーピンの退職にはスネイプが彼が狼人間であることをうっかりもらしたために保護者からの苦情のため自主退職という形であるが、スネイプが呪いのことを知っていたならばそうならないようにするための配慮とも取れるものの、名前まで公表されてしまっては今後困窮することは明白だったために学生時代の意趣返しとも取れる。
マッドアイことアラスター・ムーディはバーテミウス・クラウチ・ジュニアに一年近く拉致監禁され、そのムーディーに成り代わったクラウチ・ジュニアも吸魂鬼の接吻を受けるなど名義人と実行者両方ともに災難が降りかかっているケースもある。
ヴォルデモート政権下
7巻では「闇の魔術」そのものを学ぶ内容になり、校則違反の生徒に対し、罰則も兼ねて「磔の呪い」をかける等が行われていた。
そのため「悪霊の火」などの高等な闇の魔法を生徒が習う機会があったものの、制御が付かないで自滅したケースがあり、その余波でヴォルデモートは自身の魂を分割した分霊箱を破壊されてしまった。
現在
1998年、ヴォルデモートが破滅した事で運命は矯正され担当教授は一年を超えて在籍可能となった。
担当教授
DADA教授を参照