概要
『ウィザーディング・ワールド(魔法ワールド)』の女性のゴースト。『ハリー・ポッターシリーズ』及び『ハリー・ポッターと呪いの子』に登場。
ホグワーツ魔法魔術学校の3階(second-floor※)の女子トイレを中心に活動している。
本名は「マートル・エリザベス・ワレン(Myrtle Elizabeth Warren)」であり、ホグワーツのマグル生まれのレイブンクロー生だった。
鬱屈した性格だが、学生を助けることもある。
(※イギリスにおいてはsecond-floorは2階ではなく3階を指す。1階をground floor、2階をfirst floor……と数えていく)
プロフィール
誕生 | 1929年頃(※) |
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死亡・ゴースト化 | 1943年6月13日 享年14歳 |
出身 | ホグワーツ魔法魔術学校 🔵レイブンクロー寮 |
映画版演者 | シャーリー・ヘンダーソン |
映画版吹替 | 坂本千夏 |
ゲーム(EA)版CV | かないみか |
舞台版演者 | アナベル・ボールドウィン(Annabel Baldwin) |
舞台(日本)版演者 | 美山加恋 |
(※2004年に、マートルを演じたシャーリー・ヘンダーソンが『Newsday』のインタビューに対して「マートルは14歳」と答えている)
容姿
髪はダラッとした猫っ毛。顔にはニキビが多く、分厚い乳白色のメガネをかけている。体形はずんぐりとしている。
しかし、映画版及び舞台版での容姿は綺麗。普通に可愛い眼鏡女子といった感じになった。(映画でマートルを演じたシャーリー・ヘンダーソンは実年齢以上に若い役を演じる事が多い。)
もっとも、原作でも「顔の造作」については何も描写されていないので、髪を整えてニキビを治療してコンタクトにして痩せれば美人の可能性もある。
来歴
生前
11歳になるとホグワーツ魔法魔術学校へ入学し、レイブンクローに組分けされる。友達はあまりおらず、いつも眼鏡や顔のニキビといった外見のことでいじめられていた。
1943年6月13日、この日マートルはオリーブ・ホーンビーという女子に眼鏡のことをからかわれ、マートルは一人、3階の女子トイレの個室に入り、鍵をかけて泣いていた。すると間もなくトム・リドルが同じ女子トイレに現れ、秘密の部屋を開くために蛇語を話し始める。
マートルはすぐに声が男子のものだと気づき、女子トイレにいるリドルを追い出そうとして鍵を閉めた。すると、マートルはパイプを上がって出てきた秘密の部屋の怪物、バジリスクに睨まれて命を失った。なお、マートルの死はリドルの日記を分霊箱にするための生贄として利用されており、偶発的な事故ではなく明確に殺害を意図して行われたものである。
それから何時間も経った後、当時の校長であるアーマンド・ディペットからマートルを探すよう命じられたオリーブ・ホーンビーがマートルの遺体を発見した。ショックと恐怖と後悔で歪む彼女の顔を、マートルは喜んで見ていた。
死後
その後マートルはオリーブに取り憑き、彼女をつけ回し、自分の死を度々彼女に思い出させた。マートルはオリーブの兄弟の結婚式でもそれを行ったため、式は中断となった。
魔法省はマートルをホグワーツに引き戻し、彼女にそこに留まるよう義務付けた。
しかしオリーブは死ぬまでトイレで見たマートルの死体のことを忘れなかった、それを確認したとマートルは言っているので、魔法省の措置がどこまで強制的なものだったのかは定かでない。
人物
過去の経験が経験なので仕方がない部分であるが、卑屈で被害妄想の傾向がある。前述した通り自分をいじめたオリーブに死ぬまで付き纏ったようで、かなり執念深い。
また、2巻でポリジュース薬で変身に失敗したハーマイオニー・グレンジャーの姿を見て嬉しがったり、困っている人を見ると喜ぶような悪趣味な面もある。
一方で意外と親身な性格なのか、4巻では「第二の課題」のヒントをハリー・ポッターに与え、6巻ではドラコ・マルフォイの相談相手になっていた。
ただしこれには下心も混じっていた可能性もある。マートルは男好きで覗き癖もあり、ホグワーツ監督生とクィディッチチームのキャプテンのみが使用を許される大浴場にも出没し男子の裸体を見ている。
関連タグ
トイレの花子さん…日本でいうこれ?