概要
『ウィザーディング・ワールド(魔法ワールド)』における血統のひとつ。
両親が非魔法族(マグル)であるにもかかわらず、魔力に目覚めた存在。
おそらく先祖に魔法族がいて隔世遺伝を起こしたか、または突然変異の結果と考えられている。
両親にマグルだけでなくスクイブがいた場合もマグル生まれ扱いとなるのかは不明。モリー・ウィーズリーのはとこの娘、つまりスクイブとマグルから生まれた魔女はおそらくこの疑問に答えうる存在だっただろうが、残念ながら彼女は小説炎のゴブレットの最終稿からはぶかれてしまった。
純血主義者から強く軽侮・嫌悪される存在。
「穢れた血/Mudblood」という差別語が存在し、これを公で口に出すことはタブーとされているが、純血主義者の一部は裏で言っている。
マグル生まれの魔法大臣がなかなか出てこなかったという歴史があり、周りから受ける見えない差別や、魔法界に最初から地盤がないことが障害になっているものと考えられる。
マグル生まれは優秀でないとする風評は全くの誤りである。
ハーマイオニーが舞台版で黒人として設定されたのは、現実の人種差別問題のメタファーであるという説もある。
ヴォルデモート支配下では多くのマグル生まれが杖を取り上げられ、命を失った。
ダームストラングやヴォルデモート支配下のホグワーツでは入学は許可されない。
通常時でもスリザリンは基本的にマグル生まれの入寮はないが、ごく稀に入寮する者がいるらしい。(詳細不明)
これは、サラザール・スリザリンの重んじた資質は血統だけでなく狡猾さや大望でもあるためであろう。
なお、ゲーム『ハリー・ポッター:魔法の覚醒』の主人公は設定上マグル生まれであるが、スリザリンにも問題なく入寮できる。
かれと寮を同じくし、物語でトリオを形成する同級生ふたりはどちらも半純血。つまり、前時代のレイシストが言わせれば穢れた血とされるスリザリン3人組がメインキャラクターを担うという珍事が起こせる。