概要
飲んでから1時間、変身したい人物と完全に同じ外見になる。
視力の他、隻眼や隻脚などの損傷も再現するが、薬の効果が切れればもとの姿に影響は出ない。
また変身するのは肉体だけで、衣服や義手は再現しない。
人間以外への変身は不可能で、もし動物の一部を入れたものを飲むと中途半端に変身してしまい、専門家が何らかの回復措置を行わなければもとの姿に戻れなくなる。
異性やマグルには変身も可能だが、ある程度異種族の血が濃い場合もポリジュース薬の対象にはできないようだ。→ルビウス・ハグリッド
材料はクサカゲロウ、ヒル、満月草、ニワヤナギ、二角獣の角の粉末、毒ツルヘビの皮の千切り、変身したい人物の一部。
素の状態は水あめ状で黒っぽい泥のような見た目だが、変身したい人物の一部を入れるとそれに応じて変色する。ハリーなどは黄金色に変色したが、クラッブやゴイルは汚物のような色になった。主人公補正を感じないでもない。
煮込みすぎたキャベツのような酷い味で、飲むと全身が捩れて溶けるような感覚がする。
材料に貴重な素材が多く、調合に約1ヶ月かかる割に薬の効果がやや短いのが難点で、ずっと変身し続けるには大量に用意して飲み続けなくてはならない。また材料も変身したい人物の一部が必要のため、事前に潜伏・潜入を想定していた場面以外には使いにくい。
使用例
『ハリー・ポッター』シリーズ
『ハリー・ポッター』シリーズ2作目秘密の部屋で初登場。ミセス・ノリスが石にされた事件を受け、ホグワーツ内の秘密の部屋の情報をドラコ・マルフォイから聞き出すためにハリー達が使用した。ちなみにポリジュース薬の使用自体も、その材料の調達(学校の倉庫などから盗んだり、化ける対象者に一服盛って調達するなど)も校則違反である。
4作目炎のゴブレットでは本編以前に、バーテミウス・クラウチ・ジュニアがアズカバンからの脱獄時に使用していた。さらに本編ではアラスター・ムーディに成り済ますために学校の備品から盗んで調合・使用していた。
材料の管理をしていたセブルス・スネイプは、エラ昆布共々ポリジュース薬の材料を盗んだのはハリーだと誤解していた。
6作目謎のプリンスでは、必要の部屋の外を見張るため、グレゴリー・ゴイルとビンセント・クラッブが使用して女子生徒に変身した。
7作目死の秘宝では、「7人のポッター」作戦にロン・ウィーズリー、ハーマイオニー・グレンジャー達が使用してハリー・ポッターに変身した。また、ヴォルデモート支配下のホグワーツへの潜伏・潜入を想定していたハーマイオニーが相当量のポリジュース薬を用意し、複数回に渡り使用した。
8作目呪いの子では、魔法省にある逆転時計を盗むためにアルバス・セブルス・ポッター達が使用した。
『ファンタスティック・ビースト』
『ファンタスティック・ビースト』シリーズ1作目魔法使いの旅では、ニュート・スキャマンダーがフランス魔法省に潜入する際、出国したことがバレないようにするために使用した。
『ホグワーツ・レガシー』
スピンオフゲームホグワーツ・レガシーでは、主人公が使用して当時の校長フィニアス・ナイジェラス・ブラックに変身し、校長のしもべ妖精から校長室へ入るための合言葉を聞き出すのに使った。
ついでに校長権限を利用して、学校の大広間に自分の寮の旗を飾りまくるという悪ノリも見せている。
ちなみに提案および調合者は主人公ではなく、主人公の指導者であり協力者たるエリエザー・フィグ教授。
フィグ教授は古代魔術関連の事件について内密に解決しようとしており、そもそも事なかれ主義のブラック校長からの協力は望めなかったので、もし校長の力が必要になったときのためポリジュース薬を作ってたらしい。