概要
闇祓い(原語:Auror/オーラー)とは、『ウィザーディング・ワールド(魔法ワールド)』における闇の魔術、または犯罪全般から魔法界・マグル界を防衛すべく、闇の魔法使い(例:死喰い人)を逮捕することを主な任務としている職業である。
魔法界におけるキャリア組警察官、諜報機関職員、特殊部隊員のような存在と言えるかもしれない。
少なくともイギリスとアメリカ、フランスやドイツに同一の名称(Auror)をもち存在することが確認されており、英国では魔法省魔法法執行部の主要部局である闇祓い局(Auror Office)、アメリカではアメリカ合衆国魔法議会(通称MACUSA)の闇祓い部(Department of Auror)に属している。
イギリスの闇祓い局は時の魔法大臣エルドリッチ・ディゴリーに、アメリカの闇祓い局は初代MACUSA議長ジョサイア・ジャクソンによって創設された。
イギリスの闇祓いは、あくまで魔法法執行部の一部局に属する職員であって、闇の魔術関連以外の犯罪には他部局に属する執行官(Law enforcement officer)や捜査官(Investigator)、魔法法執行部隊(Magical law enforcement patrol)などがそれぞれ対応している。
しかしアメリカやフランスの闇祓いは、闇の魔術関連以外も含めた犯罪全般の捜査を担当し、よりマグルの警察官に近しい性質を持っている。また、国際魔法使い連盟の会議が行われる際は開催国の闇祓い局が警護を担当したり、局長が大臣や議長と共に出席することもある。
その性質上厳しい訓練を受けた専門捜査官からなるエリート部隊のメンバーであり、闇の魔術に関連した犯罪を捜査するための訓練を受けている。
訓練は非常に困難なもので、1995年時点のイギリスでは3年間新たな闇祓いが誕生していなかった。
戦闘能力に長けた性質から、逮捕のみでなく重要人物の護衛任務に就くこともあった。
キャリア
イギリスの闇祓い志願者は、ホグワーツ魔法魔術学校で以下のO.W.L課程の単位を取る必要がある。
加えて、N.E.W.T課程では少なくとも5つの教科で良・E以上の成績を取る必要がある。
更に卒業後も3年間の訓練(研修)を受け、それに合格すると晴れて闇祓いとなる。
闇祓いは現場仕事がメインだが、以下の一覧を見れば分かる様に魔法大臣をはじめとする管理職へのキャリアへ進むこともできる。
闇祓い一覧
『ハリー・ポッターシリーズ』における闇祓い
- ルーファス・スクリムジョール (→局長→魔法大臣)
- ガウェイン・ロバーズ (→局長)
- アラスター・ムーディ
- キングズリー・シャックルボルト (→魔法大臣)
- ニンファドーラ・トンクス
- ジョン・ドーリッシュ
- プラウドフット
- サベッジ
- ウィリアムソン
- 眼帯の魔女
- アリス・ロングボトム
- フランク・ロングボトム
『ハリー・ポッターシリーズ』本編完結の闇祓い
- ハリー・ポッター (→局長→法執行部長)
- ロン・ウィーズリー
- ネビル・ロングボトム
『ファンタスティック・ビーストシリーズ』における闇祓い
- パーシバル・グレイブス (→長官) アメリカ
- ティナ・ゴールドスタイン(→局長) アメリカ
- テセウス・スキャマンダー(→局長) イギリス
- ヘルムート(→局長)ドイツ
魔法史上の闇祓い
- ヴェヌシア・クリッカリー (→魔法大臣)
- ヘスパイスタス・ゴア (→魔法大臣)
- ゴンダルファス・グレイブス アメリカ
- エイブラハム・ポッター アメリカ
また、ムーディ家は代々闇祓いを輩出している。