概要
『魔法ワールド』の人物。魔法使いの男性。
初登場は第2作『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』。
スキャマンダー家の長男で、ニュート・スキャマンダーの8歳年上の兄。1927年の時点で37歳か38歳。そしてイギリスの魔法省では魔法法執行部の主要部局である、闇祓い局の局長という高い役職位に就いている。
プロフィール
Name | Theseus Scamander
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誕生 | 1888年ごろ |
家族 |
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職業 | イギリス魔法省 闇祓い(闇祓い局 局長) |
出身 | ホグワーツ魔法魔術学校 🟡ハッフルパフ寮 |
映画版演者 | カラム・ターナー |
映画版吹替 | 江口拓也 |
来歴
出身校は弟ニュートと同じくホグワーツ魔法魔術学校であるが、上記の年齢差だとスキャマンダー兄弟の在籍期間が重なっていた可能性は低い。そして演者のカラム・ターナーの口から、彼がハッフルパフ寮出身であることが語られている。
第1作ではその存在は名前のみの登場であったが、その時点で彼は「第一次世界大戦における英雄である」という点で国際的にも名の知られた強力な魔法使いであることがわかる。尚、裏設定として彼は『魔法使いの旅』が始まる前にニュートへ手紙を送っており、その際の文面から「ある闇の魔法使いを追跡する任務に命ぜられた事」「アメリカ魔法界の闇祓いパーシバル・グレイブスと連絡を取り合っている」事から、ファンの間では「かなりの上官クラスの強力な魔法使いではないか」と前々から噂されていた。
第3作にも登場。今回は本来の属する組織からは離れ、これまで局長として指揮を取っていた立場から一転、ニュートに従う形で「デコボコチーム」の一員となる。
人物・人間関係
闇祓い局の局長に相応しいであろう高い魔法の実力以外にも、社交力の高さや、長男としての期待に応えて続けてきたことにより今の地位に昇り詰めた模範的人物。魔法省を始め「組織」や「規律」に従順ではあるが、執行部長のトーキル・トラバースが武力手段も辞さない高圧的な態度を取る際はそれを諫めたりするなど、柔軟かつ冷静な判断ができる。
だが、心配が度を過ぎたり事が上手く運ばなかったり、想定外の事態が起こると熱くなったりするなど感情が出やすくなるタイプでもある。
テセウスの行動原理は自らの「正義」の為であり、そして彼自身は「家族」を非常に大事にする。そのため、組織や団体に属する事を好まず魔法生物を取り扱うために周囲とトラブルを起こしがちな実弟ニュートには手を焼かされつつも、彼の世話を焼こうとしている。
どのくらいかといえば、旅に出ている弟を案じる手紙を送ったり、魔法省内で散々忠告する為に話しかけたり、その果てには抱擁を求めるなどと年の離れた弟を心底気にかけているようだが、悲しいかな、肝心のニュートには少々うっとおしく思われている様子(嫌っているわけでは決してない)。
また、1927年時点で魔法族の名家であるスキャマンダー家の長男として、こちらも純血の聖28一族に名を連ねるレストレンジ家の魔女、リタ・レストレンジと婚約した。彼女がまだ弟ニュートにとって「忘れられない人」であることが、兄弟の関係をより複雑にしてしまっている模様。なお、テセウス本人は昔から家柄や暗い噂が付いて回るリタを、妻として迎え入れる家族の一員として愛しており、彼女が時折表情を曇らせることも気付いており、気にかけている。
リタが心に根深い「闇」を抱えた魔女であるのに対し、テセウスはそんな彼女の「闇を祓ってやりたい」と言わんばかりに積極的な姿勢でいる。まさに闇祓いに相応しい魔法使いだろう。
余談
劇中ではニュートとテセウスの年齢差は8歳とされているが、ニュート役のエディ・レッドメインは2018年時点で36歳、テセウス役のカラムは28歳と、実はこちらも同じ8歳差ながら年上と年下の立場が逆転しているという面白い現象が起きている。