概要
『ウィザーディング・ワールド(魔法ワールド)』の人物。ホグワーツ魔法魔術学校の魔法薬学教授。
魔法使いの男性。
『ハリー・ポッターと謎のプリンス』から登場。
アルバス・ダンブルドアとは近い時期から教え始めた同僚。スラグホーンが先に引退しセブルス・スネイプに後任を譲っていたが、1996年度から教職に復帰。
将来成功しそうな生徒を集めてコネクションを作るのが趣味。
フルネームは『ホラス・ユージーン・フラックス・スラグホーン(Horace Eugene Flaccus Slughorn)』。
生徒からは陰で「スラッギー爺さん」と言われることも。
プロフィール
誕生日:4月28日
配偶者:不明
出身寮:スリザリン
杖:スギの木、ドラゴンの心臓の琴線、26センチ、ある程度しなやか
得意魔法:閉心術、魔法薬学、変身術など 全般的に高いスキル
趣味:有名な教え子と連絡をとる、良質なワインとお菓子(パイナップルが特に好き)
映画版演者:ジム・ブロードベント
映画版吹替:森功至
容姿
禿げていて髪が無く、長い顎髭を伸ばしている。
ハリーに地の文でセイウチに例えられる位、相当の肥満体。
若いころは今よりはやや痩せており、髪の毛は長かった。
映画版では禿げておらず太ってもいない。
来歴
生い立ち
1881年~1899年の4月28日生まれ。
魔法界屈指の名門純血である聖28一族の一つであるスラグホーン家に生まれる。
学生時代
スリザリン寮に組み分けされる。同世代には後に同僚となるアルバス・ダンブルドアがいた可能性がある。→高祖世代?
教授時代
母校の魔法薬学教授とスリザリンの寮監を長年務めていた。
トム・リドルからブラック家、セブルス・スネイプまで数多くのスリザリン生を指導した。
また、将来社会的に成功しそうな学生を集めるクラブ、サロンを運営していた。(スラグ・クラブ)
学生時代のリドル(のちのヴォルデモート)と最も親しく、彼に分霊箱の概要について話してしまう。このことはスラグホーンの強い恥、後悔となる。
スネイプに後を任せて教職を引退し、気ままな隠居生活を送っていたが、ダンブルドアの働きかけを受けて魔法薬学の教授に復帰。
お気に入りの生徒であったリリー・エバンズの息子ハリー・ポッターに説得され、「リドルに分霊箱について話した記憶」を渡した。
ホグワーツの戦いではスリザリン生を家に引率した後にチャーリー・ウィーズリーら外国からの援軍たちと共に参戦、教え子ヴォルデモートと直接戦うなどの気概を見せた。この際ミネルバ・マクゴナガルとキングズリー・シャックルボルトがスラグホーンを援護したが、三対一でやっと伯仲であった。
戦後、魔法界そしてスリザリンへの貢献から彼の肖像画がレギュラス・ブラックと共にスリザリン談話室に飾られている。
人物
性格は純血のスリザリン出身者として考えれば驚く程良識的かつ柔軟であり、マグル生まれや半純血(混血)の者に対する差別意識はほとんど見られない。リリー・エバンズやハーマイオニー・グレンジャーのことも高く評価していた。これは裏設定いわく学生時代からのスラグホーンの性格である。
また、スリザリン生だけを贔屓することも絶対なく、寮対抗杯の得点は勿論、自身が才能を持つと認めた人物であれば他寮の生徒であっても厚遇し、スラグ・クラブに入れる。ただし自身の関心の的となり得ない相手、華やかさを感じない相手(ロン・ウィーズリーやアーサー・ウィーズリーなど)には、侮蔑こそしないが「声をかけない」「名前を覚えない」といった無礼な対応を示してしまう。
(当然かもしれないが)死喰い人関係者に対しては距離を置いている。
総合的に見ると、セブルス・スネイプと比べて自寮贔屓や特定の生徒への虐めをしない分、まともな教師と言える。スネイプと違い魔法薬学のN.E.W.T.試験課程進学基準も甘め。ただしそのぶん規律も甘いとも言える。
作中で闇の魔術や差別思想に傾倒していない貴重なスリザリン出身者であり、「普通のスリザリン生」の象徴とも言える人物。
ただ、やや日和見的な所があり最終決戦まで立ち位置をはっきりさせていなかった。
基本的にスラグホーンの関心は自分の安穏な生活と、出世した教え子への影響力の有無である。ダンブルドアの不死鳥の騎士団に関しても、死亡率が高すぎるということで距離を置いていた。その辺りは「自分や身内の保身や栄誉を重視し、狡猾に立ち回る」スリザリン生らしいと言える。スラグホーンの生き方から、闇の魔法使いではない一般的なスリザリン生の価値観がどのようなものか読み取ることができる。
ちなみにスラグホーン家は彼以外跡取りがいないためこのまま進めば断絶するらしい。
関連タグ
ホグワーツ教職員一覧
🛡️闇の魔術に対する防衛術→DADA教授参照
🧪魔法薬学→セブルス・スネイプ/ホラス・スラグホーン
🐾変身術→ミネルバ・マクゴナガル/アルバス・ダンブルドア
💫呪文学→フィリウス・フリットウィック
🌿薬草学→ポモーナ・スプラウト
📚魔法史→カスバート・ビンズ
🌙天文学→オーロラ・シニストラ
🔮占い学→シビル・トレローニー/フィレンツェ(ハリポタ)
💡マグル学→チャリティ・バーベッジ/アレクト・カロー
🔢数占い→セプティマ・ベクトル
🥚魔法生物飼育学→シルバヌス・ケトルバーン/ルビウス・ハグリッド/ウィルヘミーナ・グラブリー=プランク
📜古代ルーン語→バスシバ・バブリング
🧹飛行訓練/審判→ロランダ・フーチ
🏥校医→ポピー・ポンフリー
📖司書→イルマ・ピンス
🧼管理人→アーガス・フィルチ