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ギルデロイ・ロックハート

ぎるでろいろっくはーと

『ウィザーディング・ワールド(魔法ワールド)』の人物。ハリー・ポッターの2年生時の「闇の魔術に対する防衛術」の教授。
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概要編集

ウィザーディング・ワールド(魔法ワールド)』の人物。魔法使いの男性。


ハリー・ポッターの2年生時の「闇の魔術に対する防衛術」の教授。


数多の闇の魔術と戦い、その経歴を著作にしている「英雄」。


プロフィール編集

NameGilderoy Lockhart
  • ギルデロイ・ロックハート
誕生1964年 1月26日
出身ホグワーツ魔法魔術学校 🔵レイブンクロー
血統混血(半純血) マグルの父 魔女の母
家族未婚 姉が2人
好きな色🟪ライラック
映画版演者ケネス・ブラナー
映画版吹替内田直哉

人物編集

表の顔編集

世界を冒険し闇の生物と戦い、その経歴を著作にしている作家。著作はベストセラー。


その功績から闇の魔術に対する防衛術連盟の名誉会員であり、勲三等のマーリン勲章を受賞している。


ブロンドの巻き髪のハンサムであり、自著や雑誌の表紙をよく飾っている。『週刊魔女』のチャーミングスマイル賞は5回連続で受賞。魔法界の女性(特にモリー・ウィーズリーをはじめとするマダム層)から圧倒的な人気。ファンレターを大量にもらっている。


つまり魔法界の芸能人/インフルエンサー/アイドルである。


オカミーの卵を使用したシャンプーを発明したが、一般市場に向けて売るにはあまりに危険かつ高価すぎた。これをいつの日か自分のブランドとして販売することがギルデロイの夢である。


1992年度のホグワーツ魔法魔術学校に「闇の魔術に対する防衛術」の教授として赴任した。


真の顔編集

蓋を開けてみれば、その性格は悪い意味で典型的なナルシストそのもので、場の空気を読まない発言を繰り返すろくでもない人物。


おまけに臆病者で魔法の腕も大したことはなく、授業では教材として用意したピクシーを制御できずに逃げ遅れたハリーたちにその後始末を押し付けたり、自らが主催した「決闘クラブ」では相手役に選んだセブルス・スネイプに惨敗したり、クィディッチの試合で腕を骨折したハリーを魔法で治癒しようとして骨を消失させてしまうなど、尽く失態を繰り返した。


次第に生徒からは懐疑的に見られ、ミネルバ・マクゴナガルをはじめとする同僚の教師たちからも露骨に鼻つまみ者として扱われるまでになる。


その実態は、唯一得意とする「忘却術(オブリビエイト)」で手柄を立てた人の記憶を破壊し、その手柄を自分のものとして著作に載せただけという詐欺師に過ぎなかった


そんな男が教師として優秀なわけがなく、彼の授業は自分の著作を読ませたり、そのワンシーンを演劇で生徒と共に再現するといったなんの実用性も無いどうしようもないものであった。しかし、この後さらに相応しくない人物が教師に就任することになる・・・。



真の能力編集

ただし、他人から奪い取った(当然自らは直接体験していない)武勇伝を語りハーマイオニー・グレンジャーすら魅了した文才、そしてその容姿に基づく自己演出の能力は確かなものである。


また、そもそも強力な忘却術を使える時点で並の魔法使いではない。


確かに忘却術以外の魔法はからっきしなのだが、これは「有名になるためには忘却術への特化こそが合理的」だと選択した結果である。



真の人格?編集

理想的な贈り物は「魔法界と非魔法界のハーモニー」と著書で述べており、マグルマグル生まれに対する偏見などは持っていなかった様子。進むべき方向を間違えなければ、アルバス・ダンブルドア不死鳥の騎士団の頼れる同志の一人になっていた可能性がある。


彼がスリザリンに組み分けされずレイブンクローに行ったのは、このようなところにも一因があるのかもしれない。


来歴編集

生い立ち編集

ギルデロイ・ロックハートは1964年1月26日にマグルの父と魔女の母との間に生まれた。姉が二人いるが魔法力を待たぬスクイブであるために、唯一魔力を持つ彼は家庭内でチヤホヤされて育った。それは母とギルデロイがホグワーツ城を自らの所有物だと誤認するレベルにまで至るほどだった。


学生時代編集

ギルデロイはホグワーツへ入学すると、レイブンクローに組み分けされる。

(彼の4学年上にはジェームズ・ポッターセブルス・スネイプがいた。クィリナス・クィレルとは学年が近い同寮生である。)


知能や能力は平均より上であり、当初は成績も良かった。


非常に自己顕示欲が強く、「クィディッチイギリス代表チームのシーカーになる」「最年少の魔法大臣になる」「賢者の石を作る」といった野望を公言して憚らなかった。


しかし自分より優秀な人間がたくさん存在すること、野望が現実に全て叶えられることはありえないということに気付く。


絶望したギルデロイは「クィディッチ・ピッチに長さ6メートルの文字で自分のサインを刻む」「自分の顔の形をした巨大な光る映像を闇の印のように打ち上げる」「自分宛に800通のバレンタインカードを送って、ふくろうの羽や糞などで朝食が中止になる事態を招く」など承認欲求丸出しの様々な騒動を起こすようになる。


卒業後編集

ギルデロイは忘却術のみに特化し、他人の功績を奪い自己を売り出すという戦略をとるようになった。結果として、それ以外の魔法の腕は鈍り、見る影もなく錆び付いたのである。


アルバス・ダンブルドアが彼を教授として雇ったのは、ギルデロイの詐欺を世間に明るみに出し、生徒たちの反面教師にするためであった。

ダンブルドアはハリー・ポッターという「英雄」の教師になる機会をギルデロイなら逃さないことも読んでいたのである

(そんな事で丸々一年分の授業を使っていいのだろうか……と思わないでもないが、どの道防衛術の教師が1年以上持たない事はとうに把握していたため、半ばヤケクソになっていた可能性もある)。


ギルデロイは教師生活の中で自分の無能を晒し、追い詰められていく。


ジニー・ウィーズリー秘密の部屋に拉致された時は教師陣に厄介払いの形で救出を依頼される。逃亡を図るもハリー・ポッターとロン・ウィーズリーに見つかり、半ば強引に秘密の部屋に連行されることとなる。


途中、隙を見てロンの杖を奪い、二人に忘却術をかけようとするが、ロンの杖が折れていた為に呪文が逆噴射、全ての記憶を失った。


聖マンゴ魔法疾患傷害病院に搬送され、長期療養中。


1995年度にハリーたちとたまたま再会したが、記憶は戻っていなかった。詐欺師であることは世間に明るみに出たはずだが、それでもまだ熱心なファン(グラディス・ガージョン)が手紙をくれたりするようである。



本編に登場した著書編集


彼のセンスなのか、妙に韻を踏んだようなタイトルのものが多い。


  • 『泣き妖怪バンシーとのナウな休日』 Break with a Banshee
  • 『グールお化けとのクールな散策』 Gadding with Ghouls
  • 『鬼婆とのオツな休暇』 Holidays with Hags
  • 『トロールとのとろい旅』 Travels with Trolls
  • 『バンパイアとバッチリ船旅』 Voyages with Vampires
  • 『狼男との大いなる山歩き』 Wanderings with Werewolves
  • 『雪男とゆっくり一年』 Year with the Yeti
  • 『ギルデロイ・ロックハートのガイドブック-一般家庭の害虫』
  • 『私はマジックだ』(自伝) Magical Me
  • 『私は誰?』 Who Am I? (映画版に登場。記憶を失った後に出版。おそらくはこれまでの武勇伝が全て虚構である事を顕にした暴露本と思われる。)

余談・裏話編集

  • 本人の発言が本当なら、在学中はレイブンクロークィディッチチームのシーカーを務めていたことになる。実際、映画版では学生時代のギルデロイ(演:ケネス・ブラナー)がレイブンクローの青いクィディッチ用ローブを着ている写真がある。

  • 原作者いわくギルデロイには実在の知り合いのモデルがいるが、絶対に自分がモデルだと気付かないような人間性だからOKらしい。どんな人間性だ……?

  • 実写の演者であるケネス・ブラナーもギルデロイを「とにかく目立ちたくて仕方ない性格で二番手でいるなんて考えない」「偉大なるショーマン」「天晴れな大馬鹿者」とコメントしている。

  • このように問題点だらけの人間ではあるのだが、自身が見せたわけではないとはいえハリーが後にヴォルデモートを打ち破るエクスペリアームスを知るきっかけをつくったのも事実であり、5巻でマクゴナガル教授がロックハートでさえもアンブリッジに比べたら十分有能」」と言ったこともそれを指した上で行ったのはか不明だが結果的には感情論ではなく、実践授業でもあったため事実なため、実は少ないながらも確かな貢献した部分も存在する。

関連タグ編集

クィリナス・クィレルDADA教授の前任者。また、二人は学生時代からの知り合いの疑惑がある。


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