概要
悪戯仕掛け人が作成したホグワーツ全域を網羅した詳細な地図。普段はただの羊皮紙だが「我ここに誓う。我よからぬ事をたくらむものなり」と唱えて杖で叩くと地図に変化する。使用後は「いたずら完了!」で元の羊皮紙に戻る。
「ホムンクルスの術」と呼ばれる高等魔法により、なんとホグワーツ全域の人間の名前と動きを捕捉することが可能。非常に便利な反面、その特性から敵対者の手に渡れば自分の居場所が丸分かりになるというリスクも伴う(作中でもリーマスがハリーに対して指摘している)。
ただし、秘密の部屋と必要の部屋は書かれていないため、ここに居る人間は捕捉できない。その他にも同姓同名の人物(名前の綴りが全く同じ人間)が複数人存在する場合、「シニア(Sr.)とジュニア(Jr.)」や「ミドルネーム」などが記載されないため、地図を見た者がそれらを判別するのは困難である。
作中ではフィルチの没収棚からフレッド&ジョージが盗み出し、「内容は全て覚えたのでもう必要ない」と言う事でハリーにクリスマスプレゼントとして譲渡した(とは言えここまで便利な地図をあっさり譲渡したのは、昨年妹を助けてくれたお礼という面もあったのかも知れない)。
因みにフレッドとジョージは悪戯仕掛け人を自分たちの「先輩」と見ており、マクゴナガルら教師陣も、ジェームズ&シリウスをウィーズリーの先輩格と評している。
またアニメーガス(動物もどき)のように変身した姿であろうと名前が載る。そのためこの地図に死んだはずのピーター・ペティグリューの名前が記されていたことを知り、リーマスはピーターの死について疑問を持ち、シリウスが冤罪を着せられたことを気づくきっかけとなった。
蛙チョコのカードや校長室の歴代校長の肖像画の様に簡単な応対ができるようで、スネイプが呪文をかけ正体を探った際は製作者による無茶苦茶な罵倒が返ってきた。
『私、ミスター・ムーニーからスネイプ教授にご挨拶申し上げる。他人事に対する異常なお節介はお控えくださるよう、切にお願いいたす次第』
『私、ミスター・プロングズもミスター・ムーニーに同意し、さらに申し上げる。スネイプ教授はろくでもない嫌な奴だ』
『私、ミスター・パッドフットはかくも愚かしき者が教授になれたことに驚きの意を記すものである』
『私、ミスター・ワームテールがスネイプ教授にお別れを申し上げ、その薄汚いどろどろ頭を洗うよう、ご忠告申し上げる』
関連項目
ニュート・スキャマンダー:直接関係はないが、映画版第3作『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』で使用したときにホグワーツに訪問していたため名前が載っていた。