概要
『ウィザーディング・ワールド(魔法ワールド)』の人物。
ホグワーツ魔法魔術学校のスリザリン寮に所属する、ハリー・ポッターやドラコ・マルフォイと同学年の生徒。
初期から名前は登場するものの、ほとんど描写はなく、まともなセリフすらない。
しかし、あのドラコ・マルフォイが対等に交流している相手であり、セストラルが視える、父親が古参の死喰い人である、など独特の存在感を示している。
後日譚である『ハリー・ポッターと呪いの子』にも登場した。
映画版には未登場。
プロフィール
Name | Theodore Nott
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誕生 | 1979年9月1日から1980年4月21日の間 |
血統 | 純血 聖28一族 |
家族 |
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出身 | ホグワーツ魔法魔術学校 🟢スリザリン寮 |
来歴
生い立ち・ホグワーツ入学前
父のノット・シニアは聖28一族の純血出身。……というか、聖28一族を選定したカンタンケラス・ノットの子孫である。
ノット・シニアはアントニン・ドロホフなどと共にトム・リドルの仲間であり、死喰い人の初代メンバーとなった。(ちなみに、死喰い人は最初は「ヴァルプルギスの騎士/ヴァルプルギス・ナイトと呼ばれていたと原作者は明かしている。)
時期は不明だがノット・シニアは結婚し、息子のセオドールが誕生する。しかしすぐにノット・シニアは寡父(やもめ、配偶者を失い再婚してない男)となっており、妻とは離婚したか、死別したようだ。また、この時点でノット氏はかなり高齢であった。
ノット・シニアはルシウス・マルフォイと交流があり、息子同士としてセオドールはドラコ・マルフォイと遊ぶことが多かった。また、ルシウスもノット・シニアもホラス・スラグホーンの旧知であった。
ホグワーツ時代
ホグワーツに入学すると、ドラコは幼馴染のビンセント・クラッブと汽車で出会ったグレゴリー・ゴイルを従えるようになる。しかしセオドールは彼らと一定の距離を置き、ドラコとは腰巾着としてではなく対等な相手として親交した。
セオドールは一匹狼的で内気な性格であり、作中でハリー目線でドラコと関わっている描写はさほど多くはない。
しかし、彼らの父が死喰い人だとハリーが『ザ・クィブラー』を通じて世間に暴露した際は、二人で何かを相談していたシーンがある。
ドラコがセオドールに一目置いている理由として、彼が非常に賢いというのがある。実際、ハリーの代でN.E.W.T課程(6年生)の魔法薬学に進んでいたドラコを含むスリザリン生の四人にセオドールは入っていた。
同年の「スラグ・クラブ」に招かれるはずだったが、ブレーズ・ザビニがスラグホーンにノット氏が死喰い人として逮捕されたと答えると、スラグホーンはセオドールを誘うのをやめた。代わりなのか定かではないが、ザビニはドラコやノットを差し置いてスラグ・クラブへ加入した。
ホグワーツの戦いでの動向は不明。純血の子息として、ヴォルデモート支配下のホグワーツでも常に安全であったと思われる。また、魔法省陥落により父ノット・シニアはこの時点でアズカバンから解放され、ノット家へ戻ったと思われるが、ホグワーツの戦いの敗北により再びアズカバンへ収監された可能性が高い。
19年後
セオドールはふたつの逆転時計を作成した。
2020年、その内の一つで5分間しか滞在できない試作品は魔法省に押収される。その時に闇祓いとなったハリーと戦い、セオドールは収監された。ハリーは頬に傷を負った。
もう一つの逆転時計は注文したルシウス・マルフォイに渡されていた。それは使用されずにマルフォイ家に所蔵されていた。それは制約なく過去に旅行できるという傑作だった。
収監されたセオドールは獄中で父と再会した可能性がある。
人物
スリザリンの一匹狼
ドラコなどの中心グループからは距離を置いていた。ドローレス・アンブリッジの尋問官親衛隊にも入っていない。
目立つ方ではなく、ハリーは5年時にはじめてセオドールの顔と名前が一致したようだ。
死の経験
セストラルが視えるので、かつて誰かの死を目の当たりにしたことがある。母親だろうか?
純血主義
父と同じく純血主義者であり、ドラコにハーマイオニー・グレンジャーについての悪口を耳打ちされたときは、一緒になって彼女を嘲った。
卓越した頭脳
学生時代から非常に賢く、遂には特製の逆転時計まで作ってしまうほどの頭脳を持っている。
ザビニとの対比
家庭環境はスリザリンの同級生であるブレーズ・ザビニと対照的である。
ザビニは父が七人変死している母子家庭であり、女性にうるさいプレイボーイ的な性格。
なおザビニとノットは共にドラコ・マルフォイと対等な関係を保っている。二次創作ではこの三人がトリオとして描かれることも。
容姿
詳細不明。
背は高く痩せており、ウサギのような顔をしているらしい。→ソース
名前
セオドール(セオドア)とは「神からの贈り物」の意味。
裏話
原作者J・K・ローリングいわく、セオドール・ノットには本編で明かされていない設定がまだ多くあるという。
またディーン・トーマスと同じくらい愛着のあるキャラクターだとも語っている。(ディーンもまた裏設定が多い。)
ローリングは「マルフォイ家でドラコとセオドールがハリーがいかにしてヴォルデモートから生き延びたのか話し合う」というシーンを2巻と4巻に入れようと二度試みたが、プロットの都合上どちらの最終稿からもカットした。
→ソース