概要
軟体動物門・腹足綱に属する陸棲の巻貝の内、殻が退化している種の総称。
殻の無いカタツムリとでも言うべき生き物であるが、カタツムリが比較的童話然とした良いイメージで扱われるのに対し、ナメクジはその姿から酷く嫌われることが多い。
ほとんどの種が植物食で、大発生すると花壇や畑などに大きな被害をもたらす。
そんなナメクジを捕食する天敵はカエルである。そのカエルを捕食するヘビはナメクジを嫌うらしいので、その関係がじゃんけんの基になったと言われている。
過去の新聞の投書によると、人間が飲むと解熱作用があるらしいのだが、ナメクジは広東住血線虫という寄生虫を持っているため、非常に危険な行為である。人間は本来の宿主ではないため、いずれ死亡して体外に排出されるのだが、脳に寄生するというおぞましい生態を持つため、感染するといつの間にか脳機能が低下しており、その原因もわからない、という事態にもなりかねない。触れてしまったら必ず手を洗い、畑で自作した野菜も、ナメクジがついていた可能性があるものは良く洗うという対策が必要である。
「塩をかけると溶ける」と言われているが、これはナメクジの体の水分が塩によって奪われる、即ち浸透圧が起きる原理によるもので、砂糖や重曹等でも同じような現象が起こる。
ビール酵母やビールに含まれる麦芽に誘引される習性があり、ドイツではこれを利用してナメクジ退治にビールを用いる。ただし、発泡酒等の安物ビールでは効果が無い。なんて贅沢な奴らだ…
又、米や米糠、米のとぎ汁でも代用が効くので、「ビールなんて…」と言う人にはこの方法がおすすめ。ついでに他の害虫も誘引されるが。
たいていのナメクジは雑食だと考えられている。死にかけた昆虫なども齧ることもあるという。
花や新芽を食する草食性だと思われているが、本当の好物は落ち葉や腐りかけの葉だという説もある。弱ったナメクジや死んだナメクジなども、共食いするという。
ナメクジをモチーフとしたキャラクター
スーパー戦隊シリーズ
仮面ライダー
その他特撮
ゲーム
- おおなめくじ/おばけなめくじ/リップス系(ドラゴンクエスト)
- マグマッグ/ヌメラ/ヌメイル/ヌメルゴン(ポケットモンスター)
- ヌメモン(デジタルモンスター)
- ケメクジ(ピクミン2)
- マッドスラッグ(女神転生)
- メタルスラッグ(メタルスラッグ)
- けめくじ(ヨッシーアイランド)
- ナメクジウオ(グランディア)
- ナメツムリ/クレイン(星のカービィ)
その他
- 山村喜三太(落第忍者乱太郎/忍たま乱太郎)※ナメクジを飼っている
- カツユ/千手綱手(NARUTO)
- ウェットルキング(ケロロ軍曹(アニメ))
- ナメック星人/スラッグ(ドラゴンボール)
- 綱手(児雷也豪傑譚)
- ナメクジャラス(ワンパンマン)
- 壬氏(薬屋のひとりごと)※主人公から受ける冷たい視線のことを「蛞蝓(なめくじ)を見るような目」と評されている
- なめえもん(東方鈴奈庵)