曖昧さ回避
- ナメクジを意味する英語「slug」のカタカナ。
- 劇場版『ドラゴンボールZ 超サイヤ人だ孫悟空』に登場するキャラクター。本項で解説。
- 『トランスフォーマー』シリーズに登場するキャラクター。⇒スラッグ(トランスフォーマー)
- 連載式フリーゲーム『被虐のノエル』に登場するキャラクター。⇒スラッグ(被虐のノエル)
- スラッグ弾(スラグ弾、slug/shotgun slug)。ショットガン用弾体の一種、一発弾、一粒弾。
- 『グーニャモンスター』に登場するキャラクター。⇒スラッグ(グーニャモンスター)
概要
「くっくっく、お前がここまでやるとはな……ならばこのオレも本当の力を見せねばなるまい!!」
CV:屋良有作(若返り後)/内海賢二(老年時)/稲田徹(サイヤ人絶滅計画)
ナメック星人の一人だが、基本的に善良な種族であるはずの彼らにあって悪の心「しか」持たない超ナメック星人。これは極めて稀な例であり突然変異体とされている。
地球の神同様、幼少期にナメック星が危機に瀕した際に別の星へと送られスラッグ星に移住。そこでさらに悪の心を増幅させ、邪悪の限りを尽くすようになった。
またスラッグの手下である魔族のアンギラ、ドロダボ、ゼエウン、メダマッチャはスラッグ星出身。彼らは全員日光に弱い。
戦闘能力など
ネイルと同じ「戦闘タイプ」であるため非常に高い戦闘力を誇り、界王からは「フリーザや超サイヤ人ですら敵わないかもしれない」と称される程。戦闘スタイルはナメック星人特有の腕伸ばしや巨大化などを使用する。
また最長老の様に相手に触れただけでその思考を読み取れる超能力も持っている。
しかし地球人の口笛の音色が大嫌いで、これがスラッグ撃破のきっかけとなった。
ちなみにこの設定は作者が本作のために提案したアイデア。スラッグに限らず、ナメック星人という種族自体が口笛の音色を嫌うらしい。
性格
「悪の心しか持たない」ということもあって非常に残忍かつ短気。
気に入らない態度を取る者は即座に処刑し、実際に自らを年寄り呼ばわりした(悪意はないと思われるが…)ゼエウンや地球改造に一週間かかると告げた技師ギョーシュをその場で粛清した。
活躍
これまで銀河のあちこちを侵略していたが、さらに手を広めるため地球を拠点としてするべく来襲。地球そのものを惑星クルーザーにするために侵略を開始した。
魔族は光に弱いため太陽を忌み嫌っており、地球を装置から発する分厚い雲で覆い、太陽光を遮り寒冷化させた。
その後、侵略に抵抗する悟飯の帽子に付いていた四星球を見てドラゴンボールの存在を知り、いとも簡単にドラゴンボールを部下たちに集めさせ、永遠の若さを手に入れる。そして若返ったスラッグは強大なパワーで悟空を圧倒し、巨大化や腕を伸ばす攻撃で大いに苦しめた。
だが同種族であるピッコロの命令により悟飯が口笛を吹くともがき苦しみ、その隙にピッコロからエネルギーを受け取りパワーアップした悟空の界王拳で胴体を貫かれてしまう(ここはかつてのピッコロ大魔王と同じ倒され方である)。
最後は重傷を負いながらも悟空にしぶとく追いすがったが、太陽の力を借り放った元気玉を受け、自らの作り出した暗雲発生装置と共に消滅した。
- 余談
当時の『週刊少年ジャンプ』の特集記事では移動惑星スラッグの神であると紹介されている。同じナメック星人のカタッツの子やデンデが地球の神だからだろうか?
名前の由来はナメクジの英訳スラッグから。
ゲームでの活躍
サイヤ人絶滅計画のプレイディア版とOVA版ではターレス、クウラ、フリーザと共にハッチヒャックの力でゴースト戦士として復活しピッコロと対峙。他の三人同様、ゴースト戦士の何度でも蘇るという個性でピッコロを追い詰めたが、彼らの発生源でありピッコロ達を弱らせていたデストロンガスがブルマの発明により排出されなくなり最後はその発生装置と共にとどめを刺された。
ファミコン版では同じく本人が再登場する他、色違いの別キャラクターも登場する。
青い体色をした『スラッグマインド』は宇宙でザコ敵として出現するほか、オウター星ではターレスミラージュと2人で海の主を襲う中ボスとしても登場する。HPはスラッグが750なのに対し1100に上がっているが、必殺技は単体攻撃用のエネルギー波と全体攻撃用の爆発波のみで、同作におけるスラッグ最大の技『ビッグスマッシャー』は使用できない。
黄緑の体色をした『スラッグメンタル』は終盤にザコ敵として登場。HPは1500とスラッグ型の中では最も高いが、身に付けている技はマインド同様である。
以降はゲームへの出演はなく『ドラゴンボールZ Sparking!NEO』まで採用を待つことになる。同シリーズではこれまでのドラゴンボールのゲームではあまりなかった巨大化も取り入れられており、スラッグも劇中で披露した巨大化能力を持っている。
ドラゴンボールレイジングブラスト2では特典アニメとして上記のサイヤ人絶滅計画のリメイク作品『超サイヤ人絶滅計画』に登場するが、ゲーム本編には復活した4人の中で唯一一切出てこないという不遇な扱いを受けた。またこちらでは唯一声優が異なっており、その後の作品では従来の屋良有作に戻った。
ドラゴンボールゼノバース2ではターレスと共に蘇り、悟空達に復讐するため、トワと手を組み、ストーリー序盤の根幹を握るキャラになるが、永遠の命を手に入れる為にドラゴンボールを横取りしたターレスを見つけ、再びドラゴンボールで願いを叶える為に奪おうとするがタイムパトローラーに見つかり、休戦し、トワが作り出した神精樹の実を食べ同じくそれを食したターレスと一緒にパワーアップするも最終的にタイムパトローラー達に敗れ、再び消滅した。
ドラゴンボールヒーローズシリーズではニッチなキャラクターも出演することからスラッグだけではなく、劇中で少しも戦闘シーンがなかったアンギラやゼエウンを含めた部下達4人も出演。また続編「スーパードラゴンボールヒーローズ」では暗黒魔界の暗黒ドラゴンボールに取りつかれ、さらにトワの魔術を受け禍々しい姿に変貌するが、最終的に主人公チームに再び腹を貫かれ絶命した。
ドラゴンボールZドッカンバトルでは、キャラクターカードデータ自体はかなり前から内部データに入っていたものの、長らく本人のカードも出演するイベントも開催されず、出番のない期間が続いていた。しかし2018年、彼の出演作である『超サイヤ人だ孫悟空』の物語イベントと共に、イベント産カード1枚、通常ガシャ産カード1枚が追加された。
イベント産は極技属性のナメック星人カテゴリリーダー。実装当時は唯一の同カテゴリリーダーだった。
実装時期がイベント産キャラのインフレが始まる前だったため、パッシブのHP30%以下で回復+回復リンクによる二重回復以外に取り立てて言うべきところのない性能だったが、2020年6月に前触れもなく唐突にドッカン覚醒と極限Z覚醒が追加。回復性能はそのままに、パッシブのステータス補正の大幅向上(100%)と気力補正の追加に加え、最大HP残量であったり、敵が複数であったりすれば補正値が更に追加されるようになった(最大で計160%)。また必殺技に中確率気絶の効果も追加され、特に防御面での性能向上が目覚ましい。イベント産ながら、元々候補の少ない「ナメック星人」カテゴリはもちろん、状況によっては「劇場版BOSS」等のカテゴリでも普通に席を争い得る程度の実力を手にした。後述する通常ガシャ産とは最終的な名義が違うため併用が可能で、リンクスキルの相性も当然良い。
通常ガシャ産は極体属性の巨大化カテゴリおよび極体属性リーダー。タピオンに続く2体目の巨大化カテゴリリーダーだが、補正値はタピオンと比べると低く、また巨大化回数+1といった付加価値も持たないため、カテゴリリーダーとしての登板は基本的にタピオンがいない場合の代替ということになるだろう。性能としてはアタック・ディフェンス補正に加え、攻撃を食らったあとの5ターン更に攻撃力が上がるという、防御より攻撃に寄った性能。運が絡むとはいえ発動すれば一方的に攻撃し続けられる巨大化も持っているため、ハマればなかなかの威力を発揮する。また所属カテゴリのうち、「ナメック星人」はもちろん「巨大化」もかなり駒が少ないカテゴリであるため、これら2つのカテゴリではほぼ筆頭戦力レベルの存在感を有している。ガシャ排出時は『スラッグ』名義だが、ドッカン覚醒により『スラッグ(巨大化)』名義となるため、前述の通りイベント産と併用が可能。
関連イラスト
関連タグ
ピッコロ大魔王…スラッグと同じく、ドラゴンボールを使い若返りを果たしたナメック星人。スパーキングメテオなどで掛け合いがある。
レッド総帥…スラッグの老人時の声を演じた内海賢二が演じた敵キャラクター。こちらもドラゴンボールを狙っていたが願いがかなう前に部下の謀反により死亡。
則巻千兵衛…『Dr.スランプ』の主人公の一人。キャラクター的にはスラッグとは一切繋がりはないが、内海賢二と屋良有作共に千兵衛を演じたという繋がりがある(内海はアニメ第一作で、屋良はアニメ第二作(リメイク作)及び内海死去後の『ドラゴンボール超』などでのアニメ一作目準拠の作品での二代目声優として)。